No.448140

超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス

さん

もうすぐでテスト&検定試験!頑張ろう!
今日、もしかしたら外伝的なものを一つ投稿するかも

2012-07-07 16:37:25 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:752   閲覧ユーザー数:726

薄暗い通路を俺たちは走っている。

火山そのものが揺れるほどの爆音が後ろから迫るように響いている。

それは空と空亡ちゃんの戦いがそれだけ熾烈であることを語っているように思える。

空亡ちゃんは『神殺しの頂点』という存在で神々にとっては絶望的なほどの天敵であり事実、力を出しただけで俺は戦意消滅、ネプギアは気絶というほどだ、それほどの力を持つ空亡ちゃんは今その力を使って戦っているそれは離れていても今自分たちが脅威に晒されていることが分かるほどの寒気が全身を駆け巡る。

悔しいことだが今の俺たちはレイスに立ち向かうため急いでいるのではないーーー死にたくないから逃げているだけに過ぎないのだ。

 

「うぅぅ、なんなのよこの寒気……」

 

直接的な関わりがないユニは自分の身を襲う理解不能の寒気に恐れている。

同じくネプギアはあのとき、同じ感覚に震えている因みにロムちゃんは俺の背中に乗っている途中から顔面真っ青で倒れそうになったので抱えたのだ。

ラムちゃんも今はケイブ先輩が背負っている。

 

「……これが『神殺しの頂点』の恐ろしさ……」

 

これから戦うという状況下にあるにもかかわらずに俺たちは壊滅的状態だ。

こんなやつ相手に真正面から立ち向かった空が心配で仕方がないが今は進むしかない。

それに今の俺たちが行ってもただの足手まといしかならないのだから

 

「あ、出口です!」

 

5pd.の指差す方向には光があり俺たち一同はうなずき迷わずその中に入っていった。

 

 

「----ようやく来たか」

 

そこは広いアリーナのような場所だった。

そして、その中心には漆黒のコートを羽織った俺と瓜二つの人物、レイスの姿だった。

 

「……本当にそっくりね」

 

落ち着いた声音でケイブ先輩は俺とレイスを見た。

たしかに同一人物と言っても過言でないほど似ている。

いや、違う同じなんだ。

俺はレイスの元から生まれた新たな紅夜で

レイスは元々の姿というだけなんだ。

 

「あんた、ここでなにをしていたの?」

「覚えているか?ルウィーで発見した対女神兵器を量産改良しようと企んでいたんだ。ま、俺の軽い行動のおかげで見事にばれたけどな」

 

あっそりと清々しいほどまでレイスは目的を話した。

 

「なんで、そんなことするんですか?」

「命令だから、それ以上に言えることはないな」

 

コンパの言葉にただ答えるレイス、嘘をついているように見えない質問に答えるだけだ。

 

「あ兄ちゃん……もう、大丈夫だよ?」

「あ、あぁ」

 

背中に静かな声でラムちゃんは大丈夫だと言った。

俺は出来るだけ優しくラムちゃん下ろしたその顔は少し紅潮していて恥ずかしがっているように見えた。

 

「……ラムちゃんいいなぁ……」

 

同じくラムちゃんもケイブ先輩から降りていた。

二人が小さくてもさすがに抱えることはできないから仕方ないと思う、勘弁してくれ

 

「………ふぅん、女神候補生総結集か」

 

と、軽く口笛を吹くレイス

しかし、やばいこれは俺も含めての話なんだが既に俺たちは消費している。

離れてていても空亡ちゃんの力は少なからず俺たちにダメージを与えていたそのせいで体が少し重い……

 

「だ、大丈夫ですか?」

「……ちょっと、まずいな」

 

全力の際でも俺で遊び時に圧倒したレイス、その実力は未だに底は見えない。

仲間がいる時点では有利かもしれないがそれを覆すほどの力がレイスには備わっている。

 

「……ふぅ、回復時間なら待ってやる。そう慌てなくてもいいぞ?俺も戦うなら全力のお前たちと戦いたい」

 

そういい、レイスは俺たちにあっさりと背中を見せた。

 

「っーーーあんた、黙っていれれば……」

 

怒りのオーラを出したのはユニだった。

背中に背負っているアサルトライフルを無駄のない動作で構えレイスに照準に収めた!

