No.458591

東方紀行録 ~ He is MONSTER ~ IS編

幻想郷の危機を救う為“天草 将樹(あまくさ しょうき)”は自らの同類と戦い、何とかそれをおさめることが出来たがその代償(?)として、ISの世界に飛ばされてしまった。数億を生きた生物は、ISというものがあるこの世界をどう見るのか。 ※この物語には最強物・アンチ・東方成分が含まれています ※この作品駄作かも、注意  以上を頭の片隅に置いておいてください。それでは、始めましょう………… ※これは以前、にじファンの方で投稿していたものです。

2012-07-24 15:54:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1078   閲覧ユーザー数:1055

      亡国機業、任務

 

 

 

 

 

 

時刻は深夜。俺は今、とある大きな施設の目の前にいる。どうやらあの二人、何らかの任務の準備中だったようで、壁が目覚めた後に直ぐこの場所に向かった。

 

 壁は俺が仲間になったことを知ると、嫌な顔をしていたが。

 

 

「ここが、アメリカの軍施設よ。今から潜入するわ」

 

「わーてるよ。…………チッ……何でこんなやつまで ボソッ」

 

 

「オータム、貴方は特に気を付けなさいね。よくそう言ってミスをするから」

 

 

「う゛…………はいはい、わかりましたよ……」

 

 

 どうやらこの壁、調子にのることがあるようだ。というかそんなやつが、潜入なんか出来るのか?、と思うが逆にそちらの方がおもしろそうだ

 

 

「つーか本当にこいつは着いてくんのかよ!? 絶対足手まといになるじゃねーか!」

 

 

 壁が小声で怒鳴る。まぁ器用なことをするもんだ。少なくとも何も力を持たないただの人間に負けるほど落ちぶれてはいないがな。

 

 例え武器を持っていても関係ない。武器なんか一秒もかからない内に使用不可に出来る。俺に勝つためには、純粋な個人の力が俺を越えていなければならないのだ。

 

 それはつまり膨大な量の妖力か霊力、神力を持っていなければならないし、そこそこ(・・・・)の身体能力、そして精神力も必要になる

 

 

「はいはい、そろそろシフトの交代の時間になるわ。行くわよ」

 

「了解」

 

 

「………………わーたよ」

 

 

 結局壁は、俺が着いてくるのに最後まで反対だったが、時間が無かったので諦めたようだった。不満はたらたらだったが

 

 

 

~~~~オータムside~~~~

 

 

 

 結局着いてくんのかよ!?

 

 

 内心で愚痴りながらアメリカ軍の敷地内を歩く。先程シフトの交代時間だったから、そこをついて中に侵入。そして、ISを奪って逃走というのが今回の流れだ

 

 出来ればあの長身の男も死んでもらいてーがな。そのせいで死ぬ、なんててことになりたくねーし

 

 

 

 進んでいると、スコールが進行方向に人影を見つけた。流石に見つかると面倒ということで、多少迂回してISの格納庫へと向かう。いや、行こうとした

 

 そこに居たやつが、私らの存在に気がつきこちらに迫ってきたのだ。

 

 

 

 なるべく監視カメラには写らないようにしてきたから、警報やらが発動するということはなかったが、見つかったか……

 

 あいつのせいだろ!! 身長がでけぇから気付かれたんだ!!

 

 

 

 チラッと横目であいつを見ると、憮然とした格好で前と変わらない感じだった。それが余計ムカつかせるが

 

 スコールの方を見るとこちらに目を向けてきて、アイコンタクトをした。お互いに頷き、相手がこちらに来るのを待つ

 

 

「君たちはここで何をしているんだ?」

 

 

 相手は女性軍人だったようだ。スコールと目を合わせて頷き、何とかこの場をしのごうとするが……

 

 

 ここで邪魔が入った

 

 

「何、野暮用でしてね。ちょっと入らせてもらいました」

 

 

 あのくそ野郎が!!! 何が野暮用だよ!! 馬鹿じゃねぇのか!?!?

 

 

「野暮用? なんだそれは?」

 

 

 本当に最悪だなコイツ。相手の警戒を強くさせてどうすんだよ!! スコールもこれは予想だにしていなかったようで、軽く動揺してるし!

 

 

「ただ単に、ISを奪うというだけだが」

 

 

 何言ってんだコイツ!?

 

  心の中で盛大な舌打ちをして、急いで銃を取り出し、女に標準を合わせる。

 

 しかしいくら待っても女はアクションを起こさない。不思議に思いながらも、気を緩めないでいると、女がいきなりペタンと力なく地面に座り込んだ

 

 

 

 大量の汗を流して口をわなわなと震わせているのがわかる。思わず銃を下ろして様子を見る

 

 

 

 すると……………

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!!! やめろ、やめろ!!! くるな!! くるなぁぁぁあぁあああぁ!!!」

 

 

 いきなり絶叫し始めたぁ!?!?

 

 

 

 え、何でだよ!? こいつはくそ野郎のことを見ていただけだろ? 何でいきなり発狂したんだ!?

 

 

「――――――ほらオータム行くわよ」

 

 

 驚きで頭がパンクしたが、スコールに呼ばれてまだ収集のついていない頭を覚醒させて、意識を現実へと戻す。

 

 くそ野郎は何をしたんだよ!?!?

 

 

 

