前回までのあらすじ
1 詠ちゃんが軍師に!
2 袁紹軍が、せめてきた!
3 さっすが詠ちゃん、ナイス作戦だよ!
一刀side
急な袁紹軍の侵攻に、公孫賛軍は即座に判断を下し、俺、白蓮と桂花は侵攻が予想される
最初の城へ入場、敵は約15万。対するこちらの兵は約3000程だ。
この差ではまともに戦えない・・・正面から戦う気はないけどね。
そんなこんなで俺達三人は城へ入場した。
「大丈夫かなぁ・・・」
「問題ないだろ。ウチの軍師様が考えた策だぞ?」
「少しは信用しなさいよ」
「でもなぁ・・・15万だぞ?こっちは3000・・・」
「だから殆どが数日前は農民だったんだぞ?」
「袁家の正規軍だったものは10万。でもこっちも鍛錬は成り立ってないわ。
流石にこればかりは二枚看板もどうにもならない様ね。
それで一刀、頼みごとが在るんだけど・・・」
「ん?なんだ?」
「必ず・・・袁紹が無理でも二枚看板のどちらか、又は両方を捕らえなさい。
二人が抜ければ内部からも攻撃できるわ」
「ん。了解した、それで今回の伏兵に恋を入れてなかったけど、何をしてるんだ?」
「あぁ、それは私が答えよう。
恋と渚には、私達が追い返した袁紹軍の伏兵だよ。
戦に負けた上、目の前に恋が現われれば流石に大勢が降伏するだろうし」
「そうか・・・あ、そうだ!
火計なんだが、これを使ってみないか?」
と一刀が取り出したのは、小さめの陶器だ。
「何に使うんだ?これで火計なんて?火矢を使うんじゃダメなのか?」
「これは火炎瓶っていうんだ。天・・・俺の国でも使われていた。
この中に油を入れて、燃やした布でふたをして、それを投げるんだ。
油が入っているから燃えやすいよ」
「面白そうね・・・使ってみましょうか」
「そうだな!これで麗羽に勝てるぞ!!」
「「・・・・・」」
そこへ・・・
「報告!4里先に袁紹軍を確認しました!」
「!・・・そうか。全軍の武装を解除するんだ。私達はあそこにいって来る」
「そ、それでは、降伏を?」
「いや、策だよ」
「そ、そうでしたか」
「うん、ご苦労様。」
そういうと伝令は走り去っていった。
「これじゃあ、行くか!」
「「御意」」
俺達は袁紹軍の陣へ向かう。
一刀side end
袁紹軍、顔良side
おかしい・・・。
白蓮様だったら、負けると分かっていても戦うと思ったんだけど降伏なんて・・・。
ついさっき公孫賛軍から降伏の使者がやって来た。
宴の準備をしているらしい。何かおかしい・・・。
それに、全軍がこの戦いに投入されてない。理由を聞いたら、黄巾党の残党が出ているから
全軍と複数の将がいない・・・。姫は公孫賛軍が降伏してきたから
『わたくしの華麗さに跪いたのですわね!お~っほっほっほっほ』
何て言ってるけど・・・私は軍師じゃないし何が起きるかは分からない・・・。
それに嫌な予感がするし・・・なにが起こるんだろう。
・・・なにが起こっても私は、姫と文ちゃんだけは助ける。
顔良side end
白蓮side
今、降伏の兵を送り、その降伏を認めると言う使者がやってきた。
宴の準備をしていると言ったら、今夜にでも参加しに来るらしい。
予定通り、城内の袁紹軍はおよそ5000程度で他は城外に天幕を張っている。
~そして、夜へ
「お~っほっほっほっほ!白蓮さんも私の勇ましさに跪いたのですね!」
「・・・今回は降伏を認めていただきありがとうございます」
「そんな堅苦しくなくて良いですわよ」
「あぁ・・・感謝しておくよ。
それでだが・・・麗羽、私はどうなっても良いからこれで配下の皆は助けてやってくれないか?」
と、白蓮が取り出したのは以前、洛陽から持ってきた『玉璽』だった。
「こ・・・これを、な・・・なんで白蓮さんが持っているんですの!」
「以前の連合で、拾ったんだが皇帝陛下に会う機会がなくてな・・・」
「そうでしたの。
仕方ありません!この袁本初が貴方の配下と貴方を助けてさしあげますわ!
