空 side out
雷鳴の轟音と共に僕は動く。
空気を切り裂き、ただ一直線にただその速さは”神速”背中に伸びたX字に分かれたバックプロセッサから放たれるブーストで光すら超える一閃の弾丸となった僕は刹那の時間で空亡ちゃんに切りかかった。
ブオンっ!
空気を斬る音、空亡ちゃんはそれを当たり前のように
直ぐに剣を水平に切り替え薙ぎ払うが空亡ちゃんの周囲に浮かぶ七本の
そして空亡ちゃんは低く構え相手をしている壁を潜り一閃を繰り出すが僕の意思が働き関節部分の宝玉から稲妻の杭がバルカン砲の如く乱発された。
「----っ」
空亡ちゃんは足を止めるしかできず直撃し周囲に煙が立ち上る。
僕はバックプロセッサの推進力で後ろに下がり構えなおす。
あの程度で空亡ちゃんに傷つけることは出来ないだろう神が作り出す物なら無条件でぶち壊すことができる彼女なのだから
あと、紅夜達が通った道は破壊してしまった。……これは使うの初めてだからちょっと出力上げすぎたな……
「………分からない」
煙から悠々と円環に回っている
「なにが?」
「私が知っている空さんは粋人だった、私と戦うことつまりーーー
まぁ、確かに僕は経験だけは無駄にこなしてきたからどんな状況にでも的確に対処できると思っているよ?
空亡ちゃんからすれば不思議なんだろうね僕のしていることはあまりにも無駄の行為に入るからね
昔もなんど空亡ちゃんの力のコントロールに付き合うことで死にかけたか……でもあれは確かな意味が合っただって、誰かがしないと空亡ちゃんは世界の猛毒として睨み続けられるからだ。
「そうだね……あえて言うなら”楽しい”って思っちゃったからかな?」
「……楽しい?」
うんうん
僕のことを忘れてしまった紅夜と再び編み始めた生活を、ネプテューヌとバカやったり、ロムちゃんとラムちゃんを巻き込んでブランに悪戯をしかけたり、ノワールを弄ったり、ベールと紅夜をどうやって落とすか考えたり、コンパやアイエフと普通に話したり、5pd.の相談に乗ったり、ケイブとやり合ったり……紅夜を鍛えるための一年ぐらいのとても短い期間で思い出したんだ。
あの僕の初恋で、僕の光ともいえる人物とのただ楽しかった虹神『レインボーハート』との大切な思い出の数々を
「ーーーははは」
本当に大切な思い出を僕は表面上で忘れていた。
ただの願いを歪ませ都合のいいように書き換えて全てを元通りにしようとしたやり直した。
それから僕は一つの思考で埋まった。
ーーー女神は処理装置
どんな事件でも処理つづけその信用を集め徐々に戦力を伸ばしたりする。
パソコンでいうならCPU、制御と演算を繰り返す永劫に変わらないものだから、そんな日々を永遠に繰り出すだけ僕自身もただの処理装置として機械的に動いていた。
そしてそのようなことは間違っていると僕は何も知らない別人の紅夜に吹き飛ばされ自身の行いを停止するこになった。
そして紅夜達が生み出した光はかつてレイちゃんと一緒にいた光とよく似ていた。
「……それが理由?」
「まともに複雑なんだけどさ、僕はとりあえず有能な生物のDNAとか総結集させた
一番憎い人間の血が僕に入っている時は自分の破壊の力でそれらを全部壊してやろうかと本気で考えた実行しようとした……昔の紅夜、レイスに止められたけどね
ーーー全部含めて、お前だ
そんな言葉を言われて……振り下ろそうとした腕を静かに下ろしちゃったんだよね。
「そう、なんだ……空さんはこの世界が好き?」
「うん、
破壊神として全然似合いことだけど見てみたいんだよ紅夜と女神達が紡ぎ未来って奴に……
「前々から思っていたけど空さんってツンデレ?」
「いや、それないって僕の場合はオールデレだよ」
「それじゃ、さきほどの発言、全部女神達の前で言える?」
「…………無理、恥死する」
くっ、空亡ちゃん時に恐ろしいこというけど本当に怖い、いつの間にか手ごまにされているし!
