No.218928

K†H unlimited worlds Ⅰ

tenmon0639さん

キングダムハーツ、恋姫 FATEの二次創作です。
基本は恋姫の魏ENDの北郷君を中心に進めます。

初めてでつたないですがよかったらドゾー

2011-05-26 23:03:55 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:2799   閲覧ユーザー数:2549

 

喋るのも苦しい

「さよなら、淋しがり屋の女の子」

けれども想いだけでも残そうと必死に言葉を紡ぐ。

「・・・・」

少女はこちらに背を向けたまま動かない。

今はそれでもいいと思えた。

「愛していたよ、華琳」

「・・・・っ」

 

かすれ行く意識の中。

彼女の言葉は俺には届かず

ただ、悔しさだけが胸に残り

意識は暗闇に落ちていった

 

                                    K†H 

                                unlimited worlds

 

「ここは?」

 

目を覚ますと視界に飛び込んでくるのは混沌

なぜ自分が存在しているかすら理解できない場所

 

「何なんだよ…これは」

混沌の中しっかりと暗闇に自分の影はあり

光の中で何も見えない

 

「しかし、地面みたいなものはあるんだな」

座り込みながら呟いたその声はただ混沌に吸い込まれる

 

「俺は…そうか…」

理解が追いついた。

「消えたのか…俺」

あの時感じた悔しさが込み上げる。

「…華琳」

目頭が熱くなる。

誰もいないことも手伝って

 

 

混沌の中で、一刀は泣いた。

 

 

「何時までも泣くわけには行かないよな」

恐る恐るではあるが立ち上がる。

「まずは歩いてみるか」

そう自分に言い聞かせ踏み出そうとすると

「なら、一緒に行かないか?」

突然混沌から声がする

「わっぁぁぁぁぁぁ」

「ごめんごめん、そんなに驚くなって」

そういって茶髪の少年は一刀に近づいていく。

「いつからそこにいたんだ?」

こんな状況で人のに出会うとは思っていなかったのか慌てて一刀は顔を拭う

「歩いてたら泣いている声がしたからきてみた」

そんなことは気にもとめずに少年は話し続けてきた。

「マジかよ・・・orz」

せっかく立ち上がったのに見られていた恥ずかしさやらんやらで一刀は倒れこむ

こんなことになるならちゃんと消えたかった。

そう思わずには居られなかった

「ハハ八ッ」

何がおかしいのは少年は笑っていた

そんな彼にジト目を向け立ち上がる

「笑うなよ、恥ずかしい」

涙を出して笑っていたのか目じりを拭い悪びれもせずに少年は

「ごめんごめん」

と言った。それでも何かおかしいのか笑い続けている

「はぁ…まぁいいか」

そんな少年にあきれ何も言えなくなった。

なぜだろうか?

今はっきりと分かる。

この少年の前に居ると自分の存在が疑わしくなるのは

「そっか、俺の名前はソラ」

そういって手を出してくる。

握手のようだ

「いきなりだな、俺の名前は北郷一刀だ」

本当にいきなりだ。と思うのは不思議ではないはずだ。

ただ、この少年ならしかたないと思えることができた。

「カズト、か…」

少年は何か考えている。だが今は

「あぁ、早速で悪いんだが、ここはどこなんだ?」

突然現れたのだ。何か知っていてもいいはずだ。淡い希望も一緒に。

「ここは…分からない」

まるでお手上げだとでも言うように手を振りながら言われた

「わからない?」

そんあわけはないだろうと思ったが

「うん、俺も気がついたらここにいたから」

俺と同じ状況なのだと納得がいく

「そうなのか」

手がかりはまったくないと考えていると

「そのときに友達とはぐれちゃって」

そんな重いこと言うなよ。

こっちは愛していたやつらにお別れもいえてないんだぞ。とは思うが

「そうか…」

としか言えずに

「「………」」

混沌の中、更なる混沌がやってきた。

 

 

しばらくしてから気まずい沈黙の後

「カズト、とりあえず。いかないか?」

とのソラの提案に

「そうだな、行くか」

と二つ返事をして何処に向かうかも分からないが歩き出した。

 

「…なぁ」

「なんだ?カズト」

何回目だろうか?

