No.401763

チラ裏程度のリリカルなのは 作者は著作権を譲渡したいようです プロローグ ~ 第5話

死んだと思ったが気がついてみれば赤ん坊。さらに3年経ってやっと『リリカルなのは』の八神はやての双子の兄と発覚。下手すれば死亡フラグいっぱいの第二の人生であたふたしてたら『とらいあんぐるハート』シリーズのHGS能力者になっていた主人公。そんな主人公の織り成す原作脱線を生暖かい目でお読みください。 ※1.タイトルに関する疑問は注意書きに詳細があるのでお読みください。
※2.にじファンより移転してきました。

2012-04-02 20:05:03 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3623   閲覧ユーザー数:3536

 

注意書き

 

・この小説は、作者がほぼ初めて書いた中二病の結晶のヴァージン小説なので寛大な心でお読みください。

 

・この小説には、いろんなアニメや漫画、小説のネタが各所に含まれております。

 

・この小説には、オリ主として原作にはいない『八神はやて』の双子の兄が登場いたします。

 

・この小説は、重度の読書中毒者の作者が「『リリカルなのは』と『とらいあんぐるハート』のクロスはよくあるのにある意味チートのHGS能力者が出てくる小説ってねーなぁ」と思い、無いなら自分で書いてみっかと唐突に思い立って作った作品です。

 

・作者はハッピーエンドが好きです。

 

・作者は某巨大小説投稿掲示板で投稿されているリリカル二次小説のオリーシュのファンです。

 

・作者は大きな事件が意外な小さな事で方法で解決するのが好きです。

 

(※重要部分)

・作者は、書きながら自分の文章の才能の無さに絶望しました。

 その為、作者以上に面白かったりうまく書けると言う方がいれば設定や未だ書いていない今後のストーリーを他者にパクッてもかまいません。

 二次作でありながら著作権と言うものおかしいですが、「私はこんな風に書きました」と言う報告さえいただければいくらでも盗んでください。

 そして私に読ませてください。

 

・作者は上記の事から他者が他で面白い小説を書いても、一応亀のスピードで今後も更新を進めるつもりですが、気分の乗った時しか書きませんので完結するか、いつ完成するのかわかりませんそのつもりでお読みください。

 

 

プロローグ

 

201X年X月XX日僕は死んだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生オワタ/(^o^)\

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・なんて薄れる意識の中で『ほ○るの墓』風に思ってたら、次に気づいた目に前が真っ白な世界だった。

 

耳に入ってくる音も、ぐわぁんぐわぁんいってってまともに聴こえやしない。

 

手探りに周りを確認しようとしてみたが、まるで手足が自分のものでないようにちゃんと動かせていない気がする。

 

やばい、まともに死ねず植物人間にでもなったかと思って焦っていたら、誰かに抱き上げられた感覚がする。

 

別に太ってはいなかったが成人の自分を抱き上げられた事を考えるとたぶん男に抱き上げられてるんだろうなぁ、なんて思って鬱ってるとまだ正常に聞こえない耳から辛うじて理解できる女性だろうと思われる声が聞こえた。

 

 

「ありがとう、よく生まれてくれたわ。・・・私の子供たち」

 

 

ちょwwwこれが所謂転生ってやつですかwww人生ハジマタ\(^o^)/

 

 

 

 

以上の注意点を了承していただける方は、次のページからの本分をお楽しみください。いろいろスマン。

 

 

第1話

 

初めまして、転生男です。

 

母親のオッパイ丸かじりや、次は数十年後かと思っていた屈辱のオムツ生活、薄味でドロドロのあまり美味くない離乳食生活などを経て、何とか普通の行動ができる3歳児まで成長しました。

 

色々とさらっとすっ飛ばしたけど、3歳になるまでに色々驚く事もありました。

 

自分の名前が『八神はやと』で(これは別に驚くことではなかったが)、自分と同時に生まれた妹の名が『はやて』。

 

そしてつい昨日、引っ越してきた町が海鳴市。

 

はい、リリカルな世界ですね・・・orz

 

 

 

 

 

 

自分たちの名字と妹の名前を聞いた時、まさかと思っていたが住んでるのが神戸だったから大丈夫だろうと思ってたのに、裏切ったな!! 父さんと同じに僕を裏切ったんだっ!!」

 

ドカッ

 

後半部分は思わず声に出していたようで親父から、人聞きの悪い事言うなと殴られた。いたひ・・・。

 

引っ越したばかりの新居の居間のソファーで母親と妹のはやてはあいかわらずだねー、という目で僕らを見ている。

 

俺の奇行はいつもの事なので、家族はみんな当たり前のように流すか今回のように殴られるかのどちらかだ。

 

俺は転生してから3年、前のご近所さんでも奥様方に有名な腕白小僧を演じていた。

 

そうっ、演じていたのだ!決して素じゃないぞっ!!

