俺は中庭で茶を飲みながら于吉について考えていた。
左慈は生きる気は無いと言った。
そして、恐らく于吉もそうだろう。
あの二人は長い間外史を否定することしかできなかった。
それが二人の使命だったから……
そして、その使命が苦しくなって俺に介錯を任せた。
「俺の手はいつから斬りたくない物を斬る様な手になったんだろうな……」
俺は自分手のを眺めてみる。
一見普通の手だがもう既にこの手は悪人を斬っては居るが善人も斬っている手になり下がった。
でも、それでも……
「己の守りたい者を守るべきじゃよ」
「許子将……それに管輅まで……」
考えごとをし過ぎて気が付かなかった……
俺もまだまだだな……
「あなたは本当に優し過ぎるんだよ。
その優しさは自分すらも傷つけるからね」
「あの啓雅と言う者もそうであった。
お前達二人は似ているよ」
「俺達が?勘弁してほしいな」
あんな戦闘狂と似てるとか鬱で寝込みそうだ。
「話しを戻すぞ。
お主は守る為に戻って来た。
それがお主の天命じゃ」
「そうそう!守ってれば良いんだよ!
この大陸一の占い師が保証するよ!
君は君の守りたい者を守っていれば良い!
そうすればあなたの周りの人も幸せになれるから!」
そう言って二人は微笑んだその笑顔は本当に綺麗だった。
思わず見惚れてしまいそうになったが何とか意識を保つ。
「ありがとう。
吹っ切れたよ(ニコ)」
「「//////」」
「ん?」
顔が赤いな……
風邪か?
「大丈夫?」
「「大丈夫(じゃ)!」」
「あ、ああ。
じゃぁ、鍛練に行ってくるから」
そう言って俺は鍛練場に向かった。
第三者SIDE
一刀が居なくなって二人は中庭で呆然としていた。
二人は今まであの様な笑顔を向けられたことが無かった。
ましてや初めて向けられた笑みがあの『魏の種馬』の笑みだ。
顔が赤くなるのも当たり前。
そして……
「ねぇ、許子将」
「何じゃ、管輅」
「私一刀が好きになったかも////」
「わしもじゃ////」
こうなるのも当たり前なのである。
「絶対に告白して恋仲になろうね!」
「うむ!」
余談だが歴史書には天の御遣いの妻の内に二人の占い師が居て平和の為にに尽くしたと言う記述があるとか
無いとか……
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こんにちわ~
試験的に10/30日からローテーションせずにこの作品を
書いてきましたがやはりローテーションしたほうが良いかなと
思って明日からローテーションします。
明日は『寂しがり屋の女の子の為に……』を更新します。
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