シグナムのキャラが崩壊気味に…というか崩壊してるような…
ちなみに、元ネタは『ブレイブルー』のドラマCD『ジンパパと兄型ロボ』からです。
そして、この話は本編とは何も関係ありません。
機動六課のとある部屋
その部屋の中から『ジジッ!ジジジッ!』と、機械…ドリルを動かす音が聞こえてくる。
部屋の中に居るのは、2人の女性だった。
カラン…
部屋の中に居る片方の女性が、ドリルを手から離し、ドリルが床に落ちる。
???「……出来た…」
部屋の中に居る、ピンク色の髪をポニーテールにした女性…『シグナム』が、声を震わせる。
そして
シグナム「出来たぞォォォォォ!!!!」
シグナムは、自分の前にある『何か』を完成させた事に、歓喜の声を上げた。
シグナム「…予測運動制御によって、重心、そしてZMPを制御、コントロール時、二足歩行はもちろん、緊急時の状況判断から音声認識や発音も可能な…、アドバンスドなんかいいじゃんロボット! …略して、好敵手(ライバル)型ロボ『五十嵐優斗』の完成だ!!」
目の前にある、優斗そっくりのロボットを見て、歓喜の声を上げて喜ぶシグナムに、部屋に居たもう1人の、茶色の髪に眼鏡を掛けた女性…『シャリオ・フィニーノ』こと『シャーリー』が、シグナムに声をかける。
シャーリー「やっと、完成しましたね、シグナムさん! おめでとうございます!」
シグナム「ああ、手伝ってくれて感謝するぞ、フィニーノ」シグナムはシャーリーに、手伝ってくれた礼を言う。
シグナム「機動六課1のデバイスマイスターであるフィニーノが手伝ってくれたお陰だな」
シャーリー「いえ…そんな…」
シグナムに礼を言われ、シャーリーは照れる。
シグナムは、目の前にあるロボを見て静かに笑い出し、想像する。
シグナム「フフフ…フハハハハ…! コレで、優斗との闘いをシミュレーションし、来たるべき日に備える事が可能になった…。…さあ、私のために…。私と闘うためだけに目覚めろ! 好敵手型ロボ『五十嵐優斗』!!」
シグナムが叫ぶと同時に、機械の駆動音が部屋に響き渡る。
機械が熱で煙を吐き出す。シャーリー「好敵手型ロボ『五十嵐優斗』機動します!!」
シャーリーがボタンを押す。
すると、ロボット…優斗ロボが動き始めた。
シグナム「おお!眼が…眼が開いた!」
優斗ロボから『ウィーン』と音がする。
シグナム「フハハハハハハハ!! …そうだ、さあ来い、私と闘おう、優斗!!」
シグナムは優斗ロボに向かって言う。
闘う気が満々のシグナムに、優斗ロボは……
優斗ロボ『………ママ』
シグナム「………へ?」
シグナムは思わず、間抜けな声を出してしまった。
しかし、優斗ロボはシグナムに言う。
優斗ロボ『…ママ、……バーブー、……マーマ、マーマ!』
優斗ロボの思わぬ言葉に、シグナムはうろたえる。
シグナム「なっ!? 何を言っているんだ!? 私はシグナム、烈火の将『シグナム』だぞ、優斗!」
シグナムは優斗ロボに言うが
優斗ロボ『バーブーー! マーマ、マーマ!』
優斗ロボの『ママ』発言に、シグナムは慌てる。
そこにシャーリーが、優斗ロボを調べる。
シグナム「ど、どういう事だ?」
シャーリー「シグナムさん。どうやら、『バグ』が発生したようです。そのため只今、好敵手型ロボ『五十嵐優斗』の精神年齢は一歳、…完全に赤ちゃんです!」
シャーリーが調べた結果に、シグナムは「何!?」と驚いた。
シグナム「…という事は…この現象は…」
シャーリー「『インプリンティング』ですね…」
説明しよう!!
『インプリンティング』というのは、動物の学習現象の一つである!!
これでまたひとつ勉強になったね♪
優斗ロボ『マーマ! マーマ!』
優斗ロボを見たシグナムは、何かを思いつく。
シグナム「…いや、生まれたてのロボなら逆に好都合かもしれんな…。闘いの全てを教え込み、最強の特訓用ロボットに仕上げてやろう! …そして、この私がぶった斬る!!」
…シグナムさん、ちょっと物騒ですよ…
シグナム「…っと、危ない…、少し熱くなりすぎたか」落ち着いたシグナムに、優斗ロボが五月蝿く言った。
優斗ロボ『マーマ!』
しつこい優斗ロボに、シグナムがキレる。
シグナム「しつこい! 私は貴様のママではない!」
シグナムが優斗ロボに怒る。
すると優斗ロボが声を震わせた。
優斗ロボ『マ…ママ…?』
優斗ロボの声が、少し泣き声のようになった。
シグナムは泣き声になった優斗ロボに、慌てて言った。
シグナム「あ、いや…、…大声を出して済まない。しかし、私はお前のママではないんだ」
優斗ロボ『…バブ?』
シグナム「そういえば、まだ名乗ってなかったな。私の名前は『シグナム』、お前の生みの親だ。『シグナム』と呼んでくれ」
シグナムは優斗ロボに名乗る。
優斗ロボ『…にーと?』
シグナム「ニートではない!『シグナム』だ」
優斗ロボ『シグ…ナム?』
シグナム「そうだ、よく言えたな。さあ、もう一度」
優斗ロボ『…にーとざむらい』
シグナム「全然違う!!何だ、ニート侍って?」
シグナムは気を取り直して、優斗ロボに言う。
シグナム「いいか?言ってみろ。『シグ』!」
優斗ロボ『シグ』
シグナム「ナム」
優斗ロボ『ナム』
シグナム「シグナム」
優斗ロボ『にーとざむらい』
シグナムの名前を覚えないどころか完全に間違っている優斗ロボに、シグナムが『ブチィッ!!』とキレる。そして…
シグナム「間違っていると…
言っているだろうがァァァァァァァァァァ!!!」
…シグナムの叫びは、機動六課全体に響き渡ったという。
…………続く
シグナム「続くのか!?」
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俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして--俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。