No.454539

見た目チンピラな善人の悪魔生活

栗坊さん

初の戦闘描写です。
駄文だと思いますがお願いします。

2012-07-17 07:37:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3461   閲覧ユーザー数:3322

3.日常の崩壊

 

 

 

 

 

刑夜side

 

太陽うっとおしいが今日も学校に来ている凶月 刑夜だ

これで不良どもとのケンカがなかったらまだマシなんだけどよぉ

 

まあ、んなこといっても変わらねぇけどな

 

仕方ねぇけど、何とk「何ぃぃぃぃぃぃぃっ!?」……んだよ?こんな朝っぱらから

今のは松田の声、一体どうしたんだ?

 

少し急いで教室に入ると血涙流して凄い形相をしている松田、元浜とそれに対して勝ち誇った顔したイッセーがいた

 

……何だ、この変な状況

一体何なんだよ

 

「……おい、イッセー。どうしたんだよ、おい」

 

「ん?おおっ!刑夜!聞いてくれよ!俺にな、彼女ができたんだよ!」

 

とてつもなくイッセーが嬉しそうに言ってきた

……はぁん、なるほどねぇ

 

「そうか、よかったじゃねぇか」

 

それに対してオレはただ祝ってやった

まあ、スケベだが、こいつは良いやつだからなぁ

祝ってやるのが当然だろう

 

「おいっ!刑夜!いいのかよ!こいつが先に彼女を持つことは!」

 

松田がすげぇうるさくいいやがる

はぁ、うっせぇよ

 

「そうだぞ、モテない男である俺たちをこいつは裏切ったんだぞっ!」

 

今度は元浜が言い出した

て、オレも入ってんのかよ

まあ、興味ねぇが

 

「うるせぇよ、テメェら。こいつに彼女ができようが、こいつの勝手だろうが」

 

まあ、オレがモテねぇのはこの見た目もあるからな

仕方ねぇよ

 

それからは、終始ニヤニヤしているイッセーと、そのイッセーを睨む二人を見ているだけだった

 

 

 

 

あれから数日が経った休日

オレはバイトを終わらせて今帰っているところだ

 

ん?何故バイトをやっているかだと

それはオレは一人暮らしだからだよ

 

あの神のじいさん、あろうことか両親がいないことにしてやがった

生活費はあったが、なくなってきたからなぁ

稼がなきゃいかねぇんだよ

まあ、貯まってきているが、今のところ心配ねぇが、万が一というのもあるからな

バイト先の店長がかなり良い人だからいいんだけどな

 

帰り途中公園を通っていると、なんとイッセーと彼女らしき女がいた

 

デートかぁ?イッセーのやつ、かなりガチガチじゃねぇか

しっかりしやがれよ!

 

「ねえ、イッセーくん」

 

「ど、どうかした?」

 

こ、この状況って告白ってやつか?

それが気になり隠れる

……よく考えれば今のオレって最低じゃねぇか

だ、だが気になるんだよ、オレでも

 

…………だが、何だ?あの女から感じる嫌な感じは

これから何か起きるような気がするぜ

 

オレがそう考えていると、二人の会話が続く

 

「お願いがあるんだけど」

 

「お、お願いって、何かな?」

 

イッセーのそんなんじゃ、相手に失礼ぇだろうが

微笑んでるからいいけどよぉ

 

しかし、ある一言でその場の空気が一変した

 

 

「死んでくれないかな」

 

 

…………んだと?

 

「……えっ?それってどういうこと?ゴメンよく聞こえなかったから、もう一度言ってくれないかな」

 

イッセーも戸惑っていやがる

そりゃあ、当然だろうな

オレだって同じように戸惑ってんだからよぉ

 

「死んでくれないかな」

 

聞き間違いじゃぁねぇらしい……

 

そして、次の瞬間----

 

 

あの女の背中から黒い翼が生えた

 

 

「!?」

 

羽ばたきながら、女は宙を舞った

 

「チィッ!!」

 

さっきの嫌な感じはこれのことか!

ヤベェぜ、このままだとイッセーのやつが殺される!

 

そう思った瞬間、オレは走り出した

 

side out

 

一誠side

 

今言われたことを聞いて、俺は頭の中が真っ白になった

え?どうして?

