No.203922

孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝27

Seigouさん




一刀と純夏の合体奥義

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2011-02-26 20:38:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:12143   閲覧ユーザー数:5336

これは、一刀が呉にやっかいになって数日の夜のことである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

純夏「・・・・・一刀・・・・・一刀・・・・・」

 

一刀「んん~~~~・・・・・なんだ?・・・・・純夏?」

 

あくる日、純夏は一刀の部屋に来て一刀を起こしに来た

 

外はまだ暗く、月の光が純夏の顔を照らしている

 

一刀「まだ暗いな・・・・・どうしたんだ?」

 

純夏「よかった、起きてくれて・・・・・一刀、ちょっとあたしに付き合ってくれないかしら?」

 

一刀「・・・・・どこに行くつもりなんだ?」

 

純夏「ついてくれば分かるわ」

 

一刀「・・・・・分かった」

 

そう言って背伸びをしてから布団から起き上がる一刀

 

純夏「あ、それと一刀の剣は持ってきなさいよ」

 

一刀「・・・・・りょーかい」

 

忠久を持っていくということは、一刀は今後どういった展開になるのか大体分かってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀は純夏に案内されて少しだけ山の奥へと入っていった

 

そこには、森の中に50メートルほどぽっかりと空いた空間があり、その空いた空間の中に傷だらけの切株がいくつもあった

 

一刀「もしかしてここは・・・・・」

 

純夏「そう、あたしの秘密の特訓場よ」

 

一刀「やっぱりな」

 

純夏「ここに他の奴を連れてきたことはないから、一刀が初めてね」

 

一刀「光栄だよ・・・・・さて、こんなところにつれてきたということは」

 

純夏「話が早くて助かるわ、一刀ここであたしに稽古をつけてちょうだい」

 

一刀「当然そう来るだろうな・・・・・分かったよ」

 

純夏「それじゃあ時間も無いわけだし、さっそく!」

 

そういいながら純夏は馬を降り、紅蓮槍を振りかざした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキーーーーーーン!!ゴキーーーーーン!!カアーーーーーーーーン!!

 

ぽっかりと空いた空間の中に響く剣戟の音

 

一刀「しっ!はあっ!せいっ!」

 

純夏「でりゃあ!!はっ!!だっ!!」

 

バチーーーーーーン!!キイン!カアン!ガキーーーーーーーン!!

 

一刀の忠久と純夏の紅蓮槍がぶつかり合い火花が散っていた

 

ちなみに一刀は髪を後ろで縛っている

 

一刀「それにしても!純夏も汜水関の時と比べるとかなり強くなっているな!」

 

キイン!ガアン!カキーーーーーーン!!

 

純夏「そりゃそうよ!あたしだって祭様に鍛えられているんだもの!」

 

ギュイン!バチン!ガキーーーーーーン!!

 

一刀「黄蓋さんか!俺もあの人の手ほどきを受けたいな!」

 

ゴキーーーーーン!!ガキーーーーーーン!!キイン!カアーーーーーーーーン!!

 

純夏「何言っているのよ!一刀の方が祭様より強いくせに!」

 

カアン!キイン!バーーーーーーーーン!!キイン!ガチーーーーーーン!!

 

一刀「あの人は!俺には無い強さを持っているからな!いわゆる年長者との経験の差って奴だな!」

 

純夏「・・・・・・・・一刀、それ本人の前で言わない方がいいわよ」

 

一刀「ん?なんでだ?」

 

純夏「祭様は、年のことについては地獄耳なのよ」

 

一刀「・・・・・分かった、注意しよう」

 

一刀は口を滑らせて年の事に触れ、祭に追いかけられているところを想像して身震いした

 

純夏「それより一刀、そろそろ本気を出してくれないかしら?」

 

一刀「・・・・・いいのか?」

 

純夏「舐めないでよね、本気でやってくれないと稽古にならないわよ」

 

一刀「・・・・・分かった・・・・・~~~~~~っ」

 

ブオオオオオオオオオオオオオオオ

 

一刀は全身に気を纏い純夏と対峙した

 

純夏「・・・・・ふふふふ♪そうなくっちゃ♪」

 

純夏は自分に本気で向き合ってくれる一刀の姿を見て心躍らせた

 

一刀「行くぞ、純夏!」

 

純夏「来い!北郷一刀!」

 

一刀「はっ!」

 

ギャイーーーーーン!!バチーーーーーーーン!!ガキーーーーーーーン!!

