No.457435

真・恋姫†無双 ~我天道征~ 第2話

seiさん

力つき行き倒れてしまった一刀。
しかし、そんな一刀を助けてくれた人達とは一体?

第2話投稿しました。
連続で第3話も投稿したので、良かったら読んでみて下さい。

2012-07-22 15:32:15 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:6621   閲覧ユーザー数:5184

 

 

 

 

 

 

 

 

注意 本作の一刀君は能力が上方修正されています。

 

   そういったチートが嫌い、そんなの一刀じゃないという方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュン チュンチュン

 

雀の鳴き声が聞こえる。

 

一刀(・・・・・・朝か)

 

そう思った俺は、いつもの様に枕元にセットしてある目覚ましを止めようと、腕を頭の方にのばす。

 

 

プニュ

 

一刀(・・・ん?)

 

だが俺の手に感じた感触は、いつもの目覚ましの無機質な硬さではなく、

とても柔らかいがしっかりとした弾力もある、とても心地よいぬくもりのあるものだった。

今思えば、随分と疲れていたのだろう。

完全に寝ぼけていた俺は、その心地よい感触をもっと味わいたいと思ってしまった。

それが何であるかなどまったく考えずに・・・・・・。

 

プニュ プニュ

 

一刀(ああ、気持ちいい~♪なんだろう、ずっと揉んでいたいわ~。)

 

と、その感触を楽しむことだけに没頭していた。

しかし、至福の時とは長く続かないものである。

 

プニュ

 

??「んっ!」

 

 

ピタッ

 

 

その声とともに、滑らかに動いていた俺の手は石像のように固まり、全身に冷や汗が流れる。

ぼんやりとしていた俺の意識は、それをきっかけに完全に覚醒した。

 

一刀(・・・今の声、そしてこの感触。)

 

俺は腕の方を見上げる。

 

 

そこには桃色の髪をしたロングヘアの女の子がいた。

だが俺は、かわいいなという感想や、なんでこんな子が俺の部屋に?という疑問などすべてすっとばし、

今一番の問題であろう自身の手の先へと視線を移す。

 

そこには予想通り、その子のとても豊満で柔らかそうな胸があり、俺の手はそれをしっかりと握っていた。

女の子の顔は、俺が揉んでいたせいかうっすらと上気していた。

この状況に俺の思考はフリーズしていた。

が、それがいけなかった。

その手をすぐにでも離していれば、少しでも、僅かでも状況は良くなっていたかもしれない。

幸せはすぐに逃げるが、不幸とは頼まなくても集ってくるようであり、

 

 

??「何してるんですか?」

 

そんな声が背後から聞こえてくる。

それとともにフリーズしていた思考は動き出し、止まっていたはずの冷や汗が滝のように噴出してくる。

俺は壊れたロボットのようにぎこちなく、顔を後ろへと向ける。

 

 

そこには、水色の髪をした小柄な子と、薄い紫色のショートヘアの眼鏡っ子がいた。

もちろんどちらの子もかわいい♪

が、その顔が少しでも笑顔でいてくれればどんなに良かったことか。

あきらかに2人の顔は、笑顔とは真逆に位置する顔であった。

眼鏡の子は軽蔑するような冷たい視線を俺に向けているし、水色の髪の子は怒りの形相で俺を睨んでいる。

 

 

??「聞こえませんでしたか?何をしているんですか?」

眼鏡の子の視線がさらに冷たくなり、俺にもう一度質問をしてくる。

 

一刀「え?・・・あ!あの、その、これは、なんというか、事故っていうか・・・・・・」

俺は必死に自身の身の潔白を証明しようとするが、

 

??「・・・いいから」

一刀「はい?」

 

すると、さっきまでずっと黙っていた水色の髪の子がそんなことを言い出した。

俯き、体をブルブルと震えさせていた。

が、顔をあげた次の瞬間。

 

??「いいから、その手をさっさとどかしなさーーい!!」

 

パーーーン!!!

