No.202177

真・恋姫†無双 ー紅白の天ー 第6話

黒山羊さん

「前回のあらすじ」
5人は桃園の誓いを立て、桃香の友のハムのところへ行く。どうやって面会に持ち込むか一刀が考えていたら、ハム遭遇。5人はハムと共に、警羅をする。警羅中にキチg・・・華蝶仮面に遭遇し、強盗を倒すと去っていき、その後、城に到着。

第1話
http://www.tinami.com/view/201495

2011-02-18 01:04:56 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3768   閲覧ユーザー数:3353

   この物語は真・恋姫†無双という外史に、

   別作品から1人ある人が来たいう設定です。

   作者である私、黒山羊が原作を何度も読み返し、

   登場人物を原作通りにしたつもりです。

   ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

   また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、

   セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

   あらかじめご了承ください。

   読者の皆様が楽しめたら幸いです

 

 

 

 

視点:ジェネシス

 

俺達は城の待合室で茶を飲みながら待っている。

この世界の茶という飲み物は違う。

神羅ビルの食堂のコーヒーとは雲泥の差だ。これに慣れてしまうとあんなもの泥水だ。

茶を飲み終わって少ししたら、女が来て、玉座の間とかいう部屋へと通された。

そこに居たのは劉備の知り合い・・・・名前はコウソンサンだったか?

それともう1人コウソンサンが座っている椅子の裏に隠れている。

視界には入っていないが、俺ならそこに誰か居るのは分かった。

 

公孫瓚「待たせたな、桃香。最近賊が多くて、忙しかったのだが、一区切りついた。」

 

劉備「へぇ、大変だね。」

 

公孫瓚「桃香は何してるんだ?」

 

劉備「私? 私は色んな困っている人を助けてた。」

 

公孫瓚「で?役職は?」

 

劉備「旅人?」

 

公孫瓚「それは役職とは言わないだろう。」

 

劉備「そうだね。えへへへ。」

 

公孫瓚「えへへじゃない!」

 

劉備「だって、役人になって何処かに配属されたら、その国の一部の人しか救えない。

私は色んな国を回って、たくさんの人を助けたかったんだよ。」

 

公孫瓚「で、後ろの4人と旅をしてたと?」

 

劉備「うん♪」

 

公孫瓚「はぁ―――。」

 

劉備「愛紗ちゃんと鈴々ちゃん。白の御使い様で私達のご主人様の北郷一刀さん。紅の御使い様のジェネシスさん。」

 

公孫瓚「白の御使い様?紅の御使い様? ってあれか?管輅の予言か?」

 

劉備「ご主人様は白い服を着ているから、白の御使い様。

   ジェネシスさんは赤い服を着ているから、紅の御使い様。」

 

公孫瓚「本当か?」

 

劉備「本当だよ。 だってご主人様達、私の知らない言葉を喋るし、知らない文字を使う。ちょっと前まで真名のことも知らなかったんだから、絶対そうだよ。」

 

公孫瓚「桃香はこう言っているけど、そうなのか?」

 

一刀「客観的に見れば、桃香の言う通りだと思う。俺自身はそんなすごい奴のつもりは無いけど、この世界の人でないっていう条件がある以上、認めざるをえないよ。」

 

ジェ「俺もそのようなものだ。」

 

公孫瓚「証拠は?

    お前達には悪いが、桃香の為だと思って疑わせてもらう。

    服装だけだと、いまいち決定的ではない。 何かその天の御使いらしい物は持っていないか?」

 

一刀「俺は持っていないけど、ジェネシスさんなら持っている。」

 

俺がこの世界の住人でない証拠を持っている?俺の所持品にそんなものがあったか?

 

一刀「ジェネシスさん。 その本貸してもらっていいですか?」

 

なるほど。俺はこの世界の人間でないから、この文字は読めない。

それと同時に俺以外の人間はこの本の字を読めないか。

さらに、紙の質はこの世界の物と比べ物にならないぐらい良い。

納得した俺は北郷に本を差し出す。北郷はその本を公孫瓚の所に持って行った。

 

公孫瓚「なるほど。 紙の感触が違うな。

それに、この文字、私には読めないな。

疑ってすまなかった。 許してくれ。」

 

ジェ「かまわない。」

 

公孫瓚「そう言って貰えると助かる。で、ところで、ゼネシスか?」

 

まただ。また、ゼネシスだ。この大陸の人間は俺の名を正しく発音できないのか?