 

純夏「くっ!!ぐっ!!ふっ!!」

 

一刀は目にも留まらぬ速さで純夏を攻め立てる

 

バチーーーーーーン!!カアーーーーーーーン!!ガキーーーーーーン!!

 

純夏「ぐっ!!はっ!!ぐっ!!」

 

純夏はなんとか一刀の攻撃をいなしていく

 

もしこれが汜水関で対峙した時の純夏だったら一瞬でやられていたであろう

 

しかし、純夏の強さは祭の特訓を経て更なる高みに達していた

 

攻撃を見切る眼力が以前よりも鋭さを増し

 

純夏「~~~~~~っ・・・・・はっ!!」

 

バチーーーーーーーーーーーーン!!!

 

一刀「うおおっ!!??」

 

さらに純夏の総合的な身体能力が格段に上がっているため、一刀の攻撃に反応できる力がついてきているのである

 

一刀「凄いな!本当に強くなっているよ!」

 

純夏「だから舐めないでって言ったでしょ!!」

 

一刀「ああ、悪かった、純夏♪」

 

そう言いながら一刀は純夏に微笑んだ

 

純夏「・・・・・・・・・/////」

 

一刀「??・・・・どうしたんだ?」

 

純夏「なななななんでもないわよ!!////////」

 

一刀「???」

 

どうしてここまで来ても気付かないのかこの鈍感野郎は

 

ガチーーーーーーン!!バチーーーーーーン!!ガキャーーーーーーーーン!!

 

流石に氣を纏った一刀の攻撃を受け続ければ純夏の紅蓮槍もただではすまない

 

紅蓮槍は確実に傷付いていく

 

純夏「しっ!!はっ!!くっ!!・・・・・ふふふふ♪あははははは♪」

 

稽古の最中に純夏は笑い出す

 

一刀「??・・・・・いきなりどうしたんだ?」

 

純夏「一刀♪あんたは最高よ♪こんなに体が熱くなったのは雪蓮と死合ったあの時以来だわ♪」

 

たぶん、太史慈が孫策に戦に敗れたときのことを言っているんだろうと一刀は理解した

 

一刀「そうか!喜んでもらえて何よりだ!」

 

純夏「ええ!・・・・・ふふふ、一刀、あたしの最強の技を受けなさい」

 

そう言うと、純夏の殺気がドンドン膨れ上がっていった

 

一刀「っ!!??おいおい!!」

 

ぶっ殺す気満々と言わんばかりの純夏の殺気を受けて一刀は忠久を正眼に構えた

 

純夏「行くわよ一刀!!!はぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!」

 

純夏が気合を込めると、紅蓮槍の先端が赤くなり

 

ゴオウウ!!!

 

一刀「なに!!??」

 

たちまち焔が揚がる

 

純夏「はあああああああああ!!!紅蓮晃!!!!」

 

その焔はドンドン大きくなり、純夏はその焔を一刀に投げつけた

 

一刀「くっ!!??」

 

ゴウワアアアアアアアアアアアア!!!

 

その焔は瞬く間に一刀を包み込み、一刀の周りを灰に変えていく

 

純夏「はぁ~~~~~~・・・・・・・って!一刀!」

 

正気に戻った純夏は、自分のやってしまったことに気付く

 

純夏「一刀ーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

純夏の絶叫が当たりに木霊する

 

その時

 

ブワッ!!

 

純夏「!!??」

 

突然突風が吹き焔が掃われていく

 

そこにあったのは

 

純夏「・・・・・・・・・・」

 

一刀「ふぅ~~~~~~・・・・・」

 

氣を絞り込み、白い羽のような氣の粒子を撒き散らす無傷の一刀の姿があった

 

純夏「・・・・・これが、あの時の」

 

純夏は虎牢関のことを思い出していた

 

一刀「今の技は大したものだよ純夏、俺に回天丹田を使わせるなんてね」

 

そして一刀は回天丹田を解除する

 

純夏「今のって、虎牢関でも使っていたやつね」

 

一刀「その通りだよ」

 

純夏「なんでさっき使ってくれなかったの!」

 

手を抜かれたと思い、純夏は一刀を睨む

 

一刀「そんな怖い顔しないでくれよ、俺だってあの技はなるべく使いたくないんだから」

 

純夏「どういうことなの?」

 

一刀「あの技は、使いすぎると体に掛かる負担が跳ね上がって寿命が削れてしまうんだ」

 

純夏「・・・・・そっか、命削りの技というわけね」

 

一刀「そうだ」

 