 

一刀「へぶぅぅぅーーーーー!!!!」

 

そんな彼女の怒声とビンタの音が村中に響き渡り、朝の静寂は破られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、俺がどうしているかというと、

足の脛と両の掌と額を地面にこすりつけ、踵と尻をくっつけるという格好を3人の前でとっていた。

 

和の心、日本人の様式美、ジャパニーズスピリット、そう DOGEZA である。

俺は DOGEZA を敢行しながら、必死に説明をした。

寝ぼけてやってしまった事故であり、そういったつもりは一切なかったことを。

 

 

??「どうやら嘘はついてないようだけど、どうする姉さん?」

??「うん、いいよ。許してあげる♪」

 

実際に被害にあったはずの桃色の髪の子は、別段気にする様子もなくニコニコしながら許しの言葉をくれた。

 

 

??「まあ、姉さんが許すならいいけど。」

??「あんた、次こんなことしたら絶対許さないんだからね!」

一刀「はい、以後気をつけます。」

 

他の2人も被害者の子が許したこともあってか、しぶしぶながらも許してくれた。

 

 

 

そんなこんなでやっと落ち着いて話せる状況になったので、気になっていたことを質問することにした。

 

一刀「あの、ここってどこ?」

 

土下座をしている間に冷静になり、昨日までのことを思い出したのだ。

山に捨てられていたこと、必死に下山したこと、そして人影を見つけ気を失ったことを。

 

 

??「ここは、兌州の陳留あたりですね。」

一刀「えんしゅう?ちんりゅう??」(その地名どっかで聞いたことがあるような?)

 

思い出そうとするが出てこず、さらに質問をすることにした。

 

一刀「え、え~と、それって日本のどこら辺になるのかな?それともここって中国だったりする?」

??「日本?中国?そんな州聞いたことある?」

??「私はしらな~い。人和ちゃんは聞いたことある?」

??「私もそんなの聞いたことない。」

 

日本語が通じている以上、日本を知らないとは考えづらい。

着てる服の感じから中国かと当たりをつけるも、それすら知らないという。

 

一刀(嘘をついている?)

 

とも考えたが、3人とも本当に知らないという顔をしているし、第一そんなことをするような子たちには見えない。

 

 

俺がそんなことを考えていると、

 

??「ねえねえ、こっちからもしつも~ん。君の名前ってなんていうの?」

と、そんな質問をしてきた。

 

その時になって俺は、まだ名前も名乗っていなかったことに気がつき、

 

一刀「あ、ごめん。俺の名前は北郷一刀っていうんだ。」

??「ふ~ん。姓が北、名が郷で、字が一刀?随分変わった名前なのね。」

一刀「いやいや、姓が北郷で、名が一刀だよ。字ってのはないよ。」

一刀(字って、昔の中国とかじゃあるまいし。)

 

と説明し苦笑するが、彼女たちの自己紹介により、その苦笑が引きつることになった。

 

張角「へ~、そうなんだ。私はね、張角っていうの。」

張宝「ちぃは張宝よ。」

張梁「私は張梁といいます。」

 

 

一刀「……え、え~と、ごめん、もう一度名前いいかな?少しぼーっとしてたみたいで、聞き逃しちゃったんだ。」

 

俺は自分の聞き間違いだと思い、もう一度名前を尋ねる。

 

張角「ひっど~い、今度はちゃんと聞いててね。私は張角だよ。」

張宝「まったく、2度も言わせないでよね。張宝よ。」

張梁「ふ~、私は張梁です。」

 

 

もう一度名前を聞き、やはり聞き間違いなどではなかったことを確認し、俺は困惑する。

その名前が、俺でも知ってるある物語に出てくる登場人物たちと同じ名前なのだから。

 

一刀(張角と言えば、黄巾党の首領の名前じゃないか。

   張宝、張梁もたしか黄巾党の幹部で、張角の弟だったはずだよな。)

 

嘘や偽名を言ってる感じもなく、それが彼女たちの本当の名前なのだと理解する。

 

一刀(親が三国志好きだとしても、そのチョイスはどうだろうか。)

