No.455247

世界を越えし男と数の子たち 第6訓 ダンジョンの奥にあるのはアイテムとボス戦

俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして--俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。

2012-07-18 19:58:19 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1395   閲覧ユーザー数:1370

優斗の持っていた違和感の正体は?洞窟の奥にあるものは?そして、優斗の何かが目覚める。

セイン「………というわけ、どう思う?ドクター?」

セインはアジトに帰った後、洞窟の事と、優斗が洞窟の中に入って行った事を話した。

 

スカリエッティ「ふむ……。何かに呼ばれて、か……。しかし、そんな所に洞窟は無かったはずだけど」

 

セイン「うーん、あの洞窟、なんなのかな?」

 

スカリエッティ「私にもその洞窟の事はよく分からないが、とりあえず、優斗君が帰って来たら話しを聞こうか」

 

セイン「うん…、そうだね、ドクター」

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

俺は今、洞窟の中を歩いている。洞窟の中は一本道だから、結構暗いけど迷わずに済んでいる。

この洞窟、一本道で助かったよ。入り組んでいたら、出れるのが何時になるかわかったもんじゃない。

しかも、入ってすぐ入口の方を見たら、洞窟の入口が消えていたんだ。

本当に何なんだ?この洞窟。

前々から自分の体の中にある違和感といい。

 

 

 

 

 

 

だいたい20分ぐらい歩いていたら、洞窟の出口っぽい光が見えた。光の先にあったのは、遺跡の様な石造りの部屋と、長い階段だった。…この上に何かがある、そう思った俺は階段を駆け上がる。

 

階段の先にあったのは祭壇の様な空間だった、その中心に

 

 

ユウト「あれは…剣か?」

 

赤い装飾の付いた一本の剣が地面に刺さっていた。

 

俺はその剣が気になり、近づいた。

 

その時

???『来るな!私から離れろ!』

 

 

突然、剣が叫んだ。

 

 

ユウト「な、え!?剣が喋った!?」

 

???『早くしろ!死にたいのか!』

 

ユウト「は!?死ぬ!?そりゃどういう…」

 

事だ、そう言いかけたとき、祭壇の奥から壁が崩れる音と共に、自分よりも少し大きいゴーレムが現れた。

 

ユウト「おいおい、何だありゃ!?」

 

???『くっ…!遅かったか…』

 

優斗は次から次へと起こる事に驚きを隠せない、そうしている間にも、ゴーレムは優斗の居る方へ近づいている。

 

ユウト「うわ!?何かこっちに来てるし!?」

 

優斗が「やべーよ、マジやべーよ」と慌てていると、剣が優斗に話しかけてきた

 

???『…そこのお前!私を抜け!』

 

 

ユウト「あぁ!?いきなりなにい『早くしろ!』ダァーッ!わーったよ!」

 

そして、俺は勢いよく剣を引き抜いた

 

 

すると、自分の中から何かが解き放たれる感じがして、今まで身体の中にあった違和感が無くなった。

 

 

前を見ると、ゴーレムがこっちに近づいて来ている。しかし、俺は至って冷静でいられた。そして、俺の頭の中で、一つの技が浮かんだ。

 

 

俺は近づいて来るゴーレムに向かって、大きく剣を振りかぶり、勢いよく振り下ろし、その技を放った。

 

 

 

 

ユウト「空破斬!!」

技の名前と共に剣を振り下ろすと、優斗の前方へ衝撃波が飛んでいく。

 

衝撃波はゴーレムに当たり、動きを止めた。……と思ったら、またすぐに動き出した。

 

 

ユウト「ったく!まだ動くのかよ!?」

 

???『おそらく、後一撃で倒せるだろうが、今の攻撃よりも強力なものでなければ奴は倒せない』

 

ユウト「今のよりも…」

 

今のよりも強力な攻撃。それを聞いた優斗の頭に、また新たな技が浮かんだ。

優斗はゴーレムに素早く近づき、剣を振り下ろした。

 

 

ユウト「ケイオスソード!!」

 

剣に黒いオーラを纏わせ、ゴーレムに斬撃

を繰り出した。

ゴーレムは真ん中で真っ二つになり、動かなくなった。

 

 

 

 

???『やったな!』ユウト「みてえだな…」

動かなくなったゴーレムを見て一人と一本は言う。ここで、優斗は疑問に思っていた事を剣に聞いた。

ユウト「なあ、いろいろ聞きたい事がある。」

???『?、何だ?』

ユウト「まずは……」

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

俺はあのゴーレムを倒した後、この剣にいろいろと聞いた

 

まずはこの赤い剣…こいつの名前は『魔剣レヴァンテイン』という。(ちなみに俺も名乗った)

何故、俺はあんな技を使えたか…これは俺の中に眠っていた潜在能力で、この剣に触れた事でそれが目覚めたようだ。

あの違和感は多分、この世界に次元移動した事と、訓練によって目覚めかけていたからなんだろうな。

そして、この洞窟は、狭間の洞窟といい、何でも、遠い昔に滅んだ世界にあって、その世界が滅んだ後、次元空間を漂っていたらしい。その途中、たまたまミッドチルダに流れ着いた。

そこに、俺が洞窟に入って来て、今に至る。そして、この剣…レヴァンテインたが、元々はただの剣だったらしい。

 

らしい、と言うのは、自分でもよく分からないんだと。気が付いたら意思を持っていた様だ。

話し終わると、レヴァンテインは早くこの洞窟から出るように優斗に言った。

レヴァンテイン『ゴーレムがいた所に外に出る魔法陣がある、そこから出るぞ』

 

ユウト「よし、……つーか、お前、抜き身で危ないんだけど」

 

レヴァンテイン『ああ、そうだな…何か、器になるもの…石でもいいから何か持ってないか?』

ユウト「石?昔、妹のサヤから貰ったのが…」

 

優斗はポケットから赤い石を取り出した。

すると、石と剣が光だした。少しして光が収まると

 

ユウト「何だ?いったい『おーい』うわ!?石から声が!?」

 

レヴァンテイン『ふむ…、なかなか入り心地が良いな、気に入った』

 

ユウト「なあ、剣が見当たらないけど、もしかして、石の中?」

 

レヴァンテイン『そうだが?』

 

ユウト「………」

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

洞窟を出ると、入った時から余り時間が経って無いみたいだった。狭間というだけあって時間の流れが違うんだと。洞窟は跡形もなくなっていた。多分また、次元を漂ってるんだろうな。

 

アジトに帰った俺達はスカリエッティ達に洞窟であった事、俺の目覚めた力の事、レヴァンテインから聞いた事を話した。

スカリエッティがレヴァンテインを研究したいと言ってきたが、何かを感じ取ったのか、レヴァンテインが全力で嫌がったため、研究を断念した事は、割とどうでもいい話し。

 

あ、レヴァンテインは自分の意思で剣の切れ味を変えられると言っていた。

そんで、自分の扱いは俺の意思に委ねると。最後に、レヴァンテインも俺やナンバーズ達の一員になった。

 

 

ユウト「これからよろしくな、レヴァンテイン」

 

レヴァンテイン『ああ、よろしく』

 

 

 

 

 


 
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