友からガムをもらった帰り道
映写機のように
さらされた自転車の車輪が
夕焼けによるものだ、と
キミは頷いて公園の前を過ぎる
黄金色の木々がざわついて
風の行方を知らせる
そうする事によって
明日のイメージが空に浮かんで
青と橙に混じり合う
ああ
この景色
いまキミは地球の表面を
自転車で滑っているのだ
結局のところ
ただそれだけなのに
キミの心には
宇宙のすべて
はい
わかります
キミのイメージに
死の影が
死の恐怖が
反響して
もう駄目だ、とばかりに生き急ぐ
晩御飯はハンバーグ
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ただの詩です。