注意 本作の一刀君は能力が上方修正されています。
そういったチートが嫌い、そんなの一刀じゃないという方はご注意ください。
俺、北郷一刀はあせっている。それもとてつもなく。
寮の自室で寝ていたはずが違和感に気付き目を開くと、そこがまったく知らない場所だったから?
否。
俺を取りまく環境というか爺ちゃんが異常だったため、目覚めて知らない場所だったという状況は、何回も経験済みな
のだ。
なら、自分の体やその周りが光に包まれているから?
それも否。
確かに不思議な状況ではあるが、この光に害はなく自身の体に別段異常はない。
むしろ、俺を包み込んでくれるような暖かさを感じ安心感さえある。
なら何が、俺をそんなに追い込んでいるのか?
それは・・・・・・・・・
一刀「お、落ちるぅぅぅーーーーー!!」
そう、俺は空を飛んでいる。いや、正しくは地に向かって落ちているのだ。
一刀「高い高い!高度何千メートルだよこれっ!?」
俺は背中に手を当て、今一番ほしいものを探す。
しかしそこに俺が欲していたパラシュートなどはなく、手に触れるのは自分の背中だけであった。
一刀「ちょ!これはさすがに死ぬーーー!!」
いくら爺ちゃんが無茶苦茶だからといっても、何の装備もなしでのスカイダイビングなんて経験はさすがにない。
俺は必死に打開策を考えるが、そんなものは浮かんでこない。
それでも俺と大地との距離はどんどんと近づいてゆき、もうあと少しとなった。
一刀「くっ!」
俺を覚悟を決め、目をつぶる。
しかし、予想していた衝撃は襲ってこなかった。
かわりに感じるのは、柔らかな草の感触。
そっと目を開くと、そこは落ちる直前まで見えていた地面であった。
一刀「・・・・・・・・・はぁ~、助かった~!!」
ドサッ!
ここでようやく自分が助かったことに気づき、地面に倒れ込む。
そうしてしばらく生の喜びを噛みしめていると、今度は疑問が浮かんできた。
一刀「ここ、どこだ?」
たしかに修行だとかいって、爺ちゃんに山だの海だのに放置されたことはあった。
しかしそれも昔の話だ。
フランチェスカに入学してからは、そんなことは一度もない。
なにより助かったからいいものの、こんな100%死ぬだろうという状況はなかった。
それに近い状況は何度もあったが・・・・・・・・・
ブルッ!
と、昔の状況を思い出し少し体が震えた。
嫌な思い出を忘れるため、意識を切り替える。
まずは状況確認するため、体を起こしてみる。
そこで俺は、自分の服装がフランチェスカの制服だということに気がつく。
一刀「あれ?たしか服は着替えて寝たはずだけど。」
たしかにたまに着たまま寝てしまうこともあるが、昨日はたしかに着替えたはずだ。
不思議なことではあるが、今の状況よりは不思議ではないため、そのことは一旦置いておくことにした。
次に、周りを見渡す。
どうやら森の中のようで、夜の闇のせいもあり不気味さが漂う。
そんな中、すぐ近くの木の根元に見覚えのあるものが落ちていた。
近づき拾ってみると、
一刀「これ、俺の刀と鞄じゃないか!?」
そう、俺の愛刀とよく道具入れに使っている鞄だった。
しかしそれは実家に置いていったもので、本来自分の近くにはないもののはずだ。
いくら私物であり、許可もとっているとはいえ、学園の寮に置いておくべきものではないからだ。
一刀「なんでそれがここに?」
と、考えてはみるがわかるわけもない。
とりあえず刀と鞄をもう一度確認し、自分のものであることを確かめる。
刀は腰のベルトに差し、鞄は背負う。
次に近くにある高そうな木をスイスイと登っていく。
てっぺんまでつきそこから辺りを見渡すと、俺は息をのんだ。
一刀「ここ、本当にどこだよ…」
そこから見えた景色は、山と地平線、そして夜の闇だけであった。
落下中にも見えていた景色だが、あらためてみるとさらに謎が深まる。
唯一わかったことといえば、ここが山の頂上付近だということくらいだ。