 

「なめているじゃ「やめろ」……!」

 

しかし、俺達に背中を見せたレイスは一瞬でユニの背後に立っており頭に人差し指を突き付けた。

 

「人の親切はありがたく聞いておけ、仲間がいる状況での独断の行動は一気に不利を呼び、全員がやられる結果になってみろ?お前に責任が取れるか?」

「………っ!」

 

屈辱の表情になるユニ、俺たちはその場から動けない。

これはある意味でユニが人質になっている状況であり下手に動けば一気に敗北になってしまう。

 

「今のお前は一人じゃない。それを噛み締め叩き込み行動しろ。---はっきり言うと今このメンバーが掛かってこようともお前たちの勝算は限りなくゼロだ」

 

ネプテューヌを四女神を一人で倒したレイスにとってかつて十六の世界を滅ぼした彼にとってこの戦闘は無意味に近いものだとしている、なぜなら自分は負けないからそんな絶対の自信と剛毅の意思がレイスから感じ取れていた。

 

 

「成長しろ、出来なければ世界が滅びる。簡単な話だ」

 

レイスはユニを解放し壁を目指して歩き出した。

 

「ユニちゃんは大丈夫!?」

「ユニ!」

 

直ぐに俺たちは力を失ったように腕を下ろしているユニの傍に走った。

当然ながら怪我はない頭部を指で突かれた程度だったから良かった。

だが、しかしそれは今この瞬間でもレイスを殺れるということは嫌なほど理解させられた。

 

「っ、私強くなったのに、筈なのに、なんで……!」

 

返ってきたのは自分を責めるような嗚咽の声だった。

 

「ユニちゃん……」

 

心配そうなネプギアの声音

ユニがどれほど努力を重ねてきたのか俺は良く知っていた。

空が銃術を教えてくれた時にユニもそれに参加したいた時が合ったんだ。

俺は双銃でユニはアサルトライフルのような長銃、銃という点では同じだけど互いに全然違い戦い方を空は丁寧に教えてくれた時にユニは特に頑張っていた食い入るように空の動作を真似したり空の注意に耳を傾けていた。

空の指導もよかったし何よりユニの努力もあってノワールも驚くほどのスピードで実力を伸ばした。

そんな一倍近いところで努力を見てきたユニに対して俺の言えることはたった一つの言葉だけ

 

「ユニ、月に叢雲花に風、だ」

「!」

 

お前なら分かるはずだ。

厳しいことかもしれないがお前は少し有頂天になっていたかもしれない自分なら何でもできると思っていたかもしれない。

確かにお前は強くなったそれに見合うだけの努力もしてきた、運も回ってきたかもしれないけど、好事というものはとにかく邪魔が入りやすいんだ。

それでも、立ち上がるほどの勇気と意思が強くなっていくんだ。

一人で無理なら俺が支えてやる雲がお前を俺が消し飛ばしてやるし、風が吹けば俺が風よけくらいになってやるだから……

 

「ほら、立て」

「………うん」

 

少し涙目だったがユニはしっかりと分かってくれたのか俺の手を掴んで立ち上がってくれた。

 

「月に叢雲花に風、私も沈んだ時によく言ってくれたねお兄ちゃん」

 

良いことは良いことあり続けることはありえないことだと思う。

悪いことがあるからこそ良いことの素晴らしが分かる。

 

「まぁな、」

 

だから、今は悪くてもそれがあり続けることはありえない。

確かに努力や勇気が必要なときもあるかも知れないが、それほどの苦悩の先に見えるその月の輝きはさらなる美しさを磨きだすんだ。

 

「むーーー、お兄ちゃん私達にはそんなこと言ってくなかった!!!」

「うわぁ、ロムちゃん!?」

 

突如として突進してきたのはロムちゃんだった。

完全に予想外の奇襲に俺は思わず転げてしまう。

 

「あの?ラムちゃん?」

「むーーーー、」

 

いかにも不満ですというように頬を膨らますロムちゃん。

なぜ彼女がこれほどの反応を示したのか俺には理解不能だラムちゃんは近くでおろおろしている。

 

「ほら、えっと……」

「お兄ちゃんは私たちのこと好き!?」

「えっ、は、はい」

 

それはまぁ、二人ともそれぞれの魅力があって可愛いしこんなかわいい子に形だけど兄と呼んでくれることは凄い誇りあることだと思っているけど……

 

「えへへ!ロムちゃん聞いた!?」

「ラムちゃん、は、恥ずかしいよ」

 

…………子供ってわからないな。

 

「正確には乙女心と言うやつね」

「お兄ちゃんは節操がないです!」

 

そしてネプギアとユニは不満そうな顔になっていた。……訂正、女性と言うのは良くわからん

 

「……いつもあんな感じなの紅夜は?」

「最近は思いつめてきたけど昔はあんな感じだったわ」

 

あの、ケイブ先輩?なんでそんなに呆れた顔で俺を見てくるんですか……?