など思っていると、あることが引っかかった。

 

一刀(・・・・・・って、三国志? そうだ!陳留って確か、三国志に出てきてた地名の一つだったはずだ。)

と、先ほど聞いた地名のことを思い出す。

 

 

そして気づく、彼女たちの服が奇抜でこそあれ、どこか古めかしい感じだということに。

家の中も、骨董品とさえいえるような代物ばかりが揃っている。

 

一刀(そういえば、山のてっぺんで見た景色もたしか・・・)

と、山頂でみた大自然と果てしなくつづく地平線を思い出す。

 

 

そんなことに気付いた時、ある考えが俺に浮かぶ。

 

一刀(日本や中国のことは知らない。字に、陳留、町一つ見えないような広大な自然に、古臭い服や家。

   極めつけは張角っていう名前。・・・・・・まさかな。)

 

思いついた答えがあまりに突飛すぎて、思わず否定してしまう。

 

 

一刀「え~と、ごめん、今って何王朝で、皇帝陛下って誰?」

 

だが、一度思いついた答えを捨てることもできず、そんなことを聞いてしまっていた。

 

張宝「は?今は漢王朝に決まってるじゃない。」

張梁「皇帝陛下は霊帝の劉宏様ですよ。」

張角「そんなこと聞いて、どうするの?」

 

 

俺はそんな張角の質問には答えず、先ほど考えた答えを再び確認する。

 

一刀(まさか、ここって三国志の時代? ってことは俺、タイムスリップしちゃったのか?

   いや、そもそもなんで張角達は女の子なんだ? もしかして、パラレルワールドってやつか?)

 

そんないくつもの疑問が俺の中に生まれるが、いくら考えても答えはでてこない。

そんな堂々巡りな考えに俺の頭が煙を出そうとした時、

 

張角「ねぇ、一刀ってどこから来たの?」

 

張角がそんなことを聞いてきたので、

俺は答えの出ない謎解きをするのをやめ、その質問に答えることにした。

 

 

一刀「日本の東京にある、フランチェスカ学園ってところだけど。」

張宝「とうきょう? ふらんちぇすか??」

張梁「それも聞いたことがありませんね。どこら辺にあるんですか?」

一刀「えーと、ここからずっと東にいって海を越えた島国なんだけど、正確にいえばそれも違くて・・・・・・」

 

やはり、この大陸にないというか、この時代にすらない地名を言っても通じるはずはなく、

俺がどう説明しようか迷っていると、

 

張角「もしかして一刀って、天の世界から来たの?」

一刀・張宝・張梁「「「は?」」」

 

俺達3人は目を丸くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

張角「だって、場所を聞いても誰もわからないし、そこってすっごく遠いんでしょ?」

一刀「ま、まあ、遠いっちゃ遠いけど・・・」(もしかしたら、時空の壁さえ超えてるかもしれないし)

張宝「そんなの、こいつが嘘をついてるだけでしょ!」

張角「えー、そうかなー。私は、そんな風には見えないけどなー。人和ちゃんはどう思う?」

張梁「まあ、たしかに。嘘をつくなら、もう少しましな嘘をつくわね。」

張角「それに、一刀の服ってとってもキラキラしてるし、こんな服見たことないよ?」

張宝「そ、それは、確かに珍しい服だと思うけど…」

張角「だから、きっと一刀は天の御遣いなんだと思うんだ♪」

 

張角さんの勢いに、張宝さんはどんどん押されぎみになっている。

 

 

俺も多少押されぎみだったが、気になったことを聞いてみることにした。

 

一刀「あのー、さっきから言ってる、天の世界とか天の御遣いって何のことなのかな?」

張梁「管輅という占い師がした予言に、そんな内容が含まれているんです。」

 

張梁さんがその内容を俺に教えてくれる。

確かに、俺の持ってる刀と服は白銀といえなくもない。

だが、それだけで俺を天の御遣いというのはどうかと思う。

そもそも、流星に乗ってやってくるなんて…・・・

 

 

一刀「・・・って流星?」(確かここに落ちてくるとき、俺の体って光ってたよな。

   もしかして、それって傍から見ると流星の様に見えるんじゃ?)