純夏「すまなかったわね、そんなものを使わせてしまって」

 

一刀「いや、乱用さえしなければ寿命が削れることはまず無いから安心してくれ」

 

純夏「そう、よかった」

 

一刀「それはそうと、さっきの技は本当に大したものだな」

 

純夏「まあ、あそこまで気分が高ぶらないと出せないといった弱点があるけどね」

 

一刀「そうか・・・・・そうだ!ちょっと紅蓮槍を構えてくれ!」

 

純夏「?・・・・・いいけど」

 

そう言って純夏は紅蓮槍を下段に構えた

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

純夏「・・・・・何、してるのよ?」

 

一刀「いいからいいから」

 

一刀は純夏の真横に立ち、忠久を紅蓮槍に重ねた

 

一刀「ふっ!」

 

忠久に氣を込めると

 

ゴオウ!!

 

純夏「っ!!??・・・・・嘘」

 

気分が高ぶってもいないのに純夏の紅蓮槍からはさっきと同じくらいの焔が発った

 

一刀「思った通りだ」

 

純夏「どういうことなの?」

 

一刀「純夏の技を俺の氣で引き出せないかなって思ったんだよ」

 

純夏「そんなことができるの・・・・・・・・・そうだ♪いい事思いついた♪」

 

一刀「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ふぅ~~~~~、結構疲れたな」

 

純夏「あたしもぉ・・・・・」

 

純夏と一刀は岐路についていた

 

あれから純夏と一刀は夜が開けるまで鍛錬をし、くたくたに疲れていた

 

二人の服は完全に汚れていて、傍から見れば敗残兵の様である

 

一刀「近くの村によって、服を洗ったほうがいいかな?」

 

純夏「そうね、このまま帰ったら雪蓮に何言われるか分からないわ」

 

そして二人は近くの村の宿に立ち寄った

 

女将「へいいらっしゃい!お二人様ですね」

 

一刀「はい、ですけどすぐに発たなきゃいけないので、お風呂だけ貸して貰えませんか?お勘定はこれでよろしいですか?」

 

前払いとして、一刀はお金を女将に渡した

 

女将「十分です♪すぐに用意いたしますね♪部屋でお待ちください♪」

 

お釣りが十二分に来る金額に気分を良くした女将はすぐに風呂の準備に乗り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅館の部屋にて

 

一刀「それにしても、だいぶ汚れたな~~」

 

純夏「すまなかったわね、付き合わせてしまった上に服までこんなにさせてしまって」

 

一刀「な~~に、服なんて後でいくらでも用意できるよ」

 

女将「お二人様、準備ができました」

 

一刀「分かりました、それじゃあどっちから入ろうか?」

 

純夏「一刀からでいいわよ、付き合わせてしまったんだからお先にどうぞ」

 

一刀「分かった、それじゃあ「ちょっとお待ちください」・・・・・なんですか?」

 

突然女将から言葉を遮られ一刀はきょとんとした

 

女将「お二人様は、恋人同士じゃないんですか?」

 

一刀「え!?」

 

純夏「ななななな何言っているのよ!!?女将!!?///////」

 

女将「いえ、男女お二人様でいらっしゃったのでてっきり・・・・・それに・・・・・」

 

純夏「それに・・・・・何よ?」

 

女将「とてもお似合いのお二方様でしたので♪」

 

純夏「//////////////」

 

純夏は頭から湯気を出していた

 

一刀「・・・・・それとお風呂とどういった関係があるんですか?」

 

女将「実は、てっきりお二人で入られるものと思いまして、一人分の湯しか沸かしていないのですよ、それと言いにくいのですが・・・・・・」

 

一刀「なんですか?」

 

女将「うちの旅館は混浴ですので」

 

純夏「それならもう一人分沸かせばいいじゃない!一刀!先に入って頂戴!////////」

 

一刀「ああ、分かった・・・・・」

 

純夏「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして風呂場

 

一刀「ああぁ~~~~~~、やっぱり和の心は湯の心だよなぁ~~~~♪」

 

久しぶりの風呂に一刀はご機嫌だった

 

一刀「それにしても、純夏の奴強くなっていたな~~、それにあんな技を持っているなんて、流石三国志の英雄は違うぜ」

 

以前に純夏と戦ったことはあったが、その時は他の武将達も相手にしていたために純夏個人の強さは分からなかった

 

しかし、その時から少ししか経っていないのにあそこまで強くなるのは強さに対する認識が自分のいた世界とは違うせいなんだろうと一刀は思った

 

