No.461906

見た目チンピラな善人の悪魔生活

栗坊さん

遅くなってすみません。

2012-07-29 19:28:14 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3242   閲覧ユーザー数:3095

5.朝の珍道中、流れるは無駄な血(笑)

 

 

 

 

刑夜side

 

 

 

『ヴオオォォォォォイッ!!起キロヤッ!!サッサトs「カチッ」』

 

 

 

…………最悪の目覚めだ

なんなんだよこの目覚ましは

某鮫男のような吼え方しやがって

てか待て、オレの家にこんなんあったか?

つかこれはどこに売ってんだ?

まあそんなことよりもまた同じ展開か、ホントにどこのどいつの仕業だぁ?

そう思いながら起き上がろうとしたが、

 

…………何故か体が動かねぇ…………

 

今度はなんなんだよ

と少し焦りながらもなんとか動く首を回してみると

 

 

 

…………あのグレモリーが目の前にいやがった…………

 

 

 

…………なんでこいつはここにいるんだ?

てかなんで寝てるんだ?

なんでオレに抱きついてんだ!?

 

これまでの人生で体験もしたことがない状況に困惑していたオレはある事にいや、気づいてはいけない事に気づいてしまった

 

先ほどから感じるこの温かい感じは…………まさか…………

…………そう、グレモリーは何も身に着けていなかったのだ…………

それを理解してしまったオレは鼻から…………

 

 

 

…………ありえない量の鼻血を噴出した

 

 

 

自分で言うのもなんだが、鼻血で虹はできるんだという事を実感してしまった

現在絶賛噴出中のオレはなんとか意識を保ち続け、グレモリーから離れることができた

 

そしてまだ気持ちよく寝ていやがるグレモリーを直視しないように叩き起こすことにした

 

「テンメ、何晒してんだあぁぁぁぁぁ!!」

 

オレの叫びにも似た声を聞き、やつはゆっくり目を開け

 

「……朝から騒がしいわよ。どうしたというの」

 

とほざきやがった

 

「その原因をテメェはわかって言ってんのかあぁぁぁぁ!!」

 

未だに鼻血を流し続けるもオレは吼えた

 

「何を言っているの、ただ裸で寝てただけじゃない」

 

「それを理解してねぇだろうがあぁぁぁぁ!!」

 

さらに噴出量が増しながらもそれがグレモリーに一滴も当たっていない奇跡に気づく暇もないオレはただ吼え続けた

 

「いいじゃない別に、それに私裸じゃないと眠れないの」

 

などと言いさらに混沌と化していくのと、そろそろ頭が真っ白としだしてまずくなったオレは一刻も早くこの場から抜け出すために

 

「オイ、オレは朝飯の準備すっから、さっさと服を着やがれよ」

 

と言い、部屋から急いで出て行った

 

 

 

…………アァ、なんかヴァルハラが見えてきたぁ…………

 

 

 

side out

 

リアスside

 

刑夜が鼻血を出し続けながら部屋から出て行くのを見た私はさっきの彼の様子を思い出していた

ちょっとうるさかったけどなかなか面白い反応だったわ

……だけどあの鼻血の量には驚いたけど

あれだけの量をよく出せるわね、ホントにびっくりしたわ

まあそれは措いといて、彼には楽しませてもらったわ

たった短い時間で彼のことがよくわかったんだから

今まで生きてきてこんなにも楽しめたのは中々ないもの

 

もっと早く彼に会えていたら…………

ううん、駄目ね、今更そう思っても

さてと、彼を待たせるのも悪いし、着替えないとね

そう思い私は何故か全く汚れていない服をまた着て部屋から出た

 

side out

 

刑夜side

 

アァ~~~~、朝からなんつうもんを見ちまったんだ

あれからなんとかヴァルハラに召されるのを免れたオレは血まみれになった服を処分して学生服に着替えたオレは朝飯の支度をしていた

支度している最中にオレはある謎の真実を理解した

オレを運んだのはグレモリーだというのはわかった

だが、何故そうしたのかがわからねぇ

 

何を企んでんだ……

また謎ができやがった

いくら考えてもやはり答えはでねぇ

まあ、あいつに直接聞いてみようじゃねぇか

 

そう考えながら朝飯を作り終えるとちょうどグレモリーがリビングに来ていた

…………ちゃんと着ているようだな

 

「あら、おいしそうね」

 

「さっさと席に座りやがれ、ちゃんとテメェの分も用意してある」

 

「気が利くわね」

 

「ここまできといて用意しねぇ訳にはいかねぇよ」

 

オレの言ったことを聞いたグレモリーは椅子に座り、

 

「そう、じゃあいただくわね」

 

テーブルに置かれた朝飯を食べ始めたが、一口食べたら少し驚きだした

 

「……中々おいしいわね」

 

「そりゃどうも、作った甲斐ありってやつだ」

 

作ったもんを褒められんのは嬉しいもんだぜ

……たとえ痴女だと思われるk「ねぇ、失礼な事をかんがえてない?」

 

「………いや、考えてねぇよ」

 

「ふ~ん、………じゃあそうしといてあげる」

 

あ、危ねぇ、危うくばれるところだった

つかなんでわかったんだ?

 

て、こいつに聞きてぇことがあるんだった

 

「なぁ、オイ、テメェは何故オレをここまで運びやがった」

 

「ん?ああ、そのこと。実際私が運んだ訳じゃないんだけどね」

 

実際運んだんじゃねぇのはわかったが、根本的なことがわかってねぇよ

 

「それじゃなくて、何が目的でオレを助けた」

 

「ううん、どうしましょうかねえ」

 

まるで答える気がなさそうに笑いながらこっちを見てきやがる

 

「ここで言うのもいいけど、後で一誠も加えて教えてあげる」

 

結局はぐらかされた

まあいい、後できっちり吐いてもらおうか

 

それからはたわいのない話を交わしながら朝飯を済まし、学校に向かった

 

 

これから起きることに頭が痛くなりながらも……

 

 

side out


 

 
 
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