No.465913

IS 世界を守る者 EP30 真の天才

ギアルさん

臨海学校2日目。

アイツが登場します!

それではゆっくりしていってね!

2012-08-06 09:39:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3098   閲覧ユーザー数:2930

翌朝。

 

この日は浜辺での実習がある。

 

そこに、ラウラが遅れて来た。

 

「遅いぞ!ボーデヴィッヒ!」

 

「す、すいません…」

 

すると、セシリアがある事に気付いた。

 

「あの、織斑先生。ジンヤさんが見当たりませんわ」

 

そう、ジンヤが見当たらなかった。

 

これでは実習が始まらないので全員で探そうとすると…

 

「あ、ジンやん見っけ〜」

 

本音が指差した方にジンヤが岩陰に隠れていた。

 

「なにしているんだ、アイツは…」

 

千冬がジンヤの方に近づこうとすると…

 

「どういう事ですかっ!逮捕許可はおろか、拘束許可がおりないなんて!!」

 

何と怒声が聞こえてきた。

 

(ジャンボットを使っての通信をしているのか?)

 

そう思った一夏はジャンナインを使い、ジンヤの通信相手を特定した。

 

通信相手はアメリカ軍特殊部隊SPEC OPSコマンドだった。

 

内容に気になった一夏はイヤホンをして盗聴をした。

 

『なぜ拘束許可すら降りないんですか…まさか、アイツの凶行を放っておけというのですか!』

 

『いや、我がアメリカ軍や政府は決してそんな事を考えはしない』

 

すると、ジンヤは思いついたように言った。

 

『まさか…IS委員会がアメリカ政府に圧力を……』

 

『ああ、そうだ…』

 

『待ってください、コマンド!あのババア達が圧力をかけるなんて…学年別トーナメントの件で委員会や学園の評価が下がったのに…』

 

実は学年別トーナメントでマトリンティス帝国の襲撃を受けた際、IS学園の教師や警備しに来ていたIS委員会の部隊は出動せず、各国の首脳を危険にさらしたとし、更には以前からIS学園に現れていた怪人やクラス対抗戦の事が明らかにされてIS学園やIS委員会の評価が下がった。

 

なお、その事をDNN社の名(迷)リポーターのピーター・マグドナルドがIS学園のザル警備やIS委員会のIS至高主義に対し、おもいっきりマシンガントークの連続で自称お偉いさんのIS至高主義の評論家を黙らせまくった。

 

また、マトロイド達を鎮圧したBSAAや仮面ライダーに評価は上がった。

 

『ジンヤ、これは私の独り言だ。アイツはISに関する技術は世界の誰よりも上だろう。それで金を得る事も可能だ…それを委員会に莫大な献金を……』

 

『…奴から献金(ワイロ)を貰っているのか……それで圧力を…コマンド、僕の辞職はすぐできますか?』

 

『可能だが…まさか、ジンヤ!』

 

『こうなったら、自分の命をかけて奴を逮捕しますよ。そうすれば…』

 

『いい加減にしろっ!私の半分も生きていないのにそんな事を言うな!!』

 

コマンドの言葉にジンヤは言葉を失った。

 

『ジンヤ、キミはまだ若いんだ。キミの未来はこんな所で潰させない…だから我慢してくれ』

 

『すいません、思いっきり頭に血が昇っていました…通信終了します』

 

そう言って、ジンヤは通信を終了して皆と合流した。

 

そして、実習が始まった。

 

専用機持ちのグループの担当者は千冬で補助は真耶。

 

何故か、専用機を持っていない箒が居たのでジンヤが質問した。

 

「あの篠ノ之がなんでこっちのグループに居るんですか?」

 

「ああ、それは…来たか」

 

「?」

 

すると、崖の上からドドドドドと物凄い地響きを立てながら何かがやって来た。

 

「ち〜〜〜ちゃ〜〜〜ん!トゥ!!」

 

そう言うと、頭にウサミミを着けて不思議な国のアリス風な服を着た女性は千冬に飛び掛るがアイアンクローをかまされた。

 