 

ジェ「どうした?」

 

公孫瓚「お前が紅の御使いなら、占いの言うように強いのか?」

 

 

 

 

??「おやおや、伯珪殿はその3人の強さがわかりませんか。」

 

出てきた女は青い髪に白い服。あのナントカ仮面か。

町で騒動を起こした犯人が城に居るとはこの国も終わりだなと思って周りを見ると、一瞬公孫瓚はため息をし、北郷はそれに合わせて苦笑いしたが、劉備、関羽、張飛に動揺は見られない。

この3人は何か足りないのか?

とりあえず誰もコイツを見てその話題を出さないので、今は放っておこう。

 

公孫瓚「そんなに強いのか。趙雲?」

 

趙雲「えぇ、そちら関羽殿と張飛殿の2人は私と同等、ジェネシス殿に至っては私とは比較できぬほど強い。

立ち振る舞いから相手の力量を見抜けぬ武人は武人にあらず。これぐらい武人としては当然のこと。違うか?関羽殿、張飛殿、ジェネシス殿。」

 

関羽「当然だ。」

 

張飛「当然なのだ!」

 

ジェ「フッ」

 

当然だ。これまでソルジャークラス・1stとして死線をくぐってきた。場数が普通の兵士やソルジャーとは違う。そんなものと一緒にするな。

 

公孫瓚「うぅ―・・・。ところで、北郷か?お前は知の御使いなんだよな?だったら、頭は良いのか?」

 

一刀「う―ん。自分の頭の良さを表現する方法か・・・・。それは無理だけど、知識の量についてだったら、この町の治安維持について少し・・・。」

 

そう言うと、北郷はこの町の治安維持について話始めた。

割れ窓理論や警備体制について話していたが、一度話を切り上げ、公孫瓚は部下を呼び寄せると、再開した。

隣でソイツは竹に速記を始めた。

20分ほどで北郷の話は終わった。

 

公孫瓚「すごいな。北郷はこの町に来たばっかりで、1日も立っていないだろう。

よくここまで気がついたな。」

 

一刀「俺の世界と比べて、何が足りないか比較して、話しただけ。

それだけだから、俺の頭の良さじゃなくって、知識を披露しただけだよ。」

 

趙雲「いやいや、さすが白の御使い様だ。文官としては一流だな。」

 

一刀「趙雲子龍にそう言って貰えると光栄だな。」

 

趙雲「我が字もご存じとは、それも天の知識をいった所ですかな?」

 

一刀「そっ♪」

 

公孫瓚「ところで、桃香達に頼みがあるんだが、」

 

桃香「どうしたの?白蓮ちゃん」

 

公孫瓚「今、我が領土では賊が多くて、奴らのやりたい放題なのが、現状なんだ。

対処したくとも、優秀な文官、武官が少なくて、我が領土は半分麻痺している。

この先行くあてがないのなら、この領土が安定するまで、客将として、仕えてくれないか?

桃香の能力は自分で見たことあるし、北郷は今の話で力量の高さが分かった。

関羽、張飛、ゼネシスの力も星があそこまで言ったのだ。申し分ないだろう。」

 

桃香「私は良いよ。

白蓮ちゃんの頼みだし、それに、弱い者を虐める人を見過ごすなんて私にはできないよ。」

 

関羽「我が武、この地の安寧の為に使わせていただこう。」

 

張飛「鈴々も、頑張って悪い奴をやっつけるのだ。」

 

一刀「いいけど、俺この国の字が読めないから、誰か付けてくれないと書物と向き合えないぞ。」

 

ジェ「悪いが、俺もだ。」

 

公孫瓚「分かった。それについてはこちらで何とかしよう。」

 

趙雲「関羽殿、張飛殿、ジェネシス殿、よろしく頼む。互いに切磋琢磨し、武を磨きあげ、賊を殲滅しようぞ。」

 

関羽「こちらこそ宜しく頼む。趙雲殿。」

 

張飛「鈴々もなのだ。」

 