 

だが、それにしてもここがリリカルな世界だとわかったからにはこれからについて色々考えなければいけなくなった。

 

主に俺の脂肪、もとい死亡フラグ的に。(原作でヴィータめちゃボメしてるはやての親だけに飯がすっげぇうまくて困ってます、はい)

 

 

 

まず一番最初に回避しなければならない死亡フラグは、両親の死に自分も巻き込まれる可能性があることだ。

 

これの回避方法は常にはやてのそばに居るようにする事くらいだろうか。

 

原作でもはやてが生きている事から、はやてと一緒に居ればまず死ぬ事はないだろう。

 

可能なら両親の方も助けたいが、二人がいつ頃死ぬかわからない状況では対応のしようがない。

 

俺が二人にできることは今ある幸せをいつか来る日まで保ち、死後もはやては俺が守ると安心させることくらいだ。

 

だから言っておいた。

 

 

「はやては俺の嫁!!」

 

 

親父はブッ!!と噴出し、お袋は頬に手を当て「あらあら」と微笑んでいる。

 

はやても「……うちはにぃちゃんのおよめさんかぁ」と呟いている。

 

いつまで続くかわからないが、とりあえず俺はこの幸せな日々を満喫することにしようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「にぃちゃん、うちをおよめさんにするならおかねいっぱいもってなきゃなってあげへんで」

 

 

……どうやらうちの妹はこの頃からすでに腹黒ぽんぽこ子狸さんのようだ。

 

 

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はやての原作での一人称は「私」ですが、まだ幼いということでこの作品では「うち」に勝手にしております。

八神家の出身が神戸だというのも独自の設定です。

原作ではwiki見ても関西弁としか乗っていないので、どこの生まれかやいつ海鳴りに来たのかなどはわからないので勝手に設定させていただきました。

 

 

第2話

 

とりあえず俺の幸せの未来のため、手の打てる事を色々してみることにした。

 

 

 

第1案

 

とりあえず妹の洗脳、もとい調教、もとい教育をしてみることにした。

 

 

「はやて、お兄ちゃんってのはお前より早く生まれたのだからお前より偉いんだぞ。これからは俺の言うことよく聞けよ」

 

 

「にぃちゃん、れでぃーふぁーすとって知ってる?よのなかではじょせーのほうがえらいらしいで。おかーさんがいってたで、じょせーをだいじにしないおとこは、おこづかいかっとで、あさはきばんだごはんか、かびのはえかかったパン、ゆうはんなしで、ねるのはおにわらしいで」

 

 

……どうやら家の力関係では女性の方が強いらしい。

 

そういえば親父も母さんには絶対反抗しないなぁ。

 

 

 

第1案……家庭の事情で失敗。

 

 

 

 

 

 

第2案

 

次に闇の書をどうにかしてみることにした。

 

はやての部屋にいつの間にか置いてあった闇の書の裏側に、自分の名前を書き込んでみた。

 

これで俺が主にならないかなぁ。

 

 

 

 

 

……よく考えたら、主になったら闇の書のせいで歩けなくなっちゃうじゃんっ!!

 

慌てて消そうとしたけど、マジックで書いちゃって消せないっ!?

