No.211060

真・恋姫無双 魏が滅亡した日 Part24 壊れていく世界

見習いAさん

読み返してみて、どの台詞が誰の台詞か分かりにくいと思うところがありました。そう言うところでは台詞の前に真名の頭文字を置いてみようかなと思ってます

2011-04-10 18:08:04 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3556   閲覧ユーザー数:3183

「私がお相手します」

 

「・・・・・」

 

真桜に代わり凪が思春との戦いに挑む

しかし

思春は凪に背を向けると、合肥城外へ歩き始めた

 

「張遼は戦わない。ならここに用はない」

 

思春の目的は張遼との決着

凪や真桜との戦いではなかった

 

「まってください!」

 

「貴様を切りたくない。命を粗末にするな凪」

 

思春は凪など眼中に無いと相手にしなかった

 

「・・・待て甘寧!!」

 

凪の怒り

空気の変化を感じ取った思春は凪に振り返る

 

「あなたを無傷で帰すことはできません。それだけは絶対に許されない!」

 

「・・・・・」

 

「合肥を守るのは私達の直轄部隊。魏で共に戦って来た・・・・北郷隊の皆なんです」

 

「・・・・・」

 

「この作戦はあなたの独断のはず。あなたは・・・・北郷隊を私的な理由で切った!」

 

「・・・・・」

 

「隊長の・・・隊長の大切な仲間を・・・・許せません。ここで私と戦ってください」  

嵐の中でずぶぬれの二人が向かい合う

 

「・・・・前言撤回だ。貴様など切る価値も無い」

 

「なっ!」

 

「北郷の大切な仲間を切っただと?なら貴様は、なぜ春蘭と秋蘭を襲撃したのだ」

 

「それは、隊長と華琳様の新しい世のために!!」

 

「・・・・・では、なぜ秋蘭に追撃を入れた」

 

「・・・え・・・・」

 

「呉へたどり着いた秋蘭の傷・・・激しく殴打された傷が多数あった

徒手の達人でもある秋蘭が、相手が凪と言えどあれほど一方的に殴打されるとは到底思えん

それに、煙幕を使い、虚をつき気を失わせるだけならば、あのように殴打する必要がない」

 

凪はうろたえた

 

「ち、違う・・・・違うんです」

 

「・・・・貴様、気を失った秋蘭をさらに殴打したな。それも、私的理由でだ

北郷を取られたと思いこんだ貴様は、秋蘭に憎しみを叩き付けたのだ」

 

「違う、私は、秋蘭様を憎んでなど」

 

「ならなぜ追撃を入れた」

 

凪は両膝をつきその場に崩れた

 

「違うんです・・・・わからない・・・・どうしてあんなことを・・・・」

 

「貴様らは悪霊に取り付かれている。北郷と言う悪霊にな」

 

「隊長は悪霊じゃない!!!」

 

「目を覚ませ凪、そして、私が認めた凪に戻れ」

 

思春は再び後方へ歩いていった

 

「ちょっとまってえな。なら思春はんはなんでここにいるんです?何しに来たんです?」

 

見かねた真桜が凪をフォローした

 

「悪霊に取り付かれた女どもの前に、我主を晒してしまった自責の念から」

 

「よく言うわ。あんた、戦いの中に喜びを感じてたやろ。あんたの本質は戦いが大好きな・・・霞姉さんと同じや

あんたは霞姉さんと戦いたかっただけやないの」

 

「・・・・それも一つの理由として、否定せん」            

思春は去った

 

「真桜・・・・隊長は悪霊なんかじゃない。そうだよな真桜。隊長は・・・・隊長は・・・・・」

 

「凪・・・・」

 

真桜は気づいていた

純粋すぎる凪の気持ち

それが、華琳を変えたあれの影響を受けすぎてしまった

親友として徐々に変わって行く凪をこれ以上見ていられない

 

「なぁ凪、しばらく休んだ方がええ」

 

「え・・・・」

 

「凪、ここから離れぇ。ほんで、外から晋を見るんや」

 

「何を言っているんだ真桜、隊長が帰ってきたんだぞ。それを・・・・今更晋を外からみるなど」

 

「このままやと凪が壊れてまう。そんなんうちは見たくないんよ・・・・」

 

「私は壊れなどしない!隊長と共にある限り私はなんだって」

 

「凪!!!」

 

真桜の一喝を受け凪の体がビクッとした

 

「思春はんの言うとおり、晋は悪霊に取り付かれとる。このままやと隊長も華琳様も凪も、沙和も、うちも

皆、破滅してまうかもしれん。それだけはあかん!絶対にあかん!!」

 

「・・・でも、どうすれば」

 

「蜀へ行くんや。蜀には桂花がおる。桂花ならこの戦いの真実がわかっとるはずや。凪はすぐに成都に行き」

 

「真桜は・・・」

 

「うちは姉さんの飛龍偃月刀を直さなあかんし、それに、霞姉さんを1人にするわけにはいかんやろ?」

 

「でも、でも、真桜と霞様を置いて私だけ蜀へなんて・・・・」

 

「だ~いじょぶやて、うちと姉さんならうまくやるさかい。少しの間離れるだけや。

そんで全てが片付いたら、隊長も華琳様も、皆でまた魏で楽しくやろうやないの、な、凪」

 

「・・・・・」             

「皆よ~く聞き!凪は甘寧との戦いで名誉の負傷を受けた!よって、凪を治療のため都へ帰還させる!その後は知らん!!」

 

「「「「はっ!」」」」

 

「み、皆」

 

「楽進隊長、ゆっくり休んでください」

「楽進隊長のこと、俺達心配してたんです」

「また、元気で真っ直ぐな楽進隊長を見せてくださいよ!」

 

「凪、北郷隊の皆はうちが守ったる。だから安心して蜀へ行き。そんで、この戦いを終わらせるんや」

 

「・・・・わかった。真桜、皆、また都で会おう!」

 

「「「「おおー!」」」」

 

凪は愛馬にまたがると西へ駆け抜けていった

合肥防衛の兵は皆で凪を見送った

 

「これでよかったんや。思春はん、感謝してます」

 

真桜は呉の陣地に一礼した

 

「李典隊長ー!李典隊長ー!大変でーーーす!」

 

「なんや?何があった??」

 

「張遼隊の馬200頭が盗まれました。恐らく呉の仕業かと」

 

「・・・・・・・・・前言撤回や・・・・思春はんは酷い人やで」


 
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