「……羨ましいな」
「それならこっち側に付けば?微かだけど希望はあるよ」
君ならマジェコンヌを瞬殺出来るからからとても助かるんだけどな
「空さん」
「なにかな?」
「父様はやっぱり
「…………」
僕は空亡ちゃんの言葉に……口を塞ぐことしかできなかった。
「………やっぱり、私はそっちに行くことはできない」
「そう、一応、理由聞いてもいいかな?」
「私はあの人の娘だから」
……君も僕と同じいきなり人間味が出る時があるね。
「それじゃ……」
「再開……!」
弾丸の如く突っ込んできた空亡ちゃんに生成した雷撃の杭を幾多に飛ばすがいくら当ろうと空亡ちゃんに傷つくことはなく合計八本の
あれに斬られたら多分、ものすごく痛いだろうな。当たる気はないけど!
ーーーー『
「!---速い」
死角なしの八閃を僕は潜り抜けた。
僕が作り出したハイエンド・プロセッサユニットによる技の一つ!僕自身が得意な属性『雷』と『光』の混同に更に破壊の力を混ぜることにより時空間をすら認識不能のスピードで動くことができる。
それより僕と存在は一時的に世界から乖離して僕以外の全ては止まって見えるのさ!分かりやすく言えばザ・ワールド!
これは対ティシフォネ戦を想定して作ったんだけど相手が空亡ちゃんになるとは思ってもなかったね!。
「……っ」
今更だけどここって通路なんだよね。
だからそんなに広くないから超速で動ける僕にとってはこの上ない好機の戦闘場所なんだよね!
空亡ちゃんは目では追えているが体が追いついていない、それでも的確に防御されるけど元からどんな防御していても僕が神である以上は空亡ちゃんの前では紙装甲同然だからとにかく攻めるしかない!
「……空さん」
「はいはい、なんでしょうか!」
「私だって、成長するよんだよ」
ーーーー。
やばっ、空亡ちゃん
神殺しの頂点である空亡ちゃんは調べたところ限りなく人間に近いものなのが分かっている。
寿命とか全然違うけど同じなんだ空亡ちゃんも経験を通して進化する!
「ーーー『
空亡ちゃんの周囲に何か結界のようなものが広がる。
そんなもん
ここは通路、つまり一直線上、紅夜が通った道はさきほど手加減できずぶっ壊したもう一つの通路は空亡ちゃんの後ろ……つまり逃げ場は……上か下しかない!
「
関節部分に装着していた宝玉は一斉に走り本来幾つも出す雷撃の杭をただ一つに集中させ撃つ!
下に打ち出した巨大な杭は無抵抗の地面に紙のように貫く僕はそれにすぐさま入り離脱を図るが時間がかかり過ぎて下半身が空亡ちゃんが展開した結界らしきものに入ってしまった。
「!?!?---っ」
言葉では表せないほどの呪縛感、それでも僕は下を貫いた。
でたのは広いアリーナようなところ恐らく……訓練ためのような施設だと思う……!
体のなんらかの異常が出たのは間違いない下半身に装備していたハイエンド・プロセッサユニットはいつの間にか消滅していた。
直ぐに装備しなおすが……この呪縛感、まるで……
「---神という限りなく無限の存在を否定する
ふわりと剣の翼で降りてくる空亡ちゃんに僕はもはや笑うことしかできない
全身飲まれたら僕の神としては終わりですか、恐ろしすぎるよ
「因みに信仰存在系の神ならその信仰を断ち切ることもできる」
なるほど、紅夜やネプギアに当てれば一撃死と僕は自然発生系の神様に入るから神の力がなくなるだけか……大問題だよーーー!!!世界神からリストラされるよーーー!!!
