No.417652

『改訂版』真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第一部 其の十五

雷起さん


大幅加筆+修正となっております。

前回予告しました通り、今回で五胡、羌族との決着。
次回エピローグで五胡編終了となります。

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2012-05-03 16:15:34 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3470   閲覧ユーザー数:2773

 

 

『改訂版』 第一部 其の十五

 

 

 

涼州 武威

【緑一刀turn】

 『武帝之威河西に到達す』として名づけられた地。

 そして翠の母、馬騰率いる馬一族が治めていた街。

 楡中で集結した三国連合軍は、昨日この武威を解放することに成功した。

 

 今日は馬騰とこの武威を守る為戦い散っていった人達の弔いを執り行っている。

 

「母様・・・・・やっと墓を立ててやれたな・・・・・・もうすぐこの西涼から五胡・・・羌族を追っ払う・・・」

 

 翠は馬騰の墓標の前に片膝をついて語り掛けていた。

 

「見ててくれよ・・・・・それから龐徳・・・そっちでも母様の相手させちまって・・・わ、悪いな・・・・・・お、お前のお節介の・・・・・お、おかげでご主人様に・・・・・会えた・・・よ・・・・・ぅく・・・」

 

 頬を伝う涙。

 一緒に涙を流す蒲公英。

 その二人の肩を優しく抱く愛紗、月、雪蓮、そして華琳。

 それを見守るみんな・・・・・・・。

 

 俺たち三人はその姿を眺め・・・・・・・・・決意する。

 

 

武威城 広間

【緑一刀turn】

 弔いを済ませた後、軍議が始まった。

 今回は軍師だけでは無く武将も全員参加しての会議である。

「みんなが頑張ってくれたお蔭でここまで来ることが出来た。ありがとう・・・・・これは俺の言葉であると同時にこの大陸の民の声、そしてみんなの戦友に対する気持ちだと俺は信じている。」

 俺の発言にみんなが声を上げ答えてくれた。

「俺達は五胡の襲来を知ってから迎撃軍として行動し、数多くの戦を繰り返し、荊州、益州、雍州から五胡を追い払い、今では追撃軍と呼ばれこの西涼の武威までやってきた。」

 一度みんなの顔を順番に確認してから、俺は続ける。

 

「みんな聞いてくれ。五胡に対して降伏勧告・・・いや和平交渉を提案しようと思っている。これは『天の御遣い、北郷一刀』三人の総意だ。」

 

 この言葉に武将達からどよめきが起こった。

 中でも一番激しく声を上げたのは、先ほど涙を流した翠だった。

「ど、どういう事だ!ご主人さまっ!まさかこの武威を取り返して終わりにする気じゃ無いだろうなっ!!」

 翠の激しく燃える瞳を正面から受け止め、俺は再び口を開いた。

「翠、この戦の最終目的地は敦煌だ。それは今も変わっていない。でもこの事を、敦煌を取り返してから言ったとしてみんなは納得できたのか!?翠っ!母親を!家族を!一族を!民を!殺されたお前がそこで止まれるのか!?みんなの中にも涼州や雍州の出身者がいるのを俺は知っている。一族や昔馴染みが五胡に殺された人が居るのも判っている!だからみんなは羌族を皆殺しにして滅ぼさないと気が済まないって言うのか!?羌族の民を、子供も、老人も、病人や怪我人も、全員殺すって言うのかよっ!!」

 言ってるうちに頭に血が昇って来ちまった・・・・・翠もさすがに引いてるな・・・。

「・・・・・やめてくれ。俺はそんな姿を見たくないし・・・・・そんな命令を出す声も聞きたくない・・・・・」

 

 

【紫一刀turn】

「緑、お前がそこまで興奮してどうする。翠、ごめんな。緑も別に責めてる訳じゃないんだ。」

 俺と赤が緑を支えてなだめてやり、翠にも頭を下げる。

「い、いや・・・・・あたしも頭に血が昇っちまって・・・・・」

「でもな、緑が言った事は俺と赤の気持ちでもあるというのは本当だ。感情論だってのも分かってる。だけど和平交渉の案は俺たちの気持ちだけで出たものじゃないんだ。これまでの長い戦乱のせいで民の暮らしがかなり逼迫している。それは戦に巻き込まれただけじゃない、戦をする為の税の所為もあるんだ。」

