「・・・文化祭なぁ」
やぁ皆、ただ今絶賛膝枕されてる零だ
今の状況を正直に言おう・・・暇だ
何故なら俺達はイベントがないから
一巡りした後は屋上で膝枕してもらう以外にやることないんだよ
「しょうがないですよ、バンドは人数の関係で却下されましたし」
そうなんだけどね姫ちゃん
こうも暇だと逆に疲れるんだよ
そして暇だからこそめだかを潰しやすいんだけど
体育館だから手を出せないんだよ
「む~」
「そんなに拗ねないでください」
姫ちゃんがなでなでしてくれるんだけどね、でもね
やっぱり暇なものは暇なんだよ!幸せだけども!
「仕方ないかな」
今回のバンドは外からで見守る側に回ろう
まぁめだかは個別で勝負するイベントでも作るか
――――――――――――――――――――――――――――――――
「一番手はキヲテラエ、か・・・」
誰だったか・・・球磨川さんの後輩が入ってるんだっけ?
今ちょうど上から見てるあいつらの・・・マスクの子か
「・・・正直結果がわかってるからどうでもいいな」
俺を沸すのは難しい通り越して不可能だよ
俺としてはお前らよりめだかの方が優先事項だ
「兄さん、私は見て行ってもいいですか?
音楽を聞いたことは何回もありますけど、今回のも見てみたいです」
ふむ、姫ちゃんがそういうなら仕方ない
俺は弱いからな、姫ちゃんが見て行きたいならゆっくりするといいさ
「いいよ、ゆっくり見てきて」
「はい!」
とてとて走って・・・可愛いなぁ
どうしても口がにやけちまうぜ
――――――――――――――――――――――――――――
さて、一人だな・・・
「よう、めだか」
「む、零か、神姫はどうした?」
「おいてきたよ」
「珍しいな、お前たちカップルが別行動をとるなんて」
そりゃあ偶にはするさ、人間だからな
愛していても体は別々なんだ、すべてのことを同時に思いつくわけじゃない
「お前もいつかはわかるよ」
「そうか?」
多分ね、善吉がお前を思ってるならいつかはわかるよ
「さて、そのふざけた格好はどうでもいいとして
このイベントの後、独断でイベントを作らせてもらったんだ
お前も参加しないか?」
「イベント?この後にお前たちが出るイベントはなかったはずだが?」
何言ってんのこの子?
認知症が早くも来たんですか?
「俺らは規格外の権化だぜ?
用意やら何やらは全部終姉弟がやってる」
「・・・無駄に手間をかけるな」
ため息つきたそうな目で見るなよ
そこまでのことか!?
「で!参加するのか、しないのか!?」
「もちろん、させてもらおうか!・・・
だがこの勝負も観戦させてもらってからだ」
はいはい、分かってますよ、原作重視ですから
――――――――――――――――――――――――――――――
~~屋上~~
よう、ただ今会場の屋上だ
空間は弄って広くしてあるから六百人は余裕で入る
まぁ競技は簡単だ・・・単純戦闘、球磨川の時の改造版みたいなもんだ
ルールは単純、立てなくなったら負けだ
「観戦者はそこら辺から空間操作で連れてきた人五百人」
まぁ広いくせに五百人だけなのは
戦闘で周りへの被害を少なくする為だ
「そいつらにおまえと俺の勝負を見てもらう
負け舞台には十分じゃいか?」
そして中央で俺とめだかは睨み合っている
まぁ正確に言うと睨んでいるのはめだかだけなんだが
「最初から負けが決まっているような口ぶりだな
この間は後れをとったが今回もそうなるとは限らんぞ?」
「いやいや、そうなるぜ?お前が俺に勝つのは
頭脳勝負以外はこの先無理だ」
お前なんてあくびをするほど暇な状態で倒せるから問題ない
しかも、安心して欲しいぜ、この勝負は観戦者の記憶には
十二月の選挙の時まで俺の能力で封印されるんだから
「ご都合?何とでも言えって感じだな
今回の目的はただ単に大人数の前でめだかを叩きたいという個人的欲望なんだよ!」
「何を言っておる、さっさと始めないと文化祭が終了してしまうぞ?」
そうだな、じゃあ始めようか
「ヘイ審判!」
「はーい、俺がするぜ」
「分身か、相変わらず無茶苦茶だな」
「お前が言うな」
「それもそうだな」
構えて・・・・
「さぁ・・・始め!」
――――――――――――――――――――――――――――――
「あーごめん、正直ここまで手加減すれば
ましだと思ってたけど無理だったわ」
「くっ、さっきから、なぜ当たらん!」
単純にお前が遅いからだよめだか(混神モード)
使ってるのは『暴君』と『革進』だけなんだがなぁ
「お前体調でも悪いのか?」
マジで弱いんだが?
まぁ能力使わなかったら俺が負けるのは今まで通りなんだが
「バカを言うな!」
バカって言うなよ!せめてアホのほうがましだ!
てか楽しくないぞおい
「せっかく手加減してんのに」
「くっ、まだまだぁ!」
いやいや、まだとか言ってさっきと代わらないんですが?
弱いんなら興味ないよ、強くて友達見捨てたお前だから
強い力でねじ伏せたかったのに・・・・・・弱いなら潰す
「『影遊び』」
「む!」
「『死なない痛み』『絶滅の一撃』『必貫の槍』『銃器乱射』『天剣矢(ブレードダウン)』『流星群』『爆雨』・・・『百撃一手』アレンジ」
「あああああああああああ!!!」
はい、地獄絵図だ
死なない痛みで死ねないし
体の再生があるからふつうに直るし
「観戦者も唖然だね」
唖然以前に大半が衝撃の余波で気絶してるが・・・って気絶!?治しとこ
「じゃあ、こっちも・・・」
「う・・・ぐ・・・」
「お前さ、善吉より弱いよ」
「!?」
「善吉はお前に勝つよ、大差をつけてな」
「ははは、それは楽しみだ、だが負けるつもりは毛頭無いぞ・・・」
「言ってろ、糞会長」
俺はお前が負けるのをにやにやしながら鑑賞してるさ
~~一年一組教室~~
「姫ちゃんただ今」
「お帰りなさいです兄さん」
さてと、一巡りした後だけど・・・
「もう一回行くか?姫ちゃん」
「もちろんです、兄さんとなら何回だって巡りますよ」
そう?俺も姫ちゃんとなら何回巡っても楽しいよ
一回みて面白くなくなったから暇だったんじゃないのかって?
どうでもいいだろそんなの、優先事項は姫ちゃんの意志だ
「今日も今日とて兄さんは姫ちゃんの幸せを願うのだよ」
「兄さん?何言ってるんですか?」
「何でもないよ姫ちゃん」
ああ、可愛いよマイパーフェクトヴィーナス姫ちゃん!
その笑顔があるだけで兄さんは幸せだよ!
「兄さん」
「何?」
「呼んだだけです☆」
きゃああああああ!!!
・・・もう死んでも良い
「姫ちゃん、手つなごう」
「はい!」
『ああ・・・またか』
世界は姫ちゃんを中心に回ってるんだよ☆
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神様と転生した主人公が
めだかで原作に入るお話
※注意※
めだかボックスの二次創作です
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