No.453563

マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START 十一話 序曲

モアイ像さん

梅雨が終わんないかな・・・それと、とあるスレッドがこれ以上炎上しないように


京都の話まであとすこし・・・
今回の話は日本帝国フラグ構築中と白陵基地になにかが起きた!!と言う話です

続きを表示

2012-07-15 20:40:11 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:12169   閲覧ユーザー数:11471

マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START

 

 

十一話 序曲

 

 

白陵基地 SIDE

 

 

アスカが光州に参加している間、白陵基地にはとある事件が起きていた

基地司令部のモニターは、各通路を映し出され分厚いシャッターが下ろされ、衛士たちは強化装備の上に防弾チョッキを着用してサブマシンガンを携帯していた

 

「ターゲット、第二隔壁を突破!最終ターゲットに向かって進行中」

 

「各小隊、武装は自由で最終防衛ラインを死守せよ!繰り返す、各小隊、武装は自由で最終防衛ラインを死守せよ!」

 

「・・・まさか、“たった一人”で基地を壊滅寸前に追い込むなんて・・・」

 

「博士、実戦経験が浅いA―01連隊まで配備して大丈夫かね?」

 

「ご心配なく、この場を制することがA―01連隊の存在意義は証明されるのですから」

 

レーダーに映るターゲットと表示された赤い点は、A―01がいる最終防衛ラインに向かっていた

 

「ターゲット、A―01と接触し戦闘を開始・・・・・・げ、撃破されました!!」

 

「なんですって!?」

 

モニターには常に衛士の情報がリアルタイムに送られてくるが、わずか数秒でA―01は酒の主成分であるエチルアルコールの大量摂取によって泥酔と表示された

 

「最終ライン突破!ターゲット食料庫で補給及び武装を確保した模様!」

 

「・・・まずいわね」

 

「では、私が行こう」

 

「司令、自らですか?」

 

「いま、まともに戦える戦力は無し、博士にはまだ人類救済という使命が残っている、そしてこの基地を預かる私が責任であり適任でないかね?」

 

基地司令部全員が見守り中、オルタネイティブ4監査パウル・ラダビノッド准将はネクタイを緩め、手首を(ほぐ)した

 

「全員敬礼!!」

 

「准将、ご武運を・・・」

 

「うむ」

 

基地司令部からラダビノッド准将が出て行き、数秒後雄叫びとともにラダビノッド准将の反応が消えた

のちに、ラダビノッド准将、A―01、白陵基地所属衛士及び各部署は一週間以上に渡り二日酔い襲われ、白陵基地は食料難と財政面の両方に悩ませる結果となってしまった

 

 

白陵基地 SIDE END

 

 

アスカ SIDE

 

 

光州作戦から一週間が経った

作戦は一様成功しているが、帝国陸軍に対して国連軍が小さく非難していた

理由は、司令部を防衛せず無断で民間人を助けに行こうとしたことだ

結果的に地下から進行して来たBETAを撃破して司令部は守られて国連軍は命の恩人である帝国陸軍にあまり強く言えない状態であった

それと光州作戦で接触した部隊はヴェーダによって一部だけデータを改変し、所属不明機扱いとされている

さすがに色々な国に少し情報はいっているがリニアライフルと水素プラズマジェットは表舞台に出すからあまり気にしない

そして現在、白陵基地に帰ってきた

 

「色々と騒がしてくれたわね・・・それでデータは取れたの?」

 

「ええ、しっかりと取れました、このデータを踏まえて一般の衛士用に改修すれば完成です、それと前に話した“壊れたデータ”が修復したんで、改修作業が終わったら進めますけど?」

 

「いいわよ、あんたの技術は四番目にとってメリットになるから」

 

壊れたデータとは、制限が解除されるデータのことだ

この世界に来たときメインコンピュータ(ヴェーダ)が壊れたということになっており、解除=修復と話した

 

そして制限解除されたのは、○○大使(個人情報以外)と人革連の情報だった

○○大使の情報は、黄金便座、GN-Ⅹ、ガンダムスローネシリーズなどの光学兵器の使用可能

人革連はロシアの荒熊さんが有名であるティエレンなど、豊富なバリエーションが存在する

しかし陸戦タイプを中心に設計されているため戦術機に組み込みが難しいが、MSのホバー移動は大きな利点だ

砂漠など足が取られやすい場所でも機動力が失われない

ユニオンにもホバータイプがいた?あれは下半身タンクのホバーだ!