 

俺がそんな記憶を思い出している時、俺のつぶやきが聞こえたのか、張宝さんも何かを思い出したようで、

 

張宝「! そういえば一昨日の夜に、山の方に落ちる流星を見たわよね?」

張梁「ええ、一刀さんを助ける一日前だったと思うけど。」

張宝「一刀を拾ったのって、その流星が落ちた方角の山の近くだったはずよね。」

張梁「!!」 

張角「??」

張宝「ねえ一刀。もしかしてあんた、昨日山の中にいなかった?」

 

張宝さんが興奮気味に俺へと質問してくる。

 

一刀「ああ、山頂付近にいたんだけど、こっちの方角に光が見えたから下山してきたんだよ。」

張宝「じゃああんたって、やっぱり天の御遣いなの?」

 

 

張宝さん達の会話を聞いて俺も理解する。

どうやら俺がここに来た時の状況がその予言の内容と類似しており、

またそいつが持っているだろう物も今の俺と同じということ。

 

だが、

 

一刀「いや、俺がいたのは天の国なんかじゃないし、俺自身もそこでは只の学生でしかないよ。」

張角「えー、そうなの。」

 

と、張角さんが残念そうに言う。

 

俺は只のとは言いづらい環境で育ったとはいえ、あくまで一般人であり、

平和をもたらすなんていわれても、どうすれば良いか見当もつかない。

 

 

張梁「でも、一刀さんがこの大陸の人間ではなく、また予言通りの格好をしてるというのは事実ですよね。」

一刀「う。たしかにそうかもしれないけど、どうすればいいかなんて・・・・・・」

 

張梁さんの指摘に俺が言い淀んでいると、

 

張宝「あー、もう!あんたがなんて言おうと、あんたは天の御遣いの資格があるの!

   今後どうするかなんて、後で考えなさいよ。」

と、一喝された。

 

 

それを聞いて俺は、じいちゃんの言葉を思い出す。

 

(祖父「生きてさえ居ればどうとでもなる。後は自分らしく進むことじゃ。がははははははっ」)

 

一刀(そうだよな。ここがどこで、どんな時だろうが、俺は俺らしい道を行けばいいんだよな。)

 

一刀「ふふっ、あははははは」

 

そう思うと、笑いがこみあげてきた。

 

張宝「なによ、いきなり笑い出して!失礼じゃない!」

一刀「ははは、ごめんごめん。張宝さんを笑ったわけじゃないんだ。ただずっとグダグダ悩んでた自分が馬鹿みたいでさ。

   そうだよな、後のことなんて後で考えればいいんだよな。」

張宝「ふん、わかれば良いのよ。」

一刀「まずは、今すべきことをしないとな。

   張角さん、張宝さん、張梁さん、助けてくれてありがとう。」

 

と、三人向かって精一杯の笑顔でお礼を言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人「「「・・・・・・・・・」」」

 

なぜか三人とも固まって動かない。

若干顔も赤い気がするし、何か怒らせることでもしたのかと不安になる。

 

一刀「あ、あれ?ごめん、何か気に障ることでもしちゃったかな?」

張宝「!だ、大丈夫よ。何でもないから。」

張梁「え、ええ。実際にここまで運んだのは村の人達ですから、気にしないで下さい。」

 

と二人は言ってくれるが、なにか焦ってるような感じがする。

 

 

そんな2人とは裏腹に、張角さんは俺に向かって、

 

張角「えへへ。私の真名は、天和っていうんだ。一刀だったら呼んでもいいよ♪」

張梁「姉さんっ!?」

張宝「そんな奴に真名を許すなんて、何考えてるのよ。」

張角「え~、だってお姉ちゃん一刀のこと、気に入っちゃたんだも~ん♪」

張梁「気に入っちゃったとかじゃなくて・・・・・・」

 

と、3人は言い争いをはじめてしまった。

 

 

そんな状況においてけぼりの俺は、

 