俺があきらめにも似た気持ちで木から降りようとした時、ふもとらしき場所に光が見えた。
それはとても弱々しいものだが、たしかに光だった。
一刀「よっしゃ!あそこに行けば何か情報くらいつかめるかもしれない。」
そう思った俺は急いで木から降り、その光の見えた方角を目指して駆け出した。
・
・
・
・
・
が、そんな何にも考えず浮かれていた自分を、本気で殴りたくなった。
一刀「くそっ、なんだよこの道は!?」
それは、とても道などとはよべないものだった。
岩肌はむき出し、平行棒じゃないというくらいの細い道、はてはほぼ垂直の絶壁。
とてもじゃないが休憩をとてるようなスペースも見つからない。
しかし駆け出してしまった以上、もう戻ることも難しい。
俺は、そんな細く小さい足場をたよりに降りていく。
夜が明け、昼を過ぎ、空が赤く染まってきたころようやく終わりがみえた。
道とよべないものから、ようやく道らしきものへとなってきたのだ。
後は昨晩見た光に向かって歩くのみなのだが、飲まず食わず、不眠不休で下山すること一日弱。
俺の体力は限界にきていた。
眠気と疲労で、頭はまともに働かず、体もフラフラだった。
そんな俺の目に、うっすらと見える人影。
それが限界だった。
緊張の糸が切れたのか、俺はそのまま地面に倒れ込み、意識を失ってしまった。
???「「「!!!」」」
その様子を見ていた人影たちは驚き、慌てて一刀に駆け寄っていった。
【side ???】
倒れた人影の所まで来た私たちは、その人を覗き込んでみる。
??「何?生き倒れ?」
??「うそ~、私たちの前で死ねとか不吉すぎるよ~」
姉さん達がさっき倒れたを見てそう漏らす。
??「姉さん達、落ち着いて。まだ息はあるから死んでないよ。」
??「え?それじゃ~・・・」
??「どうやら、気を失ってるだけみたいだね。」
私はその倒れた人が息をしてるのを確かめ、そう告げる。
??「な~んだ、よかった~♪」
??「まったく、人騒がせな奴ね。」
姉さんたちはすこし安心したようで、嬉しそうにそんなことを言っていた。
私もそうだったが、今は今後のことについて質問することにした。
??「それで、姉さん達この人どうする?」
??「え?どうするって?」
??「このまま、ここに置いていくかどうかってこと。」
??「え~、さすがにそれはできないよ。村まで連れて行こう。」
??「確かに、このまま放置していくってのは、ちょっと気分が悪いわよね。」
と、姉さん達が私の望んだとおりの答えをしてくれて嬉しかった。
??「でも、賊とかかもしれないよ?」
しかしそれでも私は冷静に、考えうる可能性を挙げていく。
??「え~、そうかな~。こんな可愛い寝顔してるんだよ。違うと思うんだけどな~。」
??「まあたしかに賊にしては、マヌケ面で寝てるわね。」
??「それに~、この服なんてとってもキラキラしてて、私こんなの見たことないよ。」
??「!!
もしかしたら、どっかの貴族とかじゃ。もしそうなら、助けておけば褒美とかもらえるんじゃない?」
??「あ~、それいいかも~♪」
??「まあ、貴族かどうかはともかく、たしかに賊とかではなさそうね。」
姉さん達が勝手な妄想で浮かれているが、たしかにこの服は珍しいし、賊の類ではなさそうだ。
??「村まで運ぶにしても、私たちだけじゃ無理そうね。
姉さんたち、私がこの人のこと看てるから、誰か人手を呼んできて。」
??「うん、わかった。」
??「まかせておきなさい!」
そういって二人は村まで走っていってしまった。
そんな二人とを見送った後、私は倒れている人をみて、
??「ふ~、面倒なことにならないといいんだけど。」
と、そんな不安を口にしてしまった。
彼女たちは知らない。
この出会いが、後に彼女たちの運命を大きく変えてくれることを。
一刀は知らない。
自分を中心にこの外史が動きはじめたことに。
今、この大陸に天の御遣いは舞い降りたのだ。
sei「はい、というわけで第1話いかがだったでしょうか?