 

それとMS以外にも無人戦車・ジャーチョーが製作可能だ

このジャーチョーがあれば人員に乏しい軍にとっては戦力の埋め合わせにもなる

 

「さっきから気になっていたんですが、コレは一体?」

 

白陵基地の敷地から副指令室に来る時まで至る所に大きく開けられた穴、陥没した通路などが嫌になるほど目に付いて基地全体お酒臭かった

宴会でもやったんだろうか?

「なんでもないわよ、ただの実験よ・・・・・・・・・あそこまで酒癖が悪かったなんて・・・」

 

「はい?」

 

酒癖が悪い?誰が?

 

「それより、この前頼んでいた見積もり出来たから渡しておくわ」

 

「もう出来たんですか?時間が掛かると思ったんですけど?」

 

渡された見積書の内容はEカーボンの製造コストだった

この世界でもっとも強度あるスーパーカーボンよりもEカーボンの方が強度もあり軽量でもあることが分かり、量産するためにどのくらいコストが掛かるのか調べて貰った

結果は300年と言う技術差もあるが、どこにもない新素材の採用で生産・運用がスーパーカーボン以上のコストが掛かることが分かった

 

ま、元々資源に乏しいこの国にとっては財政を圧迫するに違いない

ソレスタルビーングのファクトリーでも限界がある、今はA―01だけに使うか!

 

「それで、いつ完成するの?」

 

「データの検証、各試験を合わせて五月あたり完成予定ですね」

 

「五月ねぇ・・・もう少し早く完成しないの?」

 

「それはちょっと無理があります、開発部と整備部に負担なるのと誰も知られずにテストできる場所があればいいんですが・・・」

 

「テストできる場所なら私の方で探しておくわ、人員は8月に補充されるから問題ないから、いまは一刻もはやく戦力増強したいから開発に専念しなさい」

 

 

アスカ SIDE END

 

 

日本帝国 SIDE

 

 

そこは、日本帝国の中核を担う場所、帝都城

その中の一室には日本帝国国務全権代行征威大将軍 煌武院悠陽を始めとして斯衛軍・紅蓮醍三郎大将、月詠真那中尉、日本帝国陸軍・彩峰萩閣中将、巌谷栄二中佐がモニターに映し出された黒いファントムを見ていた

 

「ほう・・・たった一機でBETAを翻弄するとは、なかなかの腕を持つと見える、久々に血が騒ぐのう」

 

「衛士としてもありますが、第一世代ファントムがアクロバットな動きをするとは・・・・技術官として話をしたい」

 

「ゴホン!お二人方、話を戻してもいいでしょうか?」

 

紅蓮大将と巌谷は下に顔を向けてしまった

真那は手元の資料を見ながら戦闘レコーダーを確認する

 

「大東亜連合軍からの救援要請後、この所属不明機が出現し大東亜連合軍とBETAに割り込むように戦闘を開始したことになっています」

 

「作戦に参加したとなると大東亜連合軍と統一中華戦線そして国連軍の三つになります」

 

「だが彩峰よ、統一中華戦線は疲弊し大東亜連合軍は救援要請してきた、国連軍は救援に回せる戦力は無かったという、しかもたった単機だけ来たというのも不明な点がある、単機だけしか行動できなかったのか、それとも自分たちに都合が悪いことがあるのか、巌谷はどう見る?」

 