もちろん、時代背景やその人達がおかれた環境のせいもあるのであろうが

 

一刀「・・・・・太史慈か・・・・・・」

 

一刀は歴史を思い出していた

 

以前に純夏と会った時も思い出していたが、実はその時思い出していたのは三国志演義の太史慈の歴史である

 

史実の太史慈は、赤壁の戦いが起こる前に死んでいるのである

 

一刀「純夏も近いうちに死んでしまうのか?・・・・・」

 

そんなことを一刀が思っていると

 

純夏「一刀」

 

一刀「ん?純夏か?」

 

扉越しに聞こえてくるのは純夏の声

 

純夏「どう?湯加減は?」

 

一刀「ああ、かなりいい湯だ、疲れが吹き飛ぶぜ」

 

純夏「そう・・・・・それじゃあ・・・・・・」

 

ガララ

 

一刀「・・・・・へ?」

 

一刀が振り向くとそこには

 

純夏「・・・・・/////////」

 

一刀「・・・・・純夏//////」

 

髪を下ろし、体にタオルを巻いている純夏の姿があった

 

一刀「・・・・・・・・・・」(じぃ~~~~~~~~~~~~~~)

 

そんな純夏の姿を一刀は食い入るように見つめた

 

純夏「ちょっと!そんなまじまじと見ないでよ!!///////////」

 

一刀「ああ!すまない!・・・・・って!ちょっと待て!何で純夏が入ってきているんだ!?/////」

 

純夏「そんなことどうでもいいじゃない!///////」

 

一刀「いいわけあるか!//////」

 

純夏「ああもう!男なら細かいこと気にしない!////////」

 

そう言いながら純夏は一刀の入っている湯船に割り込んだ

 

一刀「・・・・・純夏/////」

 

純夏「黙ってなさい/////」

 

一刀「・・・・・はい/////」

 

純夏「・・・・・・・・・・」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

そして長い事続く沈黙

 

純夏「・・・・・ねぇ一刀」

 

一刀「なんだい、純夏?」

 

純夏「前に雪蓮から聞いたんだけど、一刀が以前住んでいた世界は争い無く平和な世界だったらしいわね」

 

一刀「・・・・・その通りだ」

 

純夏「そんな世界からやってきたのに、どうして一刀はそんなに強いの?」

 

一刀「俺だって最初からここまで強かったわけじゃない・・・・・この世界に来た当初の俺だったら、例え一対一でもこの世界の武将達には敵わなかったんだろうな」

 

純夏「やっぱり、一刀の体は殆ど実戦で鍛えられた体だしね」

 

一刀「前に居た世界でも鍛錬はしていたけど、それはあくまで健康や礼儀、精神修養のためだった・・・・・人を斬ったのはこっちに来てからなんだ・・・・・」

 

純夏「・・・・・・・・・・」

 

一刀「なぁ、純夏って最初は孔融様に仕えていたんだよな?」

 

純夏「・・・・・ええ、そうよ」

 

一刀「ということは純夏は、最初は文官だったんだな?」

 

純夏「・・・・・流石は天の御遣いね、こっちの個人的なことまで全て知っているということか」

 

一刀「俺は天の御遣いでもなんでもないよ」

 

純夏「そう思っているのはもはやあんただけよ・・・・・一刀の言う通り、あたしは最初は文官だったわ、孔融様に仕えていた時、同郷の揚州刺史劉繇(りゅうよう)に目通りしたんだけどその元を立ち去らないうちに雪蓮の軍隊が攻めてきたのよ、その時のあたしは偵察任務だけを与えられたけど同じく偵察に出ていた雪蓮と出くわして一騎討ちをした、でも決着がつかずにどっちも退いたわ」

 

一刀「そして、結局劉繇は雪蓮に敗れて劉繇敗走後も純夏は自ら兵士をまとめて抵抗したけど、敗れて捕らえられた、しかし、純夏と一騎討ちしてその武勇を認めていた雪蓮は、純夏の縄を自ら解き仲間に迎え入れた、劉繇が病死したことを知ると、残兵をかき集めてくると言って雪蓮の下から離れた、そして純夏は約束どおり、残党兵をかき集めて戻ってきた」

 

純夏「・・・・・そこまで知っていると気持ち悪いのを通り越して恐ろしくなってくるわね」

 

一刀「俺のいた世界ではこっちの物語は有名だからな」

 

純夏「・・・・・ねぇ、一刀」

 

一刀「なんだい、す・・・・・みか・・・・・」

 