そう思っている内に夕麻ちゃんの背中から黒い翼が生えた

 

「!?」

 

俺が驚いているなか、夕麻ちゃんはその黒い翼で宙を舞った

 

「楽しかったわ、あなたと過ごしたわずかな日々。初々しい子供のままごとに付き合った感じがしたわ」

 

そう言い、彼女の手から光が発し、

その光が収束し、一本の槍のようなできた

 

そして夕麻ちゃんはそれを振り上げようとしたところで

 

俺は突然、何かに突き飛ばされた

 

突き飛ばされた瞬間、俺がいたところが爆発した

 

おそらく、あの槍が地面に刺さったからだろう

 

だけど俺は、俺を突き飛ばした何かを確認するためにその方向に振り返ってみると

 

「よぉ。無事か、イッセー」

 

まるで病気かと思うくらいの白い髪と肌が目立つ俺の友達である、

刑夜がいた…………

 

side out

 

刑夜side

 

「け……刑夜?」

 

イッセー驚いてるとこ悪ぃが、今それどころじゃねぇだろぉが

 

オレに邪魔されたのに怒ってんのか、顔を歪ませてオレを睨むあの女がいるんだからよぉ

 

「あなたは一体何?私の邪魔をしてくれて」

 

さっきのをまた投げようと構えてくる女

急がねぇとなぁ

 

「イッセーッ!!速く逃げろぉっ!!」

 

「……え?でも……刑夜はどうすんだよ」

 

突然のことで戸惑ってんのはわかるが今はそれどころじゃねぇよ!

 

「速くしろっ!!モタモタすんじゃねぇっ!!」

 

「っ!?す、すまない、刑夜!」

 

そう言って走り出すイッセー

そうだ、それでいい

 

「逃げられっちゃったわねえ……、でも万が一にと考えて仲間に待機してもらってよかったわ」

 

!?んだとっ!?それじゃぁイッセーは!?

 

「その表情の通り今頃仲間が始末してくれてるかしら。

それじゃあ、このまま帰ろうと思ってたんだけど、人間如きに邪魔されてそのままなのは私としては気が治まらないわ」

 

そう言いながら構え直してくる

 

「だから…………死んでもらうわ」

 

その瞬間、女はあの槍を作りだしてまた投げてきた

 

その最中オレは勘に従い、前に跳躍して避けることはできたが、爆発によって体勢が崩れて吹き飛ばされた

 

「チィッ!?」

 

だがオレは何とか受身をとって着地することができた

 

まだ夕方のせいで太陽が出ていて体がダリィ

 

だがよぉ、このままやられる訳にはいかねぇんだよ!

 

「ふぅん、人間のくせにあれをよく避けれたわねえ」

 

と人を見下しながら笑う女

言ってくれるぜ、こちとら夕日のせいで体がまだダリィんだからよぉ

 

さて、どうするか

このままだとジリ貧だ

夜になるまで時間稼ぎも無理だしよぉ

 

イッセーのこともある、どうするか………

 

…………一か八かだなぁ、やるしかねぇ…………

 

覚悟を決め、オレは女に対して構える

 

「………へぇ、本気でやろうっていうの。勝てもしないのに」

 

「うるせぇよ、やられる前にやろうってだけだっつうの」

 

「生意気ねあなた、さっさと楽にしてあげるわ」

 

と言い、女はまた槍みたいなのを作りだす

 

それに対しオレは、

 

「おらぁっ!いくぜぇぇぇぇぇぇ!!」

 

今の状態でできる全力で女に向かって走り出した

 

side out

 

三人称side

 

走り出した刑夜の速さは本来人間がだせるものではなかった

 

刑夜の身体能力は一般の人間を超えているのだ

例え本調子でなくても一般人よりも速く動けるのだ

 

対する天野夕麻は作り出した光の槍を投げつける

 

それを刑夜は今度は避けきり彼女に接近する

 

夕麻は先ほどよりも避けきったことに驚いた

 

ただの人間ではなかったのかと思っていたが、それでも自分には敵わないという絶対の自信を持ってまた新たに光の槍を作り出し、また投げると繰り返した

 

刑夜は迫ってくる光の槍を前進したり、横に跳んだり、後ろへ跳躍したりなどして避け続ける

 

今のところ拮抗が続く中、刑夜を嘗めていた夕麻は苛立ち始める

 

堕天使である彼女にとって、格下しただと思っている刑夜がここまで持ち堪えていることが腹立だしいことなのである

 

だからこそ彼女は本気で刑夜を殺しにかかることにした

 

そんな中、刑夜はこの状況をどうするか避けながら考えていた

 

持ち堪えてはいるがこちらは体力の限界がある

そうなれば、殺られるだろう

 

だからこそ彼は、勝負にでた

 

そして拮抗は崩れだした

 

刑夜が勝負にでるために夕麻に突っ込む

 