一刀「え、え~と、その真名って何?」

張宝「はぁ~?一刀、あんた真名も知らないの?」

 

張宝さんがあきれた様に聞いてくる。

 

一刀「う、2人の様子から何か大事なものってことは解るんだけど…」

張梁「真名というのは、私たちの誇りや生き様が詰まっている神聖なもの。

   自分が認めた人や、心を許した人しか呼んではいけない、大切な名前なんです。」

張角「だから、例え真名を知ってても勝手に呼んじゃダメなんだよ。」

一刀「も、もし勝手に呼んだら?」

 

と、気になったことを聞いてみると、

 

張宝「殺されたって、文句も言えないわね。」

 

そう言って、首切りのジェスチャーをしてみせる。

 

ゾォ~~~・・・・・・

一刀(皆がたまに言ってたのが真名だったんだな。迂闊に言わなくて良かった~。)

 

 

一刀「でもそんな大事な名前、本当に呼んじゃっていいのか?」

 

俺は念のためにそんなことを聞いてみる。

 

張角「いいの、私が許してるんだから。」

 

しかし張角さんは、何でもないことのようにそう言ってくれた。

 

一刀「わかったよ、天和さん。その真名・・・」

張角「天和!」

一刀「はい?」

 

張角さんは頬を膨らませて怒っていたが、

 

張角「さんづけだと、なんだかよそよそしいから、天和って呼び捨てにして。」

一刀「ははっ。天和、その真名たしかに預かったよ。」

張角「うん。」

 

お互いに笑顔で、俺は真名を預かった。

 

 

まだ2人は納得してないような顔をしているが、天和からの質問で一転する。

 

天和「そういえば、一刀の真名って何ていうの?」

一刀「え?俺の世界には、真名って風習はないんだよ。

   あえて言うなら、一刀っていう名前が真名にあたるのかな?」

 

と、軽い感じで答える。

 

 

張角・張宝・張梁「「「えっ!?」」」

 

しかし、3人の反応は違うものだった。

 

張宝「それじゃあんた、最初から私たちに真名を呼ばせていたの?」

張梁「私達が真名を預けないわけにはいきませんね。私は人和といいます。」

張宝「う~、私は地和よ。ありがたく思いなさい。」

 

と、次々に真名を預けてくれる。

 

 

一刀「いやいや、俺の世界ではそれにあたるってだけで、ここみたいな深い意味はないよ。」

 

俺が慌てて否定するも、

 

張梁「一刀さんの世界ではどうか知りませんが、ここでは真名の意味はそれだけ重いんです。」

張宝「だからあんたがなんて言おうと、勝手に真名を呼んだ以上、私たちは真名を預けるのが礼儀なのよ。」

 

こんな形でそんな大事なものを預かるわけにはいかないと、俺は必死に言い訳を考えるが、

 

天和「真名を預けるっていうのにそれを受け取らないのも、失礼にあたるんだよ。」

 

天和のそんな一言がとどめを放つ。

 

一刀「まいったよ。 地和さん、人和さん。これでいいかい?」

地和「姉さんみたいに、ちぃのことも呼び捨てでいいわよ。」

人和「私も、それで構いません。」

一刀「わかった。地和、人和。2人の真名も確かに預かったよ。」

地和「ちぃの真名を預けてあげたんだから、光栄に思いなさいよね。」

 

そんなこんなで、3人の真名を預かることになった。

 

 

その後、天和達が旅芸人であり、その途中でこの村に立ち寄ったこと。

旅の路銀が貯まるまでの間、この空き家を使わせてもらっていることを聞いた。

行くあても、今後の予定も何もない俺は、3人と村人の好意で同じ空き家に住まわせてもらうことになった。

 

絶対に3人には手を出さないという約束を、何十回とさせられたが・・・・・・

 

 

 

こうして、俺と3姉妹との短い共同生活がはじまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

今回のあとがきコーナーはなしです。

 

次でまとめておこないたいと思いますので、引き続き第3話もお楽しみください。

 


 
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