この作品は恋姫無双の2次創作です。
作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが
そこらへんはご容赦のほどを。
では気になる方は「次」を押してお進みください。
以前より黄巾党への対処を行なっていたが何時まで経っても大した戦果も挙がらずイタチゴッコの様相を呈し焦りも見え始めた頃、細作がようやく一つの補給拠点を見つけた。
華琳たちは其処を攻め落とす事に成功。その際、旗を誰が一番高い所へ立てられるかという競争も行なわれ見事一番高所に立てたのが季衣だった。
季衣曰く「木登り得意ですから。」との事。それを聞いた面々は((((((((そういうものじゃない(でしょう)(わ)(の~)(で)))))))))と突っ込むのは無理も無い。
というのも季衣の旗を立てた場所が正殿の屋根の上。普通誰も登らない場所に立てたのだからぶっちぎりの一位。華琳から褒美をあげると言われたが今現在は無いからと保留となった。
そしてこの拠点で一番の収穫と言えば玉座の間で発見した密書。そこには物資の運び先、必要数などが書かれていた。これを見た華琳たちは驚いていた。
なぜなら今までこのようなやり取りを為されていた事が無いからである。大概は近辺の邑からの略奪が主で組織立って連絡を取るという事は無かった。
そして密書に書かれた場所に行く事になった春蘭と季衣、そして一刀を見送り、残りの面々は近辺の邑への復興支援をして待つ事となった。
だが一刀達が細作を放ち様子見をさせたが其処には誰を居ないと報告があった。
「どういうことだ?」
「多分、補給が来ないんで様子を見に来たんだろう。」
「そして此処が落とされたのを知って慌てて逃げた。ということなの?」
一刀が頷く。
「ではどうする、このまま引き上げるか?」
「いや、まだそう遠くに行ってはいない筈だ。此処に来るまではそれらしいものを見かけなかったからこの辺りを主に細作を放とう。」
一刀は地図を指しながら指示を出す。そしてしばらくすると賊を発見したとの報を受け、春蘭は直ぐに出ようとしたが一刀はそれを止めた。
「なぜだ!?直ぐに行かんと奴ら逃げてしまうぞ。」
当然春蘭は食ってかかってきたが一刀はそれを諌めると地図を指した。
「春蘭、このまま行くと何がある?」
「何って・・・・・・ああ!」
「?春蘭様何があるんですか?」
春蘭は気が付いたようだが季衣は分からず春蘭に尋ねた。
「奴らはこのまま移動すると袁術の領地に入る事になる。それを我々が下手に追って行けば不法侵入になって面倒な事になるな。」
「そう言うこと。連中の狙いはそのごたごたの隙に逃げようという魂胆だろうな。」
「春蘭様と兄ちゃんすごーい!」
季衣は二人を感心する。
「だがどうする?このまま逃げられるのはどちらにせよ面倒だが…」
「だったらそれを利用してやればいいさ。」
「「?」」
二人は分からず顔を見合わせていたがその間にも一刀は細作に何かを聞いていた。
一方、少しさかのぼってこちらは黄巾党
「アニキ、遅いですね~なんかあったんでしょうか?」
「わからん。最近陳留の州牧が五月蝿く嗅ぎ回っていたからな、なんかあったのかもしれん。報告待ちだ。」
アニキと呼ばれた男と隣に体の大きい男が話をして居ると様子を見に行った男が慌てた様子で戻ってきた。
「た大変です!砦が曹操軍に落とされてます。」
「ちっ、やっぱりか…、となるとここには居ないほうがいいな。連中あの書に気が付いて追ってくるだろうからな。おい野郎共!ここをずらかるぞ!」
「何処に行くんですか?」
「なあに俺に良い考えがある、付いてきな。」
男は口の端を上げて笑うと移動を始めた。それを見た残りの面子も顔を見合わせた後、男に付いていく。
一刀は細作に書を持たせ近くに居るという軍にそれを渡してもらい、打ち合わせをするため一刀は春蘭を連れ境界線付近の森の中で袁術の客将をしているという孫策軍と会って事の経緯を話していた。
「なるほどね~、せっこい考えねえ。ま連中じゃそこらへんが限界か。良いわそっちの策に乗って上げる。正直袁術ちゃんの領地がどうなろうと知ったこっちゃ無いけど立場上そうも言ってられないし。」
「助かる。それじゃあ打ち合わせどおりで頼むよ。」
一通りの説明を行ない去ろうとした一刀に孫策は声を掛けた。
「ねえ一刀(いきなり呼び捨てですか…)曹操ん所を辞めてうち来ない?」
「な!?いいきなり何を言い出すんだ!北郷はやらん!」
一刀が答えるより早く春蘭がいち早く反応する。
「…せっかくのお誘いだがお断りさせてもらうよ。代わりと言っちゃあ何だがいずれ機会があれば遊びには行かせて貰うよ。」
「そう、残念だわ。一刀あなた愛されてるわね。」
じゃあねと孫策は去っていく。そしてその方向を春蘭は睨んでいた。
