No.207545

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん 現代風8

―妄想―


「ゼニガメさん、一周年おめでとうございます!」
「ゼニガメさんの作品大好きです! これからも頑張ってください!」

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2011-03-22 01:51:32 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:11841   閲覧ユーザー数:9695

 

 

一刀くんの公式設定

 

 

 

身長:118㎝

体重:21㎏

年齢:17歳

 

 

天の御遣いとして戦乱の世に降り立った際、小さくなっちゃった。

とりあえず可愛い。

 

 

 

現代版一刀くん設定

 

 

偶然孤児院の前を通った祭が一目惚れで引き取った。

本当の家族の所在は不明。

姉の雪蓮は昔、江東区の小覇王として有名だったとか。

何故か引き取られた時から身長、体重は変わらない。

むしろ変わって欲しくないのが周りの意見。

妹の蓮華は江東区の巨尻児として有名だったとか。

見た目は幼稚園児でも通用するが高校二年生。

保健室の紫苑先生の娘の璃々ちゃんと仲良し。

むしろメインヒロインとの呼び声が高い。

詠ちゃんはアニメ研究会所属。

とりあえず可愛い。

妹の小蓮は江東区の弓腰姫として警察からマーキング。

月ちゃんはファンクラブがある。

桃香は軽音部。

愛紗は出るのか?

冥琳は美乳郎。

華琳は淫乱。

シャムは店長。

とある一刀は能力者。

可愛いペットがいる。

 

設定は増えるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら一刀くんこんにちは」

「あっ、雛里さんこんにちは」

 

 

朝早く道端で一刀はご近所の雛里に会った。

 

 

「今日も犬の散歩かしら?」

「はい。凪、挨拶して」

「わふ」

 

 

一刀の日課である凪の散歩でよく会うのだ。

 

 

「凪ちゃんは相変わらず一刀くんに懐いているのね」

「それは嬉しいんですけど妹には厳しいんですよね」

 

 

なぜか蓮華には懐かない凪。

 

 

正妻に嫉妬しているのか。

 

 

「ふふふ。一刀くんの厄介払いをしているのかもね」

 

 

見た目からは随分と背伸びした大人びた笑みを浮かべる雛里。

 

 

正直似合っていない。

 

 

「雛里さんは今日も研究ですか?」

「ええ。朱里をふたなりにする研究よ」

「凄いですね」

「ありがとう。完成したら一刀くんも呼んであげるわね」

「はい! お願いします」

 

 

そして雛里は車に乗って大学に向かうのだった。

 

 

「ハマーなんか乗っちゃって足届くのかな?」

 

 

雛里仕様の運転席になっていることを一刀は知らない。

 

 

 

 

チラッ

 

 

「まだかな?」

 

 

電柱の陰に隠れる怪しい少女と犬。

 

 

「べ、別にあいつを待ってるわけじゃないんだから。私の散歩するコースがたまたま一緒なだけなんだから」

 

 

誰も聞いていないのにぶつぶつと喋るその少女。

 

 

「トラは猫だにゃー」

 

 

その犬――トラは猫らしいが彼女には「フヒーヒ」としか聞こえない。

 

 

 

そして、前方から人が歩いてくるのが見えた。

 

 

一刀と凪である。

 

 

「よ、よし! あくまでも偶然なんだから」

 

 

自分に言い聞かせる少女は一刀の前に偶然通ったかのように歩き出す。

 

 

「あっ、星じゃん。おはよう」

「あ、あんたと朝から会うなんて最悪ね!」

「そんなこと言っても毎日会ってるじゃん」

「こ、これはそう! 仕方なくよ仕方なく! たまたま散歩するコースが一緒なだけよ!」

 

 

少女――星の憎まれ口を軽く流す一刀。

 

 

「フヒーヒ(最初は別のところを散歩してたニャ)」

「わふ(やっぱり星さんはご主人様のことが好きなのか?)」

「フヒーヒ(見ての通りぞっこんニャ)」

「わふ(まあ鈍いご主人様のことだから気付いてないだろうな)」

 

 

犬は犬同士会話がはずんでいるようだ。

 

 

 

 

「じゃあ行こうか」

「わ、分かってるわよ。し、仕方なくなんだから!」

「ははっ、わかってるよ」

「その顔は絶対分かってない顔ね」

 

 

星の幸せタイムが始まった。

 

 

 

 

 

 

「ほら凪!」

 

 

公園でフリスビーを投げる一刀。

 

 

「わふっ!(猛虎蹴撃!)」

 

 

そして割れるフリスビー。

 

 

「こら凪。何回言ったら分かるんだ。フリスビーを壊すんじゃなくてキャッチするの」

「わふ~ん」

 

 

シュンとなる凪。

 

 

耳が元気なく垂れた。

 

 

「次からは気をつけるんだよ」

「わふ!」

 

 

頭を撫でられて耳がピーンと立つ凪だった。

 

 

「あんたんちの犬、相変わらず凄いわね……」

 

 

割れたフリスビーの残骸を見ながら星がしみじみと呟く。

 

 

「そうかな? いつも蓮華と争って強くなったのかもね」

「あのお尻デッカチね」

「あれ? 蓮華と会ったことあったっけ?」

「ええ。この前あんたを家まで尾行してたらーって何でもない!」

「えっ? 尾行がどうのこうのって……」

「ち、違うわ! あんたといたらビクンビクンってなっちゃうのって言ったの!」

「あっ、そうなんだ……ええっ!?」

 

 

よけいに恥ずかしい事を言ってしまった星である。

 

 

「あーもう! な、なんでもないの! わかった!?」

「う、うん」

 

 

顔を赤くして涙目の星を前に一刀は肯定するしかなかった。

 

 

 

 

「じゃあここで」

「今日言ったことは忘れなさいよ!」

「分かってるよ。それじゃあまた明日」

「うん…………って何言ってるのよ!」

 

 

星が叫ぶが一刀は既に見えなくなっていた。

 

 

「ったく。…………また明日、か……」

「フヒーヒ」

 

 

どこか嬉しそうな星だった。

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまー」

「お、おかえり一刀」

「ただいま蓮華」

 

 

帰って来た一刀を出迎える蓮華。

 

 

しかし、それを阻む者がいた。

 

 

「わふ!」

「な、なによ凪! どうしていつもつっかかってくるのよ!」

「ワンワン!」

「まあほどほどにね」

 

 

一刀は一人と一匹を残してリビングに向かった。

 

 

「今日という今日は飼い主の一員としての意地を見せてあげるわ!」

「ガルル!」

 

 

正妻VS忠犬

 

 

この戦いは朝ごはんが出来るまで続いたという。

 

 

 

おわり。


 
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