No.458619

真・恋姫無双~白き牙を持つ者~ #5

tokkeyさん

この作品はオリジナル主人公が転生をして
チート能力とご都合主義で駆け抜ける外史です
オリ主・チート・ご都合主義が苦手な方はごめんなさい
それでも大丈夫な人は駄文にお付き合い下さいm(_ _)m

2012-07-24 17:12:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:12060   閲覧ユーザー数:10602

~第4話 少年期5歳~10歳編~

 

 

前回はどこまで話をしたっけか

そうだ4歳までだったな

実はあれからこれといって何かあったわけじゃないんだよな

毎日狩りをして、鍛錬してとそんな具合だった

 

ただ狩りの成果をたまに村などに売りにいったりしたときに

お土産で買って行ったお酒を雪華(せつか)さんに飲ませた時はひどかった・・・

本人は飲んだ事が無かったらしく、初めて飲ませた時はもう・・・

 

まず泣かれた

次に抱きしめられて泣かれた

次に愚痴られながら泣かれた

次に寝ながら泣かれた

その間ずっと、頭撫でたりしないと泣かれた

 

それなのに次の日になるとケロっと忘れてる

そして、次も酒を買ってこないと拗ねるというほどに酒が気に入ったようだ

 

俺はとんでもないものを教えてしまったんじゃないかと後悔したけど

まぁそれで雪華さんが楽しいならいいかと楽観的に考えることにした

 

他にはそうだなぁ・・・

6歳位になった位から、村や街で買い物するついでに調理器具や調味料を買って

料理を作ることにした

 

果実や、供物を食べる生活も別段悪くは無かったけど

やっぱりちゃんとした料理を食べたくなったからだ

というか焼く以外の料理が恋しかった・・・

そんなわけで料理を始めた

 

雪華さんは俺が調理してる間はいっつも目を輝かせて涎をたらしている

綺麗な顔が台無しになるので我慢してくださいといつも怒るが

効果はまるでない

「美味そうなモノを見て涎が出るのは動物としての本能なんじゃ!」

と尻尾をバッサバッさと振りながらどや顔で言われた時もあった

 

ちなみにどうやって調理してるかというと

現代風に言うと屋台料理というかキャンプ料理というか大雑把に味付けして

焼いて~煮て~といった感じである

本来ならもうちょっとちゃんと料理をしたいのだが無理なので諦めた

ただどうみてもこの時代に無いはずの料理がすでにあることにびっくりした

最近はチャーシューを仕込んでるのだが

いっつもハイエナ(雪華さん)が狙いに来るので困ったものである

 

他にも困ったことが起きてしまった

俺が料理を作り始めてからは・・・

雪華さんは自分で狩りをしなくなってしまった

よっぽどお腹が空いたら果実などは取りにいくのだが・・・

なんだろうだんだんこの人を俺は駄目にしていってるんではないだろうか?

そんな事を考えたが、俺が好きでやってるしいいかと割り切った

 

 

とまぁ9歳まではこんな感じで暮らしていたが

 

 

 

10歳になった位にちょっとした変化が起きた

 

 

俺がいつも通り狩りと体力鍛錬ついでに山の中を散歩してたときだった

いつも自然の中に気を溶け込ませてるせいか

俺以外の人の反応があると気配で分かるようになってたんだわ

 

「ふむ・・・珍しく人がこの山の中に入ってきたか

 野盗崩れとかだったら面倒だけど、迷い人だったら村まで送らなきゃいかないか」

 

たまにそういうことがあるから俺はこの時もそうだと思っていたんだが・・・

 

 

 

完全に気配を消して、反応があった場所にきたん・・・だが

俺が発見したのは、桃色の髪の毛に快活そうな雰囲気が特徴な女の子

それと、眼鏡(この時代にあったか?)をかけ、長い綺麗な黒髪で利発そうな女の子だった

というか山の中に入るのに何でそんな軽装なチャイナ服きてんの?とか思った

 

 

「しぇ~れ~ん~帰ろうよ~ここは神聖な山で人食い虎が居るっていわれてるよ~」

 

「だいじょぶよめいりん、そんなのわたしが追い払ってあげるんだから」

 

 

「しぇれん」に「めいりん」ね、多分真名とかいうやつだろう

真名ってのは自分が認めた人物以外が呼ぶと殺されてもおかしくはない

とても大事な「神聖な名前」だそうだ、名は体を表すってことかね~

俺には今の所そういうものは無い、転生前の名前でもいいけどまぁ今はおいておこう

暫く目の前の少女達の動向を見守るか

そんなわけで木の上や草むらに隠れながらついていった

 

 

「私の勘がこの先に何かあるっていってるわ!」

 

「しぇれん~それは私もう聞き飽きたよ~、さっきもそういって同じ場所に出たんだよ?」

 

「こ、今度は大丈夫だって!さっきとった果実食べながらいきましょ!」

 

「も~待ってよ~おいてかないでってば~」

 

 

微笑ましいな~なんて思いながら見守っていたが・・・

むむ・・・センサーに反応?今日はお客さんが多い日だなって

さっき走っていった女の子達の方角じゃないか!

俺はちょっと焦りつつ追いかけていくとそこには

 

 

「官軍に追われて逃げて山の中に入ってみれば、とんだ上玉がいるもんだな」

「そうですね御頭、こいつらを売ればまたどっかで仲間集めれますよ」

 

全身が泥だらけで所々の衣服が破けて手には鉈(なた)?っぽい刃物を持った二人組みがいた

 

 

「しぇ、しぇれん・・・」

「めいりん、私が守るから安心して」

 

黒髪の「めいりん」という子の前に震えながら立つ桃色髪の「しぇれん」という子

 

そのしぇれんという子に野盗が襲い掛かろうとした所に俺は

 

 

「この山の中でそのような狼藉、万死と思い知れ」

 

 

木の上から飛び降りながら、背中に乗り首の骨を折る

あー・・・とうとう「人殺し」やっちまったなー・・・と思うが

まだ一人残ってるので気を引き締める

 

 

「て、てめぇ!一体どっから!?」

 

「これから死ぬ奴に語る舌はもたん」

 

 

そう言いながら俺は間合いをつめて首に貫き手を放つ

げ、げひ・・・と空気が抜けるような音を立ててもう一人の男は倒れる

ふぅ・・・何度体験しても「殺す」というのは不快なもんだなぁ

でも、生きるためにはしゃーなしだよな・・・特にこの世界は弱肉強食だ

とこれも割り切って、とりあえず背後にいるお嬢さん達を安心させるとするかね

 

 

「お嬢さん達だいじょう・・・げはぁ!」

 

 

振り向いた俺に待ってたのは、桃色髪の子の腹パンチだった

 

 

「どうめいりん!あの大人たちを倒したこの人を倒した私が最強よ!」

 

「しぇ、しぇれん!? すいませんすいません大丈夫ですか!?」

 

 

何とか倒れなかった俺は心配する黒髪の子に「大丈夫」といって頭を撫でてあげる

そうすると、黒髪の子が顔を俯かせて小さく小声で「あ、ありがとうございます」といった

それを見ていた桃色髪の子は「ずるいずるいずーるーい!」と顔を膨らませてタックルかましてきた

 

 

 

 

この出会いから少しずつ俺はこの「外史」というものを身を持って知っていくことになる


 
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