それを確認した彼女も本気で潰すために、両手に光の槍を持ち宙に佇むように構える

 

刑夜は宙に浮かぶ彼女に向かって跳躍する

 

その跳躍力は今までの中で一番高く、彼女が浮かぶ高さまで届いた

 

彼はさらにその力を利用し攻撃される前に決める気でいた

 

そのために彼女に狙いを定めて拳を握り締める

 

そして決着を着けるべく彼は拳を繰り出した

 

side out

 

刑夜side

 

「うらあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

オレは決着を着けるために女に向かって拳を繰り出す

自分の持てる全力で

 

だが、オレは決着を着けることに焦っていたのか自分が犯したミスに気が付かなかった

 

オレの繰り出した拳は女に当たることなく空を切っていた

 

その直後、寒気を感じなんとか体を捻ってかわそうとしたが、

 

…………オレの腹にあの槍が突き刺さり、血が噴出した

 

「ガハァッ!!」

 

「……今のは少し焦ったけど、残念だったわね」

 

そんなオレを横目にあの女は笑みを浮かべながら見ていた

 

「もう少し遅かったら、喰らっていたかもしれなかったわ。

でも……、これで終わりよ」

 

その言葉を皮切りに、空中にいるオレは重力に従って落ちていく

 

「さようなら、真っ白な人間さん」

 

そう言って女は飛び去っていった

 

そしてオレは地面に激突する

 

「ガァッ!!………ゴハァッ!!」

 

腹をやられたんだ、自分が助からねぇのはわかる

 

だが……、わかっているからこそ悔しさが込み上げてきやがる

 

チクショウ………、また死ぬのかよ………

 

ただ平和に暮らしたかったのに、こんな終わりなのか……

 

「…………ふざけんじゃねぇ…………」

 

このまま負けただけだとぉ?

 

このまま倒れたままだとぉ?

 

このまま…………死んでくだけだとぉ?

 

「……まだ……、終わらせはしねぇ………」

 

オレは残った力で立ち上がろうとする

 

負けたまま死んでたまるかよぉ……

 

オレはまだ戦える……、まだやれる!

 

そして立ち上がろうとするが、

 

「……あなた、そんなになってまでまだ立とうとするなんて」

 

そんな声を聞いたと同時に力尽きてまた倒れた

 

……誰だよ、邪魔してくれやがってぇ

 

そう思いながら睨もうと声がした方に顔を向けようとするが目の前が暗くなっていく

 

オレが意識を無くす前に最後に見たのは、

 

 

…………まるで紅い月のように紅い髪だった…………

 

 

side out

 

リアスside

 

先ほど、待ち伏せしていた堕天使によって殺された兵藤 一誠を悪魔に転生させた私は彼が逃げてきた方向が気になり公園に辿り着いたわ

 

そしてそこは堕天使のやったことなのだろうか、ボロボロになっているわ

 

しばらくその光景を見ていると、あるものを目にした

 

それは腹から血を流して倒れている白い髪をした男だった

 

おそらく一誠を逃がすために、堕天使と戦闘をして殺されたのね

 

そう考えた私は彼を弔うために彼の元に向かおうとして歩き出そうとしたその時、

 

 

彼は立ち上がろうとしだした

 

 

これには流石に驚いたわ

死んでもおかしくもない怪我なのにまだ生きているだけでなく、立ち上がろうとしているのだもの

 

今までで見た人間の中で、ここまでの人間は見たことがないわ

 

そんな彼に興味がでた私は彼の元に再び歩きだした

 

「……あなた、そんなになってまでまだ立とうとするなんて」

 

そう私が言った瞬間、彼は力尽きてまた倒れた

 

そんな彼をよく見てみると、彼の肌も髪と同じように白かった

 

しばらく見ていると彼がこちらに顔を向けてきて目が合った

 

その瞬間、私は衝撃のようなものを感じた

 

何故ならその目は、

 

死に際なのにまだ、光を持って紅くギラついていた

 

狂気を持ったその目に普通の人なら恐怖を抱くだろうけど、

私はその目に引き寄せられるような感じがした

 

それを理解した私は彼に抱いた興味がさらに強くなっていった

 

だからこそ私は、彼をこのまま死なせないために懐から一つの駒を取り出した

 

「ふふ、あなたに興味がでたわ。だからあなたの命……私が拾ってあげる」

 

こうして私は彼----凶月 刑夜を転生させた

 

side out

 

 

 

 

これがリアス・グレモリーと凶月 刑夜の出逢いである

 

 

 

 

 


 
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