「―――――あいつらを殺す――――」
その一言がやけに響いた
桃香「・・・」
桃香はしゃべらない。先ほどより強く俺の服にしがみつく
一刀「桃香」
桃香「・・・ご主人様が決めた事なんだよね」
一刀「・・・うん」
桃香「そっか、なら仕方ないよ」
そう言い俺から離れた
桃香「気を付けてねご主人様♪」
桃香は笑う。
しかしその笑顔が無理やり作られたものだというのはすぐにわかる
桃香は気付いていないのか、自分が泣いている事に・・・
桃香「あれ?なんで?えへへ・・・ごめんねご主人様、目にゴミでも入ったのかな?」
目をごしごしと擦る
一刀「桃香」
桃香「・・・大、丈夫だから・・・」
俺は黙って桃香の頭に手を置く
桃香「なんでこんなに怖い・・・のかな?もしこれで本当にご主人様がご主人様じゃなくなったらって考えると・・・怖い」
一刀「実はさ、俺も怖いんだ」
頭を優しく撫でてやりながらしゃべる
一刀「もしこれで俺がもっとたくさんの人を殺したとして桃香達は俺を今みたいに俺を迎えてくれるかなって・・・そう考えると怖くて仕方ない。もしかしたら拒絶されるかもってね」
桃香「そんな事あるわけないよ!」
一刀「ありがとう。でも俺は今やろうとしている事をやめる気はない・・・なんでかわかる?」
桃香「・・・」
一刀「桃香が・・・俺を守るって、支えるって言ってくれたからだよ」
一刀「桃香をを信じているから、皆を信じてるから・・・俺は武器を握る、俺を支えてくれると信じてるから」
一刀「だから信じてほしい、桃香を信じる俺を・・・はは、何言ってんのかな俺」
桃香「・・・大丈夫、ご主人様のこと信じてる。だから・・・ちゃんと帰ってきて」
一刀「うん、約束する」
左慈「話は終わったみたいだな」
俺達のやり取りを見ていた左慈達がタイミング良く会話に入ってきた
左慈「白蓮達が集まってる、俺たちもそろそろ行かないと・・・『お兄ちゃ~んっ!!』・・・ほら来た」
一刀「鈴々、愛紗も」
鈴々「お兄ちゃんたちを迎えにきたのだ!」
一刀「そうか・・・ありがとう。愛紗も」
鈴々「えへへ~♪」
愛紗「いえ・・・私は」
一刀「愛紗?」
愛紗「・・・私は、あの時ご主人様を見る事しかできませんでした・・・ご主人様はいつも私達を支えてくださるのに」
愛紗「なのに私はあの時のご主人様に恐怖して、なにもできませんでした・・・」
拳強く握り締め言う
一刀「愛紗」
愛紗「はい・・・」
一刀「愛紗は素直だね。・・・心配させてごめん」
俺は優しく愛紗の頭に手を乗せる
愛紗「・・・謝らなければいけないのは私のほうです・・・」
頭を下げる愛紗
一刀「俺は大丈夫、だから笑って」
愛紗「ですが」
一刀「皆が俺のそばで笑ってくれることが俺の支えになるんだよ。だから・・・ね?」
愛紗「・・・はいっ」
一刀「うん、やっぱり愛紗には笑顔が似合うよ」
そう言って笑いかけると愛紗の顔が真っ赤になる
・・・さぁこれからが本番だ。
一刀「皆、白蓮さん達のところへ急ごう。この闘い・・・すぐに片づける」
お久しぶりですコイケヤです。
本当内容すみません・・・自分で書いて泣けます。早くホンワカしてる回を書きたい・・・
コイケヤも受験シーズンに入り、全然書けない状況が続いています・・・
しかしなるべく時間を作って書くつもりでいるので読んでくださっている方、どうかよろしくお願いします!!
意見、質問、要望、感想なんでもお待ちしております!!
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お久しぶりです、コイケヤです
受験シーズンとなり投稿がとても遅れてしまいました。
きっと忘れられた作品だと思いますが出来る限り頑張って書かせていただきます!!