 

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………とりあえず修正液で真っ白く塗りつぶしておいた。

 

 

 

第2案……失敗(だといいなぁ)。

 

 

 

 

 

 

第3案

 

はやての洗の・・・もとい教育は無理だったが闇の書の洗脳は可能かもしれない。

 

闇の書に向かって、次のように唱えてみた。

 

 

「シグナムは俺の嫁、シャマルも俺の嫁、ヴィータは妹。シグナムは俺の嫁、シャマルも・・・(以下100回ほどリピート)」

 

 

「おかーさん、兄ちゃんがこんどこそかんぜんにこわれたでー」

 

 

「ちょwwwおまっwww」

 

 

「あら?じゃ何処に出せばいいかしら。精神のほうの病院?それとも粗大ゴミ?とりあえず斜め30度から叩いて治るか試してみてー」

 

 

母さん、アンタまで・・・orz

 

 

 

第3案……失敗。

 

 

 

 

 

 

第4案

 

……何も思いつかん。

 

 

 

第4案……どころか、この企画自体終了のお知らせ。

 

 

 

 

 

 

大人知識や原作知識を持っていてもままならない現実の絶望したっ!!

 

 

第3話

 

引越しから半年くらいたった時、事件は起こった。

 

家族の一人が倒れたのだ。

 

誰がっていうと・・・・・・俺がwww

 

 

 

 

 

 

ここは本来俺じゃなくてはやてだろうと思ったが、詳しく説明するとこういうことだ。

 

それは普段の変わらないある日曜のことだった。

 

親父との付き合いでキャッチボールをすることになり、近所にある公園に遊びに行き、途中で便意に襲われたため家でゆっくり便所派の俺はケツを押さえながら慌てて家に戻る途中に不思議な事が起こった。

 

 

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

 

『俺は家に向かって道路を走っていたと思ったら、家の便所に中にいたのだ』。

 

 な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…。

 

 頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。

 

 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

 

 

突然の事に混乱してポルナっちまったが、便意には勝てずとりあえず出すモノを出した。

 

スッキリとしたところで、始末のために紙で拭こうと顔を体の横に向けた時にありえないモノを見た。

 

それは、なんと巨大な手が背中から生えて垂れ下がっているのだった。

 

 

「ナンジャコラーー!?」

 

 

そう叫んだ瞬間意識が遠くなり、俺はトイレの中で倒れ果てたのであった。

 

 

 

 

 

 

その後、俺の叫び声を聞いた母さんとはやてが俺の姿を発見し、慌てて救急車を呼んで病院に行ったらしい。

 

ちなみに慌てていた母さんは、アラアラ言いながらケツ丸出しの俺の尻は拭いてくれたがパンツとズボンは上げてくれず、前を丸出し状態で病院に運ばれたらしい(涙

 

そして眠っている間に色々と体の検査をされ、3時間後目を覚ました俺は何がなんだかわからない内に倒れた時の状態を色々な質問をされとりあえずその日は家に帰されたのであった。

 

その時、親父はまだ公園で俺が戻ってくるのを待っていたのは悲しい事実だ。

 

 

 

 

 

 

次の日、病院で聞かされた診断結果とても驚く事だった。

 

なんと俺は変異性遺伝子障害病、それも種別XX、パターン「念動・精神感応」、所謂「HGS患者」だというのだ。

 

普通は聞き覚えのない病気だが、リリカルなのはの原作に当たる「とらハ(とらいあんぐるハート)」シリーズを、特に2と3をやったことがある人間なら知っているだろうこの病気は、とらハで出てくる超能力者達がかかっている病気なのだ。

 

俺が倒れたのは、慌てて家のトイレに急ぐあまりに無意識に「瞬間移動」を使ってしまい、使い慣れていない超能力を使ったために体に負荷がかかり気絶してしまったそうだ。

 

ちなみに俺が最後に見た巨大な手は、HGS患者特有が能力を使う時に現れるフィンといわれる翼状のモノらしい。

 

らしいというのはHGS自体、約20年前から散見されるようになったと言われる奇病の一つで、研究が進んでおらずよく判っていないことが多いそうだ。

 

ただフィンの形状は、本人の心の状態を表す形である事が多いらしい。

 

という事は、俺の心の状態はナルトの「呪印状態のサスケ」つまり中二病ってことですね、わかりますwww

 

『将来の夢なんて言葉で終わらす気はないが野望はある!八神の一族の(主に性交的な意味で)復興と、ある(将来はやてが連れてくるかもしれない)男を必ず……殺すことだ』みたいな。

 

てか、生まれた順から考えるに狙われるの俺のほうだしwww

 

 

 

話が脱線したので戻すが、HGSは超能力者になれるのでとても便利ではあるが病気である以上リスクもある。

 