 俺の視界に華琳、雪蓮の二人の王を一瞬捉える。

 二人の顔は沈痛だ・・・・・本来ならば彼女たちが言わねばならない事だが、この戦は侵略者の排除が目的であるため今和平交渉を持ち出せば、三国に恭順した諸侯は弱気と取り今後の国家運営に支障をきたす事になるだろう。

 だけど華琳、雪蓮、そしてこの場にいない桃香も民の事を優先的に考える王様だ。

 民を救い出す為の戦で、民を苦しめる事になるジレンマに苦しんでいる。

 ここで『天の御遣いの力』を使わないで何の為の『天の御遣い』だというんだ。

「許昌、建業、成都から同じ報告が来ている。俺たちは軍師達と相談し、華琳と雪蓮の承諾を得ている。成都の桃香、建業の蓮華も和平交渉に同意してくれた。」

 俺は改めて翠の瞳を正面から受け止める。

「だから翠。ここは俺たち『三人の天の御遣い』に任せて貰えないか?必ず翠が納得いく結果を出して見せるから・・・・・」

「・・・・・・・ずるいよ・・・ご主人さまたちは・・・・・・そんな顔であたしの怒りを消すなんてさ・・・」

 泣き笑いの表情で翠は、頬を染めながら頷いてくれた。

 

 

【赤一刀turn】

 戦争は始めたからには終わらせねばならない物だ。

 この五胡との戦争も開戦当初から軍師たちはどういう形で終結させるかを考えていた。

 それによって戦略を立て、変わりゆく状況に臨機応変に対応し、勝利の為に奮闘していてくれたのだ。

 そもそもこの戦での勝利とは一体何を指すのか。

 そこを見失っては戦略も何もあったものではない。

 緑が激昂して言ったように五胡の羌族を一人残らず殺す事が目的では無い。

 国境の外に押し戻して、今後こちらに侵略する気を失くさせる事が大まかな勝利条件だ。

 最も国境は漢王朝が全盛時に決めた物であり、漢王朝が消滅した今その意味は薄れたのかも知れない。

 だがこの地を守り治めてきた翠の母、馬騰の事を思えば取り返したいと思う。

 更に政治、軍事、経済的にも敦煌は取り戻さねばならない重要な都市である。

 敦煌という地名を聞いたことがある人は多いだろう。

 シルクロードの東の玄関口であり商業が発達した人口の多い大都市。

 まあ、現在の敦煌の状況は冥琳から教えて貰った物だが。

 

 楡中を出発してから三国連合の首脳陣の間では、この戦の終結が具体化してきたのを受け、落し処をどこにするかで話し合いが難航していた。

 紫の説明にも在った様に華琳と雪蓮は洛陽の虐殺以降、諸侯に対し羌族、氐族の殲滅を唱い檄を飛ばしたのだ。

 ここに来てそれを覆して和平交渉を行うには、「三国の王は『天の御遣い』の思いを汲み和平に同意した」という形で行うのが一番諸侯を納得させられるはずだ。

 これは決して自惚れではない。

 事ある毎に行なってきた『天の御遣い』の喧伝の効果は、羌族の妖術使いが俺たち『北郷一刀』三人を楡中で狙ってきた事が証明している。

 俺たちの存在がこの戦を終結させられるというのなら、その期待に答えて見せようじゃないか!

