翌日
シャルは千冬と麻耶に性別を偽っていたこと、ここへ来た目的を話した。
「そうか、イグニッションプランから外れたくない、だから資金が得たいといって娘を利用するとはデュノア社やフランス政府は録な事をしないな。」
「それでデュノアさんはどうするのですか?」
「幼馴染みのロックオンの祖国に引き取ってもらいます。そのための交渉材料は提供してくれるみたいです。」
シャルは学費は母親の遺産で払うと言いこの話は終わった。
最後に千冬がシャルロットに聞く。
「デュノア、未練はないのか?」
「・・正直未練がないと言えばウソになります。僕の生まれた国ですから。だけど今のままフランスにいるよりはいいと思います。死んだお母さんも納得してくれると思います。」
放課後
「はぅ~、難しいですね。」
「でもアイデアはいいよ。あとは作るだけなんだから。わからない事があれば聞いていいからね♪」
「そうですね。がんばりますよ。」
どうやらアイデアはまとまったが製作に難航している様子。
ティアナは楓のアイデアに脱帽した。
そこへ・・。
「キャハハ、君たちがメテオかエターナル?それとも白トンガリ?(フォーゼ)」
「・・・!?楓ちゃん、逃げるよ!」
「はい!」
「逃がさないよ♪」
ドラゴンが現れ、逃げようとする二人にドラゴンは鉄球を投げる。
だが鉄球は当たることなく撃ち落とされる。
二人は何事かと撃ってきた方向を見るとそこにはISを纏ったラウラがいた。
「私が相手だ。下がっていろ腑抜け。」
「・・行こう、今は逃げないと。」
「ですけど・・。」
ティアナは渋る楓の手を引いて建物の陰に逃げ込む。
人がいないことを確認したティアナはアストロスイッチカバンを開いてロックオンたちにに通信を送る。
「ムダだよ。ケガしないうちに早く逃げた方がいいよ?」
「ふん、あんな奴らでなくとも私で充分だ!」
ラウラはレールカノンを放つ。
ドラゴンは一歩も動かないで直撃した。
「ふん、他愛も「他愛もないと君は言う♪」・・何!?」
煙が晴れ、そこにいたのは無傷のドラゴンだ。
「バカな!直撃だったはずだ!?」
「ちょっと痛かったよ♪というわけでお返し♪」
「ぐあぁ!」
ドラゴンは鱗を弾丸として放ちラウラの体にキズが付く。
ラウラは絶対防御を越えてダメージを与えたことに驚く。
「私にキズが・・!」
「わかった?ISが最強なんて言われてるけど所詮兵器の域を越えてない♪だからこんなに簡単に絶対防御を越える事ができるの♪」
さらにドラゴンは鱗を放つ。
しかしそれはラウラに当たることはなかった。
「それに関しては同意だ。」
「あら♪あなたがエターナル?待っていたよ♪」
「お前みたいなのに好かれる趣味はない!お前は邪魔だ、下がれ!」
エターナルが現れローブで鱗をガード。
建物の陰からそれを楓たちは見ていた。
「あれがエターナル・・。」
「そう、全てのメモリの頂点にたつ能力を秘めたエターナルを操るライダー、仮面ライダーエターナル。」
「一夏さん・・。」
グラウンド
「ふっはっ!」
「あはは、いいね。さて、君の正体を暴かせてもらうよ♪」
肉弾戦を挑むエターナルにドラゴンは執拗にドライバーを狙うように攻撃を仕掛ける。
「っ!?悪趣味だな!」
エターナルはそれを防御しながら戦っているので指を鳴らす暇がない。
(切り札を切るか・・?いや、この程度で切ったらダメだ!)
エターナルは一瞬ジョーカーを生成しようかと考えたがすぐにその考えを改めエッジで攻撃。
エッジによる攻撃は少し効果があるようだ。
「やるな。」
「まあね。そこのより全然楽しいよ♪」
「貴様!」
そこの呼ばわりされたラウラはレールカノンを乱射。
激昂しているので照準が全く合わずに外れた弾丸は校舎を破壊する。
「この!この!」
「バカだよね。頭に血が登ってる状態で数撃っても当たる気がしないし。」
ラウラのレールカノンはドラゴンに当たらず校舎を破壊していく。
さすがにエターナルも見ていられずラウラを止めるためにエターナルメモリをエッジにセット。
「いい加減にしやがれ!学校を破壊する気か!このバカ野郎!」
(エターナル・マキシマムドライブ!)