 

 

さて、今俺たちは5pd.の曲を聴いている。

なぜ?と思うがケイブ先輩曰く彼女の声には人を癒す力があるとか、その効果は確かにありさきほどより体が軽い。

いや、もう全開に近い状態だ

 

「すごーーい。空おねえちゃんほどじゃないけど上手い」

「きれいな声だった……」

 

ラムちゃんとロムちゃんも彼女の声にテンションが上がっている。

そういえばルウィーで空と一緒に何か歌っていたな二人も凄くうまいと思ったけどやっぱりマジのアイドルは違った。

最初は人見知りでどうしてアイドルになれたか聞いたが本人はそのことで悩んだ時に空の相談によって頑張れたらしい……あの空が、人生相談なんてありえないな

 

「えへへ、ありがとう!」

 

5pd.は可憐な笑顔でお礼を言った。

もう、体力的にも精神的にもフルだ。

俺は戦える俺の真剣な顔にネプギア達も真剣になり立ち上がり壁に寄り添っているレイスを見つめた。

 

「もう、いいのか?」

「あぁ、十分だ」

 

レイスは首を鳴らしあいかわらずの余裕の表情だった。

 

「一応、長生きしている身なので言っておく。ーーーー今ここで逃げても誰も責めないぞ。それはしかたないことだからな」

 

最終警告、レイスの声音にはそれが込められていた。

しかし、ここまで俺は来たんだ。

苦しい時も悲しい時もあったけどそれはネプギア達は照らしてくれた。

前にも同じようなことが合った自分が何者なのか悩んだときはネプテューヌ達が俺は俺であること教えてくれた。

ネプギアとふと、視線が合った会話もなく俺たちは頷いた。

もう、全ては決まっているあとは前に進むだけだ!

 

「言っておくが……」

「ゲイムギョウ界の希望はあなたのような絶望に呑まれたりはしない!」

 

ネプギアの全ての気持ち乗せた声音

ひたすらに姉の背中と俺の背中を追いかけてきたネプギアは俺より一歩先に前へ出た。

 

「……ククク」

 

レイスはネプギアの決意に少しだけ笑いを零した。

 

「いったい何がおかしいのよ」

「……いやな、もしかしたらの話なんだが、俺がこの世界に来ていなければお前はこの物語の主人公になっていだろうと考えるだけでなんだか面白くてな、すまんすまん」

 

口に当てていた手を外してレイスは俺たちを見守るようにそして見下ろす様にそのオッドアイの瞳を動かした後、静かに瞳を閉じた。

 

「……プラネテューヌの女神候補生ネプギア」

 

静かにレイスを中心に風が生まれ俺たちの服を靡かせる

 

「ラステイションの女神候補生ユニ」

「ルウィーの双子の女神候補生ロム、ラム」

 

背筋が凍りつくような感覚だった。

まるで巨大な闇が世界を飲み込んでいくような感覚

 

「プラネテューヌの諜報員アイエフ」

「プラネテューヌの看護師コンパ」

 

ただ、流れる水のような自然の動作でレイスは足を開き、拳を開き俺たちに向けた。

 

「正義の味方、日本一」

「放浪の錬金術師がすと」

 

レイスの背後で闇が布が編まれる様な動きで俺をなんでも苦しめてきた一つ目の異体が展開されていく

 

「リーンボックスの特命課ケイブ」

「新人アイドル5pd.」

 

今、明確にレイスは俺達に敵意を抱いた。

憎しみも悲しも怒りも無く。

ただ、闘争と言う意思を拳に握りしめ

 

「そしてーーー」

 

オッドアイの瞳が再び開く。

海のような蒼と血のような赤、対極の二色から放たれる眼光は身を凍らすほどの寒気と身を一気に発火させるような熱気という矛盾の怪しげな輝きを放つ。

 

「未来の俺よ」

 

レイスの背後で完全に具現化された魔王という相応しい異体

絶望をみせるような巨大な一つ目は自分の聖域を入り込んだ愚かな物に裁きを与えるためにその大木を思わせる二つの拳を構えた。

 

「俺は過去の零崎 紅夜だ。

今の俺は、心からお前たちと闘争を渇望する。

故に、お前たちに拒否権はない。俺が戦うと言った以上お前たちに逃げるという選択肢、それはつまり死を意味することになる」

 

レイスは初めて自らの名前を口にした。

それはつまり、マジェコンヌの副幹部のレイスということを捨て、ただの過去の残留思念として俺たちに立ち塞がったこと意味することだった。

 