 

 

涼州 冥安(めいあん)

【赤一刀turn】

 武威を出発して五日。

 敦煌まで後一日で届く場所で羌族は最終決戦を挑むように陣を組み、待ち構えていた。

 張三姉妹の作ってくれた護符のお陰か楡中以来妖術による攻撃は一切確認されていない。

 武威での三国連合軍迎撃に失敗した羌族が今度は準備の時間を稼ぐため、一気にここまで軍を引いたようだ。

 しかし羌族はこの一戦で敗れればもう後がない。

 このまま戦闘に突入すれば羌族は死に物狂いの戦いをするだろう。

 今までも気を付けてきた事だが、そうなればこちらの被害もかなりになる。

 対峙している敵に物理的な逃げ道はいくらでもあるが、一族の滅亡という状況に追い込まれている羌族にそんなものは無いも同然だ。

 精神的な逃げ道を作る意味でも、和平交渉は有効に作用するはずだ。

 

「北郷、こちらの使者が無事戻ってきた。」

 

 冥琳の声を受け周りを確認する。

 緑と紫が俺と同じように馬上で緊張していた。

 俺たちはこれから戦前の口上・・・・・いや戦を回避する為の口上を述べに行く。

 その為に見た目のはったりも必要だ。

 頭に巻く紐は何度も作り直し、今では金糸銀糸も編みこんだ立派な装飾品となった。

 フランチェスカの白い制服もこの世界で異彩を放ち、俺たち『天の御遣い』を印象付ける心強い味方となっている。

 そんな俺たちを見守る愛すべき女性たちの目は皆不安の色を(たた)えていた。

「お前たちにこんな役を押し付ける事に成るとはな・・・・・」

「そんな事言うなよ冥琳。これは俺たちにとって晴れの舞台なんだぜ。」

 使者の渡した書簡は羌族への降伏勧告とその条件を記した物だ。

 それを今度は俺たちが『天の御遣い』の威光を見せつけた上で、平和条約のレベルまで譲歩する形でまとめあげる。

 緑が麗羽相手にやった交渉と似たような物。

 交渉とは互いの出した条件の妥協点を決める物であり、互いのプライドを保持しつつ少しでも自分に有利になるように決着させねばならない。

 俺たちの外交力が大陸の未来を決める。

 責任は重大だが、やると決めたのは俺たち自身。

 武威での弔いの光景を見た時に腹は据わった。

 三人で拳をぶつけ気合を入れる。

 

「さあ!行こうぜ!!」

 

 

【緑一刀turn】

 羌族の兵力は十五万。

 対する連合は三十万。

 その四十五万が見守る中を俺たちは両軍の対峙する中間点に、三旒の牙門旗を従え進んで往く。

 深緑に十文字の俺の牙門旗を恋が、紫紺に十文字の牙門旗を季衣が、真紅に十文字の牙門旗を明命が支えている。

 馬の歩みを止め、静かに敵軍の牙門旗、『迷』の旗を見つめ大きく息を吸い込む。

 

「聞け!羌の者達よっ!吾等は天より()りし遣者(けんじゃ)三名なりっ!!

 我が名は玉碧(ぎょくへき)の北郷一刀っ!」

「我が名は紫電(しでん)の北郷一刀っ!」

「我が名は赤炎(せきえん)の北郷一刀っ!」

此度(こたび)の羌の蛮行目に余る物あり!

よって吾等(われら)三人の天の遣いは怒りを剣に代え羌に裁きを与えた!

(しか)るに羌は吾等が力を疑い、術を以て吾等を亡きものにせんと(はか)らんっ!!

しかし吾等が力にその(はかりごと)(つい)えたっ!

吾等を愛する者達は羌に誅滅(ちゅうめつ)を与えよと(とな)えるが・・・。

天の遣いの慈悲は深い!

吾等『三人の北郷一刀』はこの(はかりごと)を特別に見逃すものとする!

だが無辜(むこ)の民を(あや)めた事!

(これ)に目を(つぶ)る事は出来ぬっ!

先に吾等が愛する者達によりその罪に対する罰を知らせてあるが。

もし吾等『天の遣い』に恭順するならばその罰も軽減させるよう取り計らおう。

()の申し出を断るならば、吾等に愛する者達を止める(すべ)は無く、

羌は数日の内に滅亡するであろう。

 

羌を()べる者よ!返答や如何(いか)にっ!!」

 

 大仰(おおぎょう)で上から目線な物言い。しかもかなりの脚色をしている。

 しかし絶対的な真実として羌族がこの提案を受け入れなければ・・・。

 本当に羌族を滅ぼさなければ成らなくなる。

 俺は『(めい)』の牙門旗を見据える。

 

 動いた!

