No.274739

真・恋姫無双 武道会(団体戦編)第九章

カイさん

愛紗との手合せの直ぐの話です

2011-08-16 00:15:16 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:8676   閲覧ユーザー数:6346

愛紗「私の青龍刀が・・・」

 

一刀「悪いな、手加減したんだけど」

 

愛紗「なっ!?」

 

そう言い残し、一刀は華琳達の居る場所に向かう

 

 

星「見えたか?」

 

紫苑「ええ、何とか」

 

桔梗「何と言う速さの一撃じゃ」

 

焔耶「桔梗様、見えたんですか!?」

 

翠「剣を抜くまでは見えたけど」

 

蒲公英「気が付いたら抜いた・・・」

 

朱里「まるで見えませんでした」

 

雛里「何時攻撃したんですか?」

 

桃香「北郷さんに聞いてみようよ♪」

 

白蓮「答えてくれるのか?」

 

桃香「大丈夫だよ♪」

 

鈴々「鈴々もいくのだ!」

 

翠「おーい愛紗!!」

 

愛紗「・・・」

 

翠「愛紗?」

 

星「しばらくそっとしておいてやれ」

 

桃香達は華琳達の場所に歩き始めた

 

 

華琳「一刀、今のは」

 

一刀「居合い抜きだ」

 

春蘭「居合い抜き?」

 

秋蘭「確か一刀の技の中で、唯一氣を使わない技だったな」

 

霞「氣を使わないやて!?」

 

凪「そう言えば、隊長から氣を感じませんでしたね」

 

一刀「ああ、あれは「北郷さん♪」劉備さん?」

 

一刀が気が付いた時には、桃香達が近くに来ていた

華琳「桃香、どうしたの?」

 

桃香「はい♪北郷さんにさっきの事を聞きたくって」

 

一刀「さっきの?・・・ああ、居合い抜きですか」

 

星「居合い抜きと言うのですか」

 

一刀「趙雲さんでしたっけ?」

 

星「うむ、ああ後私の事は星と呼んで欲しい」

 

一刀「良いんですか?」

 

星「貴殿程の腕の持ち主なら構わんよ」

 

風「おお~星ちゃん大胆ですね」

 

一刀「おはよう風」

 

風「おはようですお兄さん」

 

椅子座って寝ていた風が、目を覚まし一刀の側に立つ

 

 

朱里「あの北郷さん」

 

一刀「はい、あれ?」

 

一刀が声のした方を向くと、誰も居なかった

 

 

朱里「うう、下です」

 

一刀「えっ!?あっ!」

 

一刀が下を向くと、落ち込んだ朱里がいた

朱里「ううっわざとですか」

 

一刀「ちっ、違いますよ!!」

 

ゲシッ!!ゲシッ!!

 

一刀「痛って!?桂花蹴るなよ!!」

 

桂花「五月蝿いはよ!!黙って蹴られなさい!!」

 

一刀「嫌じゃ!!」

 

朱里「あ、あのー」

 

一刀「ん?あ!?すいませんえーと?」

 

朱里「初めまして、諸葛亮孔明です」

 

一刀「えっ!?じゃあ臥龍孔明!?」

 

朱里「はわわ!!は、はい!?」

 

雛里「わ、私は鳳雛でし!?」

 

一刀「・・・」

 

朱里「北郷さん?」

 

一刀「あ、すいません思ってたのと姿が違いすぎたんで」

 

朱里「ううっどうせ私は小さいですよ」

 

雛里「しゅ、朱里ちゃん」

 

星「ゴホン!」

 

朱里「はわわ!?」

 

雛里「あわわ!?」

 

星「軍師殿達は、北郷殿に聞きたい事が有るんじゃないのか?」

 

朱里「は、はい!!」

 

朱里は直ぐに軍師の顔になる

朱里「北郷さん、さっき言っていた居合い抜きについて教えていただけませんか?」

 

一刀「何故ですか?」

 

一刀の雰囲気が変わった事に、全員が直ぐに気が付く

 

 

朱里「そう警戒しないで下さい、ただの知的好奇心です」

 

一刀「うーん」

 

一刀が華琳の方を見ると、華琳は一回だけ頷く

 