「最後に一つーーー四女神のように手早く倒されて俺を失望させるなよ?」

 

それが合図となりーーー俺はブラッディーハードにネプギア達は女神化し己の武器を握りしめ、戦闘は開始した。

 

 

 

 

空 side

 

 

神という者の存在は原初まで辿れば限りない無から生まれた。

それを戻すことにより存在すら消滅させる防御不能、回避不能、それは威力という評価できず例え、次元や世界が違っても必ず当たることができその範囲は全世界を対象にすることができる絶対技ーーーーー神壊滅殺(ZERO)を、食らって今度こそ(これで二度目)消滅させられたからと思ったけど瞳はちゃんと空き、五感も正常だ。

色々混ざっている僕の場合は多少は耐性があるが、それでも体の一部がごっそり消滅することになり下手をすれば総崩れとなり僕は僕でなくなるか、壊れるかどちからだろう。

 

ここでちょっとポイント、僕って実は一人称は『俺』だっただぜ。

うん、今でも思うけど全く合ってなかったと思うよ。

一度目の神壊滅殺(ZERO)を喰らって一部壊れたらしく、ちょっと性格も変わってこうなってしまったんだよね。

あの時の紅夜は空亡ちゃんに代わって地面に頭を擦るぐらいで土下座してきたのは、今でも忘れれないな……

 

「っで、なんで僕の身になにが起きているの?」

「私がひざまくらしている」

 

………あぁ、その通りだよ。

しかしだね空亡ちゃん普通に考えて先ほど僕の最強技を真正面からぶち壊しておいてそのうえ、慈悲にひざまくらとか君は僕のメンタルをぶち壊す気なの?破壊するの?僕の特許を奪うつもりですかこの野郎

 

「?」

 

空亡ちゃんが僕の心の叫びの意味を全く理解していないらしく頭を傾げていた。

 

 

「しかしだね空亡ちゃんなんでわざわざ神壊滅殺(ZERO)を使うんだよ。そんなもの使わなくても完聖崩壊(ルクレティウス)だけで十分だと思うんだ」

「最後は必殺技で仕留める常識」

 

……さて、読者の方々に空亡ちゃんのことを教えておこう。

空亡ちゃんね自分の力を全然コントロールできていなかったとき、監視と言う名目でずっと牢獄というほどじゃないけどまぁ、閉じ込めていた時期が合ったんだよ。

もちろんそのときの紅夜は、大反対したけど事情が事情だったから我慢してもらったけどね

さて、こっから本題なんだけど、ずっと閉じ込めるのは悪いから(見た目は幼女だからね)テレビとかゲームとか僕がプレイした物や、紅夜のもので暇をなくそうと一緒に遊んだんだよ。

空亡ちゃんにとって当初なんも反応なかったんだけど紅夜がテレビをつけては放送されている番組の詳細とかを空亡ちゃんに細かく教えていった結果、空亡ちゃん一応だけど見るようになったんだよね

 

 

ーーースーパーヒーローを

 

 

もっといえば仮面ライダーとかなんだけど(因みにお気に入りはクウガ、僕はブレード)の影響なのか……そのネタに影響されすぎなんだよ。

神殺しの力を一転に集めてとび蹴りを入れる技、神聖崩壊(ルクレティウス)の威力は世界神クラスで”一撃死”なんだよね。

あとライダキックーとか普通は付けるはずなんだけど本人いわく自分はヒーローじゃなからという理由らしい、どうでもいいね。うん

 

「空さんは悪者じゃないから。使えなかった……」

 

そういってもらう分には僕は嬉しいけど神聖崩壊(ルクレティウス)より神壊滅殺(ZERO)のほうが圧倒的に危険だよ?

神聖崩壊(ルクレティウス)は確かに一撃必殺だけど所詮とび蹴りだから避ければ済む話だしね

神壊滅殺(ZERO)は対象にされたら最後、絶対に回避できないからね?どんな防御でも壊され滅され殺されるんだよ?一撃必殺じゃなくて”終わり”なんだよ

 

「空さんのクロックアップ凄かった……ハイパークロックアップはいつ?」

 

……君はそのクロックアップ状態の僕の攻撃を全部防いでいたね。

あれ光も超える神速より更に早い超速なんだけどね。……実験はしたことないから時間を渡れるかは、検証してないね理論上なら行けると思うけどコントロールするものがないからどこに行くか分からないから却下だけどね。

 

「残念ながら予定はないよ。それにしても神壊滅殺(ZERO)を手加減するとか空亡ちゃん君は一体なにをする気なの?」

 

正直、一度目とは違い僕は神壊滅殺(ZERO)に全く対処を取らず直撃してしまった。

今回のことなら僕は消滅してもおかしくはなかったのに体が脱力感を感じれる程度に済んでいる。

 

「父様の助けになりたい。今は魔法と融合で、神殺しの閃光(ジャッジメント)とか神殺しの深闇(ディアボロス)とか考えている」

 

神殺しの頂点の夢は魔法使いですか?