~~~~オータムside end~~~~

 

 

 

 敵が狂気の中に完璧に堕ちたのを確認して、俺はスコールを呼ぶ

 

 

「おい、早く行くぞ。他のやつらが集まってくる。戦闘なんか面倒だからな」

 

 

「……あ、うん、分かったわ。ほらオータム行くわよ」

 

 

 どうやら二人とも頭がついていかなかったようで、軽く放心していたようだ。

 

 俺が声をかけたらスコールは反応したが、壁は全く反応しなかった。スコールはまだしも、壁はこういうの(・・・・・)は向いていないだろ

 

 

 

 この悲鳴のおかげで、他のやつらがここに集まるだろうからな。そいつらに見つからないように進めば、もう大丈夫だ。

 

 カメラに引っ掛からない限り、見つかるという可能性は低いだろうし。いきなり悲鳴が聞こえたんだ。来るやつらはそれなりに動揺なりしているだろう。そうなると、中々周囲の状況に気がつけないもんだ

 

 それに目的のものがある場所や入り方はどうせ、こいつらが知っているんだろうからな。

 

 

 案の定何も起こらずに目的の場所に着いた。そこはコンクリートで、頑丈に覆われた倉庫であった。明らかに大事な物がありますよ、といった感じになっている

 

 

「さて、着いたわね…………これをどうしましょうか……」

 

 

 そう言うスコールの目の先には、何やらボタンが付いている……オートロックがあった。

 

 というかこいつらは、解錠に何が必要とか調べてきていないのか。明らかに情報不足だな

 

 

「お前らは、これを調べてきていたのではないのか?」

 

 

「本当はそこら辺の奴等に聞き出す予定だったんだが、てめぇのおかげでそれをやる前にここに来ちまったんだよ!」

 

 

 どうやらこいつらは、途中でそこら辺の奴等に聞き出す予定だったらしい。

 

 

「馬鹿かお前は。聞き出したところで、どうするつもりだったんだ? 殺すつもりだったのか? その銃は音が出るタイプじゃないか。周りの奴等に気が付かれてアウトだぞ。生かすなんかもっての他だがな。それに聞き出したものが本当に正しいかどうか、わからないじゃないか」

 

 

 それに一回目で失敗したら二回目はもっと警備が厳重になるから、ミスったからもう一度というわけにはいかないだろうし。こいつら潜入には慣れてないのかもな。

 

 このような事を思ったが口には出さなかった。苦虫を噛んだような顔のこいつらに言わねばならんことがあるしな

 

 

「さてお前ら、そんなことしている暇はないぞ」

 

 

「なんでだよ…………」

 

 

 壁が返してくる。まったく、目標寸前で多きなミスをするというのは、生物の宿命か?

