ある日の深夜のこと。
イカロスとカオスがテレビ番組を見ていた。
その番組とはカオスが好きで見ているアニメであった。
「「……」」
二人は黙ってアニメ番組を見て、番組を見終えるとテレビの電源を消す。
「面白かったね、イカロスお姉様」
「………」
「イカロスお姉様?」
反応がないので少し心配するカオス。
「どうしたのよ? アルファーにカオス」
「ニンフお姉様」
そこにニンフがやって来る。
「ニンフ、カオス」
「「うん?」」
「私、魔法少女になる!」
「は?」
イカロスのとんでもない発言にニンフは何のことか全然分からなかった。
「ちょっとアルファー、突然何を……」
ニンフが尋ねようとしたが、イカロスはすぐにカードを取り出す。
そしてカードが光を放つ。
「アルファー!?」
光はすべてを世界全てを包み込み、光は止む。
魔法少女クイーンイカロス
イカロスが魔法少女になりたいと言い出してから数日が経つ。
イカロスはいつの間にか本当に魔法少女として日常を守っていた。
そして今日も……。
「! 誰かが助けを求めてる!」
イカロスは人が助けを求める声を聞き取る力を手に入れていた。
イカロスは羽を広げて、その声の元へと飛んでいく!
桜井家の家の屋根を突き破って……。
「こらー! イカロスーーーー! 天井をやぶるんじゃないーーーー!!」
智樹の怒鳴り声も無視してイカロスは飛んでいく。
そしてイカロスは助けを求めていた小さな男の元に降りる。
「どうしたの?」
「お母さんがどこかに行っちゃって…」
「迷子……私が探してあげる」
「本当?」
「はい」
イカロスは一つのステッキをカードから取り出し、そのステッキを持つ。
そのステッキのデザインは魔法少女ものでよくあるようなハートマークが先端に付いたものであった。
「スイクルスイクル、カカカカ。この子のお母さん、出ておいで~」
イカロスの持つステッキから光の粉のようなものが出てき、その光の粉は男の前で人の形を形成し、そこから男の子のお母さんが現れる
「あれ? ここっは…」
「お母さん!」
男の子が涙目ながらお母さんに抱きつく。
「としひこ、もうどこ行ってたの~」
「ありがとう、お姉ちゃん」
「ううん」
「本当にありがとうございます? あの、お名前は…」
「私は魔法少女クイーンイカロス……」
『誰かーーーーー!!』
「また誰かの助けを求める声! それでは…」
イカロスは親子にお辞儀をして、また助けを求める声の元へと飛んで行った。
「ありがとう、クイーンイカロス…」
飛び去っていくイカロスにお礼を言う親子。
イカロスは次に助けを求める声のした場所へとやって来る。
「どうしたんですか?」
そこには箪笥を移動させようとしたが、箪笥がのしかかってきて今にも潰れそうな男の人がいた。
「これ持ってくれ……」
「はい」
イカロスはそう言われながらもステッキを振る。
「スイクルスイクル、カカカカ。箪笥よ、浮け~」
ステッキから発せられた光の粉が箪笥を包む。すると箪笥はふわふわと浮き始める。
「おお!?」
「これをどこに運べばいいんですか?」
「あの角の方においてくれ」
「はい」
イカロスは言われた通りの場所に箪笥を運ぶ。
「ありがとな」
「いえ」
『誰かーーーーーーーー!!』
「また助けを呼ぶ声!」
イカロスは飛び去ろうとする。
「待ってくれ! あんた名前は?」
「魔法少女クイーンイカロス」
イカロスは名乗ってすぐにその場を飛び去る。
「ありがとな、クイーンイカロス」
イカロスは助けを求める声の元にやって来る。
「どうしたんですか?」
「カバンをひったくれたのよ!」
「分かりました」
イカロスはまたステッキを取り出す。
「スイクルスイクル、カカカカ。ひったくりをここに呼び出せ~」
光の粉がひったくられた女性の前で人の形を成すとそこにひったくり犯が現れる。
しかもそのひったくり犯は既にボロボロにされていた。
「な、何故……?」
ひったくり犯はなぜ自分がボロボロになって上に一度通った場所に戻っているのか分かっていなかった。
イカロスは呪文を唱えた際に、呼び出しただけでなく相手をボロボロにすることも同時にしていた。
そのためひったくり犯は呼び出されたと同時にボロボロにされていたのだ。
「あ、私のバッグ!」
「う……う……」
ひったくり犯は力が出ず、バッグは簡単に女性の元に戻った。
それからすぐに警官が現れ、ひったくり犯は捕まった。
「ご協力、ありがとうございます!」
警官の一人がイカロスに対して敬礼する。
「いえ、いいんです」
「あの、お名前は…」
「魔法少女クイーンイカロス」
『助けてーーーーー!』
「助けを呼ぶ声! それでは…」
イカロスは再び空を飛んでいく!
