【VF-1MS バルキリー(精密射撃仕様)】
【スペック】
<設計・製造>
ストンウェル/ベルコム社共同開発
<全長>
14.23m(ファイター)/11.3m(ガウォーク)/4m(バトロイド)
<全幅>
14.78m(主翼展張時)/8.25m(主翼後退時)/7.3m(バトロイド)
<全高>
3.84m(ファイター)/8.7m(ガウォーク)/12.68m(バトロイド)
<空虚重量>
13,250kg
<エンジン>
(主機)新中州重工/P&W/ロイス FF-2001 熱核反応タービン×2/(副機)液体ロケットブースター×3
<エンジン推力>
(主機)11,500kg×2/(副機)8,333kg
<最高速度>
M2.81(高度10,000m)/M3.87(高度30,000m)
<乗員>
2名
<攻撃兵装>
ハワード GU11 55mm3連ガトリングガンポッド×1
<防御兵装>
エネルギー転換装甲SWGAシステム一式
アクティブステルスシステム一式
チャフ・フレアー・スモークディスチャージャーシステム一式
<選択装備>
大気圏外用スーパーパーツ
プロテクターウェポンシステム
AMM-1 対空対地ミサイル×12
UUM-7 マイクロミサイルポッド×4
RMS-1 大型対艦反応弾
他多数
【機体解説】
各種OTMの利用によって、従来の戦闘機とは比べものにならない戦闘能力を有する可変戦闘機、バルキリー。各種オプションパックの搭載で、あらゆる作戦を遂行することが出来るのも、そのアドバンテージのひとつであると言える。
このMS(「Military sniper(狙撃兵の意)」の略で、S(Snaiper)型では隊長機のS型、G(Guner)型では早期警戒・航空管制仕様のG型と混同されてしまうので後年そのように変更された)型は、その拡張性・汎用性の高さを見込んで設計されたVF-1 バルキリーシリーズの長距離狙撃用機である。
射撃手と操縦士の2名の搭乗を前提としているため、機体は複座型練習機であるD型のフレームを流用。また頭部は構造上スペースに余裕があり、かつ狙撃用大型カメラを使用するためA型の物を使い、マウラー RoV-20 11mm対空レーザー機関砲の代わりに望遠カメラや各種高精度センサーを後付けした。
基本的に、脚部には機体固定用アンカー兼安全確保用の補助脚を内蔵した専用FASTパックを装着し、精密射撃時には後述の専用ライフルのバイポッドと合わせて照準調整の補助に使用する。ちなみにこのFASTパックは大気圏内での使用を考慮し、プロペラントの積載量はスーパーパックの脚部用パーツより少ない。
本機は専用武装として中折り式の精密射撃用ライフルを採用。機体に搭載された専用の狙撃用システムと前述の専用脚部FASTパックのアンカー、そして4つの精密射撃用スタビライザーフィンによって最大射程の半径15km圏内での誤差は大きくても15cm前後となっている。
また、VF-1シリーズの特徴である選択式装備も使用可能で(専用脚部FASTパックの有無はパイロットと作戦内容による)、これによって本機は、実行可能な作戦内容の幅を更に広げることが出来る。
ただし、この機体は未だ未知数とも言える敵性異星人の戦力と狙撃用システムの開発の遅延によって生産が大幅に遅れ、また完成前に地球の統合軍本部がゼントラーディ軍によって壊滅的被害を受けたことから、β版の狙撃用システムを組み込んだ数機の試作機(内一機は生産されたVF-1Dをそのまま流用し改造した物)が生産されるに止まり、しかも後年地球各地で多発したゼントラーディ人の暴走によって、その試作機までもが大破、もしくは行方不明になっている。
【VF-19MS エクスカリバー(精密射撃型)】
【スペック】
<設計・製造>
新星インダストリー
<全長>
18.62m(ファイター)
<全幅>
14.87m(主翼展開時)
<全高>
3.94m(ファイター)/15.48m(バトロイド)
<空虚重量>
8,750kg
<エンジン>
(主機)新星インダストリー/P&W/RR FF2500EE 熱核バーストタービン×2/(副機)HMM-6J P&W高機動バーニアスラスター
<エンジン推力>
(主機)67,500kg×2(宇宙空間瞬間最大推力)
<最高速度>
M5.1+(高度10,000m)/M21.0(高度30,000m) (ノーマル仕様のまま衛星軌道上に進出可能)
<乗員>
1+1名(後部座席展開時)
<攻撃兵装>
マウラーREB-30G 対空レーザー砲×1
マウラーREB-23 半固定レーザー機銃×2(腰部装備)
ハワードGU-15 ガンポッド×1
マイクロミサイルパレット×2(内装式標準兵装、他の兵装パックに交換可能)
<防御兵装>
防弾シールド×1(左腕に装備)
ピンポイントバリアシステム
エネルギー転換装甲SWGAシステム一式
アクティブステルスシステム一式
チャフ・フレアー・スモークディスチャージャーシステム一式
<選択装備>
専用スーパーパーツ
フォールドブースター
他多数
【機体解説】
2059年にマクロス・フロンティア船団で評価試験が開始されたVF-25には、従来の機体にはなかった(正式採用機としてという意味で)長距離狙撃用のG型がある。VF-25を開発するに当たって新星インダストリー社VF-25開発グループは、この長距離狙撃型機の必要性・戦闘能力の高さを確かめるべく、統合軍本部から提供された過去の狙撃用機開発構想とそれによって作られた試作機の資料を基に、本機VF-19MS(=Military Snaiper、狙撃兵の意)を製作した。
機体は、素体にC型を流用しつつA型の複座仕様であるB型、宇宙特化型のE型、攻撃機として特化させたVFA-19Aを参考にして作られ、主翼は運動性よりも安定性を高めるためにE型やF型、S型に見られるデルタ翼に近い形状が採用された。またVFCやカナードも装備され、機体の安定性を高めている。
エンジンは一撃離脱戦法をできるようにYF-19に使用されていた物を本機でも搭載。またこのエンジンの性能に任せて、可変攻撃機的な運用をすることも可能である(本来意図された物とは言えないが)。
頭部カメラもYF-19やVF-19改に搭載されていたデュアルセンサー方式を採用。人間の目のように2つのカメラを搭載することで、目標への距離をより明確にはじき出すように工夫されている。
そして専用武装として装備されたのが、VF-25Gが当時装備する"予定"だった遠距離精密射撃用 SSL-9B ドラグノフ・アンチ・マテリアル スナイパーライフルの試作型、SSL-X-9である。これは正式採用された9Bより全長が10%程短く、また試作段階故に誤差が大きい(とはいえこのライフルでも射撃距離20km内での誤差は約15cmである)。また、左腕部防弾シールドの裏にはこのライフルの予備弾倉が2つ備え付けられている。
本機は2056年に先行して3機が完成し、マクロス・フロンティア船団の民間軍事会社S.M.Sの一部隊や惑星エデンのニューエドワーズ・テストフライトセンターなどで評価試験を受け、VF-25Gの完成に寄与した。
また、VF-19シリーズの操縦に慣れたパイロット用の狙撃機として少数ずつ追加生産され、統合軍の各部隊や民間軍事会社で運用された(余談だが、機体自体が高額であり狙撃機という枠自体が過去にあまりなかった、というようなことも配備数と生産数の低下に繋がっていると思われる)。
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第2弾