 

 『迷』の牙門旗が陣から離れ、六騎の騎馬が近づいて来る。

 五騎はお馴染みの仮面を付けた兵士だが、一騎だけが完全に顔を隠す金狼の面を付け、頭を真っ赤な(たてがみ)で飾り、全身も派手な装飾を施した金狼の毛皮の外套を(まと)っていた。

 その姿に思い出されるのは楡中に現れた妖術使いだが、目の前のその一騎は金銀で飾られ身分の高さを表していた。

 その一団が俺たちの前で止まる。

 

「天の遣いを名乗る者よ。我が名は迷姚(めいよう)。羌の王だ。」

 

 面の所為で声がくぐもり判別し辛いが、かなり若いな。

「先の書簡では羌を涼州から永久に追放し、身分を奴隷に落とすとある。しかしお前達は罰を軽くすると言った。それは誠か?」

「そうだ。追放は三年とし、身分は今のまま西戎(せいじゅう)として扱おう。」

「涼州の地に入れねば我らは飢え枯渇する。」

 

「ならば羌は『天の遣い』の軍門に下れ。吾等に仕え天軍の兵となるならば敦煌での商いと涼州西部での遊牧を許そう。」

 

 羌族の兵が色めき立つ。

 どうやら言葉が分かる連中を連れてきた様だ。

 こちらが出した破格の条件に最初は驚いていたが、次第に喜びに変わって行くのが良く分かった。

 

「騒ぐなっ!!まだ話し合いは終わっていないっ!!」

 

 迷姚の声に羌族の兵が萎縮する。

「天の遣いよ。お前達の狙いは匈奴に対する守りの強化か?ならば期待はせん事だ。羌は数が減り匈奴は我らを恐れないだろう。」

 頭の良い奴だ。流石に王となるだけはあると言う事か。

「匈奴は吾等に敵対していない・・・恭順もしていないがな。大陸の者が五胡と呼ぶ内、羌が吾等の元に来るならば、何れ語り合う日も来るやも知れん。」

 どんな話し合いになるかは判らないけどな・・・・・出来れば剣で語り合うのは避けたい所だ。

「ふふ・・・・・肝が座っているのか、只の楽観か・・・・・」

 顔が見えないから判別し辛いが声は笑っている。

「天の御遣いか・・・・・彼の華蝶の仮面。奴らは永き歴史において権力に媚びた事は一度も無かったと聞く・・・・・その華蝶をも従える天の御遣い・・・・・やはり反対を押し切って早々に自分の目で確かめるべきだったな・・・・・」

 迷姚が金狼の面に手を添えた。

「漢族は信じられぬが天の御遣いは信じよう!」

 面を外し、その下から出てきたのは・・・・・。

 

 

 鋭い目をした美少女だった。

 

 赤い髪は燃え上がる炎、または獅子の鬣を連想させる蓬髪(ほうはつ)

 飾りと思っていたのは彼女の地毛だったのか。

 歳は俺と同じ位か。

 毛皮の外套も外した姿は紛れもなく女性を主張していた。

「是までの非礼、深くお詫び申し上げます。全ては族長である私の不徳の致す所、罰は全て私が負います故、何卒我民にはその深き慈悲をお与え下さい。私の恭順を示すには百万の言も、百斤の玉も足りませぬ。故に只一つ、我が真名『炙叉(しゃさ)』を貴方(あなた)がたにお預け致します。天の御子様(みこさま)よ。」

 俺たち三人は迷姚・・・いや、炙叉の姿に目を奪われていた。

 

「聞けっ!羌の者達よ!そして漢族の者達よ!我ら羌は今この時より『三人の天の御遣い』の私兵となったっ!!これは羌の王!迷姚の決定であるっ!!」

 