「どのくらい歩いた?」

「さぁ?」

「じゃあ、何時間歩いた?」

「さぁ?」

「どうなってんだよ!!ここは!!」

ずっと歩いても景色はまったく変わらないし!!なんだかよく見るとうねってるし!!

「俺も、最初はそう思ったよ。でもさ、確かに歩いてんだよね。その証拠にほら」

ソラの手には剣が握られていた。それで地面に線を書いていく

「たしかに、進んではいる見たい…って、まて」

「???どうした?」

心底不思議そうな顔でこちらを振り返るソラ

「その剣は何処から出した?」

こちらとしてはいきなり出てきた剣?おかしな形をしているが剣であろうことは間違いないだろう。

なぜかそう感じることができたし

「あぁ、キーブレードね」

当然のように剣を持ち上げて眺めるソラ

「キーブレード?」

そんな剣、いままで聞いたことがない。

「そう。みてて」

涼しげなシャンッっという音とともに剣は消えていった

「!!消えた」

なんでなんだよ!!何で消えるんだよ!!

「ほら」

またもシャンッと音ともに白い、星を模したような剣か出てくる

「今度は何もないところから出てきたよ…」

もう何でもいいか。この混沌を見るのもあきてきたし

「そうだ!!カズト持ってみてよ」

面白そうなことをひらめいたようでソラは剣を俺にに渡してきた

「ん?あぁ」

この剣、見た目の割には意外と軽いな、なんて思っていると

「…戻ってこない?」

今度はソラが驚いていた。いったいどうしたんだろうか?

「軽いな、これ」

今は気にしないでいいだろう。だって俺が持っているんだからあいつの元に戻るわけがない

「…カズト」

顔を少し下に向けいたかと思えばこちらに向き直り

「消してみて」

はっ?

「はっ?」

わけが分からない、消せるわけないだろう?普通

「早く」

「できるわけないだろ」

せかされても困る。俺は手品なんてできないし。

何より出来たくない。

「じゃあ、消えろと思ってみて」

「分かった、行くぞ」

消えろ、俺の手から消えろ

「やっぱり」

シャンという音ともに剣は消えた

「何で消えたんだ?何でだ?」

「今度は逆、出してみて」

こちらの戸惑いをよそにソラはいってくる。こうなりゃやけだ。

「出ろと念じればいいのか?」

あきらめながら尋ねる。今度は分かる、あの剣は”出てくる”

「うん、でもそのときに誰かを思い浮かべてみて」

なぞの注文

「??まぁいい、行くぞ」

意味は分からないが

(剣なら春蘭だよな、やっぱり)

と思い春蘭を思い浮かべる

「…七星餓狼」

その手には七星餓狼が握られていた、いや、少し違う。

七星餓狼には蝶のキーチェーンなんかついていない。

じゃあこれは?

「それがカズトの多分キーブレードだよ」

「俺の?」

なぜ俺がキーブレードなんてものを?

なぜあの時には出せなかったんだ?

「そう。キーブレードはほとんどが想いの形なんだ。俺の持っているこのキーブレードはカイリからもらったお守りがついてるからこんな形なんだ。」

「……そう…なのか」

なぜだろう。説明される前に分かった。いや…流れ込んできたというべきか

しかし、それは他人事のようにも思えた。

彼女たちとあえないのに彼女たちの武器は使える。

まるでぽっかりと心に穴が開いたように思えた

「どうした?」

「いや、なんでもない」

(俺は彼女たちの武器が出せる。いや、俺の心には彼女たちとの想いがちゃんと残っている!!)

