No.424137

超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス

さん

やっとできた!
もう少しでネプギア&ネプテューヌのキャラソンが出る!
超楽しみ!!!

2012-05-17 15:10:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:992   閲覧ユーザー数:975

『神殺しの頂点』その通り、神であるなら絶対に殺すことができる俺たちにとって天敵だ。

その力の前には空でさえも死を覚悟しなければ、ならないということ昔ちょっと手合せ程度で戦ったことがあるらしいが空の最強状態『神化(デウス・クレアトール)』でも2分でボロボロにされたらしい。

その時、空のプライド(合ったのか)はぐしゃぐしゃに完膚無きまで壊され、数日間は寝込んだらしい……っで空曰く俺やマジュコンヌぐらいの強さだと恐らく一撃(・・)らしい、ネプテューヌ達の場合は触れただけでアウト……どれだけ凶悪なんだ。

さすが頂点というべきか……でも、それには盲点があり、神を殺せる能力はあれどアイエフなどの人に対しては何の意味もないらしい無害だと言っている。

 

神という存在は世界と均衡を保っている柱だ。

それを崩されれば、最初は人間の生活に影響しないが徐々に秩序が崩壊していくそして最終的には積まれた者が崩れるように世界は壊れる。

前例としてすでに崩壊させた世界の数は100を超えているとか確かにそれは恐ろしい、神殺しの頂点である常夜 空亡には、まず俺たちの神の力が全て無効か、例でいえば最強最悪の空の破壊の力も勿論だ神殺しと言えば武器等を連想させるが常夜 空亡の場合は存在のそのものが神殺しであり触れただけでも致命傷になるという。

なぜ、そんな危険な存在を昔の俺は引き取ったのか……その件は聞きそびれたけど俺はそんな暗い気持ちが照らされるほどの光景が広がっていた。

 

「………ここ、リーンボックスか?」

「こりゃ、また……」

 

昔のリーンボックスは洋風の貴族町のような建物が立ち並ぶ大陸だった。

しかし、俺の目の前にあるのはそれらを乖離した世界が広がっている。

その町並みは白い未来的なシルエットの建物が立ち上り緑光を発するライン状のものが町を照らしている。

 

「ルウィーも凄く進化していたけど、こっちも凄いなぁ……」

 

確か、ラステイションとリーンボックスが互いに競い合っているんだっけ?

昔は伝統を重んじていたリーンボックスがこんなになるなんて思いもしなかった目を凝らせば下町も変わったがあの頃の雰囲気はなんとなく感じれた。

 

「そういえばここにお兄ちゃんの家があるんですよね?」

「そうだな、……四年ぶりかな」

 

横でネプギアが「あいさつ……」とか「お兄ちゃんご両親と……」とか言ってるけど俺には両親いないぞ?

過去の俺にはいたけど俺には家族と呼べる奴はいない、その代りベールとケイブさんにすごくお世話になったことは絶対に忘れれない思い出だ。

そういえば日本一と初めて会ったのもここだったな。うん

 

「そういえば紅夜さんは修行の旅に行っていたのですの、久しぶりの故郷帰りはどうですの?」

「……変わった。ぐらいかな」

 

こっち、ゲイムギョウ界の危機に気づいて飛び出したから、自分の家に帰るとか全く考える余裕は一滴もなかった。

ただ、がむしゃらに目の前の敵に剣を振っていたぐらいだ。

 

「……この空気、やはりか」

「ん?空どうしたの?マジュコンヌの手下でもいたの!?」

 

日本一が声を上げ空は憂鬱な顔をする。

その表情に似たようなことがあったなと薄ら思い出した。

 

 

「やっぱり、何か企んでいるね。ここにレイスとティシフォネがいるよ……空亡ちゃんもね」

 

雄大な緑の大地から生み出される風は、不幸を呼ぶように不気味に俺たちの間を通り過ぎた。

 

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーー

 

「さて、これからどうする?」

「とりあえず、この地の教祖に会いましょう、それが先決だわ」

 

ということで俺たちは早速、リーンボックスの協会へ向かうことになった。

そういえばチカは元気だろうかベールも俺もいない中きっと寂しがっているだろうな……。

町に入って思ったがなんだか町の人の空気が重いリーンボックスの女神は一人だけだその女神が居なくなってしまい多分、マジェコンも大量に流通してしまっているだろう。

さきほどネプギアがリーンボックスのシェア率を調べてくれたがもっとも、悪いらしい。

 

「む……、」

「?空ちゃんどうしたのです?」

 

協会に向く途中、空の足が突然止まったコンパが声をかけると空は人混みをじっと注意深く見始める。

俺たちも誘われるように空の見ている方向に向くと、そこにはこれでもかというぐらいの大量のバックを背負ったレイス(・・・)の姿だった!!

 

「あ、よう。お前らそろそろ来るだろうなと予想していたぞ」

 

前のように黒いフード被ってない。

俺より更に深い色の漆黒のコートを身にまといまるで久しぶりの友人に合ったようにパンパンに積み込まれているバック手に挙げた。

直ぐに俺たちは戦闘態勢に入る紅曜日と緋壊螺を握りしめ、ネプギア達も今すぐに塚だけの剣を取り出し直ぐにビームサーベルを展開しそうだ。

だが、空だけは特に構える動作もなく俺たちの前に立った。

 

「おい!空!」

「ここは町中、……ここで戦うのは得策ではないよ」

 

ーーーっ!