それからまた数日が経つ。
「なんかイカロスさん、元気ないよね」
「ああ」
智樹の家の居間でそはらと智樹がそんな話をする。
「イカロスさん、顔には出さないけど、疲れてるようにしか見えないもん」
そはらの言う、イカロスが疲れているようにしか見えないと言うのは、イカロスはいつものように智樹やそはら達と日常を過ごしたり、困ってる人達を助けに行ったりしている。
しかしイカロスはたまにだがため息をついたりしている。とは言ってもイカロスは元々感情に乏しいのでため息をつく表情はいつもの表情とあまり変わらない。
「アルファーは感情制御が低いから、いつものようにしか見えないもの。無理ないわ」
「でもなんでまた……。そもそもなんでイカロスは突然魔法少女って名乗って人助けしてるんだろうな」
「……」
「そういえば、イカロス先輩ため息をついてる時こんなこと言ってました」
アストレアがふと思い出す。
「アストレアお姉様、イカロスお姉様はなんて言ってたの?」
「確か……、『全然敵が来ない』って言ってたかな~」
「敵が来ない?」
「………」
秋山はアストレアの言葉でイカロスの言った言葉の意味をなんとなく分かる。
「……カオス」
「何? 秋山お兄ちゃん」
「イカロスが魔法少女を名乗りだしたのって大体1週間前だよな」
「うん」
「ひょっとしてイカロスの奴、お前と一緒に『魔法少女シリカルキャプチャーきくの』って見てたんじゃないのか?」
「うん、見てたよ」
「何ですか? その、『魔法少女リシカルキャプチャーきくの』って?」
そはらが質問してみる。
「ああ、1週間前に最終回を迎えた深夜の魔法少女アニメさ」
「たまにアルファーとカオスが一緒になってテレビ見てるのは見てたけど、そんなの見てたの」
「うん」
「そのアニメとイカロスに何か関係が?」
「話してもいいけど、実際見てもらった方が早いか……」
秋山はそのアニメが収録されたDVDを召喚する。
「俺お手製で、全25話をダイジェスト的にまとめておいた」
「あんた見てたの?」
「ネタ収集程度にな…」
秋山がそう言いながら智樹の家にあるDVDデッキにアニメのDVDを見せ、皆に見せる。
DVDは1時間30分で終わる。
「感想は?」
「面白かったです!」
「まあ普通な感想だな。だがこれでイカロスがなんで魔法少女になったか分かったか?」
「なんとなく……」
「ええ……」
「うん……」
そはらとニンフとアストレアは何故かの理由は分かった。
「どういうことだ?」
しかし智樹だけは未だに分かってなかった。
「あのな……、これの最後はどうなったんだ?」
「主人公の女の子が強い敵と戦って勝って、好きな男の子に告白してそのまま付き合った…だよな?」
「その通り。つまりイカロスがしたいことは強い敵と戦って勝って、お前に告白してそのまま付き合おうって言う魂胆だ」
「………へ?」
智樹は突然のことで何が何やら分からなくなった。
「俺とイカロスが付き合う?」
「正確にはイカロスがお前と付き合いたいと言うことだ」
「そんなバカな……」
智樹には信じられない話だと思った。
智樹にとってイカロスは大事な家族、それが恋愛対象になるなど、思いもよらなかったのだ。
しかしそはらにニンフにアストレアにとってはいつ起きてもおかしくないと思えるものであった。
