No.360815

真・恋姫無双 (修行編) 第二章

カイさん

皆さんどうも、カイです。
今回は、一刀の話です

2012-01-09 05:19:47 投稿 / 全20ページ    総閲覧数:7851   閲覧ユーザー数:6181

稟「あの、一刀殿一つ宜しいでしょうか?」

 

一刀「何?」

 

稟「何故此処に凪が居るんですか?」

 

三国会議に何故か凪が参加していた

 

 

凪「暫く書類整理だけになるので、これを気に書類整理の方法を学び直そうかと思いまして」

 

秋蘭「良い心掛けだな」

 

春蘭「そうだな、何事も当たって砕けろだ」

 

一刀「砕けちゃ駄目だろう」

 

桃香「駄目なんですか?」

 

一刀「劉備さん!?」

 

朱里「すみません、桃香様はちょっとあれでして」

 

雪蓮「天然なのよね♪」

 

桃香「ぶー!ひどーい!!」

 

一刀(か、可愛い////)

 

ギュ-!!

 

一刀「いぢ!?」

 

凪「隊長#」

 

一刀「ス、スイマセン」

 

桃香に見惚れていた一刀は、凪に抓られる

 

 

華琳「この辺で休憩にしましょうか」

 

蓮華「そうだな」

 

穏「じゃあ、お茶を用意しますね」

 

明命「あ!お手伝いします」

 

風「風も手伝いましょ~」

 

何人かが立ち上がり、お茶の準備に向かう

愛紗(よし、今度こそ)

 

朱里「北郷さん、ちょっと宜しいですか?」

 

愛紗(朱里!?)

 

一刀に謝りに行こうと席を立つ寸前で、朱里が一刀に声を掛ける

 

 

一刀「孔明さん・・・」

 

朱里「あの!天の世界の事についてお話を聞かせてくれませんか」

 

雛里「私も聞きたいです♪」

 

雪蓮「あら面白そう、ねえ冥琳」

 

冥琳「そうだな、ただ席に座っているだけと言うのも詰まらないからな」

 

一刀「まあ答えられる範囲で良ければ」

 

風「お待たせしました~」

 

ちょうど風達が戻ってくる

 

 

一刀「ありがと風」

 

なでなで

 

風「♪」

 

朱里「あの北郷さん、北郷さんはご兄弟はいますか?」

 

一刀「妹が1人」

 

華琳「えっ!?一刀、貴方妹がいるの!?」

 

一刀「あれ?言ってなかったけ、一つ下の妹がいるんだよ」

 

風「なるほど、だからなでなでが上手なんですね~」

 

一刀「どさくさに紛れて何座ってるんだ」

 

お茶を持ってきた風が、何時の間にか一刀の膝の上に座っていた

朱里「やっぱりそうだったんですね、何だか北郷さんを見てると優しい兄の様に見えたので」

 

一刀「大袈裟ですよ」

 

春蘭「まさかとは思うが、抱いてないだろうな」

 

一刀「抱くか!!義理とは言え妹なんだから!!」

 

桂花「義理?」

 

季衣「どういう事?」

 

一刀「・・・養子なんだよ俺」

 

秋蘭「養子?」

 

華琳「どういう・・・事?」

 

一刀「呼んで字の如くだ、そう言えば凪にしかこの話はしてなかったな」

 

凪「ええ」

 

秋蘭「凪は、知っていたのか?」

 

凪「はい、隊長とは何時も一緒なので」

 

秋蘭「ほう・・・」

 

凪「・・・」

 

凪----(バチバチバチ!!)----秋蘭

 

何故か判らないが、凪と秋蘭の間に火花が飛んでいる様に見えた

 

 

朱里「北郷さん、どうやって此処に戻ってきたんですか?」

 

一刀「少し長いですよ・・・」

 

華琳「構わないは、聞かせて」

 

一刀「判った」

 

一刀は、天の世界での事を話し始めた

三年前

???「鹿児島に?」

 

一刀「うん、そこの大学に行こうと思ってるんだ」

 

???「鹿児島ならお爺ちゃんが居るが・・・」

 

一刀「いいだろう、父さん」

 

今一刀が話しているのは、北郷一真(ほんごうかずま)、一刀の父親である

 

 

一真「しかし何で鹿児島なんだ?他に行ける場所が有るだろう」

 