新しい仮面ライダーは魔法使いだけどその影響なのか?……そのうちメダルとかメモリとかスイッチとか作りそうで怖い

 

「空さんできれば、こんどじ「すいません、生きたいです」大丈夫、少しだけ痛い程度だから……………………………………多分」

「多分って聞こえたけど!ものすごく小さい声で!ものすごく沈黙が続いて!」

「空さん神生(じんせい)は最初から最後までクライマックスだよ」

「僕の生命レールは直ぐに途切れちゃうよ!」

「乙」

「君が言ったんだろう!」

 

なんかこのやりとりさっきもあったよ!それになんだよ!君はそこまで僕をサンドバッグ役に仕立てたいの!?

 

「うん」

「あっさり肯定したよこの子!!!」

 

君にとって僕はなんなのさ!都合のいい木偶人形じゃないよ!生きてるんだよ!

 

「足が痺れてきた」

「……そうですか」

 

どう突っ込んでも軽く流されるか爆発発言が飛んでくるのかどちからの空亡ちゃんのトークに僕はいい加減に疲れて起き上がる。

簡単に体を動かすけど脱力感がすごくて今ならアイエフ相手でも負けるほど弱体化している。

時間を掛ければ回復していくけど今の状況にこれは不味い耳を澄ませば微かに聞こえる爆発音、ついに戦いが始まった残念ながら僕は参戦できそうにない。

 

「私は、父様のところにいくけど空さんは?」

「………行けるならいくよ」

 

今の僕にできることはないけど見届けたいな、過去と未来の勝敗を

 

「そう……女神を要求する未来(ゲハバーン)

 

虚空に手を向け空亡ちゃんが呟くと周囲に不気味な輝くを放つ紫の剣が大量に出現し、一斉に渦巻き状のの階段を作り出した。

 

「滅茶苦茶だね……」

「?」

 

いやね、これ多分千本以上は軽くあるよ。

それを一瞬で生成し、一気に操作するとかいよいよ僕は怖くなったきたよ。

 

「行こう……?」

「はいはい」

 

指し伸ばされた小さい手を握り、僕は神殺しの剣で出来た階段を上り始める。

うん、寒気が半端ないさすがに数本程度くらっても平気なレベルだけどこの剣が全て襲い掛かってきたら対処は無理だろうね。つまりは僕のバッドエンドコースに乗った可能性あり

 

「そういえば空亡ちゃんどうやってゲイムギョウ界に来たの?」

「ティシフォネさんと一緒に……」

 

へぇ、あいつが……まぁ、一応それなりに気遣っていることもあたっしそれはいいとしよう。

今のティシフォネの気配はアバウトだけど結構遠いレイスは己だけで戦うつもりなんだろうな。

どっちが勝ちだろうか?常識的にはレイスだけど勝負の結末は見ないと分からないからね。

なによりレイスは紅夜達と戦うべき相手と認識しているからそれもまた有利に働くねレイスが殺す気でやればまずアイエフを含めた人間組は瞬殺で紅夜たちも……一秒もてば奇跡レベルだね

 

「空さんはこれからどうするの?」

「ん?当分は紅夜に付いていくよ。今の感じだと、どんな方向に行ってもネプテューヌ達は助けれることは考えれるからね」

 

問題はそのあとなんだよな……どうしようかディスペア・ザ・ハードはあれは絶望神と呼ばれるけど神ではない。

あれはゲイムギョウ界の意思のカテゴリーに入るから神としては認識されない。

なので空亡ちゃんの力の判定外だからどうしようもないんだよな……判定内なら………どうだろう?少なくてもこの世界は救われるけどレイスは救われないな

 

「……そう、空さん」

「ん?」

「私は……あなたに恩返しがしたい」

「唐突だね」

 

全く関係ない話になったよ。

 

「父様のことを考えていると、やっぱり空さんにもお世話になったから」

「ん~~、別にそんなこといいよ?」

「でも、あなた唯一神で私を抱いてくれた」

 

……へぇ、覚えていたんだ。

一応、読者の方々の誤解を解くために言っておくけど性的な意味ではないかね。

っと、もうそろそろで通路が見えてきたからここまでまでだね。

 

空 side out


 
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