「それでイカロスお姉様はその強い敵を待ってるんだね?」
「そうだな。そんでそいつに勝った暁に智樹に告白し、そのままゴールインと言うことも………」
「「「そんなことさせない!!!」」」
そはらとニンフとアストレアが突然立ち上がる。
「ど、どうしたんだよ? お前ら?」
三人が突然立ち上がったことに智樹は戸惑う。
「秋山さん! 私達がイカロスさんに勝てるような変身とかありません?」
「おいおい、お前達、お前達がイカロスの敵になって、イカロスの告白を阻止しようってか?」
「「「そうです!!!」」」
「俺は当然として、カオスならまだ勝てる確率はあるが、お前達じゃ束になっても……」
「「「できるの(んですか)!? できないの(ですか)!?」」」
三人がすごい形相で秋山に詰め寄る。
「出来んこともないけど、本気でやる?」
「「「もちろん(です)!!!」」」
「そうか……」
秋山は観念したかのように三人に向かって手を広げる。
するとそこから放たれた氣がそはら達を包み込み、その氣が消えるとそはら達の格好は変わっていた。
ニンフとアストレアは戦闘時の服の状態に加え、背中には羽の妨げにならないようにアームやらミサイル砲やらの兵器が搭載された機器がつけられ、腕にはそれぞれのパーソナルカラーの装甲機器がつけられていた。
そはらもイカロス達のようなエンジロイドの戦闘服になり、背中にはニンフ達がつけられた機器に加え、ブースターが付いていた。
「これでよしと。それならまず負けることはないぞ。
それとそはら、お前のいつも智樹に対してやってるチョップはその姿だといつでも使える上に威力も上がってて、エネルギー波も撃てるからな。
後、アストレアのchrysaorも剣先からビーム出せるようにしといたから」
「秋山さん、ありがとうございます!」
「それじゃあ行くわよ!」
「「はい!!」」
ニンフを筆頭にそはら達は飛んで行った。
「本当に行っちまった」
「秋山お兄ちゃん、ニンフお姉様達、本当にイカロスお姉様に勝てるの?」
「さあな」
秋山はその場で寝転がる。
「さあなって…」
「結局武器とか道具って使う奴によって良くも悪くもなるんだ。
俺は強いのを与えてやったけど、使うのはあいつらだ。
それ以上の面倒は見る気はない」
秋山はそう言いながら、智樹の居間のテレビの電源をつける。
『アッカリーーーーーン!!』
テレビをつけるとそこにはアニメのアバンが流れだされた。
「お、これ深夜やってるアニメじゃん。こんな時間に再放送してるんだ」
「これって確か、主人公が主人公らしくないアニメだよね?」
「そうだ」
秋山とカオスがアニメの話になって夢中になる。
「はぁ~、大丈夫なんかな~」
色々と不安になる智樹。
その頃…。
「ありがとう、クイーンイカロス」
「それでは」
小さい子供の手助けをした魔法少女クイーンイカロスは家に帰ろうと飛んでいく。
そして飛んでいく中で……。
「!」
突然自身に内蔵されていた警報装置がなり始める。
「ロックされてる……、攻撃は…下から!」
イカロスが下を見るとそこには誘導ミサイルが自分に目がけて飛んでくるのが見えた。
「Artemis」
イカロスがArtemisを発射して何とか誘導ミサイルをすべて破壊する。
「……」
イカロスが一安心しているとまた別の方向からアラート音が鳴り響く。
