真・恋姫✝無双~御使いの転生~張任伝 第二章 英雄を支えし兵
第五話 東州兵と共に乱世を
都安黄巾党を武力を用いず話術を持って服従させた一刀の名は各地に出回った…
では各地を見てみましょうか
汝南城
戊信「益州の張任… やっぱりあの方向に英雄がいたのか…(もしかしたら、俺らも受け入れてくれるか?)」
彼らは今も尚官軍と戦い続けている…が、それも情勢が変わってしまったのである。
幽州に出陣した程遠志軍が鄧茂を含めた僅か数百だけ生き残り敗走したと知らせが入った。
しかも統治者がいなくなった領土を鮮卑軍に占拠され事実上華北黄巾党は崩壊したのであった。
戊信「……(天は理不尽だな…悪政を働いた愚国に加護を与え俺らを見放すんだからな…なぁ…程遠志、俺は正しい事をしているのかな?)」
南陽城
所々燃え上がり煙が立ち込めている、そして血生臭い臭いが漂う…
城に掲げられた黄巾の旗は無残にも切り落とされ「漢」と「孫」の旗が靡いている。
??「父上、賊どもはみんな蹴散らしたわ……父上?」
??「おぉ 雪蓮か、ご苦労さん… 伝令が今し方益州の黄巾党発起を武力を用いず、話術で下したと知らせてきてな」
一般兵「呉楼様、城内の掌握が完全に完了いたしました! 孫堅様は敗走している残党を追撃に向かわれました!!」
呉楼「はぁ…水連(スイレン)…… 雪蓮、後に続いて敵を殲滅しろ…」
雪蓮「解った♪ 行ってくるわ、父上」
呉楼「…(う~む……張任か、雪蓮か蓮華の婿に迎えたい位だな……)」
洛陽
??「閣下! 益州牧の劉焉の配下、張任なる者がかの地で起きた乱を武を用いず話術を持って反乱軍を自軍に取り込んだ模様です」
霊帝「ほほう…謙明のところには良き将が居るようだな… 何進よ……中原の黄巾党の噂は真かの?」
何進「そうですな…噂通りでなければ他所の如く近隣の村々は寂れていますが寧ろ汝南は活気がありました…その観点からしても、良き文官か統治者が居るのでありましょうな」
霊帝「…波才なる者を我が軍に加えようと思う…主だった将と軍師を今すぐ可能な限り全員召集せよ!!」
何進「御意!」
永安
藤「ほう…では、甘寧殿も益州へ?」
思春「そうだ、そっちの2人もか?」
朱里「はい、張任殿に会ってみたいと思いまして…」
雛里「武力を用いず敵を屈服させるその才智、弓の名手と言われる張任殿に…」
藤「しかし、何だ… 後ろの者達は甘寧殿の部下か?」
思春「あぁ…義賊時代からの配下達だ。 本来なら私一人で益州へ行こうとしていたが…」
兵士「頭が行くところ俺達の行き先でぇい! 一生ついて行きます!」
思春「……この通り、1000人全員付いてきてしまってな…」
藤・雛里・朱里「あはは(あわわ、はわわ)…」
苦笑いしか出来ない三人でしたっと…
天水
カリカリカリカリカリカリカリカリ
翠「はぁ…あたしって何で書類整理ばっかさせられるんだ?」
鈴藍「翠様に君主としての勉学だと…漢寿様は仰っておりましたよ?」
翠「父上…(ピキッ) 」
鈴藍「あ、竹簡が割れた…」
翠「わ、わ、わあぁ!!」
なんというか…翠勉強頑張ってね♪
北平
桃香は悩んでいた…自分達が求めてた理想は間違っているのではないかと… 事実、先の黄巾兵討伐時末端の兵士ですら死んだ大将の為に玉砕覚悟で斬り込んで来たのであるから……
桃香「私の理想って正しいのかな? もしかして間違った理想なのかな?」
??「人、それぞれだと思います…だからこそ争いがあるのです……確かに争いのない世界にするために争う矛盾はあります… それでも僕は貴女に…貴女の理想に感動したからここにいる。 他の方々も皆そう思ってますよ?」
桃香「そっか… ありがとね、田豫君♪」
田豫「えへへへ///」
田豫、彼は劉備軍最年少の少年兵である。若冠15歳にて劉備に多くの献策を行った。今では軍師の地位に納まっている。
しかし、あどけない少年そのものだ…内心彼がいる事に心強く思うがその半面、こんな少年に敵味方問わず何万人を一瞬で殺す立場を任せてる自分の不甲斐無さを桃香は内心悔んでいた。
さて物語を主役である彼へ戻しましょうか…
成都
謙明「良く来て下さった…そして申し訳ない」
黄巾軍全員「「「!?」」」
謙明「我々は気付いてやれなかった、君たちの苦しみを…漢の悪政を…罪を… 失った者は多いと思う許してくれとは言わない… 私が生きている間はこの益州ではそのような問題を起こさないよう最善を尽くす… これだけは理解してほしい」
