No.456639

SAO~黒を冠する戦士たち~if ビーター 後編

本郷 刃さん

ボス戦になります。
上手く書けているかが不安です。

では、どうぞ・・・。

2012-07-21 09:35:37 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:19076   閲覧ユーザー数:17999

 

 

 

 

 

 

 

ifストーリー ビーター 後編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスナSide

 

昨日の攻略会議から一夜明けて、私達は現在ボスの元へと向かっている。

 

ちなみに昨日の晩、キリト君と一緒の部屋に泊まったので朝起きた時が凄く恥ずかしかった///

 

それはさておき、私は向かっている途中で彼とボス戦についての確認をとっている。

 

私はパーティを組むのが初めてなので彼から連携の『スイッチ』について教えてもらった。

 

スイッチと言われて、「ボタン?」と返した時は彼に呆れられてしまった。

 

 

 

しばらくしてボス部屋の前に着いた。皆の間に緊張の空気が漂う。勿論、私にも。

 

キリト君は緊張など見せずに余裕な感じを見せている。

 

「聞いてくれ、みんな。俺から言う事はたった一つだ……勝とうぜ!」

 

ディアベルさんがみんなにそう声を掛けた。その言葉にみんなが頷いて応える。

 

そして、ディアベルさんが扉に手を掛け、

 

「行くぞ!」

 

扉が開いた。

 

 

 

恐る恐る中に入っていくと、先ほどまで暗かった部屋がいきなり明るくなった。そして……、

 

―――ゴルゥオオオォォォォォ!!!

 

ボスモンスター〈Illfang(イルファング) the() Kobold(コボルト) Lord(ロード)〉が取り巻き達を従えて現れた。

 

奴らは一斉にこちらに目掛けて突進してきた。

 

「攻撃…開始!」

 

ディアベルさんの号令を皮切りに、プレイヤーのみんなも突撃を仕掛ける。

 

キバオウさんが先行して取り巻きとの戦闘を開始した。

 

「おぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

キバオウさんに続いて、みんなも続々とボスや取り巻きとの戦闘を始めていく。

 

私は震えている。戦闘は初めてじゃないのに。

 

「死を恐れ、生に縋りつく勢いでいけ…」

 

キリト君が私の隣で呟いていた。

 

私はそれを聞いて、彼が自分に暗示をかけているように思えた。

 

周囲ではディアベルさんの指揮のもと、みんながボスや取り巻きと戦っている。

 

エギルさんやキバオウさんも。そして、私達にもディアベルさんから指示がきた。

 

「取り巻きを近づけさせるな!」

 

「了解」

 

キリト君が取り巻きに攻撃を仕掛ける。私もそれに続く。

 

「スイッチ」

 

彼の言葉の後に私は一気に敵に近づき、攻撃を仕掛ける。

 

細剣の基本ソードスキル《リニアー》を使い、敵の腹を一突きする。

 

「三匹目!」

 

三匹目はこの一撃でポリゴン化し、消滅した。

 

「中々やるな…」

 

そう言った彼だが、こっちを見て感想を言いながら敵をあしらっている………すごい。その時、

 

―――グゥオオオォォォォォ!!!

 

ボスが雄叫びを上げた。みてみるとHPバーが最後の危険域(レッド)になっている。

 

奴は手に持っていた斧とバックラーを投げ捨てた。

 

「情報通りみたいやな…」

 

キバオウさんの言う通り、今のところは予想通りといえる。

 

「ここは俺が出る!」

 

そうディアベルさんが言って前に出た。ここまでは作戦通り(・・・・)だ。しかし…!

 

「っ!? 待て、ディアベル! 武器が『タルワール』じゃない!」

 

「なにっ!?」

 

キリト君が叫び、ディアベルさんは前に出るのをやめた。

 

ボスが手にした武器はたしかに曲刀の形をしているが、どこか違う感じがする。

 

「それはカタナ、『ノダチ』だ!」

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

キリト君の言葉にわたし達が驚愕していると、奴が空中へと飛び上がった。

 

ディアベルさんは突然の事に動けなくなっている。恐らく、ソードスキルと思われる。

 

このままではディアベルさんに直撃してしまう! その時だった。

 

神霆流(しんていりゅう)歩法術(ほほうじゅつ)零間(れいげん)》」

 

キリト君の体が消えた!?

