「私の名は姓は司馬、名は懿、字名は仲達です。」
女性は話題を変えるため自己紹介を始めた。
「え?司馬懿仲達!?ちょちょちょっと待って!あの『三国志』で魏を滅ぼし晋を造ったあの司馬懿仲達?」
この女性が、というよりなぜに女性?史実では男性だったはず。
だが目の前にいるのは女性、座ってはいるが自分と同じくらいの目線になっている為長身だと判る。
そして切れ長の青い瞳、肩までの銀色の髪、スレンダーながら出てるとこは出てる。
見間違うこと無しの女性である。
「はい、あのがどれを指すがわかりませんが名前は間違い無いですよ。
それに『三国志』って何ですか? それに国なんか造ったこと無いですし、そもそも魏って何処ですか?」
男性は矢継ぎ早に質問をするが女性の方は意外な言葉を返してくる。
「え?『三国志』や魏を知らない?それに何処って、許昌を都に置き曹操が治める国なんだが…」
「許昌はありますが、魏なんて国は無いですよ、それに曹家はあったはずですがその方は知りませんね。
ところでお名前は?私だけ名乗らすつもりですか?」
いまだ考え込んでいる男性に自己紹介を促す。
「ごめん、ごめん。俺の名は北郷一刀。聖フランチェスカ学園の2年生だよ。」
(やっぱり、この人があの北郷一刀・・・)
彼の事は資料を読んで知識としては知っていた。だが今は知らない振りをすることにする。
「姓が北で、名が郷、字名は一刀さんですか?それにせいふらんちぇすかってなんですか?」
「いや姓が北郷で、名が一刀。字名は無いよ。聖フランチェスカって学校だよ。」
「学校?「勉強するとこだよ。」ああー私塾ですか。」
「ちなみに今って皇帝は「劉宏様ですよー」…ですよねー」
男性はその後幾つかの質問を女性にし。導き出した答えは
(おれ漢王朝時代に来てるよ。でもなんで?確か昨日及川と……なにしてたっけ?)
ズキッ「うっ?!」思い出そうとすると頭痛がしてきだした。
頭を抱えるその様をみて司馬懿は心配そうに声を掛けてきた。
「大丈夫ですか?まだ少し横になっていたほうがいいんじゃないですか?」
「…うん大丈夫、ちょっと頭痛がしただけだから。」
思い出すのを中断すれば頭痛は治まった。しかし、体は疲れているのか眠気が襲ってきた。
「ごめん、疲れているみたいだからもう寝さしてもらうよ、お休み。」
「はい、お休みなさい。」
そして一刀は意識を手放し眠りに付いた。
翌朝
朝餉を取りながら司馬懿は一刀にこれからの事について聞いてみた。
「これからどうします?」
「え?」考えていなかった。
というか、昨日は現状の把握でいっぱいいっぱいでそこまで気がまわらなかったのだから。
行く当ても頼る当ても無くどうすればいいかと思案していると
「一緒に各地を巡りますか?」
それは魅力的な提案であった。しかし
「いいの?俺としては助かるけど、…その、俺男だよ?」
「いいですよ。けどもし私に危害を加えようものなら、これで返り討ちにしますよ?」
そういって彼女の持ち物であろう剣を一刀の目の前に突きつける。
「・・・わかった、手は出さないよ。」
両手を挙げ、冷や汗をかきながら乾いた笑いで答えた。
「それが賢明な判断ですよ。
ま、私としては味気無い一人旅よりは話し相手が居た方がいいですし。」
「ところで何か目的は有るの?よかったら手伝うけれど。」
「ありがとうございます。けどお手伝いは要りません、目的は有りますがお話する事はできません。」
「でも、一人よr「これは私のことですから。」…」
はっきりと拒絶され、これにはため息をつくしかなく
「ハアー。わかったよ、でも手伝いが要るときは遠慮なく言って。少しでも力になるから。」
「その時は遠慮なく扱き使いますから「・・・お手柔らかに。」 クスクス。」
「あ!「?何ですか?」やっと笑ったなと思って。」
「ぶっ?!い、いきなりなんですか?!」
「いや、笑ったらかわいいなと思って「!!」ってどうしたの、顔が赤いよ?」
「な、なんでもないです「でも・・・」大丈夫ですから気にしないでください!」
「う、うん・・・」合点がいかず首をひねる。
(うー、この人はー)顔を赤くしながら旅の準備を始め、
「じゃあ行きましょうか。これからしばらくよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくね。」
挨拶を交わし旅への一歩を二人で踏み出していく。
あとがき
みなさん如何でしたでしょうか?
予想通りでしたでしょうか?
これから一刀、司馬懿で物語は進んで行きますので温かく見守ってください。
次ページは司馬懿のキャラ設定です。
なお予め言っておきますが完全開放していません。
だっていきなりぶっちゃけちゃっても面白くないですからw
姓:司馬 名;懿 字:仲達 真名:?
容姿:身長は一刀とほぼ同じくらい、銀髪で肩までかかるくらいのボブカット、切れ長で瞳の色は青、胸は巨乳と言うより美乳
武:武力? 武器は長剣で銘は紅孔雀、武術は近・中距離戦が得意で武器は一通り使えるんだが唯一不得意なのが弓、指導は巧く構えまでは綺麗に行くが矢は明後日の方向になぜか飛んで行く。体術は打撃も使えるが関節技を多用する。
性格:真面目で割とドライ、だがそれは冷静に物事を見ているためで決して冷たいわけではない。
猫好きだが猫アレルギーの為触ったり近寄ったり出来ずそれを嘆いている。
これが司馬懿の現段階で明かせることです。?の部分やその他能力等はおいおい明かしていきます。
ではではまた次回ぃ
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3連投!「回復○」を持ってるから問題ない。
今回はちゃんと正体を明かします。