お~っほっほっほっほ!」
「感謝するよ!」
作戦通りだ・・・麗羽って扱いやすいなぁ・・・。
「宴の準備もしてあるから、楽しんでくれ」
「そうですの、気が利きますわね」
「二人も出るといいよ」
と、二枚看板にも声を掛ける。
「おう!ありがとうな白蓮様」
「ありがとうございます白蓮様」
~そして、宴が終わり・・・
「も、もう飲めないぃ・・・・」と猪々子
「くー・・・くー・・・」と麗羽
「ちょ、ちょっと二人とも~起きてよ」と斗詩
「あー猪々子は兵達に運ばせるから、斗詩は麗羽を支えてやれ」
「あ、ありがとうございます」
と私は文醜、顔良は袁紹を運んでいった。
「グー・・・グー・・・」
「・・・おい、黒蓮、いるか?」
「久しぶりの登場、黒蓮ちゃんです。で何?」
「ふざけるな。良いからやる事は覚えてるな。コレをどこかに捨てて来るんだ」
「は~い・・・って重っ!」
「・・・静かにしろ。起きちゃうだろ」
「ん~・・・むにゃむにゃ・・・姫ぇ~」
「「ッ!!」」
「グ~・・・グ~・・・」
「危なかったぁ~」
「早く行け!」
「は~い」
コレで、作戦の始めは成功。次は・・・火計か。
私は、城のある部屋に戻り、一刀と桂花の元へ行く。
白蓮side end
一刀side
ガチャ・・・
「戻ったぞ。文醜は眠らせて、黒蓮が武器を奪った」
白蓮が戻ってくる。どうやら作戦のはじめは成功させたようだ。
「次は、火計だね。袁紹軍は見張り以外殆ど寝たようだし・・・始めようか」
「そうだな・・・誰かある!」
兵が駆けてくる
「城の守備兵達に火計の準備と武装を!張遼将軍達へ伝令で
火が見えたら突撃。作戦どうりに出来る限り殺さずに投降を呼びかけろ、と」
「御意」
兵は駆けていく。
「さて、作戦開始だ」
~城の一部、開けた場所
白蓮の演説が始まる。
「皆、今日一日、よく耐えてくれたな!これからは反撃の時だ!
火計を行い敵を一掃する。援軍が着てくれるまで耐えるぞ!
全軍、作戦開始だ!」
「「「「「オオオオオオオォォォ!!!」」」」」
戦いが始まる。
一刀side end
顔良side
何もなく一日がおわる。伏兵があるとも思ったけど何も起こらず
何か抵抗があると思っても何も起こらず。
姫の指令で此処まで責め上がってきたけど・・・何もおこらなくて良かった・・・。
此処から幽州を支配下に収め、曹操さんと対抗する・・・。
「もう寝よ・・・明日も早いし・・・」
そして、寝はじめて恐らく数刻後・・・外から叫び声や物音・・・詳しく言うと剣戟の音で目を覚ました。
「ちょっと・・・何事?」
外へ出てみると・・・辺りは火の海だった。
「・・・・・なに・・・これ?」
火計成功、お久しぶりです。
無事・・・簡単すぎる気がしますが見逃してください。
次回は完全に袁紹軍を叩きます。
ちなみに、3人ともどうするかは決め・・・てません。
決まっていることは、斗詩は味方にスルということのみ。
他の選択肢は・・・
1 後二人は死ぬ。
2 後二人も捕虜
3 猪々子も捕虜。麗羽だけ逃走→どこかの陣営へ(この場合、覚醒します)
4 後二人は逃走。→どこかの陣営へ(二人とも覚醒)
どうしましょ・・・。
あ、お付き合い頂きありがとうございました。
できるだけ早く更新したいとおもうのでよろしくお願いします。
Tweet |
|
|
23
|
0
|
追加するフォルダを選択
普通の人ルート24話です。
作者はなぜかファンタシー2にはまり出しました。