遺伝子障害のため、通常の人間が普通の生活で体の中で作られる成分を作る事ができず、常に大量の薬を飲まなければいけず、またひどい時は体の中に機械を埋め込み生活しなければならないのだ。

 

また人によっては見た目以上に体重が増え、通常の同じ年齢の人の1.5倍くらいの体重になったりするらしい。

 

逆にメリットである超能力は、俺が使った「瞬間移動(テレポート)」の他にも、モノを動かす「念動力(サイコキネシス)」、人の考えている事を知る「読心(サイコメトリー)」、本来目視できないモノを見る事ができる「透視(クレアボヤンス)」など色々あるらしい。

 

とらハ2ではリスティ・C・クロフォードが超能力で電気を作り出し戦ったり、仁村知佳がサイコバリアでそれを防いだりしてる。

 

 

 

魔法が使えるかわからない状態でこの「リリカルなのは」の世界で生き抜くには、デメリットも大きいが魔法に匹敵する超能力はとてもうれしい。

 

まぁ一緒に来ていた母さんはとても複雑そうな顔をしていたが、なってしまったものはしょうがないという事で何とか納得していた。

 

今後、俺は週1度は検査と能力開発のために病院に通う事になり、また主治医が今日の説明をしてくれた先生からHGSが専門の矢沢先生に代わる事になった。

 

ちなみにこの矢沢先生はとらハにも出てくる。

 

立ち絵はないが、上で出たリスティの妹の1人を引き取り育てた良い先生である。

 

俺はこれから安心して病院に通う事ができそうだ。

 

 

 

 

 

 

俺が超能力を使えるようになった事を家で待っていたはやてに伝えたらこう言われた。

 

 

「にぃちゃん、まえからニンゲンばなれしてたけど、ますますばなれしてしもうたなぁ」

 

 

・・・うるへー。

 

 

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とらいあんぐるハートは昔やり、この小説を書く前にちょっとだけやり直したけど設定に間違いがあればすみません。

 

 

第4話

 

「にぃちゃん、がんばってなぁ~」

 

 

俺が倒れて一週間後、今日から本格的なHGSとしての訓練が始まった。

 

今日ははやても一緒だ。

 

母親は来る時までは一緒だったが、所用で訓練が終わるまではここにはいない。

 

 

 

病院に着いた俺は、とらハ2で見た事がある機械だらけの部屋に連れられて、まずは前回も病院で行った検査を行った。

 

もっともやってる事は同じだが、今回の部屋の機械でやれば前よりもっと詳しい数値が出るらしい。

 

まず簡単な血液検査を行った後、頭や腕、胸などの体中にコードを付けられてコンピュータでよくわからない数値を計った。

 

余談だが、俺は血液採集は結構好きだ。

 

自分の腕に針が自分の肉に刺さる瞬間や、注射器の中に血が溜まっていくのを見てると快感というまで変態ではないが、普段の生活ではなかなか見る事のない風景に興味を注がれて針の痛みなど忘れてしまう。

 

まぁ本当にどうでもいい話であるが。

 

 

 

それが終わるとついにHGS能力の訓練だ。

 

下手に能力を使うとまた倒れるかもしれなかったので、ずっと我慢していたがついに使えると思うと俺の中の興奮は最高潮だ。

 

さぁ、いつでも始めてくれ!!

 

そう心の中で意気込んでいると、

 

 

「こんにちは~」

 

 

と言う声と共に1人の銀髪の女性が部屋に入ってきた。

 

 

「紹介するよ。私の娘で君と同じHGS能力者のフィリスだ、今日からの能力訓練で私では能力の使い方を直接教える事はできないので来てもらったんだよ」

 

 

「ふぃ、フィリス・矢沢です。はやと君、よろしくね」

 

 

「こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

うわぁ~、とらハの原作キャラだよ。

 

フィリス・矢沢。

 

とらハ2のヒロインの1人であるリスティ・C・クロフォードのコピーで、とある組織がHGS能力を戦争利用するために生体兵器として作られたが、オリジナルであるリスティや仁村知佳の捕獲のためにもう1人のコピーで後のセルフィ・アルバレット(愛称シェリー)と共に向かったが失敗。

 