一刀「俺・・・北郷流剣術を覚えたい」

 

一真「なッ!?何を言い出すんだ!!」

 

一刀「父さんは、反対なんだね」

 

一真「当たり前だ、お前には必要ない!!」

 

一刀「でも、俺には必要なんだ!!」

 

一真「くっ!?」

 

お互い一歩も譲らずに向かい合う

 

 

???「貴方、行かせてあげれば良いじゃないですか」

 

一真「成・・・」

 

一刀「母さん・・・」

 

今会話に入って来たのは、北郷成(ほんごうなる)、一刀の母親である

成「一刀が、此処まで真剣に頼んでいるのだから」

 

一真「しかし」

 

一刀「母さん・・・有難う」

 

成「その代わり一刀、一つ聞いていい?」

 

一刀「何?」

成「貴方、外史に行ったはね?」

一刀「!?」

 

一真「何!?本当か一刀!?」

 

一刀「何でその事を・・・まさか!?」

 

成「そうよ、私とお父さんは外史で出会ったの」

 

一刀「・・・」

 

突然の事で一刀は、混乱していた

 

 

一真「一刀其れだけじゃない、お爺ちゃんも外史でお婆ちゃんに出会ったんだ」

 

一刀「父さん達だけじゃなくて、爺ちゃん達も・・・」

 

成「一刀、あなたが行った時代は何処?」

 

一刀「・・・三國志」

 

一真「何、戦国時代じゃないのか?」

 

一刀「えっ?」

 

成「どうやら私達とは、違うみたいですね」

 

一刀「俺も聞いていい?」

 

一真「何だ?」

 

一刀「母さんの本名は?」

 

成「聞きたい?」

 

一刀「・・・うん」

 

成「私の本名は・・・」

成「石田三成」

一刀「三成!?三成って!?豊臣家臣五人衆の!?」

 

成「ええ、そうよ」

 

一真「もう何年立つか、関ヶ原で負けて生き残ろうとして、逃げ回った日々の事を」

 

一刀「ちょっと待って!?歴史上三成は斬首されたじゃないか!?」

 

成「それは、正史の記録でしょう」

 

一真「外史では、姉川を抜けた所で、管輅に元の世界に戻されたんだ」

 

一刀「そうだったんだ・・・父さん、俺向こうに戻る方法を探してる」

 

一真「その為にまず、武術を身に付けようと」

 

一刀「はい」

 

一真「・・・判った、好きにしろ」

 

一刀「有難うございます・・・」

 

一刀は、深く頭を下げた

蜀・呉全員「「「・・・」」」

 

華琳「驚いたわね、まさか一刀だけじゃなくて、ご両親まで」

 

一刀「俺だって驚いているし、未だに信じられないよ、自分の世界の歴史に出て来る人物が身内だなんて」

 

桃香「こういう時なんて言うんだっけ?蛙の子は蛙?」

 

一刀「劉備さん・・・ちょっと違いますけど、まあいいか」

 

亞莎「あの、その剣は何時貰ったんですか?」

 

一刀「剣?麒麟の事ですか?」

 

雪蓮「麒麟って言うのねその剣」

 

一刀「ええ、これは此処に戻るちょっと前です」

 

雛里「ちょっと前?」

 

一刀「ええ、ちょっと前です」

 

風「お兄さんのご両親は、どんな仕事をしてるんですか?」

 

一刀「父さんは料理人で、母さんは茶道の先生だ」

 

華琳「さどう?」

 

一刀「別名茶道(ちゃどう)とも言ってな、お茶の礼儀作法を教える人だ」

 

季衣「あ!だから兄ちゃんお菓子に詳しいんだ」

 

一刀「季衣・・・まあ良いか」

 

季衣「にゃ?」

 

流琉「兄様、続きが聞きたいです」

 

一刀「判った」

 

一刀は、一回お茶を飲んで話を再開した

鹿児島に向かった一刀は、真っ先に祖父の家に行き、事情を話し修行をつけてもらうことになった。

 

そんなある日、一刀は祖父に連れられて、物置に来ていた

 

 

一刀「爺ちゃん、ここに何か有るのか?」

 

一雅「これじゃ」

 

一刀「これは・・・」

 

一雅「これは、北郷家の家宝、氣功刀・麒麟」

 

一刀「氣功刀・・・麒麟・・・」

 

