No.206005

【例大祭8】無題【宣伝】

例大祭8で無料配布予定のコピー本、その1ページ目です
文庫サイズで本文4ページの短編

委託先:つ-39b
友人のサークル「生獣」

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2011-03-10 22:12:17 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:600   閲覧ユーザー数:596

 

無題

 

 

長かった冬も終わり、季節は春に移ろうとしている。

博麗霊夢が彼女に出会ったのは、そんなある夜のことだった。

 

真夜中の博麗神社、霊夢は本坪鈴の鳴る音で目が覚めた。

こんな時間に参拝客だろうか。

とはいえ妖怪が神様にお祈りをするとは思えないし、どんなに悪戯が好きな妖精だってもう眠っているに違いない。

不本意ながら、ただでさえ人の寄り付かない神社である。

夜遅くにわざわざ参拝に出向いてくる人がいるとも思えなかった。

急用があるのなら直接声を掛ければいいだけである。

それに、もしそこまで信心深い人がいるのなら昼間にも来てほしいものだ、とぼんやり考えながら境内に出る。

すると賽銭箱の前に一人の少女が佇んでいた。

本殿に出ると、少女はこちらに気付いたらしい。

顔を上げて驚いた表情を見せる。

人が住んでいた、ということが意外だったようだ。

夜分遅くにごめんなさい、と少女は言う。

「別にいいのよ、気にしないで」

そう言葉を返し、改めて少女を観察する。

里では見掛けない出で立ち、恐らくは外来人なのだろう。

 

 

 

 ※改行は調整済み、画像は表紙と裏表紙

 

表紙絵を描いてもらう暇がなかったのでこんな感じに


 
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