どうやら、千冬の胸を揉もうとしたらしい…

 

呆れているジンヤと一夏の後ろから声が掛けられた。

 

「騒がしいわね、全く…2人共、久しぶりね」

 

「お久しぶりですね、小沢さん」

 

すると、真耶が話し掛けた。

 

「あの〜どちら様でしょうか?」

 

「ああ、私は元未確認生命体対策班の実働部隊G3運用チーム、通称G3ユニットの班長の小沢澄子。階級は警視正でジンヤと一夏のISのパッケージを持って来たわ」

 

「警察の人でしたか〜しかもIS関係者なら大丈夫ですね」

 

すると、ウサミミの女性は箒の方に向き直りあいさつをする。

 

「やぁ、お久しぶりだね」

 

「…お久しぶりです」

 

「大きくなったね。特に胸が」

 

その言葉に箒の額に怒りマークが現れると、そのままゲンコツをした。

 

ゴチン!

 

「殴りますよ」

 

「殴ってから言うのって酷くない?!」

 

すると、千冬が言った。

 

「自己紹介をしろ、束」

 

「え〜めんどくさいな…はろ〜私が天才の束さんだよ」

 

めんどうにそう言うと、ざわめきが起こった。

 

ISの生みの親が目の前に居るから無理も無い。

 

すると、束は一夏の方を見て言った。

 

「あれ、いっくん。束さんの白式はどうしたの?」

 

「白式?なんだそれ?」

 

「一夏、白式ってなんなのよ?」

 

ジンヤと鈴がそう言うと、一夏は言った。

 

「ああ、以前誰かが俺に送ってきたISで俺にはジャンナインがあるからBSAA極東支部の倉庫に入れた」

 

「オーマイガッ!!束さんの汗と涙の結晶がぁぁぁぁ!!」

 

束は頭を抱えてショックを受けた。

 

「所で例のアレは…」

 

「もちろん♪それではお空をご覧あれ!」

 

束はすぐさま立ち直り、そう言うと一同が空を見る。

 

空からコンテナがズドンと落下。

 

中が開かれ、そこにあったのは赤のIS。

 

「これが箒ちゃん専用機の紅椿!現行ISを大きく上回る最新鋭機…つまり第4世代ISだよ!」

 

箒の専用機と聞き、ざわめきが始まる。

 

あちこちから…

 

「身内っていうことだけで専用機が貰えるの?」

 

「ずるいよ。私も代表候補生なのに…」

 

と言った風に批判の声があちこちから上がる中、箒は目を輝かせて紅椿を見ていた。

 

すると、ジンヤは箒に近付き…

 

「おい、篠ノ之」

 

ドゴッ!

 

ジンヤは箒の腹に蹴りを入れて箒は吹っ飛び海水を口にした。

 

その光景に千冬達が唖然とする中、箒はジンヤを睨みながら言った。

 

「何をする!神崎!!」

 

「あたりまえだ!馬鹿野郎!!僕の言った事を全然分かっていないようだな…」

 

すると、箒は思い出しながら言った。

 

「それは貴様も同じだろ!男というだけで専用機を貰えて…」

 

すると、一夏が箒に近付いた。

 

「一夏…!」

 

箒は一夏が慰めてくれると思っていたが…

 

パァン!

 

何と、一夏は箒の頬に平手打ちを食らわせた。

 

突然の出来事に千冬や束、ジンヤは唖然とした。

 

「い、一夏!なんで…」

 

「箒、お前を本当に見損なったよ…男なんてという言葉はお前は絶対に言わないと思っていたのに…」

 

そう言うと、一夏は箒から離れた。

 

「ちょっと、おま」

 

「黙れ」

 

束がジンヤに箒に蹴りを入れた事に怒りを露わにして言おうとすると、ジンヤは更に巨大な怒りを露わにして黙らせた。

 

「ISなんて物は世界最強の兵器と言うけど、僕が知っている限りでは生身で勝てる人間は沢山いるし…」

 