 

一刀「居合い抜きとは、長い剣を一気に抜いて相手を切る技です」

 

朱里「長い剣?その武器ですよね」

 

一刀「ええそうです、正式名称は村雨です」

 

雛里「そっちの剣はなんて名前ですか?」

 

雛里が指を指したのは、もう一本の剣

一刀「ん?これですか、内緒です」

 

朱里「なっ、何でですか!?」

 

一刀「そんなに聞いてばかりだと、こっちが疲れちゃいます」

 

春蘭「何だ、別にもったいぶらずに教えろ」

 

一刀「春蘭がチューしてくれたら教えて上げるけど」

 

春蘭「なっ!?何だと////」

 

秋蘭「さあどうする姉者?(ニヤニヤ)」

 

春蘭「うっうう////」

 

華琳「一刀、あんまり春蘭をからかわない方が良いわよ#」

 

一刀「じょ、冗談だよ冗談」

 

華琳の笑顔を見た一刀は、華琳から距離をとる

一刀「これはでもやっぱり教えられないな、いざと言う時の為に取って置きたいからね」

 

そう言い終わると同時に、一刀は秋蘭を見る

 

 

秋蘭「そうか」

 

秋蘭は一刀の顔を見て笑うだけだった

 

 

華琳「そう、決勝で見せてくれるのね」

 

一刀「そう言う事だ」

 

秋蘭「はい」

 

桃香「あの北郷さん」

 

一刀「何です?」

 

桃香「その居合い抜きって、他の人でも出来るんですか?」

 

一刀「多分・・・いや誰も出来ないと思います」

 

翠「誰も出来ない?」

 

蒲公英「どうして?」

 

一刀「それは「一刀殿」稟?」

 

今まで黙っていた稟が、一刀に声を掛ける

稟「舞台の修理が終ったそうです」

 

一刀「判った、スイマセンがこの辺で」

 

朱里「はい、有難うございました」

 

一刀「いえいえ、あっそうだ関羽さんの青龍刀を見てください、そうすれば出来ない理由が判りますよ」

 

一刀が言い終ると、華琳達は会場に戻る

 

 

桃香「愛紗ちゃんの武器?」

 

焔耶「どう言う事でしょう?」

 

紫苑「見てみましょう」

 

桔梗「うむ、それが一番じゃ」

 

蒲公英「見よ見よ♪」

 

桃香達は愛紗の下に向かった

一刀「・・・」

 

風「お兄さん、朱里ちゃんの事考えてますね」

 

一刀「ああ、ちょっと怖かったよ」

 

稟「怖い?」

 

一刀「ああ、全てを見通す様な目をしていた」

 

風「朱里ちゃんの判断力と観察力は、蜀でも一・二を争います」

 

桂花「伊達に臥龍何て言われてないわ」

 

一刀「ああ、あれは敵に回したくない」

 

風「風も余り朱里ちゃんを敵に回したくないですからね~」

 

稟「そうですね、正直に言えば」

 

桂花「そうね」

 

一刀「そうか・・・諸葛亮・・・孔明か・・・」

 

その言葉を最後に、一刀は控え室に付くまで一言も喋らなかった

桃香「愛紗ちゃん」

 

愛紗「桃香様・・・」

 

星「愛紗、武器を見せてくれないか?」

 

愛紗「ああ」

 

愛紗から武器を受け取ると、星の顔付きが険しくなる

 

 

星「成る程、これは確かに出来ないな」

 

鈴々「つるつるなのだ」

 

桃香「すごーいこんなに切れ味が良いんだ、北郷さんの武器って」

 

紫苑「それだけじゃないわ」

 

桔梗「うむ、武の腕も関係しとるはずじゃ」

 

翠「どれだけ鍛錬をしてきたんだあいつ」

 

蒲公英「想像が付かないね」

 

愛紗「・・・」

 

朱里「愛紗さん?」

 

愛紗「桃香様、お願いがあります」

 

桃香「何?」

 

愛紗「今から言う我が侭を、許して頂きたい」

 

桃香「えっ!?何何?」

愛紗「私は・・・北郷殿の弟子になりたい」


 
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