No.463732

タイ・トル

俺にも分からないんだよ。
何故かって?
予測できないからだ。
パッと思い付いた事をこうして小説にするんだからね。
登場人物も展開も全て即興さ。

続きを表示

2012-08-02 07:56:14 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:259   閲覧ユーザー数:259

本堂。

それが俺の名だ。

俺は鬼多良木学園の3年だ。

今、女友達の木ノ下と共に食堂にいる。

俺は肉うどん、木ノ下はみそラーメンを食っている。

この肉うどんうめぇ。

 

「水取ってくるんだけど、いるかなぁ?」

 

「いや、俺はいいよ」

 

「分かった。私の食べないでね?」

 

「食べない食べない。安心しろって」

 

「えへへ、じゃあ行ってくるね?」

 

木ノ下は立ち上がり水を取りに向かった。

チャンス到来!!

俺はテーブルに置いてあった七味唐辛子を1瓶分みそラーメンの器にぶちまけた。

木ノ下が帰ってくる。

俺はなに食わぬ顔で肉うどんを啜っている。

 

席に着き、箸を持ってみそラーメンを食べようと器の中身を見たとき、木ノ下は動きを止めた。

真っ赤に染まるみそラーメン。

もはやそれは担々麺だった。

 

「……私のみそラーメンに」

 

「……」

 

「私のみそラーメンに何しやがったあああああああああああああああ!!」

 

木ノ下は雄叫びを上げながら箸を俺の両目に向け突き出してきた。

 

「チェストーーーーーーー!!」

 

俺は同じく箸で対抗する。

俺の箸と木ノ下の箸が絡み合う。

 

「私のみそラーメン真っ赤っかなんだけど!? 何したの!?」

 

「吐血しちゃいましたーてへっ☆」

 

「ほんどおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

木ノ下は箸を離すと後ろのテーブルにバク宙して飛び乗り、懐からM60マシンガンを取り出した。

 

「死ねえええええええええええ!!」

 

耳をつんざくような轟音が食堂に響き渡る。

嵐のように弾丸が吐き出され、雪崩のように空薬莢が飛び出す。

 

「甘い! 甘い甘い甘い!!」

 

俺も懐から二本の日本刀を取り出すと、弾丸を斬り落とした。

 

「私のみそラーメン返せえええええええええええ!!」

 

撃ち尽くしたM60を捨て、今度は飛び蹴りをかましてくる。

それに応え、俺も飛び蹴りをぶちかます。

 

ケンシロウとシンのあのシーンみたくなった俺達は地面に着地する。

だがどちらも無傷。

再び向き合った時、厨房から爆音のような怒声が聞こえた。

 

「食堂で喧嘩してんじゃないわよ!! 他所でやりなああああああああああ!!」

 

食堂のおばちゃんがぶちギレていた。

俺達はピタリと動きを止める。

 

「こいつ私のみそラーメン真っ赤っかにしたんです!!」

 

「じゃあ今から作り直すから黙って座ってな!!」

 

「駄目なんですよ! あの食券で! 小春先輩から貰った食券で買ったみそラーメンだからいいんですよ!!」

 

「なんだお前!? レズか!? 同性愛者かアホんだらあああああ!!」

 

「違うよ! そういうのじゃないから!」

 

「小春先輩は彼氏いるぜえええ!」

 

「え!? …………嘘でしょ?」

 

「本当だよパーチクリン! この間なんて空き教室でイチャイチャしてるの見たんだぜ! ってやっぱりレズじゃねぇかバーカ!!」

 

「…………殺す……殺す!殺す!! 10万回殺す!!」

 

「おら来いやレーズン! ミキプルーン!!」

 

「だから喧嘩すんなあああああああああああああ!!」

 

これが俺の平穏すぎて困る日常だ。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択