「春蘭ありがとう。」
「ふん…」
再度黄巾党
「アニキ~夏候惇が追ってきますぜ。」
「よし、予定通りだな。このまま森に入ったら隠れてやり過ごすぞ!」
『おう』
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しばらくして遠くで軍のぶつかる音がする。
「アニキ、連中始めたみたいですぜ。そろそろ此処からずらかりましょうや。」
「よし、急いで此処からずらかるぞ。くっくっく夏候惇《イノシシ》なんぞ俺様に掛かればちょろいぜ。おいお前ら見つかるなよ。」
『へい』
だが森を抜けた所で其処には春蘭たちが待ち構えていたおり賊達は予想外の出来事に固まっていた。
「お、やっと来たか。待ちわびたぞ。それから貴様!誰がイノシシだ!」
春蘭は出てきた賊に笑顔と剣を向けるが賊にしたら悪魔の微笑みと死刑宣告。元来た道を引き返そうと振り返るが其処には孫策たちが立ち塞がっていた。
「馬鹿な…おめえら向こうで殺りあってたんじゃ無いのかよ…」
「あんた馬鹿あ?そんなもんとっくに見破ってるわよ。あっちの騒ぎはわざと大きな音を出してるだけよ。」
「それじゃあ観念して殺られろ!」
当然、2つの軍に敵う筈も無く賊達はあっけなく殲滅させられた。
孫策たちとの共同作戦も終わり一刀は別れ際にまた孫策から勧誘を受けたが当然断った。
華琳と合流後城に戻り事の報告を行なった。その中で華琳が興味を示したのは当然孫策。
華琳の感想に春蘭はこう答えた。
「今は袁術という鎖に繋がれた虎。力を蓄え、牙を砥ぎ、何時か鎖を引きちぎり華琳様の前に立ち塞がる存在。」
それに華琳は満足し楽しみだわと微笑む。
「で、一刀あなた孫策に勧誘されたんですって?」
上機嫌になったかと思えばその話になると華琳は急に不機嫌になりだした。
「ああ、でも断ったよ。「なんでよ?」まだ落ち着いて無いじゃないか色々と。」
「そう(其処はもうちょっと気の利いた事を言いなさいよ!馬鹿!)」
この場はそれ以上の報告が無い為解散となった。
孫策陣営
「というわけで賊を退治して来ました~(はあと)」
「…(ピキッ)何がというわけなのか分からん。最初から話せ、雪蓮。」
「え~其処は以心伝心で分からないとぉ私と冥琳の仲じゃない。」
「流石に何も話していないのに分かれというのは無理な注文だ。」
「はぁ~面倒臭いなぁ、…じゃ祭あt「(ガシッ)どこへ行くつもりだ伯符?」…」
この場を黄蓋に任せ立ち去ろうとしたが周喩に阻止されてしまい面倒臭がりながら説明をした。
一通り話を聞いた冥琳は「ほう。」と頷いた。
「雪蓮、その夏候惇という将はどうだった?」
「ん~流石は曹操軍一の武将ね、一騎打ちじゃ私や祭でも負けないでも勝つのは難しいわ。」
冥琳もこの辺りは信用してもいいだろうと考える。普段はちゃらんぽらんでもこういうときの雪蓮の言う事は信用出来るというもの。その言葉に満足した冥琳は一緒に居た男に付いて聞いてみた。
「一刀?今は曹操の所で客将してるんだって。機会があれば遊びに来てくれるんっだって、楽しみね~」
「北郷…一刀…?」
冥琳はどこかで聞いた名だと思うが思い出せずにいた。一度聞いた名前は忘れない彼女だが妙に引っかかり黙り込んでしまった。
「な~に、冥琳ったら一刀に興味あるの?駄目よ、一刀は私がものなんだから。あ、でも時々貸してあげるわよ。私と冥琳の仲だもの。」
「何を馬鹿な事を。それでどうなんだ雪蓮?」
「なかなか良いおt「しぇれ~ん(ピキッ)」…正直勝てないかな~、さっきの夏候惇よりかなり上ね。
それに頭の方もかなり回るわよ。賊の浅はかとはいえ考えを見抜いてそれを逆手にとってこっちと共闘するぐらいなんだから。」
「ふむ、敵に回れば厄介だな。」
「許緒って子も中々だけどまだまだ勉強不足ね。あと兵達の方もかなりのものよ、うちも負けてはいないけどね。大体こんなものかしら?」
「そうだな、祭殿何か他に付け足すようなことはありますか?」
同行していた黄蓋に他に何か気が付いた事が無いか尋ねてみる。
「いや特に何も無いの。わしも策殿と同じ様な感想じゃ。」
「そうですか。じゃあ雪蓮お疲れsってもう居ない!あの娘は~~!」
この場での話し合いも終わり、解散しようと雪蓮の方を向いたが既に姿が無く開いた扉が揺れていた。
遠くで「お酒~お酒~」と聞こえてきたのはご愛嬌。
あとがき
ついに出ました。フリーダムなお姉さんこと雪蓮さん、そして呉のお姉様方冥琳と祭。
祭さん喋ってないけど討伐の場に居ましたよ。念の為言っておきますけどw
上手く呉の人達を表現出来たでしょうか不安です。
ではまた次回~
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今回あの方が出ますよ~
あのフリーダムなお姉さんがw