前回の第0話を投稿した後、コメントや支援があった時は、嬉しくて少し泣きそうになりましたよ。
やっぱり、そういう反応があるっていいですね。
さて今回からこのあとがきを、ゲストを交えてのトークコーナー的な感じでいってみようかと思います。
1回目のゲストはこの方です。どうぞ。」
一刀「どうも、この作品の主人公にして、恋姫の主人公、北郷一刀です。」
sei「はい、この作品では主人公にするつもりですが、恋姫ではどうか知らない一刀君です。」
一刀「ちょ、sei お前・・・」
sei「まあ、こんな感じでゲストを呼んで楽しいトークを繰り広げましょうという感じです。」
一刀「はぁ~、只でさえ作品のほうが辛いのに、こんなの作って大丈夫なのか?」
sei「そんなの知りません。作品も書きたいけど、こっちも書いてみたかったんです。」
一刀「まあ、こっちも協力はするけど、じゃあ何を話すんだ?」
sei「ありません。」
一刀「は!?」
sei「だから、ありません。」
一刀「おいおい、ありませんってどうゆうことだよ。」
sei「だって見切り発車なんだぞ。そんなのあると思ってるのか!!!」
一刀「逆ギレ!?てか、すでにこのコーナー破綻してんじゃないかよ。」
sei「一応、予定はあるんだよ。コメントなどの一部の返信をここでしたり、質問コーナーをしたりと。」
一刀「なんだよ、あるんじゃないかよ。」
sei「ええ、ただ今回はそんなのやる予定ないですけどね!」
一刀「てめぇ」
sei「いや~、1回目のゲストが一刀でよかった♪」
一刀「くっ、じゃあ俺から質問だ!俺の能力が上方修正してあるってどれくらいなんだ?」
sei「え~・・・」
一刀「おい!」
sei「一刀のことになんて、みんな興味ある?むしろ、後半に出てきた3人の女の子が誰かのほうが・・・」
一刀「一応、この作品の主人公だから。それに、あの3人が誰かなんて恋姫ファンならすぐわからるから!」
sei「しょうがないですね。
まあ、知力に関しては私の知識不足もあるので、恋姫本編の一刀君と同等かちょい上くらいのです。」
一刀「そうだよな、作者がダメ作家だもんな~。そっちは期待できないよな。」
sei「知力:春蘭並っと・・・」
一刀「すいません。ごめんなさい。心から謝りますんで、それだけは勘弁して下さい。」
sei「わかればいいんです。」
一刀「ちなみに武力の方は…?」
sei「そっちがメインの修正なので、あまり言いたくはないんだよね~。」
一刀「せめて、どれくらいかぐらいは。」
sei「そうだなー。チビデブアニキの黄巾三人組なら瞬殺できます。」
一刀「・・・それって、参考になるか?」
sei「なりませんね。向こうの武将なら、みんなできそうですし。
まあ、話を進めていく中でのお楽しみということで。」
一刀「ま、しょうがないか。」
sei「というわけで、なんとか間もつなげたし、コーナーの雰囲気も伝わったと思います。」
一刀「グダグダだったけどな。」
sei「うるさい!ということで、今回はこれで終わりです。また次回お会いしましょう。」
一刀「俺の活躍にも期待しててくれな。」
sei「……あると良いんだけどねw」
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はい、なんとか2作目をあげることができました。
コメントや支援、お気に入り追加をしてくれた皆様には、とても感謝しています。
まだまだ未熟ですが、少しでも楽しめるよう頑張っていきます。