No.393754

とある【正義】を持っているヒーロー 第28話

作者さん

にじファンより
詳しくはプロローグ1作品説明にて

2012-03-18 13:16:01 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:566   閲覧ユーザー数:563

【次の日 昼休み】

 

 

    「今日も特訓だなぁ~」

    「で、水泳の練習をするんですね?」

    「そん~で、今回も大浴場?」

    「ええ、今回もです」

    

てなわけで大浴場へ。

 

    「さて今日も見学するだけかな……」

 

いつもどうり座ってみているだけ。

 

    (何も起きないな……っ!アキラの足元に石鹸が!)

    「アキラ!危ねぇ!」

    「えっ!あっ!」

    「危ねぇっと!大丈夫か?アキラ?」

    「え……あ、はい」

 

助けた時にややお姫様抱っこ状態になっている。

裕奈は羨ましそうな顔をしている。

 

    「さてと……」

    「あっ!」

    「ったく石鹸を置きっぱなしにしたのは何処の誰だっつうの……」

 

そう言いながら覚は定位置に帰る。

 

    「……」

    「アカンわ、教える人が行動停止してもうとるわ……」

    「これは続行不可能だね」

    「そやね……」

    「……」

 

アキラと裕奈は一言もしゃべらない。

それを見て呆れるまき絵と亜子。

そしてとりのこされるあと一人の空気。

知らぬ間に練習は中断されて終わった

 

    「なんか今回終わるの速いなぁ……て言うか耐性ないなぁアキラ」

 

 

【放課後】

 

午後の授業はいつも通りすぎて

体力が一番上がった奴にいつも通りに

ネギが体力アップトップの生徒を褒め称えていた

どうしてわかるんだろう……

 

    「……ん、刹那がいるな」

 

刹那がいるが木乃香はいない。

 

    「刹那、木乃香は?」

    「少し確認にいかれました」

    「そうか、しかしお前らはもう少しフレンドリーにならないと。昔みたいにさ」

    「それは……いけません」

    「何でだ、お前らは!」

 

覚はすごい剣幕で刹那に問い詰める。

しかし刹那は覚に静かに答えを返す。

 

    「私とお嬢様は主従の関係……必要以上に親密になるのはよろしくありません」

    「何を馬鹿なことを……」

    「そもそも私とお嬢様は《友達》ではないのです」

    「んだと!お前らは子供のときあんなに仲がよかったのに!」

 

覚は刹那の服の首部分をつかみ怒鳴りつける。

 

    「……このような役目も正直迷惑だったのです」

    「刹那!」

 

[ガタッ]

 

 

物音がしたほうを見るとそこには荷物を落とした木乃香がいた。

 

    「!木乃香?!」

    「あ、あの……」

    「木乃香!こ、これは!」

    

走り去っていく木乃香。

 

    「あっ!木乃香!」

    「お……お嬢様……」

    「呼び止めろよ!」

    「……いえ……これでいいのです……」

    「あっ!待てよ!」

 

そのまま去っていく刹那。

 

    「……俺には何も出来んのか……ん?なんだこんなときに電話……夕映?」

 

刹那たちの仲直りは今日は無理だろうと判断し

覚は電話に出た。

 

 

    「今から探検に行くのかお前ら……」

    「そうです」

    「……わかった」

    「では、そういうことで……」

 

というわけで図書館島へ覚は向かった。

 

図書館等に行くとメンバーが作戦を実行していた。

 

    「おや、あれか……うまい事いっているようだな……ってハルナがネギを押して寄せるとは、古臭い。ん?」

 

そこらをオコジョが歩き回っている……

どうやら仮契約の準備をしているようである。

 

    「あのオコジョは……」

 

そしてオコジョがネギの所へ戻る。

 

    「っう~ああっ!こういうのはつまらん!無理やりぽい」

 

つい大声を出してしまったがその瞬間ネギとのどかが下に落ちていった。

 

    「遅かったか……」

    「あれ、先生いたんだ」

    「いたよ……まぁいい。助けに行くぞ助けに……」

 

そして移動した後に覚は本棚を蹴飛ばした。

 

    「大丈夫か?坊主にのどか」

    「さ、覚先生!」

    「どうやら無事で何より……」

 

仮契約は成功していない模様。

屑オコジョには悪いがちょうどいい。

 

    「本棚を蹴飛ばすなんて乱暴すぎます!」

    「いや、楽かなって……」

    「『楽かな』ではないです!」

 

なんか床が揺れてるような……

 

    「ん?んん?」

    「この辺りはもともと床下強度が不足してますから。本棚を倒すような乱暴な事をすると最悪、床が抜けて……」

 

[ガコン]

 

    「ウェ、ウェイ!?」

    「あっ!」

    「あっ!」

    「うわわっ」

    「えっ!」

 

床下が抜けて全員落ちる。

そして……

 

    「うむっ!」

    「むぅ!」

 

落ちたとき覚は偶然にも夕映とキスをしてしまった。

 

    「おっ!おぉぉおおおおっ!すまない!」

    「あ、いや……その……」

 

その時覚は手にあるものに気がついた。

 

    (け、契約者カァァドォ!?絵がついてないけど夕映の顔が映ってる!どういうことだよ!)

 

覚は自分の能力の事をいまいち理解し切れていないようだ。

そして全員上に上がり合流する。

 

    「あー、びっくりした……まさか落ちちゃうなんてね」

  

ハルナだけ喋る……

他の人は無言。

 

    「な、何でみんな黙ってるの?……何このラブ臭!」

 

ハルナはこういうところに敏感である。

 

    「あー、こほん……俺は用事があるからこれでな……じゃあな!」

 

そういって覚はそのばを去って行った……

夕映だけが移る契約者カードを持って……

 

 

次回に続く


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択