純夏は一刀の背中に回りこんでタオル越しに胸を押し付けて抱きついた

 

純夏「あたし、一刀には凄く感謝している」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

純夏「黄巾党の時、連合の時、荊州の時、蜀との交渉の時、雪蓮を助けてくれた時・・・・・全部ひっくるめて一刀には感謝している」

 

一刀「・・・・・純夏」

 

一刀と純夏の髪が絡み合う

 

純夏「天の御遣いとか、そんなのどうでもいい・・・・・あたしは・・・・・一刀が好き///////」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

純夏「一刀「だめだ!」・・・・・一刀」

 

一刀「だめなんだ純夏、以前にも言っただろう・・・・・俺の手は、俺の体は血で汚れすぎている・・・・・だから俺は、純夏の気持ちに応えることはできない」

 

純夏「・・・・・一刀、こっちを向いて」

 

一刀「??・・・・・ん!?」

 

一刀が振り向くとすかさず純夏が口付けをしてきた

 

純夏「・・・・・・ん・・・・・・ちゅ・・・・・・・ちゅぶ・・・・・・・んん・・・・・・」

 

一刀「・・・・・・ちゅ・・・・・・ん・・・・・・」

 

しばらく続く、濃厚なキス

 

そして

 

純夏「っはぁ~~~・・・・・あたしの初めて、一刀にあげちゃった/////////」

 

一刀「・・・・・純夏」

 

ザバッ

 

そして純夏は風呂から出た

 

そして

 

純夏「一刀・・・・・一刀は、自分の手が血で汚れていると言ったわよね・・・・・それを言ってしまったらあたし達だって同じなんだから」

 

そう言って純夏は風呂場を出て行った

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

一刀はその後姿を黙って見送ることしか出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女将「ありがとうございました♪またお越しくださいませ♪」(ニヤニヤ)

 

二人を見送る女将の顔はずっとニヤニヤしっぱなしだった

 

一刀「(あれ絶対二人で入ったことばれているぞ)////////」

 

純夏「(ううぅ~~~~~~~~~~~~~~~)////////」

 

二人の顔も暫らく赤くなりっぱなしであった

 

ちなみに一刀と純夏の服は風呂に入っている間に女将さんに洗ってもらい、その後一刀と純夏の焔で乾かしたのである

 

一刀「それじゃあ、すぐに帰るか」

 

純夏「そうね、すぐにでも帰らないと雪蓮の尋問が待っているわよ」

 

二人が馬に乗り岐路に着こうとしたその時

 

「大変だーーーーー!!賊が攻め込んできたぞーーーーーー!!」

 

一刀&純夏「「!!!」」

 

村人の声に二人はすかさず反応した

 

「何!?どうするんだ!!?」

 

「最近戦もなくなってきてようやく安定した収入が出てきたってのに!!」

 

「またなのか・・・・・また黄巾の時に逆戻りするのか・・・・・」

 

二人がその村人に駆け寄る

 

一刀「すみません!賊の数はどれくらいですか!?」

 

「な、なんなんだあんたは?」

 

純夏「いいから答えろ!」

 

「・・・・・3千人くらいだ」

 

一刀「すぐそこまで来ているんですか!?」

 

「ああ、あと半刻もしないうちに東からこの村に雪崩れ込んでくる!」

 

一刀「っ!行くぞ純夏!」

 

純夏「ええ!一刀!」

 

二人はすぐさま東の出入り口へと駆け出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・なぁ、さっきの人なんて言っていた?」

 

「確か、一刀って・・・・・」

 

「まさか!あの伝説の山賊狩りの!?」

 

「やったぞ♪あの人がいればこの村は大丈夫だ♪」

 

村は暫らく歓声で治まらなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・あの人の言っていた通り、すぐそこまで来ているな」

 

純夏「これほどの数だと、一人も村にいれずに撃退することは不可能でしょうね」

 

一刀「・・・・・純夏」

 

純夏「奇遇ね♪あたしも同じ事を考えたわ♪」

 

一刀「特訓の成果を見せてやろうか?」

 

純夏「ええ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よしてめ~~~ら!!金目のものは根こそぎ頂戴しろ!!逆らう者は女子供関係なく皆殺しだ!!」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」

 

賊にお似合いなベタな台詞を吐きながら賊の頭領は子分達を前進させる

 

「頭!村の前に立ち塞がっている奴がいやすぜ!」

 

「なんだと?」

 

賊の頭は村の前に立っている二人を見て驚くと同時に呆れていた

 