「!」
イカロスがそれに気づいた時には遅かった。なぜなら飛んできたものがイカロス目がけて体当たりし、イカロスは防御が間に合わずそのまま地上へと落ちた。
「……!」
イカロスはすぐさま立ち上がる。
「私とデルタの連携はどう? アルファー」
イカロスの前にステルスを解いたニンフとそはら、そして空からアストレアが降りてくる。
「ニンフ、アストレア…それにそはらさん……」
イカロスはいつもとは違う雰囲気を持った三人に少しは戸惑うもすぐに冷静になる。
「そう……、あなた達が……私の戦うべき敵!」
イカロスの目が赤色に染まる。ウラヌス・クイーンモードに入った証拠である。
「そう、そして…トモキへの告白は私がする!」
「ニンフさん…智ちゃんの告白は私がするの!」
「いえいえ! ここは私が…」
「「「私!!!」」」
三人が智樹に告白するのは自分だと言い、喧嘩を始める。
「Artemis」
イカロスはそんなのにお構いなしにArtemisを発射させる。
「はっ!?」
三人はギリギリのところでArtemisをかわす。しかしArtemisは追尾能力があるのでArtemisは執拗に三人を追う。
「ハッキングフィールド展開!」
ニンフがハッキングフィールドを広げ、そのフィールドが飛んでいるArtemisを巻き込むとArtemisは方向を変え、すべてイカロスの方へと向かった。
「! Artemis!」
イカロスがすぐさま新しいArtemisを発射させ、何とか撃墜するも先に撃ったArtemis全ては撃墜できず、何基かはイカロスに直撃する。
「……」
しかしイカロスの自己修復機能は並のものではないので、傷はすぐに治った。
「やっぱりあの程度じゃだめね、デルタ! そはら!」
「「はい(うん)!!」
アストレアはchrysaorを構え、そはらも殺人チョップを構える。
そしてニンフもパラダイス=ソングの発射体勢に入る。
「!!」
イカロスは本気を出すとして、APOLLONを使おうとする。
しかしニンフ達の背中に装備されていたミサイルがイカロスを襲う!
「! aegis」
イカロスはとっさにaegisを張るもミサイルの爆風による煙で視界が遮られる。
「……」
イカロスがレーダーでニンフ達を探ろうとするが、ニンフのハッキングフィールド内であったためにレーダーは使い物にならなかった。
煙が少し晴れて、視認が出来るようになり、イカロスが見えるところを見てみると三人は固まっておらずばらばらに散っていることに気づく。
「しまった!」
「……どっせええええい!!」
「パラダイス=ソング!!」
「空手剣(くうしゅけん)!!」
ニンフのパラダイス=ソングだけでなく、アストレアの剣から巨大なエネルギー波が地面を伝って飛んでき、そしてそはらのチョップからは刃のエネルギー波がイカロス目がけて飛んでくる!
「!!!」
イカロスがaegisの出力を上げるも、aegisは破壊され、イカロスは無抵抗に空を舞う。
「………っ」
「まだよ、アルファー。パラダイス=ソング!!」
「うぉおおおりゃあああ!!」
「昇手斬(しょうしゅざん)!!」
空を舞うイカロスに対してニンフとアストレアは先ほどと同じ攻撃を、そはらは技こそあまり変わりないが、威力は先ほどの技よりも高く、色が青から赤になったエネルギー波を放つ!