逆に捕らえられ、組織の方も元々組織を調べていた香港国際警防隊によって壊滅したため、名前を付けられ情操教育を施した後、フィリスは矢沢先生の下に、シェリーはニューヨーク消防の重鎮の(名前忘れたけど)人の養女に出されて、成人すると育ての親と同じ職業に就き、人を助ける事で兵器として自分たちを作った組織に復讐するという目的を持って生きていくという、清く正しい復讐を行っていく人だ。

 

ちなみに、この人はとらハ2初出演するものの立ち絵無し、グラフィックはあるもののクローンという事でリスティと見分けがつかない絵で、とらハ3でやっと本格出演立ち絵ありの脇役で、とらハ3外伝でアニメ「リリカルなのは」原作に当たる「とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱」でやっとヒロインの座を手に入れた人だ。

 

 

 

しかし、なんというか、とらハ3の絵よりかなり幼い感じするなぁ。

 

あっ、そうか、この人コピーとして体を急成長させてるし、リリカルおもちゃ箱で姉のリスティから「精神年齢8歳」とからかわれているから、きっとその時の実年齢は8歳なんだろう。

 

となると見た目高校生くらいだけど実際は……。

 

とらハ3で確かフィリスはフィアッセと同じ年の21歳、この時になのはが小学校入学だから7歳で俺も同じ歳だ。

 

リリカルおもちゃ箱は1年後だから計算すると、……俺と実年齢同じじゃん!!

 

時期的に考えると情操教育終わったばかりで、まだ矢沢先生に引き取られてまだそんなに経ってないのかもなぁ。

 

今は精神年齢3歳で、肉体年齢17歳か。

 

 

「そ、それじゃまず君が前に行った瞬間移動からやってみようか」

 

 

おっとフィリスの年齢を考えてたら話が進んでいたようだ。

 

 

「瞬間移動にはね、自分が飛ぶ『テレポート』に、遠くのモノを近くに引き寄せる『アポート』、逆に近くから遠くに飛ばす『トランスポート』の3種類があるんだよ」

 

 

ふむふむ、となると俺がこの前行ったのは普通のテレポートというわけか。

 

 

「そうなの、だからとりあえず1回行ったことがあるテレポートから始めてみようか?」

 

 

「らじゃった」

 

 

「あ、美緒ちゃんみたい」とつぶやくのが聞こえた。

 

どうやらとらハ2の陣内美緒の台詞を真似した事がわかったようだ。

 

まぁ、それは置いといてとりあえず言われる通りテレポートをやってみる事にした。

 

 

「それじゃ、まず座標指定のイメージを作って、飛ばす物体の質量と体積を計算を……(略)……そしてイメージの場所まで飛ぶの。わかった?」

 

 

「せんせー、ぜんぜんわかりませんwww」

 

 

「せ、先生?あ、そうじゃなくて、えっと、どうやって言えばわかるんだろう……うーん」

 

 

ありゃ、考え込んじゃった。

 

突然、先生と呼ばれて目をぱちくりさせて可愛いわー。

 

にしてもイメージを作る事まではわかったけど、その後の質量体積などの計算云々がまったくわからない。

 

普通に飛ぶ場所の想像だけじゃいけないんだろうか?

 

考え込んでるフィリス先生放っておいてとりあえずやってみるか。

 

 

 

まず場所を考える。行きたい場所か~、特に思いつかないなぁ。

 

ぐぅ~~~~。

 

それにしてもお腹減ってきた。お昼は何かなぁ?なんか肉が食いたいなぁ。

 

モンハンのこんがり肉みたいなでっかい肉が食いたい。

 

そう言えば、「リリカルなのはStrikerS」に出てくるキャロの使役竜のフリードってモンハンにも出てきそうな竜だったな。

 

あの世界行けばこんがり肉あるかなぁ。

 

もう1匹のでっかい竜のヴォルテールだっけ?あいつでこんがり肉作ったら何人前だろうねぇw

 

 

 

 

 

 

……そんな事を考えたのがいけなかった。

 

 

 

 

 

ふと気づくと目の前に大きな黒い『山』があった。

 

その『山』には目と鼻と口が付いていた。

 

そして、その『山』は突然の訪問者に警戒して鼻息が荒いです。

 

気が付いた人その頭に浮かんだ答えが正解です。

 

『山』=ヴォルテール

 

やべっ!普通の服装備、武器無し、アイテム無しでリアルモンハン!!