 

 

「ここがお前らの目的の物がある場所なんだろ? そういうことが、想定される場所には普通、ある物があるだろう」

 

 

 俺が言い終えると同時に、けたたましい警戒音が鳴り辺り一帯に、侵入者の存在を知らせる

 

 

 

 この音を聞いて壁は完全にパニックになっている。俺の肩をガクガクと揺らし、涙目になりながら睨み付けてくる

 

 

「おい! 何してくれてるんだよ!! ふざけんなよ!! 死んじまうじゃねぇかよ!!」

 

 

「おいおい、お前らは殺し屋だろ? 今さら殺されるとか嘆くなよ。こういう少数対多数の訓練とかもしているんだろう?」

 

 

 俺がこう返すと、俺の落ち着いた素振りが気に入らなかったのか、肩から手を放し殴ってきた。

 

 だがそれは俺に当たらず空振り。また騒がれると面倒なため、後ろをとって首を締める

 

 

「黙れ」

 

 

 ドスを効かせたその言葉に、壁は素直に黙った。その黙った壁の首を放してスコールの方へと押す。壁はそのままスコールの胸に飛び込んで、そのまま抱きついた

 

 何やってんだ?そんなことしている暇はないだろ

 

 

 

 このまま茫然としていてもしかたないので、スコールと話し合う

 

 

「おいスコール、何か解決策はないのか」

 

 

「…………残念だけど、あまり無いわね。ほぼ完全武装した兵士達に対して、私たちはあまり武装がないし。この格納庫にあるISを取り出せれば話は変わるけど……」

 

 

「これの番号がわからない…………と」

 

 

「……そう…………」

 

 

 ふむ、この格納庫の中にあるものを使えば何とかなるのか

 

 俺の能力は武器を司る程度の能力だが、操ることは出来なくてもほとんどの物は視る(・・)ことが出来る。視ることによって、視た物の強度や材料などを知ることが出来るのだが、それがほぼ万物において出来るのだ

 

 

 

 それはこの格納庫も例外ではなく、今回はそれの強度を視る。すると俺の妖力弾で簡単に破壊できることがわかった。

 

 というか、妖力がこの世界にはおそらく存在しないから、大抵の物は破壊できるな

 

 さて時間も時間なので、考察を止めて早速破壊することにした

 

 

「スコール、格納庫から離れていろ。今から破壊する」

 

 

「ちょっと待って。貴方はどうやって破壊しようというのかしら? くだらない事は今言わないでちょうだい」

 

 

 確かにこの切羽詰まった状況で一人の拳銃しか持っていない人間が、コンクリート破壊します、とか言ってもふざけているとしか思われないだろうな

 

 

 

 確かに何の力も持たないただの人間(・・・・・)だったら無理だろう。ただの(・・・)…………な

 

 

 

 だが生憎俺は人間じゃないんだよ。人間の常識は俺には通用しない

 

 

 

 ――――妖力弾を一個だけ精製――――

 

 

 

 密度の出来るだけ小さい、妖力弾を一個だけ俺の右側に造り出す。スコールは目を見開いて驚いていた。そしてその後、何処か納得した顔をして格納庫からちょっとだけ離れる

 

 

 

 離れなければそのまま打つつもりだったが、離れたためそれを確認してから、右手を空へと向けた

 

 

 

 そして―――――振り下ろす――――

 

 

 

 

 

 着弾と同時に爆発が起こり、人が楽々通れる程の穴が開いた

 

 

 

 そこから視えたのは、蜘蛛の形をしているアーマーのようなものと、人の形をしているアーマーのようなもの

 

 

 

 

 

 

 

 ――IS(インフィニット・ストラトス)であった――

 

 

 

 

――――――――――あとがき――――――――――

 

  何か転載って自分の黒歴史を見ているようで嫌だな・・・・

 なんで優曇華にしたんだろ? 自分でも分かっていませんwwgg


 
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