皇帝。
その称号を、中華の歴史で初めて名乗ったのは、中華史上、初めて単独政権による大陸統一を果たした、秦王
その由来は、伝説の三皇五帝にあやかったもので、そこから皇と帝を合わせて、皇帝という尊号が創り出された。
時は下り、紀元前の二百十年。
自らをこの世で最初の皇帝、始皇帝と名乗った嬴政が死ぬと、ほぼそれと時期を同じくして、大陸各地で反乱が勃発。
この中に、次なる世代の王朝、すなわち、漢を興した高祖皇帝、劉邦が居た。
それから更に時は流れ、紀元八年。
劉邦の興した漢、前漢はこの年。外戚の
しかし、王莽の興した王朝、『新』は、結局大陸に混乱を
世祖、光武帝劉秀によって、漢王朝は再び復活したのである。
そして、後漢朝成立より、およそ二百年の時が流れた現在。
時の皇帝、後漢の十四代皇帝である劉協は、現在、一つの決断を迫られていた。
今回起きた、漢の相国董卓と、それに対抗して組まれた諸侯連合による、汜水関から虎牢関においての攻防戦。
史書に言う、『陽人の戦い』。
すでに、連合軍によって汜水関と虎牢関の双方とも陥落し、一両日中には、その連合軍がこの都へと到達するだろう、と。
度重なる敗戦によって疲弊しつつも、それでも、主の名誉の為にも一歩も退かぬと、迎撃の準備を行なっている董卓軍諸将や、その協力者である袁術の君臣より、そう聞かされた劉協は、最終的に二つの選択肢をその胸中に残すに至っていた。
劉協が選ぶのは、果たして、そのどちらの選択肢なのか。
そしてその答えが出た時、連合諸侯は、董卓は、そして、袁術は……?
全ての運命が決する時は、もう間も無くのことである……。
第二十八羽「龍将は臥竜に真意を問い、天子は叢雲たる諸侯を讃えんとする、のこと」
反董卓連合によって虎牢関が陥落してから二日後の洛陽。
その宮中、外廷の一角にある謁見の間では、久しぶりにその場に姿を現した劉協を前にして、今後の協議がかなりの時間に渡って行なわれていた。
「……それじゃあもう一度聞くけど。張勲?貴女の最初の計画じゃあ、向こうを最低限、虎牢関までで足止めをしておいた上で、その間に北郷たちの協力の下で、都に居る月への反対勢力を駆逐。そして、制限の一切無くなった僕達の軍勢が、陛下と一緒に“禁軍として”かの地に赴き、連合諸侯を黙らせる……そういう算段だったわよね?」
「……はい」
賈駆のその、咎めるかのような視線を向けられた張勲は、彼女にしては珍しく、意気消沈とした表情をありありと顔に浮かべながら、ただ静かに頷き返した。
「……べつにあんたの事を責めているわけじゃあないわ。汜水関にしても虎牢関にしても、あれだけ早く陥落したのには、僕達の算段が甘かった部分もあるし、ね」
「せやな。汜水関じゃあ、全く想像すらしてへんかった、元・黄巾の頭である張三姉妹…数え役満姉妹とやらが出て来て、関の中に居た元黄巾の兵たちが呼応したわけやし。……あんなもん、予測できる奴が居るほうがおかしいわ」
「そのあたりの糾弾……するわけには行かないのかや?曹操は確かに、黄巾の乱の際に連中を討伐したと、そう朝廷には報告したのじゃろ?」
「……それについてだが、その際に曹孟徳から上に上げられてきた報告には、張三姉妹はその居城と供に、炎の中に消えてしまった、との事だった。……今更それの真偽の確認など、出来よう筈もあるまい」
袁術の疑問に対し、李粛は後悔の念が一杯に浮かんだ顔をして、全ては後の祭りだと、苦笑いと供にそう返した。
「……虎牢関の短期間での陥落は、そこの守りを担当していた我らの、完全な手落ちだ……。誠に、申し訳ありません……」
「……華雄だけのせいじゃあない」
「ああ、そや。……いくら月っちの事を馬鹿にされたからといって、本来の役目を半ば以上に放棄し、敵さんの思惑に乗って関を飛び出た、うちら全員の責任や」
「……それを言うのでしたら、それを無理にでも止められなかった僕達にも、大きな責任がありますよ」