「ん?なんだあいつらは?完全に二人じゃないか」

 

「お頭!やっちまいますか!?」

 

「当然だ、たった二人に何ができる」

 

「頭!二人のうち一人は女みたいですぜ!もらってもいいですか♪」

 

「おまえも好きだな・・・・・好きにしろ」

 

「へへ♪ありがてぇ♪」

 

そういってその賊は前線へ駆けて行った

 

「さ~~~~て、お手並み拝見」

 

賊の頭はその二人を凝視した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」

 

賊達は我先にと村へ押し寄せた

 

一刀「・・・・・こいつらは、奪うことしか知らないのかね」

 

純夏「まったくね」

 

そして、賊との距離は200メートルくらいまで縮まったところで

 

一刀「・・・・・それじゃあ・・・・・行くぞ!!純夏!!」

 

純夏「ええ!!一刀!!」

 

ガキン!

 

一刀と純夏は忠久と紅蓮槍を交差させる

 

そして

 

一刀&純夏「「はあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」

 

ゴワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

二人の気合と共に紅蓮槍の先からもの凄い勢いで焔が発った

 

一刀「我が氣よ!槍先に眠る灼熱の鳳を呼び覚ませ!!」

 

純夏「我が槍先に眠る灼熱の鳳よ!彼の氣の呼びかけに応えよ!!」

 

ブワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

その焔は見る見る大きくなっていく

 

「な、なんだありゃあ!?」

 

「あんなでっかい炎見たこと無いぞ!?」

 

「何が起こっているんだ!!?」

 

その焔は一番後ろにいる賊の頭も肉眼ではっきり目視できるほどに大きくなっていた

 

一刀&純夏「「合体奥義!!鳳凰紅蓮翔波!!!!」」

 

一刀と純夏が忠久と紅蓮槍を振りぬくと、巨大な鳳凰の形をした焔が賊目掛けて飛んでいった

 

ゴウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

「「「「「「ぐぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!」」」」」」

 

そのあまりにも巨大な焔に賊達は次々と火達磨になっていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・まさか、これほどの威力が出るなんて・・・・・・」

 

純夏「ええ、想像以上だわ・・・・・」

 

目の前で次々と焼死体になっていく賊達が自分達の技でこうなっているのが半信半疑な一刀と純夏であった

 

この合体奥義で2千5百の賊が一気に丸焦げになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから先はあまりに簡単だった

 

一気に大半の仲間を失い出鼻を完全に挫かれた賊達は、一刀と純夏二人にあっという間に蹴散らされる

 

「っ!なんなんだ!?なんなんだてめーらは!!?」

 

そして、賊の頭の目の前に立ちはだかる

 

一刀「俺の名前は、北郷一刀だ」

 

純夏「太史子義よ」

 

「な!?あの伝説の山賊狩りだと!?おまけに孫策のところの将まで!?」

 

賊の頭の顔は、こんなの反則だと言わんばかりに青ざめていた

 

一刀「さて、どうする?言っておくけどおまえは絶対に逃げられないぞ」

 

「~~~~~~~~~~~~っ!!」

 

純夏「大人しく投降するなら、痛くしないでやるわよ」

 

「っ!!くそっっっっ!!!」

 

賊の頭はそまま剣を抜き、純夏に斬りかかった

 

純夏「・・・・・ふんっ!」

 

ドカッ!!

 

「ごはっ!!」

 

純夏は紅蓮槍の柄で頭の鳩尾を突いた

 

賊の頭はそのまま気絶した

 

一刀「・・・・・純夏」

 

純夏「これでいいんでしょ?」

 

一刀「・・・・・ありがとう、純夏」

 

純夏「////////」

 

悪党とはいえ殺さないでくれた純夏に一刀は感謝した

 

そして二人はその賊の頭を縛り上げその場を立ち去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・これは、何があったんだ」

 

「こいつは・・・・・」

 

村人達は、完全に灰になった賊達の中に一人縄で縛られた賊を発見した

 

「おい、こいつを縛っている縄に何か挟まっているぞ」

 

「何か書いてあるな、なんて書いてあるんだ?」

 

「これは・・・・・・・・・」

 

一人だけある程度字が読めたのでその紙に書いてあることを読み上げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この賊の処分は任せます、山賊狩りより」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・まさに伝説の山賊狩りだな」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうもseigouです

 

今回は熱い展開をお届けしました

 

今後も他の武将と一刀との合体奥義を作っていこうと思います

 

次回は今回とは違う熱い展開があるかも?


 
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