 

相手は、ラオシャンロンとミラボレアスのあいのこのようなもの!?

 

キックじゃ絶対倒せないしwww

 

 

 

あーなんか口開いてきた。

 

オレ、オマエ、マルカジリですか? それとも、ウルトラ上手に焼けました~♪ですか?

 

もしかして、り・・・りょうほーですかあああ~!?

 

YES!YES!YES!なんて答えは聞きたくないっ!!

 

 

「ジ、ジャンプッ!少年ジャンプ!!!!」

 

 

 

もうっ、とにかくすぐにお家に帰りたいのっ。

 

その願いが通じたのか、目に前から大きな『山』が消え、目に前には見慣れた自宅の風景になる。

 

 

「た、助かった」

 

 

orz

 

 

このアスキーアートが今の自分の全てを表す心境。

 

もう、絶対飛ぶ時は、他に余計な事は考えないぞ……。

 

 

 

 

 

 

しばらく家で放心状態でいたが、病院にはやてやフィリス先生置きっぱなしなの思い出して今度はちゃんと一発で病院に飛んだ。

 

目の前にフィリス先生が現れた。

 

 

「は、はやと君?ちゃんと飛べたの?」

 

 

「……ええ」

 

 

心配そうに聞いてくるフィリス先生に俺は目を合わせず答える。

 

 

「にぃちゃん、どこいったん?」

 

 

「……自宅」

 

 

ああ、俺は自宅に飛んだだけだ。異世界なんて行ってない。竜なんて見てない。

 

もう疲れたよ、パトラッシュ。

 

俺は今日の出来事を忘れ去るように崩れ去るように眠りに落ちた。

 

 

 

今日の教訓:アルザスの守護竜をこんがり肉にしようとすると自分がこんがりされる。

 

 

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ヴォルテールがモンハンの何に似ているかという話ですが、なかなか友人と連絡が取れなくて聞けませんでした。

一応、ネットで調べて自分が似ていると思うモンスターを書いてみましたが、もっとこれのほうが似ていると思うモンスターがいれば教えてください。

尚、作者はモンハンは、誕生日プレゼントで友人から貰ったのをネットで適当に落としたセーブデータを使って接待プレイでやるだけなのでぜんぜん詳しくありません。

 

 

第5話

 

初めての能力訓練から早いものでもう3ヶ月。

 

HGS能力にも慣れてきた。

 

始めの頃は、ちょっと意識的に力を入れた状態で適当に脳裏に場所や人を思い浮かべただけで瞬間移動(テレポート)が発動してしまったが、自分の能力のトリガーがかなり緩い事に気づき、能力の制御装置を作ってもらってからはだいぶ制御できるようになった。

 

例えるならばスカしっ屁をしようと思ったら、思わずミが出ちゃったような感じだろうか?w

 

能力を使った後に気絶する問題(実際は精神的ショックで寝込んでいただけだが)も制御装置で解決した(事にした)。

 

ただ当初、実験で仮に使っていたヘルメットのような能力制御装置からもっと普段から身につけていられるような手軽な制御装置に変更する時に一騒ぎあった。

 

 

 

始めに薦められたのはリスティ先生もつけているようなピアス型(タイプ)を薦められたのだが、もともとはやてそっくりな女顔だった為、引っ越してから3ヶ月も経ってから近所のおばちゃんに男だと認識されて思わず床屋で坊主にしようかと思ったような事件があったので、ピアス型は拒否させてもらった。

 

すると次に薦められたのがチョーカー型。

 

だがこれを見た時、はやてが「犬の首輪みたいやね」と言い、母も同調し「これならどこか行っちゃわないように紐も付けられそうやねー」と言うものだから即行で却下した。

 

で、結局決まったのがバンダナ型。

 

バンダナ型と言ってもバンダナが制御装置なわけではなく、超能力を抑える電波を出すコードがネット状に編みこまれたモノをバンダナの内側に貼ったものだ。

 

そのため洗濯も出来るし、額に巻いて良し、頭に被せて良し、首で結んで良しと自由にコーディネイトできるので今では結構気にいっている。

 

ちなみに補足だが、制御装置は能力を発動する脳に近い場所に身に付けないといけないため基本的に首から上に取り付けるのが一般的だ。

 