一雅「そうじゃ、この麒麟は氣を刀に具現化する事が出来る刀じゃ」

 

一刀「なッ!?そんな危険なもん処分しろよ!?」

 

一雅「案ずるな、氣の使い手以外は、使えないんじゃ」

 

一刀「それでも危険だ!!」

 

一雅「そうさせん為に、此処に仕舞って置くんじゃ」

 

一刀「・・・」

 

その日を境に、一刀の頭には麒麟の存在が気がかりになっていた

三年後

一刀「ふうー・・・やっと終ったな・・・やっと爺ちゃんに勝てた」

 

三年経ち、一刀は祖父を超えた

 

 

一刀「・・・」

 

???「余韻(よいん)ですか?」

 

一刀「!?」

 

一刀が振り向くと、フードで顔を隠した人物がいた

 

 

一刀「お前は・・・あの時の!?」

 

???「管輅と申します」

 

一刀「お前が、管輅」

 

管輅「北郷一刀、貴方に伝えたい事が有ります」

 

一刀「何だ、また俺の身の破滅でも、予言しようって言うのか?」

 

管輅「貴方を、覇王の元に戻しましょう」

 

一刀「!?・・・戻れるのか?」

 

管輅「ええ」

 

一刀「何時?」

 

管輅「貴方の準備が出来次第と、言いたい所ですが・・・明日です」

 

一刀「明日か・・・わかった」

 

管輅「でわこれで「待ってくれ」はい?」

 

一刀「どうして俺を戻してくれるんだ?」

 

管輅「覇王には、貴方が必要だからです、そして弓神にも」

 

一刀(!?・・・秋蘭)

 

管輅「それでは、明日の夜また来ます」

 

そう言い残し、管輅は霧の様に消えていった

翌日

一刀「確か此処に、有った」

 

一刀は、ある事を実行していた

 

 

一刀「やっぱこれだけは処分しないとな」

 

一刀の手には、麒麟が握られていた

 

 

一刀「じゃあな、麒麟」

 

一刀は、焼却する為に薪を集め、火を付ける為にライターを出して火を付けたが

薪に火が付く事は、なかった

一刀「どうなってんだ!?くそなんで燃えねえ!?」

 

一雅「一刀!!」

 

一刀「!?」

 

一刀が振り向くと、一雅が立っていた

 

 

一雅「麒麟は、北郷家の大事な家宝だぞ、焼却しよう等と何を考えておるか馬鹿もんが!?」

 

一刀(薪を濡らしてたんだ)「こんなもん、家宝にしてる方が可笑しいんだよ」

 

ゴソゴソ

 

一刀「うん?てっ!おい!?何人の鞄漁ってんだ!?」

 

一雅「ふん!麒麟と一緒に、剣術書まで燃やすつもりじゃったか」

 

一雅は、一刀鞄から、北郷流の剣術書を取り出す

 

 

一刀「爺ちゃん・・・こういうのは、俺らの世代で終らせるべきじゃないのか?」

 

一雅「・・・それだけの覚悟が有るなら、麒麟の新たな使い道を見つけて見せろ!!」

 

一刀「何だと?」

 

一雅「一刀!!麒麟と村雨を持って家を出ろ!!」

 

一刀「はあ!?」

 

一雅「それを持ってさっさと、大切な人とやらの下えでも何処でも行くが良いわ」

 

そう言い終わると、一雅は背を向けて歩きだす

一雅「北郷の剣は、殺さずの剣じゃ、それを貫き通してみるのじゃな、もちろん北郷家の人間としてではなく、1人の侍としてじゃ」

 

一刀「侍か、それが最後の教えかよ爺ちゃん・・・」

 

一刀は、村雨・麒麟の二本を持って、管輅との約束の場所に向かった

一刀「これが、帰って来るまでの話です」

 

華琳「・・・一刀」

 

一刀「うん?」

 

華琳「この曹孟徳の、背を守る覚悟は有るか?」

 

一刀「ああ!」

 

華琳「宜しい、これからも私の背を守りなさい、一刀」

 

一刀「仰せのままに、愛しの覇王」

 

華琳「ふふ♪それで良いは」

 

雪蓮「ちょっと、二人っきりの世界作らないでよ」

 

蜀全員「「「////」」」

 

華琳「さあ、それじゃあ、会議を再開しましょう!」

 

その言葉を最後に再び会議を再開した


 
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