空の言葉に俺は震えた。

周囲に目を回せば一般人が俺たちの間を歩いている。

もし、ここで戦闘になれば確実に巻き込んでしまう!

 

「あーー、まてまて、こっちは別に争う気はないさ。かといってお前たちに用事的なものはないけど、一応挨拶って感じだ」

 

少なくても俺は、お前にボッコボッコにされて挨拶し合うような仲になった覚えはないが

 

「そう、レイス……ちょっと話をしない?」

「あぁ、そうだな近くに喫茶店があるから付いて来い」

 

ちょ!空!!いきなり話を進められても困るんだけど!ネプギア達も唖然としているから!っていうか空とレイス、お二人で肩並べて雑談しているの!?あんたら敵同士でしょうが!

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーーー

 

 

 

「そういや、こう真正面で会うのは初めてだな。改めて俺はレイス、一応マジュコンヌの副幹部だ。よろしくな」

 

……いや、そんな自己紹介されても困るんですが

それよりお前って戦闘中、容赦ないのにプライベートでは結構マイペースなのか?

 

「えっと……こうさんが二人?」

「ドッペルゲンガーですの?」

「もしかして生き別れた兄弟なの!?」

 

アイエフはあらかじめ知っているので何も言わないが、コンパたちは俺とレイスをなんでも視線を往復させている俺から見てもまるで鏡を見ている感覚だ。

ここまで似ると最早、超越しているかもしれない同一物としてしか言えない領域だ。

 

「さて、今日は特定のことを除けばなんでも話してやるぞ」

 

そういいレイスは腕を絡め机に置き、涼しげな顔で笑みを作った、なにが目的が分からないが今のレイスの瞳は一切の穢れを感じないつまりは本当のことなんだろう……

 

「……お姉ちゃんを、女神たちは?」

「ん?あぁ女神達は今頃……エミュレートされているだろう」

「エミュレート?」

 

なにかの専門語なのかすぐに理解できないレイスは優雅に注文した紅茶を口に含み間を開けた

 

「コンピュータのソフトウェアの専門用語の一つで、機械部品やソフトウェアを動作させるのに、オリジナルのシステムを用意するのが難しい場合に、オリジナルと全く同じ動作をすることにより簡便なシステムを用意すること、砕いて言えば相手の力を解析して、それを自分の力にするんだよ」

 

首を傾げていた俺たちを見て空は得意げに説明をしてくれた。

……それって!

 

「ただいまマジュコンヌ四天王、紅一点であるマジック・ザ・ハードはただ今、強化中だ」

 

俺の額に冷や汗が流れるそれはつまりネプテューヌ達の力は解析されてその力を一点に集められてる!?

 

「まぁ、命に別状はないぞ。ちょっと擽られる程度だしなーーただ、解析が100%終了した場合、処分(・・)されることがすでに決定済みだから急いだ方がいいぞ」

 

『処分』、その言葉に俺だけじゃないネプギア達は震えた空だけは、真剣な貌でレイスを見ていた。

 

「なんとかならないんですか!!」

「そういわれても、俺たち敵同士だしできることはない。お前らが頑張るしか道はないさ」

 

そうだろ?っというようにレイスはただ、片目だけで俺たちもじっと紅い瞳が見つめてきた。

 

「言っておくがここで俺を倒すなんて考えない方がいいぞ?精神を砕かれるか、肉体を永遠に遊ばれるぞ?」

 

レイスは机をトントンと叩く。

そこで俺は気づいた『影』だレイスの影はうねうねと動き女性のような形をしてこちらを睨むように顔を向けてくる。

 

「ティシフォネは俺の影の中だ。下手に手を出せば地獄より苦しい思いをすることになるから命が欲しかったらこの場では会話だけだ」

 

空は隣座っている日本一の手を握っていた。

直ぐにでも殴りかかりそうだった彼女の正義は良くも悪くも真っ直ぐだ……相手が悪だと思っている以上、日本一は止まらない。

 

「あんた、一体なにが目的なの!?」

「…………」

 

日本一の叫びにも近い咆哮にレイスは静かに目を閉じ沈黙を続けた。

 

「……さぁな、俺もどうすればいいか分からない。ただ、ティシフォネとくうちゃんが無事であるなら、それでいい」

 

くうちゃんというのは空の言っていた『神殺しの頂点』のことだろう。

……あれ?俺の中にある疑問が浮かび上がった。

 

 

「なんでレイスはそんな戦力を持っているのに何もしない?」

 

はっきり言えばレイスとティシフォネとその『神殺しの頂点』がその気になればゲイムギョウ界なんて直ぐに支配なんて出来る。

悪の組織なんて、すべての破滅や征服が思いつく、しかしレイスは何もしない

 

「……これは秘密なんだけどティシフォネとくうちゃんのことは上司に黙っているのさ、俺の大切家族だからな俺は仕方ないけど、あいつらは巻き込みたくない」

 

レイスの発言に俺たちは驚愕した。

レイスは本当に心配そうな不安げに顔を歪めている。

それは、一種の裏切りの行為でもあるこいつを見ていると本当にわからない、日本一の言うとおり何が目的なのかが全く読めない。

 

「相変わらず、優しんだねレイスは」

「……、」

 

空の微笑みにレイスは自分の顔を隠すように明後日の方へ向けるが耳まで真っ赤のは本人は気づいているだろうか?