そしてそれらの攻撃はイカロスに直撃し、イカロスは地面に落ちる。
「…」
「どう?」
ニンフ達がイカロスに近づく。イカロスは反応がなかった。
「勝ったわ。ついにウラヌス・クイーンに勝ったのよ!」
「やりましたね、ニンフ先輩!」
「これで智ちゃんに告白しに……」
「それは私の役目よ、そはら」
「いえいえ、ここは私の役目ですよ」
そはらとニンフとアストレアの間に緊張が走る。
「それじゃあ今度は私達の中の誰がトモキに告白するか、決めようじゃないの」
「いいですね、それ」
「ニンフさん、アストレアさん、負けませんよ」
そして三人の内部抗争が始まろうとしていた。
智樹の家の居間では…。
『やっぱり小学生は最高だぜ。(………バスケが……したいです……)』
のんきに寝転がりながらテレビを見ている秋山とカオス、そして座って少し悩んでいた智樹がまだいた。
「なあ、秋山」
「なんだ?」
「あいつらの雰囲気からしてイカロス、負けるんじゃ…」
「かもな」
「かもなって……」
「あいつらのあの状態からしたらイカロスは負けるかもしれんな。
だがこれだけは覚えておきな。魔法少女の主人公ってのは死ぬことはあっても負けることはない」
「そうなの?」
「俺が知ってる限り」
「そうかな~」
「まあ決着がつくのに時間はそんなに長くないだろ」
やはりのんきな秋山。
『私…仙之(せんじ)さんのことが好きです! 付き合ってください!』
秋山達が見ているアニメでは小学5年生くらいの女の子が高校生くらいの男の子に告白するシーンになっていた。
「これロリコンじゃないのか?」
智樹がアニメを見てそう漏らす。
「ねえねえ、お兄ちゃん」
「なんだ?」
「私もお兄ちゃんが好きだから付き合って♪」
「ぶっ!」
カオスの言葉に思わず吹き出す智樹。
そはら、ニンフ、アストレアが三つ巴の戦いを繰り広げている。
「パラダイス=ソング!」
「どっせえええい!!」
「空手剣!」
三人の必殺技がぶつかり合う。
「「「おおおおおおおおお!!!」」」
三人が直接肉弾戦に入ろうとした時……。
「!」
ニンフが突然向きを変える。
「ニンフ先輩どうしたんですか?」
「もしかして降参?」
「違うわ! アルファーが起きたわ!」
「「え!?」」
アストレアとそはらもニンフの見ている方向を見るとそこには自己修復で完全に復活したイカロスがAPOLLONを構えていた。
「大人しくしなさい」
イカロスはAPOLLONを放つ!
「逃げるわよ!」
ニンフ達が逃げようとした瞬間、aegisがニンフ達を囲み、ニンフ達を逃がさない。
「しまった!」
「「「きゃあああああああ!!!」」」
ニンフ達はAPOLLONの爆発に巻き込まれ、aegisが解かれると、ニンフ達は地面に落ちて行った。
「私の……勝ち……」
「くそ……」
「マスター…今、告白に行きます!」
イカロスが翼を広げ、智樹の元へと飛んでいく!
イカロスが家の玄関へと戻って来る。
「ただいま戻りました、マスター」
イカロスが玄関のドアを開けて入ると…。
「もうお兄ちゃんったら~」
「はははは」
「………」
イカロスは微妙に聞き覚えのある声と智樹の笑い声が聞こえてくる。
イカロスは不安になりすぐに智樹のいる居間へと走り出し、ふすまを開けた。
するとそこには……。
「もう、お兄ちゃ~ん」
「ひょひょひょひょ」
そこには大人の姿になったカオスとそのカオスの胸で膝枕ならぬ胸枕をしてもらっていた智樹がいた。
「こ、これは……」
イカロスはその場で膝をつく。
「よう、思ったより遅かったな~」
秋山が寝ころびながら、まだアニメを見ていた。
「こ、これは……」
「これ? ああ、カオスがお前が帰って来るより前に智樹に告白したんだ」
「カオスが……マスターに……」
「最初智樹の奴も困ってたけど、さっきまで見てたアニメ見たのと、大人の姿になったカオス見て付き合うことにしたんだと」
「そんな…」
イカロスは絶望に近い状態になる。
「今のお前にぴったりのセリフが来るな」
秋山がアニメを見ながらそうぼやき、イカロスは秋山が現在見ているアニメのセリフと合わせるかのように喋った。
『「(あたし)私って、ほんとバカ」』
「告白ってのはさっさとするもんだ」
こうしてカオスと智樹は正式に付き合うことになったとさ。
終わり
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今回はいつもとは作風を変え、枡久野恭(ますくのきょー)さんの作品を参考にしたかなり話が変わったものです。(ただし作者の分身のオリジナルキャラ(秋山総司郎)はいつもより出番はないですが出てきます)
また『そらのおとしもの』とは別作品ネタも少し出てきます。