「て、敵が上から・・・ギャーーーーー」
「お、オイ!逃げ・・・ぐあーーーーー」
「ふん、逃げ腰だな!袁紹軍・・・并州の仇、取らせて貰うぞ!!」
「奇襲部隊は関羽か・・・右陣の将は如何した!」
「は、右陣を守っていた郭図様。討ち死にとの事!」
なんて請った!!郭図・・・余り生理的に受付けなかったが俺と同期だけあって仲良くしていたのだがな・・・仕方ない。
「お兄ちゃん!!この鈴々に任せるのだ!!」
・・・関羽に張飛を当てる・・・か。三国志ファン感涙の場面だぜ。
「鈴々・・・負けるなよ!」
「わかったのだ!!」
「如何した!!その程度か!!」
関羽は少し酔っていた。
“連合恐れるに足らず”
自分の武を恐れ立ち向わない軟弱な兵ばかり。このまま袁紹の首でもとろうと思った際
「待つのだ!!」
現れたのは一人の童であった。
「・・・袁紹軍には人がいないようだな。このような童に武器を持たせているとは。」
「今、兄ちゃん達を馬鹿にしたな?」
静かに鈴々は唸った。まるで獲物を狩らんとする肉食動物のような唸りを。
「・・・そうだ。っと言ったら?」
関羽も武器を持ち直した。どうやらこの童・・・想像以上に
「この燕人張徳が許さないのだ!!おりゃりゃりゃりゃりゃーーーーー!!!」
強い!!
「おりゃーーーーー!!」
鈴々の持つ丈八蛇矛の怖さは長さに有る。丈八蛇矛の「丈八」とは、長さのことを言っているのです。「丈」は十の位を表し、一尺は約23cm。その長さは実に4m14cm!キリンの背丈と同じくらいの長さがあるのである。
これにより攻略方法としては懐に入ることなのだが・・・鈴々の怪力により、しなる柄(槍の持つ所)が結界と化しているため近武器しか持っていない関羽には悪手であった。が、
「せりゃーーーーー!!」
関羽もまた負けていなかった。確かに手に持つ八十二斤の青龍偃月刀ではあの間合いに入らざる終えない。だが、青龍偃月刀のもつ特徴は重さ。即ち強度である。故に。
「が、ああああああああ」
一度真正面からの一撃に耐え、反撃に出る。
この戦法に鈴々の間合いまで来れた・・・が。
「えい!!」
「ぐ!!」
一瞬の隙を突き関羽の腹に想いっきり蹴りを放ったのだ!
堪らず後退するも、又もや結界の外に出されてしまったのだ。
「ふふん。自分の戦い方を理解しないで戦う猪はいないのだ。そう来ることは始めっから分っていたのだ!」
「同じ戦法も何度も出来無いだろう・・・と言うよりもやろうとしても下手したら自分が斬られる・・・何という童だ。」
「鈴々は童じゃないのだ!袁紹配下、審配の義妹にして審臣三人衆一の臣!張徳なのだ!!」
「・・・そうか。我名は関羽。禁軍大将劉玄徳一の配下にして漢軍の青龍偃月刀なり!逆賊、袁紹の将・張徳よ!覚悟せよ!!」
「覚悟するのはお前なのだ!おっぱい魔人!!」
「お、おっぱ??!」
こうして二人の一騎打ちは苛烈を極めていくのだった。
「・・・ふむ、確かに見事な胸じゃが・・・将としてはまだまだ未熟じゃな。」
「・・・翁師よ、変な所で茶々を入れないでください。」
「フォフォフォ。何枯れておるのじゃ一刀よ。常に精気滾らせなければ出るもんも出なくなるぞ!」
「いえ、もう出しているので。」
「フォ!!!!????」
「さて、鈴々がひきつけている間に雑魚を片しますかね。一夏!」
「オウよ!手柄を上げるぞ!!」
「じゃ、競争するぞ!」
「まけねぇーぜ!」
「(´・ω・`)」
「ん?如何した衛門?」
「(´・ω:;.:...」
「・・・・」
「(´:;....::;.:. :::;.. .....」
「・・・まぁー・・・なんだ。若いっていいねぇ・・・」
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天の生兵法を使い奇襲する美髪公。それに対応するは憎悪の誇る小さき虎。正に豪傑同士の一騎打ちが始まった。