 

「ほら、見てみて」

 

いつの間にか空の手にはレイスが持っていたバックが握られていた。

空がそれを見せるように開ける。

そこには肉や野菜、魚に調味料など沢山の食材や食器が詰められていた。

 

「大方、周囲に料理ができない奴ばっかで仕方がないっと言った感じよね。レイス?」

「うわぁぁぁ!返せぇぇっぇ!!!」

 

必死で手を伸ばすレイスだが空とレイスの席は向かい側で空はぎりぎりまで届きそうな場所まで誘導し届く瞬間を見計らって直ぐに離すという意地汚いことをしていた。

 

「では、次行ってみよう!」

「なっ!?いつの間に!?」

 

更に空はもう一つのレイスのバックを取り出す。

相変わらずの速さだ全く見切れない。

 

「では、オープン!」

 

バッ、と空はバッグを開くその中には可愛らしい人形の数々や今流行のゲーム&ゲーム機などが複数詰められていた。

 

「レイスのことだから、貧しい子供たちのために一役買っているんじゃない?」

「うーーー!!!」

 

返せ!っと言わん限り子供が大切なものを取り返すように必死で手を伸ばしている最初に会った時の悍ましいほどの殺気とか威圧感などはなくオッドアイの瞳を潤わせている。……自分の同じ顔で男なのに可愛いと思ったのは俺だけだろうか

 

「いや、これはギャップ萌えに類にはいるわよ」

 

アイエフの言葉に全員が頷く……そうか、俺はおかしくないのか……っでその君もやって?みたいな視線は出来れば、いや、いますぐ辞めてほしい!

 

「ご主人様の涙目……ハァハァ、最高ですわ」

 

いつの間にかレイスの影からティシフォネが鼻息を荒くして出現、その手には乱れに光るカメラ、……お前ってそんなキャラだったの?

 

「ほれほれ~~♪」

「うぅぅぅう!!!」

 

空もこれ以上にない笑顔でレイスと遊んでいるほどほどにしないと天罰が来るぞ?……いや、こいつ自身が神だから、それはありえないか

 

 

 

 

ーーー『天帝殺理(カルネジ・シクザール)

 

 

 

バンっ!

 

「!?!?!?!?……」ガクッ

 

突然、空の頭上に棒が叩き込められた。

一瞬の出来事に空はしばらく目を回し崩れるように机に倒れこんだ。

そして、俺とネプギアは反射的にその場から飛ぶように離れた。

 

怖い。恐ろしい。逃げろ。体中の機能が一斉に警報を放ち『それ』を畏怖し、恐怖しなにより絶望を感じる存在が俺たちの前にいる!

 

「……父様、大丈夫?」

 

それは空が写真で見せてくれた『神殺しの頂点』の容姿そのものだった。

色素の抜けた長髪に高貴な人形をそのものを動かしているかと勘違いするほどの無表情と美観と底が見えない威圧感に俺は思わず膝が地面に付いてしまった。

ネプギアも同じ、いやもう目が虚ろで意識が今にでも飛びそうな状況だった。

 

「ちょっと紅夜!?ネプギア!?」

「大丈夫です!?」

 

直ぐにアイエフが駆け寄ってくれた。

これが空の言っていた『神殺しの頂点』!見ただけでこれかよ!

正直、空が言っていたことは半信半疑だったが、俺の想いは確信へと変わった。

彼女は敵意も殺意も何も出してないなのに俺たち『神』は恐れることしかできない。クソッ確かにこれは一撃で俺は葬れるの頷くことしかできない!。

 

「助かった……それよりくうちゃん、早く早く、このままじゃあいつらが意識が無くなるから」

「……うん」

 

レイスがこちらを見ながら常夜 空亡に指示を出している。

次の瞬間、俺とネプギアに乗っていた重りのような威圧感がなくなり一気に軽くなったそれと同時に冷や汗が一斉に噴き出していき床に滴る。

 

「ちょ、ネプギア!?」

「大丈夫ですの!?」

 

ネプギアは威圧感が解除されたと同時に倒れこんでしまった呼吸はしているが意識はしてない気絶したんだ……はは、なんだこれいくらなんでも怖すぎる!

常夜 空亡はこちらを向き歩いてきた、あの威圧感はないが先ほどのあれは一瞬で俺に『死』を覚悟させたその存在は無表情の顔を少しだけ申し訳ないように頭を下げ小さく口を動かした。

 

「……ごめんなさい、空さんが、父様を虐めていたから……」

 

……確かに虐めていたな。

 

それにしても娘に助けられる父親って……威厳的なものに危機感を感じるぞ?


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択