 炙叉は牙門旗を高々と掲げ宣言を行なった。

 この声に応え、両軍から大きな歓声が湧き上がる。

「赤炎の御子様。同じ『火』の者として興味が惹かれます。」

 炙叉の笑顔は猫科の動物を連想させる愛らしさだ。

「紫電の御子様。羌の術師を最初に翻弄したのはあなただと聞いております。強い御心をお持ちなのですね。」

 光の加減で金色にも見える毛皮の胸当てと腰巻のみの姿に内心戸惑っていた。

「玉碧の御子様。その名の通り翡翠の如き高貴な魂を宿しておいでのよう。しかし口上のような物言いは慣れていらっしゃらないのでしょう。後に行う会談では本来の口調でお願い致します。私もこの喋り方は疲れますゆえ。」

 お互いハッタリ用の口調だったって事か。この場では仕様がないけどな。

此度(こたび)のお詫びのひとつとして予言を差し上げましょう・・・・・・」

 炙叉が首から提げた宝石を握り、目を閉じる。

「・・・貴方がたの凰羅(オーラ)は何れこの地を遍く輝らすだろう。しかしその道は長く険しい。希望を捨てられるな。今の貴方達の心を忘れられるな。」

「「「炙叉・・・」」」

「ふふ、私も術者。戯言(ざれごと)ではありませんよ、御子様方♪」

 その笑顔に俺たちは完全にやられていた。

 

「羌は国境まで下がる!追って連絡の有るまで各々の集落にて待っていろっ!!」

 

 族長の顔に戻り発せられた号令は直ちに開始された。

「では御子様方、会談の地へ参りましょう。」

「このまま行ってもいいのか?」

「ええ、この地に残るのは迷の一族のみと事前(・・・)に言い渡してあります。」

 炙叉は最初から降伏を受け入れた後の事も考え指示を出していたのか。

 本当に蛮族だなんて考えは頭から消しておかないと、とんでもないしっぺ返しを喰らう事になるぞ。

 

 国境に向い駆けていく羌族。

 その砂煙が見えなくなるまで陣形を崩さず見守る連合軍。

 その狭間で俺たちは炙叉と護衛の兵を連れて自陣に戻るため馬首を回らす。

 振り返ると百騎位の部隊のみが羌族の陣地のあった場所に残っていた。

 あれが炙叉の迷一族なんだろう。

 俺は自軍の本陣に顔を戻す。

 そこには俺たちを待っているみんなの旗が翻っている。

 日輪が中天に差し掛かる頃。

 

 この長かった追撃戦がついに幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

あとがき

 

 

ついに五胡との戦闘が終了しました。

最後は戦ってませんがw

 

そして紫と緑の二つ名公開!

紫は説明いらないでしょうw

緑の『玉碧』

伝国の玉璽の説明の時にもしましたが「玉」とは翡翠の事

碧は青緑を指し、「みどり」とも読みます。

ちなみに『碧玉』にすると勾玉などに使われた石英になってしまいますw

間違っても碧を金にしないでください。

それは二つ名ではなく一刀の本体ですw

 

そしてそして

やってしまいましたオリジナルキャラ「迷姚(めいよう)

しかも完全創作の人物です。

正史や演義では迷当(めいとう)という人物が羌の大王として終盤に出てきます。

それ以前はどう調べても150年以上遡ってしまい

迷唐、犀苦、麻奴という人物にいたります。

とりあえず迷唐さんから迷当さんの間、迷の部族は存続できたみたいです。

「姚」は五胡十六国時代の後秦の初代皇帝姚萇(ようちょう)(羌族)からいただきました。

真名の「炙叉(しゃさ)」は音が他のキャラとは違う雰囲気が出るものを考え

それに字を当てました。

迷当大王様は魏の郭淮(かくわい)にあっさり騙される困ったさんだった様ですが

炙叉は相当頭の良い子として設定しています。

身長は翠と同じ位、胸の大きさは愛紗クラス

毛皮のビキニにロングブーツが基本の服装といった感じです。

武器は短弓と蛮刀

迷当大王の母親となる設定です。

 

原作では触れてませんが

翠と蒲公英は羌とのクォーターです。

三国志に詳しい方はご存知だったでしょう。

そのことも次回触れたいと思います。

 

次回は五胡編エピローグとなりますが

恋姫たちと炙叉の女の戦いが勃発

愛紗の嫉妬の嵐が吹き荒れそうですwww

 

 

 


 
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