「乙」
「君がやったんだろう!!!」
あと、無表情でグットサインしても不快感バリバリだから!もうちょっと感情を出そうよ!
「大丈夫、否定だから肯定もできる。元に戻すことも可能」
「………君はアンチチートだね」
君がその気になればゲイムギョウ界を支配できるんじゃない?女神相手には絶対に勝てるしレイスがそれなりに武術を教えたからそれなりに強いし
「今は戻すつもりはないけど」
「知っているよ!君がそんなことするぐらい!」
「……そう」
なんでそこで残念そうな顔するの!?意味不明だよ!
「そろそろ、とどめ」
「待って!まだ出してない技とかいっぱいあるから!!」
「どうぞ」
あ、ありがとうございます。
うん……なんだか悲しくなってきたよ。
とりあえずこの深淵如き哀しみを胸に……!
「
ただ、破壊だけに特化した雷霆を剣先から放つ。
それは
「……………」
バギッ!!
けど、相手が悪かった。
空亡ちゃんは左手で僕が打ち出した破壊の雷霆を受け止め無造作に潰した。
「ほかには?」
「ちょっと、すいません。泣いていいですか?」
「どうぞ」
うわぁぁぁぁぁん!!!
どうしろと!?!?どう対抗しろと!?最初から勝ち目が無いのは分かっていたけどここまでするの!?ふざけんなーーー!!!仮にもこの小説で実力的にトップのはずなのになんでこんな目に!?
「頑張って……!」
「君が言うかーーー!!!」
もういいし!
本来のこのハイエンド・プロセッサユニット最大出力と僕の得意な属性である『雷』が組合せば無詠唱でゲイムギョウ界を稲妻で埋め尽くすことができるんだよ!その膨大な出力に光と今出せる破壊の全てこの一撃に……!
いままで自然環境とか考えて戦闘してきたけどもう知るかーーー!!世界の修正力で全頼みやーーー!!!
「最後だよ空亡ちゃん!!!」
「あまり血圧上げると老けるよ?」
だまらっしゃい!
これぞ穢れなき極光!その通るものは時空間どこかその存在を消滅させる太陽の如き雷光!それは世界を滅ぼす最強の魔剣の名と付けたこの
「
放たれたのは神々しき光、全てを超越した絶対の雷光、世界ですら無に還す最大の一撃、本来これ世界に打ったら滅びるぐらいの威力なんだけど空亡ちゃん相手だからなんとかなるでしょ!!!
とうことでいけぇぇぇぇ!!!
「……『
……無に還ったのは神が生み出した雷光のほうでした。
「
「…………僕は疲れたよ」
一思いにやれ~~~ちくしょう~~←自暴自棄状態
「分かった」
空亡ちゃんは八本の
「涸れた谷に鹿が泉の水を求め喘ぐように
あなたは神を求め
あなたは命の神に魂を渇かせた
いつ御前に出て神のご尊顔を拝せるのか
昼も夜もあなたに流れるのはいつも悲しみの涙ばかり
あなたの望みは届くことなき想い
あなたの渇望は天へと届くことはないだろう
なぜなら、あなたの希望はもう潰えてから))」
空間にいや、世界に日々が入り砕ける。
空亡ちゃんには蛇が這いずる様な禍々しき模様が浮かびあがり
ここは楽園へと変わっていく何もかも忘れてしまうような心地よさと包含力が精神を肉体を浸食するように広がっていく
理想も真実も
希望も絶望も
生命と死骸も
秩序と混沌も
そこには全てがあって全てが無かった。
ーーーー断絶
そこはまるで……無だった。
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今回はフルで空視点です!
もう最初から勝ち目なしの戦いに空はどれだけの滅茶苦茶さと笑いを生み出すことができるのか!?ではでは