「秋水の言うとおりじゃ。陛下、それに相国、もし霞達を罰するのであれば、妾達にも彼女ら同様に、罰を与えてくだされ」
そう言って深々と、袁術は劉協と董卓にその頭を下げる。しかし、それに対する劉協と董卓の反応は、周囲の予想よりも遥かに穏やかなものであった。
「……公路さん、どうか、頭を上げてください。……私は今回の戦について、誰も責めるつもりはありませんから」
「うむ。相国の言うとおりじゃ。……袁公路よ、そなたのその態度、誠に朕は感心したが、朕にも相国同様、此度の件で、ここに居る者達の誰も責めるつもりは毛頭無いゆえ、安心するが良い」
「……ありがとう、ございますの、じゃ」
「……それよりも、当面の問題は、間も無く都に到達する連合軍への態度をどう取るか。ここから先は、その点についてのみ、話を絞ったほうが宜しいかと」
李粛がそう促すように、二日前に虎牢関を落とした連合軍は、現在その虎牢関にて、この洛陽へと出立するそのための準備を、総大将代理である曹操を筆頭にして慌しく行なっていると、袁術配下にしてこの戦における情報網の管理を行なっている魯粛から、そう報告が
「ほんなん決まっとる!みすみすあないな連中を、月っちのおる都に入れさせなんかせえへんわ!せやからこそ、徹底抗戦のための準備を今しとるんやないか!」
「霞殿の言うとおりなのですぞ!それに、洛陽の民達もこぞってそれに協力してくれているのです!」
「ん。……みんな、月の事、守ろうとしてくれている」
「恋の言うとおりだぜ。街の連中、月を守るためならどんなことでもするって言ってさ、炊き出しとかを積極的に買って出てくれているよ。……愛されてるよな、ほんとにさ」
「へぅ。……えと、なんだか、照れくさいです……」
将兵のみならず、洛陽の民たちもまた、董卓のその慈母の如き人柄をこよなく好いており、自分達の住む街が戦火に晒されようとしているにも拘らず、彼らは一言たりとも不平不満も漏らす事無く、それどころか防衛の為の準備に追われる董卓軍や袁術軍の者達の事を、自ら進んで手助けしていた。
「……じゃが、それは下手をすれば、無辜の民達すらも、戦に巻き込んでしまうかも知れぬのと、同義の心配でもある。……そこで、じゃ。朕と相国が話し合って決めた一つの選択を、皆にこの場で詮議してもらいたい」
劉協と董卓から、その場にて唐突に行なわれたその提案に、一同は始め静かにその耳を傾け。そして次第にその顔を揃って青ざめさせて行き、最後には、顔を真っ赤にしての猛抗議を、玉座に座る劉協、そして、その傍らに控える董卓へと、全員で行ない始めたのであった。
丁度それと時同じ頃。
連合軍が入城した虎牢関の一室において、強く憤り、自軍の軍師に激しく詰め寄っている、関羽の姿があった。
「朱里!雛里!一体どういうことなのか、説明をしてもらおうか!」
「あ、愛紗ちゃん、ちょっと落ち着いて。さっきの戦いで、一体何が」
「これが落ち着いてなど居られますか!……先ほどの戦い、いや、この連合に参加する際、お前達は桃香さまや私たちに言ったな?洛陽の民達は董卓による暴政に嘆き、苦難の只中にある、それは紛れもない事実だと!」
「……」
「あわわ。しゅ、朱里ちゃん……」
主君である劉備の制止にも、関羽はその激情を一切抑える事無く、連合への参画を率先して薦めた諸葛亮に対し、今にもその襟元に掴みかからんばかりの剣幕で怒鳴り続ける。それに対し、責め立てられている方の諸葛亮は、ただ力なく俯き、その小さな体を小刻みに震わせるのみだった。
「自軍の軍師として信頼の置けるお前達の言だからこそ、私はそれを何も疑う事無く、あのような文を連中に送ったのだ!董卓の非道、人非人のほどは、天下に晒して然るべき真実だと信じて、だ!だが、実際の董卓軍諸将や兵たちの怒り、憤りは、とてもそうは見えない、心底から主を信頼、敬愛している者達の取るそれだった!……お前達の言う真実と、彼女らが見せた真実。その一体どちらが、本当の真実なのか。答えろ、朱里!雛里!」