「それはあの単機に聞いてみないと分かりません、しかしこの機体は見慣れないものばかり装備している、もし最新鋭ならこんな前線に送らないはずでは?」

 

「・・・真那さん、各国の動きはどうですか?」

 

「光州作戦に参加した国は情報収集に動き始めていますが、情報が少ないのか各国は噂にしかならない程度です」

 

「そうですか・・・彩峰中将と巌谷中佐は内密にこの機体の調査をしてください」

 

「「御意!」」

 

「・・・なにか私たちの知らないところで、なにかが蠢いているのでしょうか・・・?」

 

悠陽は窓の外を眺めた、外は雲が無く青空が広がり、鳥が自由に羽ばたいていた

 

 

日本帝国 SIDE END

 

 

アスカ SIDE

 

 

副指令室から格納庫に向かう途中、シミュレーター室が騒がしく立ち寄るとまりもさんが罵声を放っていた

 

「貴様らッー!なにのん気に立ち止まっている!それでは一瞬でBETAに殺されるぞ!」

 

『りょ、了解ッ!』

 

「喋る余裕があるなら操縦に集中しろ!シミュレーターが終わりしだい、グランド100周だ!」

 

うわぁ・・・鬼軍曹がいる・・・A―01の皆さんご苦労様です

 

「次、鶴翼参陣(ウイング・スリー)で迎撃!!」

 

「どうも~調子はどうですか?」

 

「あ、遠征ご苦労様です、A-01は従来のOSに慣れているせいか、まだ新型のOSに使い慣れていません」

 

うーん、OSだけでも10%向上しているのに、機体の強化でさらに向上することになっている

このままだと量産機に振り回されるだけだ

だが、いまOSに慣れてもらわないと困る、最終的には擬似太陽炉搭載機に乗って貰うつもりだから

 

「なにか問題でもありましたか?」

 

「いえ、ただの考え事です、それより基地が壊滅的になっていましたけど?」

 

「それも私も気になりましたが、誰に聞いても実験の失敗と聞いています」

 

「???」

 

どういうことだ?

香月博士はただの実験で半壊したと聞いたが、まりもさんは知らないなんて、なにかとてつもないことをしたんだろうか?

 

「それじゃ、俺は行きますので、あとのことよろしくお願いします」

 

「わかりました」

 

シミュレーター室から格納庫に向かうと国連軍カラーに染め上げられた吹雪が配備されていた

ここにある吹雪は帝国から嫌々渡されたものだから出来の悪いヤツだが、全て改修してA―01により良い物が回される予定だ

 

「あっ、チーフ遠征お疲れ様です」

 

「先に送ったデータはどうだった?」

 

「なかなかいいデータが取れましたが、跳躍ユニットの出力が衛士に11Gほどの負担が問題に・・・」

 

「うーん、それか・・・2基に戻して出力を上げるか、別なプランを考えるしかないか・・・跳躍ユニットは工夫してみるよ、そういえば基地なにかあったの?」

 

「「「ッ!?」」」

 

なんだ?格納庫にいる全員がフリーズを起こしているぞ

一体、基地に何が起きたんだ?

 

「いえ、博士が実験に失敗したみたいで・・・(棒読み)」

 

「どんな実験をしていたんだ?」

 

「新型の電磁投射砲のテストで暴発して基地に被害を被ったんです(棒読み)」

 

「新型の電磁投射砲?リニアライフル等の開発は俺が一任されているはずじゃあ?」

 

「博士の思いつきで実行されました」

 

「思いつきで壊滅するのか・・・?」

 

「「「思いつきで壊滅します!!」」」

 

「うおっ!びっくりした・・・」

 

「それでは作業に戻ります、チーフは長旅で疲労が溜まっているでしょう、副指令に言っておきますので今日はゆっくりとお休みください」

 

「え?ちょ、ちょっと!?」

 

気づくと両腕抱えられてしまい、引きずられ格納庫から追い出されてしまった

 

「いったい、なにがあったんだ?」

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
6
4

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択