ある山中にて
「もう疲れたのじゃ~~」
美羽が音をあげる
南陽を出てからどのくらい経ったか
一刀たちは白蓮の領地を目指し、この険しい山を登っていた
「もう少しで頂上だ。着いたら休憩にするからもう少し頑張れ」
「頑張ってください、美羽様」
「うう・・・」
なんとか再び歩き出す美羽
そして・・・
ギャオオオオオオン!!
山中に咆哮が轟いた
「な、何ですの!?」
「ピィッ!」
麗羽と美羽がおびえた声を出す
「・・・頂上の方だな、見てくる」
一刀は走って頂上へ向かった
「ちょっと一刀さん!置いていかないでくださる!?」
「そうですよ~~」
「わ、わらわも~~~」
結局、全員が一刀に付いて来た
そして頂上に着いた彼らが見たものは・・・・・
「ギャオオオオオオン!!」
古来中国の伝説の怪物である龍
「ヌッフ~~ン!!」
ボグン!
「フン!」
ズゴン!
筋肉モリモリの、異常に露出度の高い格好の二人の漢と
「ハアッ!」
キン!
針を持ち、龍に向かっていく青年の姿であった。
それを一刀たちは物陰から見守る
「な、何なんですの?あれは・・・」
「七乃~、怖いのじゃ~」
「大丈夫ですよ、美羽様」
皆あまりの光景にただ見入るばかり
そんな中一刀は
(・・・何故だろう、あのヒモパンのオトコ、会ったら大変な事になる気がする・・・)
珍しく足がガクガク震えていた。
そして龍と三人の死闘は続いていった
龍の吐き出すブレスや、体当たりなどを三人は全てかわしていた
対照的に三人の攻撃はかなりの数が龍に当たっていたが、あまり効いているようには見えない
時間だけが過ぎていく・・・・
しかし、その戦いも終わる時が来た
二人の漢が気合と攻撃で龍の動きを止め
「前略中略以下省略!元気になれーーーー!!」
青年が叫びと共に針を龍に打ち込む
その瞬間周りは光に包まれ・・・・
光がおさまった時、龍が泡を吹いてその場に倒れていたのだった・・・・
そして彼らは龍からいくつかの素材を剥ぎ取ると、山を降りていった・・・
「何だったんでしょうか?今のは・・・・」
「さあ?世の中には常識で測れないことがあるもんだな・・・・」
そんな会話を交わす七乃と一刀
「・・・そういえば龍の素材について、本で読んだことがあったな・・・」
一刀は少し考え込むと
「よし!俺達も龍の素材を貰って帰ろう!・・・お~い!美羽親衛隊~~・・・」
一刀は美羽の親衛隊を呼び、龍の素材の剥ぎ取りを始める
「肉と皮を剥ぎ取るぞ~~」
「「「「はい!」」」」
そうして剥ぎ取りは進んでいった・・・・・
そして剥ぎ取った肉と皮を親衛隊に持たせて、山を降りる一刀たち
「ところで一刀さん。肉は食料にするとして皮は何に使うんですの?」
麗羽の質問に一刀は
「ああ、ちょっとな・・・・」
と曖昧な返事を返した。
こうして
想像以上のお土産を持って
一刀たちは再び白蓮の元へ向かったのである・・・・・
どうも、アキナスです
漢の人達をもう少し絡ませてもいいかな?と思ったんですけど下手に彼らを入れるとチートになっちゃいそうなのでゲスト出演というかたちで出てもらいました
このお土産で一刀君は何をする気なのか?
分かってる人はいると思いますが・・・・
それでは次回に・・・・・・
「フライング摂政ポセイドン!!」
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白蓮のところへ向かう一刀たち
その途中・・・・