関羽が張遼との一騎討ちで感じたもの。それは、紛れもない純粋な怒りだった。そして張遼のみならず、呂布や華雄、そしてその彼女らに追従していた兵士達からも、関羽のみならず、供に戦った張飛や馬超も、彼女と同様のそれを感じ取っていた。
ゆえに、関羽は今、自軍の軍師にして良き友人でもある諸葛亮と龐統を、心ならずも問いただしていた。
袁紹から檄文が送られて来た際、二人の軍師はその声を揃えて、劉備や関羽らに連合の大義の正当性を説いた。自分達が集めた情報でも、董卓の暴政は事実のものだとはっきりしており、これに参画しないのは人としての道に反し、劉備の名声を地に落としてしまいかねないものだと、そう言って。
そんな二人の提言を、劉備は一も二も無く信じ、その劉備を信じる関羽と張飛もまた、彼女同様にそれを信じた。
だが、いざ蓋を開け、実際に董卓軍将兵と事を構えてみると、とてもそうとは信じられない、予想を遥かに越えた反応が帰って来て、自分たちの軍は徹底的に痛めつけられてしまった。
無論、自分自身にも全く落ち度が無かった、などとは関羽とて言うつもりは無い。実際に相手を怒らせたのは自分であるし、それがために、先の惨状を招いてしまったのであるから。
「……私も桃香様も鈴々も、お前達の集めた情報なら、それを基に下した判断ならば、それは間違いのないものだと、心底から信じていた。こうして詰問している今でも、それを信じたいと思っている。……だからこそ、この場ではっきりさせて欲しいのだ。お前達を信じた私達が、正しかったのか間違っていたのかを」
「……」
「朱里……どう……なのだ?鈴々たち、やっぱり、間違っていたの……か?」
「朱里ちゃん……」
「……わた、し、は……」
ぽとり、と。俯いた諸葛亮の顔から、床の石畳に雫が落ちる。
「……朱里ちゃん……泣い……てるの?」
「う……ひっく。……泣いた、位で、今更…許されるなんて、思って……居ません。私達…いえ、私は、ご主君を謀ったんですから……」
「……それ……じゃあ」
諸葛亮は、溢れ出る涙を抑える事無く、嗚咽と供に、事の真相を、その場の一同に語って聞かせ始めた。董卓という人物のその、はっきりとした素性や容姿など、本人の事細かな情報までは分からないが、洛陽での暴政などは一切行われてなど居らず、それどころか、都における董卓という人物の評判は、すこぶる良好なものである、と。
そして自分は、劉備に実績と名声を得て貰う、その為にこの連合を利用することを決め、あえてそれらの事実を伏せた上で、全く逆の事を劉備らに告げる事で、この連合への参加を決定させたと。
そして、ことが全て、上手く運び終えたその後には、どのような罰でも甘んじて受ける覚悟でもあった、と。それによって賜る罰が、死、であるならば、それもまた、仕方の無い事であると。
そして結局、主君と仲間、そして、多くの兵たちやその家族をも騙してまで行なった今回の事は、結果的に、多くの死者を仲間に
「……かと言って、私には、この責任に対し、自ら死を選ぶ権利なんて、ありません。桃香さまから賜るのであればまだしも、勝手に死を選んでは、それこそ無責任以外の何物でもありませんから」
「それは……私も同様……だ。真実を知らなかったからとは言え、直接、我が軍や公孫伯珪殿、馬孟起殿の軍に甚大な被害を齎す、その切欠を作ってしまったことは、自決をした位で贖えるような、容易い失態ではないからな……」
もちろん、死んだ兵たちの家族が、自分達にそれを求めるのであれば、いつでもこの首、自ら落としてみせるが、と。
自身の得物をじっと見つめながら、関羽はその唇を強く噛み締め、発覚し、確定した事の事実に対する自らの責任の取り方を語って見せた。
「桃香さま。私の行なった罪は、いかに弁明しようが取り返せるものでもありません。その為の刑であれば、如何様なものでも受け入れます。……ですが、雛里ちゃんだけは、どうかその罪を問わないで欲しいのです」