山吹「……良かった… 私達の思いがちゃんと伝わったんだ……」
薺「良かったね…」
黄巾兵達は皆涙を流した、一国の君主が自分達の境遇を真摯に受け取って謝罪をし、最善を尽くしてくれるって事に…
黄巾兵A「張任様!! おいら…あんたらの為に兵になるよ!! もう奪われてたまるか!! おいらの守りたい者はおいらの手で守りたい!」
この者の発言より兵達は大声でそう言い始めた。 謙明達は驚きを隠せない。
謙明「驚いた…短時間でここまで心を掴むか… 我は良き臣下を持てたようだな…天に感謝せねば」
一刀「ありがとうございます。 彼らの意思を汲んで兵士として採用したいと思いますがどうでしょうか?」
謙明「うむ…御主の直轄軍とせよ。 その方がこの者達も喜ぶだろう…」
家臣団「「「1?」」」
一刀「……え?」
謙明「なぁに…御主は我の腹心にして一の刃だぞ? そもそも御主が裏切るような人間だとは思わないがな わはっはっは!」
一刀「…承知いたしました! 必ずや大陸一の軍団に育て上げましょう!!」
謙明「ふむそれで良い、さて、名をどうしようかの…都安兵士団では安直過ぎるか…」
山吹「兵の多くは東からの流れて来た流民です…都安の者は少ないです」
一刀「…東州兵…(でもこれはまだ結成されるには早くないか?)」
謙明「東州兵か…良かろう…張任よ、威東将軍の地位とこの東州兵の指揮権を与える!!」
一刀「御意に!」
それから彼の部下達は副官としてそれぞれ自分の兵を抱える事になったわけだが…
亜忍「しかし…大将がいきなり2万人を抱える将軍とわ…解らんもんだなぁ」
智民「そうだな、我らも忙しくなるぞ! 駿! お前に軍略を徹底的に叩きこんでやる! 俺らよりも長生きできそうだしな」
木偶「馬鹿はなかなか死なないんだな…」
駿「木偶さん酷くない!? いやぁ…俺は真っ先に突っ込む切り込み隊長的な? それを目指してるから結構です!!」
あら…流石真名通り駿足です事…
兎范「そう言えば…山吹殿も薺殿もよろしいので? 一刀様の臣下に加わることに…」
山吹・薺「はい!」
薺「あの人の会わなければ、思いを伝える前に我々は蹂躙されていたでしょう…」
山吹「だから、感謝の意味合いも兼ねて臣下の末端に参加させていただきました!!」
男達「「「「(また、旗が立つのか…)」」」」
一刀は謙明に城へ出仕しろとの要請に快く受け現在、玉座の間にいる。
謙明「おぉ 待たせて済まぬな一刀よ…」
一刀「いえ… ? そちらの方は??」
見れば淡い桃色の髪を短く切りそろえた顔立ちの良い少女が謙明の後ろに隠れている…
謙明「今日の要件はこの子と御主を合わせようと思ってな…本来なら黄巾軍が発起せねば宴の後にでもあって貰う予定だったのがの… さ、葛葉(クズハ)自己紹介しなさい。」
葛葉「は、は、は、は、初めまして!! 姓を劉、名を璋! 字名は季玉、真名は葛葉って言います!! 張任様以後、お、お、お、お見知りおきを!」
一刀「……(な、な、なんだってぇええええええええええええ!!) 」
一刀「姓は張、名は任、残念ながら字名はないですが、真名は一刀。 葛葉様よろしくお願いしますね(ニッコリ)」
葛葉「!?/// はい///」
そんな中裏側では…
衛士「(落ちたな…)」 曲者「落ちましたな…」
衛士「あぁ…? む!? 怪しい奴!! ひっ捕らえよ!!」
曲者「アーーーーーーーーーーッ!」
お馬鹿な曲者が簡単に捕まってましたとさ… まさか、この曲者が後の展開を狂わすカギになるとは作者ですら予期していなかったのであるから…
外史列伝/張任の章
編者 白栗
あとがき
二章終了
そしてついにあの暗愚と言われた一人の登場!! でも劉禅よりはめっちゃ使えるよ?w 「作品にもよるけど」
次は第三章からのスタートです。
まだ構成が出来てないんで来週以降は構成が出来るまで短編で繋ぎつつ完成でき次第投稿しますよ
まぁ 過度な期待はしないでね!!
それではアディオス!! @@ノシ
翠 かわいいよ 翠…ハァハァハァハァハ
!? ミーターナーーーーーーーーーー
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あぁ カナリグロッキー 埋めるとこ埋めたけど絶対50点以下だわぁ…orz
理系選んだの失敗だったかなぁって凄いテンション駄々落ちw
さて、これで第二章は終ろうと思います。
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