また制御装置のオンオフのコントローラーはキーホルダくらいの大きさで制御装置とは別になっており、普段はポケットなどに忍ばせている。

 

 

 

能力については、あれから色々覚えた。

 

まだほとんどの能力は強さは『とある魔術の禁書目録』で言うところのレベル2~3程度で、一番強いものは最初に使った瞬間移動(テレポート)でレベル4の某黒白女子中学生と同じくらいだ。

 

瞬間移動(テレポート)以外に念動力(サイコキネシス)、透視(クレヤボヤンス)、電撃能力(エレクトロキネシス)、サイコバリアといった、とらハ2で出てきた能力はあらかた覚えた。

 

ただ覚えていく過程で不思議な現象が起こった。

 

本来、能力開発していくうちにフィンの形状が多少変化する事はあるらしいのだが、俺の場合は新しい能力を覚えるたびにフィンの形状が変わっていったのだ。

 

 

 

元の中二病真っ盛りの『サスケ羽』から、

 

念動力(サイコキネシス)を覚えると、上の方に凧糸みたいのが1センチちょっと飛び出てる天使の羽の形だがどう見ても材料は蝋燭(念動力で飛んでもすぐに地に落ちるという暗示だろうか)。

 

透視(クレヤボヤンス)を覚えたら、J○Lと書かれたジャンボジェット機の翼(先が見通せないということだろうか)。

 

電撃能力(エレクトロキネシス)を覚えたら、SRWに出てきそうなロボット(たぶんマジンガーのようなスーパーロボット系)の羽で細部にバ○ダイと書かれているのが読み取れる(乾電池並みの電力ていう意味だろうか)。

 

サイコバリアを覚えたら、どう見てもでっかい紙飛行が普通に背中引っ付いてるだけだったり(紙並みの防御力って意味ですね、わかります)、

 

どう見てもネタにしか思えないようなフィンばかりが出てきた(汗

 

矢沢先生も思わず、「(研究)やらせて く れ な い か ?」ウホッ!いい先生!、なーんて事になりかけた。

 

普段は優しそうな顔なのに、この時ばかりは明らかにマッドドクターの顔だったので矢沢先生の評価を訂正しようかとも思ったが、フィリス先生に止められてからはもう言って来ないのでまだかろうじて『優しい先生』の評価で留めている。

 

結局、フィンの事は矢沢先生の推測として、まだHGS能力が安定していないためにちょっとした能力の変化でフィンの形状が大きく変わっているだけで、ある程度、俺が成長して能力が安定すればフィンの形状も俺の精神を司る何らかの形に収まるだろうとの事だった。

 

その言葉を聞いて一安心した。

 

このままだとその内、背中から怪獣でも生えるかと思ったから(汗

 

まぁなんにせよ、順調に能力が増えていってるのでまだ原作始まるまで時間があるから気長に能力開発していこう。

 

 

 

 

 

 

……そう思ってたら、また新たなトラブルが八神家に訪れた。そう、原作通りはやてが朝起きたら歩けなくなったのだ。

 

はやての部屋にあり、今は俺が預かっている闇の書が悪さしてるので、病院で調べても俺のように具体的に原因がわかるわけでもなく、突然起こった悲劇に両親はなぜウチばかりこんな目にと嘆く。

 

あまりに家族が暗いので俺はこう言った。

 

 

「歩けなくても俺が念動力で持ち上げればよくね?」

 

 

すると……。

 

 

「あらそうやね、はやととはやてはいつも一緒だからそうすれば何にも問題はないわねー♪」

 

 

「いやー、完全な盲点やったわ、深く考えて損したわ、はっはっはっ」

 

 

突然明るくなる家の空気。

 

いやあんたら突然雰囲気変わりすぎだろ?

 

するとはやてが、

 

「じゃあ、にぃちゃんはずっとウチのあっしーやな」

 

 

何…だと……?

 

なんかとんでもない地雷を踏んだ気がする3歳の冬であった。

 

 

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ストック切れました。

また暇見つけて書き溜めなきゃなぁ。

 

それと色々と拙い作品ですが、読まれて感想貰わないとあまり成長しないでこの調子の小説が続きますので出来れば観想ください。

それが励みになって書くペースが早くなるかもしれません。

 

 

 
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