于吉が来てから二日後。
俺は華琳に呼ばれ華琳の部屋に来ていた。
まぁ……あの……今は夜の営みの後なんだけど/////
華琳は俺の横にいる。
え?服を着てるかって?
それは想像にお任せするよ。
「一刀……本当に大丈夫なのよね?」
華琳は俺にぴったりとくっついて心配そうな顔をしてそう聞いてきた。
俺は華琳の頭を撫ででこう答える。
「大丈夫だよ。
俺は華琳の傍を離れたりしないから」
そう言うと華琳は安堵した表情を浮かべてゆっくりと目を閉じた。
完全に寝たのを確認して俺は華琳を起こさない様に華琳を俺から離した。
俺は立ち上がりゆっくりと服を着る。
そして部屋から出て一言こう呟いた。
「待たせたな。
于吉」
俺がそう言うと于吉が姿を現す。
「おや、気付いていましたか」
「ああ、それより明日お前達の所へ行く。
明日お前達の所に俺を送ってくれ」
「曹操殿に言わなくても良いのですか?」
「怒られるかもしれないけどな……
何となく思い出してきてな……
お前達との一騎打ちは誰にも邪魔されたくないって思うようになったんだ」
何となく思い出して来たのは于吉が来た夜。
寝ようと思ったらどんどん記憶が頭の中に流れて来た。
「そうですか……
ならば、その日は私は邪魔をしない様にしましょう。
左慈が一番あなたとの決着を着けたがっているでしょうから」
「悪いな……流石にお前達二人を同時に相手にするのは無理だからな」
「では、そろそろ行きますので」
そう言って于吉は姿を消した。
俺はそれを見て部屋に入る。
俺はゆっくりと服を脱いで寝台に入る。
「お休み……華琳」
俺はゆっくりと目を瞑った。
「バカ一刀……」
そんな声が聞こえた様な気がした。
中庭
起きてから俺は誰にも言わずに一人で中庭に来た。
于吉からもらった北谷菜切は自分の部屋にあったから自分の部屋に取りに行った。
「于吉、出て来い」
俺はそう言って于吉を呼ぶ。
すると于吉は姿を現した。
「準備はよろしいですか?」
そう聞かれて俺は目を瞑り少し色々な記憶を思い出す。
蜀の世界では俺を桃香達が助けてくれた。
呉の世界では種馬だ何だと言われても皆俺を愛してくれたこと。
そして、ここ、魏の世界では皆勝手に消えた俺のことを待っていてくれた。
ある意程思い出を掘り返して俺は目を開きこう答えた。
「送ってくれ」
「行きます!はぁぁぁぁっ!」
俺の周りに光が現れる。
少しづつ俺の体は透けていく。
完全に透ける前に俺はこう言った。
「皆!行ってくる!」
と。
第三者視点
一刀が消えて于吉は汗を拭った。
そして後を向いてこう言った。
「皆さん!もう良いようですよ!」
于吉がそう言うと三国の将達全員が姿を現した。
「ご主人様にばれてたんだ」
「彼は強くなったようですからね。
本当に……それより曹操殿、あなたは声を掛けずに見送っても良かったのですか?」
于吉がそう言うと華琳は小さく笑いこう言った。
「私達と一刀に言葉なんて必要無いわよ」
彼女がそう言うとその場に居た将全員が頷いた。
彼女達の顔は本当に美しい笑顔だった。
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こんにちわ~
今回は短いですが許してください。
では、始まり~