このことに喜びを隠せない。ニヤニヤしてしまう

そんな俺をソラは不思議そうに見ている

だけど仕方ないじゃないか

 

なぜか分からないが彼女たちに会えると分かってしまったら

 

それからまた歩き出していくと

「!!」

「どうした?」

ソラがいきなり俺の手を引いて走り出した

「こっち!!」

「おいっ、いきなり引っ張るな!!」

「あいつら、消えたんじゃ」

今度も分からない、けれど確かに音が聞える

「だからどうした?」

立ち止まったソラに聞く

「あれを」

指を指した方向には黒い塊。この混沌にあるような黒ではない。まるで影のようなものがうごめいている、いやこちらに来ている?

「あれは?」

「ハートレス」

「ハートレス?」

分からないことが多すぎる、それでもあいつらは近づいてくる

「心を食べる、いや心を集める怪物なんだ」

「なんでそんな奴らがこんなところに居るんだ?」

「分からない」

ほんとうに分からなくなってきた。なんでそこまで分かっていて分からないんだよ。

「またか…」

俺が少し方を落としていると

「っ!!気づかれた」

「いまさらかよ!!最初からあいつらはこっちに向かってきてたよ!!」

空が何かを構えようとすると

「そこをどけろ!!」

俺たちの後ろから声がした

 

 

「「!!!」」

何か分からないがよけないと死んでしまういやよけなければ確実に死んでいた。

目の前を通り過ぎるのは無数の剣。

それらがすべてあいつらに当たって爆発する。

すべてが爆発すると、あいつらは消えていた。

「危なかったな」

声がするほうを向くと赤い外套を身に纏い白と橙が混じった髪の毛の青年が立っていた

「お前は誰だ?」

そいつはまとっている空気が違った。まるで戦場に立っているかのような雰囲気が漂っている。

「君は?」

そんな相手にソラは簡単に話しかけていた。調子が狂う。

「あぁ、俺は衛宮士郎っていうんだ。君たちこそだれなんだ?どうしてこんなところに居るんだ?」

戦場のような空気が消える。おそらくこの人は武将クラスで間違いない。それも最強に近い。春蘭や呂布、孫策のような人だと分かった。なぜだろう?

「すまない、俺は北郷一刀。何で居るかはこっちが聞きたいよ」

「俺はソラ。俺も~」

「俺たちは気がついたらここに居たんだ。あなたはどうしてここに」

簡単に自己紹介をしこちらからも疑問を投げ返す。

俺に対しまるで当然のように

「死んだから」

「えっ」

「死んだからここに来た」

空気でも吸うように、自らのことを死んだと話されても

「何で分かるんだ?」

当然の疑問

「望んだから」

「…何を」

なぜ?ではなく、こちらが自然に出てきた。何故だろう?

「この身が彼女に近づくように。また、あの人の”理想”を体現できるように」

そういったこの人の体から何かが広がった。

 

 

「えっ」

あたりには赤い大地。

無数の剣が突き刺さった荒野

そして大きな音を立てて回る太陽のようにそびえる歯車

「この中ならあいつらは入ってこれない」

「…ここは?」

ソラが尋ねる、ハートレスは?とも聞いていたが

「気にするな」

「気にするな、といわれてもなぁ…」

気にするな。の一言のみで何も話してはくれないみたいだ。

まるで鷹のような目が物語っていた。

「すごい、剣がいっぱい」

改めてソラが驚いている。

たしかにあたりには剣がまるで雑草のように無数にあった。

そしてなぜか分からないがあれらの剣が本物でないことが脳内に直接流れ込んできた。

「……」

「そう警戒しないでほしい。今は戦う気はない」

そいった男からは確かな殺気が放たれている。

薄く、薄く、戦場を経験していないと分からないほどに。

「今は、ね」

「あぁ、今は」

そういって男は口の端を吊り上げ微笑んだ。

 

 

とんでもないひどい文章、いや文章にもなっていませんがはじまして。

tenmonと申します。

 

今回思いつきで書いてみました。

多分続きます。

 

何分このように物語を書くのが初めてなので・・・

 

ご意見、ご感想があればお願いします。

 

 

 
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