No.224232

正史と外史の狭間で~拠点・三君主の会議?~その2

ですてにさん

動画作成から逃げるように作成。

状況:三国志9英雄集結の呂布傘下に恋姫勢の一部が集合中。
ヒロイン勢は真・恋姫無双の各ルートエンディング後からやってきた。
一刀は、差はあるものの、それぞれ各世界からいなくなっている。

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2011-06-23 00:57:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4674   閲覧ユーザー数:3874

「いやぁ、あの精力なら、三つぐらいに増殖できるかなーって♪」

「雪蓮、お前にとっての北郷とは一体・・・いや何も言うまい・・・」

「不可能を可能にする男! それが北郷一刀!・・・じゃない?」

「確かに桃香の術を解き、雪蓮たちの身体にかかった呪いも吹き飛ばしたのは事実ね」

「でしょー! 華琳はわかってるわー♪」

「おほん、わかってるわー♪ ・・・ではありません。

確かに、一刀は術を解き、呪いを吹き飛ばして見せましたが、

その大元は、奉先による、ある意味人外とも言える武威と、

それを無理やり解呪に変換してみせた、張角たちの術士としての力があってこそです」

「ご主人様の生命力を、張角さんたちの術を使って、奉先さんの武威とか覇気で一気に増幅して、

私たちに流し込んで、術ごと洗い流すっていう大技、だったっけ?」

「その通りだ、桃香。奉先や張角たちの補佐があったとはいえ、

それをやってのける北郷の力は、とんでもないということさ」

 

そう、武術としてはからっきしの一刀だが、気の扱いについては、目を見張るものがあった。

といっても、特性が少々異なり、武に特化できるものではなく、

華佗の医療術に似ているところがある。

 

(他人の気を受け入れつつ、自分の気に転換して、相手に合わせて流し込むことで、

治療対象の相手の気を正常な状態に直す・・・だったかしら。

初見に近い状態で、そんなことが出来たというのも、どこまで他人に甘い、

一刀ならではの特性が影響しているというところね)

 

「一刀の性格が影響しているということでしょう。らしいと言うべきね」

 

良人の事をどこか誇らしげに言う覇王様は、多分無自覚で。

一刀に女性の部分を否応無しに引き出されるという意味では、なんと似た者同士かと、

蓮華はどこか可笑しかった。

 

が、蓮華のそんなふんわりとした考えも。姉の一言が全てを吹き飛ばす。

 

「・・・! ティンときたわ!」

「・・・春香から聞いた受け売りか?」

「そうそう、勘が私に囁く時の名台詞として、春香や千早から聞いたのよ」

 

春香、千早。一刀の世界から舞い降りたアイドル、歌姫。三姉妹の先輩格。

張角の庇護下にいた彼女たちが呂布軍に加わってから、

桃香や雪蓮たちの救出にも一役買ったのは、また別の話。

珍しいものに眼が無い、元呉王は、フリーダムを体現する化身の様なもので。

聞きなれない言葉も、天女と呼ばれる彼女たちから仕入れたらしい。

 

「でねー。ほら、私や冥琳って、この世界じゃ道士に作られた仮初の身体なわけじゃない。

元の世界じゃ、確実に一回死んでるしね~。

それを一時的かどうかわかんないけど、

一刀の生命力に溢れた気のおかげで、自立を保てているわけ」

 

至極真っ当な発言なのに、蓮華の危機感は募るばかりで。

 

「つまりね。私や冥琳の身体に流れる生命の力は、一刀そのもの」

「ほぇ・・・? 私は?」

「桃香は歪んでいた自分の気を修正してもらった、だから、少し違うかなー」

「雪蓮、何が言いたいのかは、大体判ったが・・・まぁ、続きを」

「うん。一刀を連れて行くのは、私と冥琳が相応しいってことよ♪

というか、それ以外あり得ないわねー」

 

満面の笑顔。

蓮華は頭を抱え、桃香は超展開に絶叫し、華琳の思考は思わず停止した。


 
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