「しゅ、朱里ちゃん?!」
「……たとえ私が居なくなったとしても、雛里ちゃんが居れば、龐士元さえその傍にあれば、桃香さまの理想を成し遂げることは、必ず出来ます。ですから」
「……分かった」
「桃香さま?」
諸葛亮の言葉を、ずっと沈黙のままに聞いていた劉備は、その諸葛亮の台詞が一段落着いた所を見計らって、一歩、彼女の方へとその足を踏み出した。
その腰に挿した、自らの愛剣である靖王伝家を、すらりと抜き放ちながら。
「……朱里ちゃん、いえ、諸葛孔明。……貴女のその覚悟に免じ、龐士元の罪は一切問わない事、劉玄徳の名において約束します。そして」
「……はい。如何様にも、お裁きのほどを」
「……」
「朱里ちゃん!」
龐統のその叫び空しく、目を閉じ、全てを受け入れた表情を浮かべて跪いている諸葛亮へと、劉備の振り上げた靖王伝家の白刃が、一瞬の風斬り音とともに、その首目掛けて振り下ろされた。
それから二日後、洛陽の街の東門前に、連合軍はその威容を晒していた。その先頭に姿を置いているのは、いつの間にやら先の戦の恐怖からあっさりと立ち直り、再び連合軍の総大将として意気高に振舞っている袁紹その人だった。
「おーっほっほっほっほっほっほっ!さすがは“私の組織した”、軍ですわ。私がほんのちょ~っと、“悪い夢”を見ている間に、虎牢関まで陥落させてしまっているんですもの!おーっほっほっほっほっほ!」
「……厚顔無恥というか、図太いと言うか、全く麗羽のやつは……」
「……自分がしたこと、完全に忘れている顔だね、あれは」
「……ある意味、尊敬に値するよ、本初のあの性格は、さ」
虎牢関での大敗や、その後の袁術に対する扱いなどは、もはや完全に記憶の彼方へと消し去ってしまっているのであろう。その様な様子を微塵にも感じさせる事無く、何事も無かったかのように上機嫌に高笑いをしている袁紹を見て、もはや誰も彼もが完全に呆れ果てており、彼女の総大将復帰についても、詮議も追求も何もかもがどうでも良くなっていた、連合参加諸侯一同。
そしてその中でも、特に色んな意味で複雑な心境だったのは曹操である。
(……まあ、私としては、麗羽の復活も計算の内ではあったけれど、それでも、こんなに早く、あっさり立ち直るとは思ってなかったわ……)
元々、洛陽に到着したその時点で、無理矢理にでも袁紹を総大将に戻す腹積もりだった曹操ではあるが、まさかこれほど簡単に立ち直るとは流石の彼女も思って居なかったらしく、その眉間に皺を寄せて袁紹の事をみていた。
「……ところで、公孫伯珪?劉玄徳のところの連中……なんだかやけに、清清しい顔をしているが、なにがあったか知っているかい?」
「いや、それが私にもさっぱりだ。……今朝の出立前に、桃香…玄徳本人と少し話したんだけど、どうも要領を得なくてさ。……後で分かるよ、の一点張りで、詳しい事は何も」
「……諸葛孔明の姿が連中の所に見えないのにも、何か理由があるっぽいね」
(……まさか、と思うが。今更事の真相に気付きでもしたのかねえ?それで、何かしら画策でもしてるのか……)
孫堅の脳裏に走る、一抹の不安。だが、実際に劉備らが何を考えているのか分からない以上、彼女にそこで何が出来るというわけでもなく、今はただ、目の前の事にのみ集中するしかないのであった。
「ところで華琳さん?都に走らせた使者は、まだ戻っては来ませんの?大義の軍がこうしてここに着いたと言うのに、あちらからは何も反応が無いじゃあありませんの」
「……そんなに慌てる事はないわよ、麗羽。使いを出してもうじき半刻。そろそろ動きがあるでしょ」
「……と、言ってる傍から、反応が出たみたいだよ」
少々イラつき気味の袁紹に、曹操が冷静に言葉を返したその時、洛陽の街の門がゆっくりと開かれ、中から数人の人影がその姿を現した。
「あれは……美羽……さん、ですの?」