 

そう思った時は既にキリト君はボスとディアベルさんの間に入っていた。

 

一瞬であの距離を移動したのだ。

 

「はあぁぁぁぁぁ!!!」

 

彼の一撃でボスの攻撃は弾かれた。その反動によってボスの体が大きくよろめいた。

 

「来い、アスナ!」

 

「…! うん!」

 

彼に呼ばれて私は側に駆け寄る。

 

二人でそのまま奴に攻撃を仕掛けにいく。

 

「手順はセンチネルと同じだ…」

 

「うん」

 

ボスの攻撃が行われ、『ノダチ』を振り下ろしてきた。

 

それに対してキリト君も強烈な一撃で返した。お互いの武器が弾かれてよろけあうが、そこに…。

 

「スイッチ」

 

私は彼の言葉に続き、隙のできた奴に攻撃を仕掛けようとしたが。

 

「アスナ!」

 

彼の一言で奴が反撃をしてきた事に気付き、それをギリギリで躱す。

 

そのせいで着込んでいたローブを引き裂かれたけど、そんなの関係無い。

 

私はすぐさま奴に突きを繰り出した。その一撃が奴に突き刺さる。

 

一度距離をとった奴は体勢を立て直すと再びこちらに迫ってくる。

 

そこにキリト君が入り込み相手の剣を弾き、私が攻撃を与える。

 

それを繰り返していたが……。

 

「がはっ!?」

 

「あっ!?」

 

彼が思わぬ反撃を受けて、こちらに吹き飛ばされてきた。私を巻き込んで転倒する。

 

気付けば今の一撃で彼のHPバーは注意域(イエロー)にまで減少していた。

 

―――グルルルゥゥゥゥゥ!!!

 

ボスが武器をわたし達に振り下ろしてきた。

 

剣で受け止めようとしたその時。

 

「うぅぅぅらぁぁぁぁぁ!」

 

―――ガキンッ!

 

エギルさんが自らの斧でボスの武器を弾いた。

 

そこにディアベルさんとキバオウさんを筆頭に、プレイヤー達が援護にきてくれた。

 

「回復するまでは俺達が支える!」

 

「やるぞ、みんな!」

 

「無茶はすんな! お互いにカバーするんや!」

 

エギルさん、ディアベルさん、キバオウさん、それにみんなが奴を囲んで、時間稼ぎをしてくれている。

 

キリト君はその間に回復アイテムを使ってHPを回復させる。

 

だが、ボスと戦っていたみんなが吹き飛ばされて体勢を崩した。

 

奴は空中へと飛び上がりスキルを使おうとするが、そこにキリト君が駆ける。

 

「やらせるかよ!」

 

キリト君も飛び上がり奴を地上へと叩き落とした。

 

「アスナ…行くぞ!」

 

「っ! 了解!」

 

着地した彼はわたしを呼び、共に駆け抜ける。

 

「「はあぁぁぁぁぁ!!!」」

 

ボスの振るう『ノダチ』を彼が弾き飛ばし、わたしが連続で突きを放つ。

 

最後に彼がソードスキル《スネークバイト》を発動して奴を二度(・・・)斬りつけた。そして、

 

―――パキャァァァァァン!

 

ボスはポリゴン化して、砕け散った……勝った、の?

 

「「「「やったーーーーー!」」」」」

 

歓声が上がった。わたし達は……勝ったのだ。

 

アスナSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

ご都合主義ですのでディアベルを生かしましたw

 

ソードスキルの《リニアー》と《スネークバイト》に関しては、

 

原作のスキルなのでそちらを参考にしてください。

 

そしてキリトが使った『神霆流(しんていりゅう)』というのはキリトのキャラ設定であった、

 

彼が学んでいる剣術です。

 

その剣術と技については、以降説明する機会がありますのでそちらでお願いします。

 

では次がif最後の話しです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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