「ちょっと、それってどういう事かな?」

 

「こういう事だよ」

 

そう言うと、ジンヤは右腕のジャンボットを起動させると、空中にある映像が浮かんだ。

 

それは世界で有名な建物、ホワイトハウスにISの部隊が居た。

 

警備とかそういった雰囲気とかではない。

 

「2年前、選民思想家の国家代表や代表候補生がアメリカの男女平等に嫌気が差して、当時副大統領のリチャード・ホークのクーデターに参加したんだが…」

 

すると、ホワイトハウスの地下から何やら特殊機動重装甲、メタルウルフを纏った男が現れた。

 

『ようこそ、ホワイトハウスへ。私はアメリカ合衆国47代目大統領のマイケル・ウィルソン・Jrだ』

 

そう言うと、マイケルは背中のコンテナからサブマシンガンとリボルバー拳銃を取り出した。

 

『バカな…大統領が戦場に出るなんて…』

 

『ふざけてなどいない…何故なら私はアメリカ合衆国大統領だからだ!!』

 

『ふざけるな!コイツから血祭にしてやれ!!』

 

国家代表がそう叫ぶと、他のIS部隊がアサルトライフルやブレードを取り出した。

 

『OK!Let's party!!Yeahhhhh!!』

 

そして、あっという間に大統領魂によってIS部隊は壊滅した。

 

その映像の後、ジンヤは生身でISに勝てる人物のデータを投影した。

 

アイアンマン、キャプテン・アメリカ、バットマン。

 

その後、ジンヤは一瞬迷ったが悪役(ヴィラン)のデータを投影した。

 

指紋もDNAも一切記憶が無く、顔にピエロのような不気味なメイクを施し、ゲーム感覚のテロを起こし、ゴッサム・シティを混乱に陥れた狂人、ジョーカー。

 

ダイヤモンド絡みの犯罪を行い、冷凍銃を装備し心まで凍った男、ミスター・フリーズ。

 

だが、彼の行動原理は全て愛する妻の為で悲しい男でもある。

 

筋肉増強剤麻薬ヴェノムで強靭な肉体を更には6つの言語と2つの失われた言語を扱う獣性と知性、相反する性格を持つ強敵、ベイン。

 

かつて、一時、バットマンを引退に追い込んだ男。

 

元ゴッサム大学の心理学教授で特殊な幻覚剤を含んだ幻覚ガスを使うスケアクロウ。

 

すると、ジャンボットがジンヤに話し掛けた。

 

『ジンヤ、あの紅椿にある物が装備されているぞ』

 

そう言うと、紅椿の両腕から仕込み刀が現れた。

 

「何だ、あの刀は…」

 

すると、束が待っていましたと言わんばかりに喋り始めた。

 

「これはね!箒ちゃんのリクエストで作った絶対防御すら貫く武器、守斬!これなら最近話題の怪人すら一発で倒せるよ!ぶいぶい!」

 

すかさず、ジンヤは束の頭にチョップを叩き込んだ。

 

「いたっ!何するんだよ!」

 

「お前はバカか!かつてアメリカが犯した罪を繰り返す気か?!」

 

「どういう事だ、嫁よ」

 

ラウラがそう言うと、ジンヤはこの場に居る全員に聞かせるように言った。

 

「かつて、アメリカは核兵器を作り、これで平和を実現しようとしたが結果は世界各国が核を持つ事になった…」

 

一端、そう言うと、ジンヤは束に質問した。

 

「聞くけど、もし敵がその守斬より強力な武器を開発したら、どうする気だ?」

 

「決まっているじゃん、こっちは更に強力な武器を作ればいいじゃん」

 

束がのんきに言った言葉にジンヤは怒りながら言った。

 

「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンだ…」

 

そこに真耶が焦りながら来た。

 

真耶からその事を聞くと、実習は中止となり、生徒達は部屋に待機。

 

専用機持ちは収集された。

 

その時、箒の名前も呼ばれた。

 

それを聞いた束はニヤリと笑った。

 

 


 
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