「……どうやら、間違いなく袁公路とその主従のようね。……けど、その後ろの御輿に乗っているのは……」
「おい。あれってまさか」
「……龍の刺繍の施された
「!!」
開かれた門から現れたのは、紛れも無く袁術とその配下である張勲、紀霊、諸葛玄の四人。そして、その彼女らの背後にて、袁家の兵に担がれた輿に乗っているのは、皇帝以外が決して着る事を許されない、龍の直垂をその身に纏った、現、後漢の十四代皇帝、劉伯和その人。
まるで、袁家の将兵らに守られるようにして、劉協の乗った輿は粛々と、連合軍の前へとゆっくり進んでくる。
そして、両者の声が十分に届く距離まで近づいた時、劉協から諸侯に向けて発せられたその言葉に、連合軍参加諸侯は、完全にその度肝を抜かれるのである。
「……連合に参画せし諸侯よ!此度の戦、誠に大義であった!此度の諸侯らの義挙、朕は誠に感心した!そして、そなたらの掲げし大儀の根幹たる、董仲頴の討伐であるが、かの者は既に、ここに居る袁公路の手により討ち果たされていること、朕の名の下、諸侯に告げるものである!」
『……え?』
思わぬ劉協の言葉に、完全に呆気に取られてしまう諸侯。そんな彼女らを他所に、袁術はその手に抱えていた一つの包みを、その場で諸侯に対して開いて見せた。
「ッ!あれは……ッ」
「……袁公路の手にあるそれこそ、忌まわしき、董卓仲頴の首である!皆の者、しかと見聞するが良い!」
ソレを両手に持ったまま、諸侯から良く見えるように、自身の頭上に高々と掲げる袁術。蒼空に輝く太陽に照らされ、はっきりと連合諸侯の眼に映ったのは、老いさらばえた白髪の老人の首であった……。
~つづく~
狼「さて。反董卓連合編も、いよいよ終盤の仲帝記、その第二十八羽をお送りしました」
輝「ども。輝里です。・・・今回は、結構かかったわね。投稿まで」
命「命じゃ、宜しゅうな。まああれじゃ。それだけ構成に梃子摺ったと言うことじゃろ」
狼「そーなんだよねー。連合編をどう纏めるか、無難に、そして無理なく終らせるのに最適な手段が、中々出て来なくてねー。どうにかこうにか、といった感じやね」
輝「で?今回のお話について、なんだけど。一番反応が怖いのは?」
狼「そりゃあもう、桃香たち劉備軍の会話のシーンだって。・・・今から反響がどれほど、どんな風に来るのか、戦々恐々だわ」
命「まあ、あやつらもあやつらなりに、色々苦悩しておるわけじゃから、あんまりキッツイ言葉は向けてやらないで欲しい、というのが、親父殿の素直な気持ち・・・かの?」
狼「うん。僕は別にアンチ蜀ってわけじゃあないからね。ただ、今回のこの仲帝記に関しては、桃香たちに限らずみんな、色々と未熟だってところが、序盤のテーマの一つなわけだから、ある程度は許容してくれたら嬉しいかな、と。そんな感じです、ハイ」
輝「さて。今回最後に、美羽ちゃんが見せたあれ。・・・あの人のやつ・・・なんだよね?」
狼「ま、そういうことですね。・・・人生の最期のその後で、皇帝の役に立てたわけだから、彼も多少は浮かばれるんじゃない?w」
命「で?本物はこれからどうなるのだ?」
狼「勿論ソレはまだ内緒。とりあえず、連合編は後二回ほどで終るんで、その最期に彼女らの処遇と言うか、今後の事をお伝えします」
輝「では、今回はここまでってことで」
命「今回もまた、マナーをしっかり守ったコメント、たくさんお待ちしておるからの?」
狼「それでは皆さんまた次回、二十九羽にてお会いしましょう」
『再見~!』
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仲帝記、その第二十八羽を更新です。
似非駄文作家、狭乃狼で御座います。
ちょっと間が空いてしまいましたが、何とか続きを書けました。
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