「な、動かん!なぜだ!?」
ラウラのIS・シュヴァルツェア・レーゲンが火花を上げて動きを止める。
エターナルは指を鳴らしてユニコーンのメモリを生成。
(ユニコーン・マキシマムドライブ!)
「少し頭冷やせぇ!」
エターナルはそれをスロットにセットして渦状のエネルギーを纏ったコークスクリューパンチを頭のフレーム部分に叩き込む。
「うぁ!」
「うはぁ、容赦ないね。」
直撃ではないが頭に強烈な震動を受けたラウラは吹き飛んでISが解除して気絶。
陰でティアナたちはそれを見ていた。
「あれは少しやり過ぎだけどああしなかったら止まらなかっただろうね。」
「・・・。」
「まぁ自業自得だよね。」
自業自得だと言うティアナに過激なラウラに声を失う楓。
二人の後ろからシャルが現れ、トランスイッチをオンにする。
3・・2・・1・・
「変身!」
シャルはフォーゼに変身してダッシュ。
「てりゃあ!」
ドラゴンに飛び蹴りを食らわせて距離を取る。
「あうっ、トンガリ頭か。」
「仮面ライダーフォーゼ!最初からフルブーストで行くよ!」
フォーゼはロケットとレーダーを外しNSマグフォンを手に取る。
「何?携帯?」
「ただの携帯じゃないよ。ふっ!」
フォーゼはマグフォンを二つに割り、Nスイッチを右に、Sスイッチを左に挿しオンにする。
(Nマグネット・Sマグネット)
(NS・マグネット・オン)
黒一色となったヘルメットとアーマーの一体化。
さらに両腕に装着された手甲・左右の肩や大腿それぞれに走る青と赤のライン・背中のブースターの変形・・。
両肩のキャノンが特徴をさらに際立たせている。
これがフォーゼの新たなる姿。
磁力を武器に戦う砲撃戦形態・・仮面ライダーフォーゼ・マグネットステイツ。
「スゴい・・!」
「あれがマグネットステイツ!フォーゼの新しい力!」
陰で楓たちは歓喜していた。
「それそれ!」
フォーゼはマグネットスイッチのレバーを操作してキャノン砲を乱射。
放たれた弾丸はドラゴンに連続ヒット。
「うわぁ!やったな!」
ドラゴンはお返しとばかりに鉄球を放つ。
フォーゼはレバーを操作してキャノン砲を分離してU字型キャノン・NSマグネットキャノンに合体させる。
「鉄球はもう効かないよ!」
放たれた鉄球はキャノンに吸着。
「うそっ!?」
「お返しだよ♪それ!」
「きゃぁ!」
吸着した鉄球をドラゴンにぶつけ吹き飛ぶ。
「さて、これで終わらせるよ!」
フォーゼの前にマグネットキャノンが来る。
Nスイッチについている手前のボタンを押すと銃口にエネルギーが溜まり電子音声が響く。
(リミットブレイク)
フォーゼはNスイッチの奥のボタンを押し電磁エネルギー弾を発射。
「キャノン発射!」
「うわぁぁ!!」
電磁エネルギーをぶつけて発生した強烈な磁界で敵を圧壊させる必殺技・ライダー超電磁ボンバーが炸裂。
爆発して飛来したスイッチをキャッチしてオフにする。
「やったぁ!」
「スゴいです!シャルさん!」
ティアナと楓は手を合わせて喜びあう。
エターナルもそれを見ていた。
「見せてもらったぜ。新しいステイツの力。」
???
麻耶と楯無は話し合っていた。
「新しい仮面ライダー・・侮れませんね。」
「フォーゼでしたか?また面倒なことになりましたね。」
フォーゼが現れたことにより計画が少しずつ狂っていく。
「次はボーデヴィッヒさんを見てみますか?」
「そうですね。エターナルに辛酸を舐めさせられたからいいかもしれませんね。」
二人の次のターゲットは・・ラウラ。
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マグネットステイツ降臨!