ジェ「あぁ。」

 

突然扉が開く、中に入ってきたのは、兵士だ。

 

兵士「申し上げます。北方に謎の軍を確認。数はおよそ2万。こちらに向かって進行中です。」

 

公孫瓚「謎の軍?賊ではないのか。」

 

兵士「はっ。奴ら賊のように武器防具は統一してませんが、

ただ、黄色い布を身につけ、陣を敷いております。」

 

公孫瓚「報告ご苦労。星、我が軍はどれぐらいいる?」

 

趙雲「先ほどまで、南の賊討伐を行っていた者たちを含め、おそらく5千かと。」

 

公孫瓚「5千!?2万相手に5千か・・・。籠城戦が得策だな。」

 

一刀「特異な地形も無いようだし、伏兵を潜ませて奇襲や崖の上から攻撃といった策も使えない。打って出てもこの数の差だと、勝つことは無理だろうな。公孫瓚さんの言う通り、籠城戦だな。」

 

公孫瓚「ということだ。星、籠城戦の準備を頼む。関羽、張飛、ゼネシス、早速だが武官の仕事だ。賊退治、頼んだぞ。」

 

 

 

 

視点:愛紗

 

ご主人様の話だと謎の軍勢の正体は黄巾党というらしい。

黄色い布を巻くのが特徴らしい。

奴らを率いるのは張角という者らしく、漢王朝の腐敗を嘆いた張角が民を集めたことが事の発端とのこと。

だが、集まりが大きくなる時に賊も吸収したため、黄巾党は張角の意思とは反し、暴走し始めたと言っていた。

 

ご主人様は籠城戦のために扉が開かないようにする仕掛け、火矢が飛んできた時の対策法を公孫瓚殿に言っている。公孫瓚殿もこれらの方法を使おうと直属の武官達に指示を出している。

私は東の城壁にて黄巾党迎撃準備の最終確認をしている。

敵は北から来ているが東門を攻めないという保証は無い。

黄巾党は平地を移動するので、移動が速いが、こちらは城壁の上を移動しなければならない。

そのため、移動に関しては向こうが有利だ。

北門に全ての兵を置いた場合、黄巾党が北門を攻めると見せかけて、東門や西門を攻めれば、ひとたまりもないだろう。

 

そのため、私は東門付近で1000の兵と共に黄巾党を待ち構えている。

他の配置は北門には公孫瓚殿と趙雲が2500。西には鈴々が1000。南にはジェネシス殿が500という配置だ。

北門の兵は賊討伐に行っていなかった2500の兵が配置された。

桃香様とご主人様は町の有志を集め、糧食の管理や武器の補充等を任されている。

個人の武では最も強いジェネシス殿が南に配置された理由は、この戦いが籠城戦だからだ。

ジェネシス殿が弓に長けていたのなら、北門に配置されるだろうが、弓は使った事が無いらしい。私も趙雲も鈴々も同じため、公孫瓚殿は能力を最も理解している趙雲を北門に配置した。

それぞれ、指揮を任され、臨機応変に動くようになった。

黄巾党は一度北門に突撃し、門の扉が開かないと分かると、一時撤退。矢で攻撃を開始し始めた。

所詮、元賊の集団、正規の兵と比べて錬度が低く、盾の数も足りていないのか矢を防ぐ術を持つ者が少ない、そのため被害は黄巾党の方が大きいように見えた。

こちらは城壁の上から平野に向かって矢を放ち、黄巾党は平野から城壁に向かって矢を放っている。そのため、矢の命中率がこちらの方が高い。

しかし、先ほどまで賊退治をしていた者もこの籠城戦に参加しているため、疲れている者が多く、我が軍の士気は高くない。

そのせいか、黄巾党に比べては少ないが、こちらにもそれなりの被害が出て続けているように私は感じた。

 

愛紗「ここで、動いて北門に行くか?行った途端に東門を攻められる恐れもある。だが、このままでは北門から黄巾党が街中に入ってくる。」

 

私は考えた末、兵たちに指示した。

 

愛紗「戦える者は北門に行って、公孫瓚殿を援護するぞ。だが、幾らか此処に兵を残していくつもりだ。先ほどまで賊退治をしていた者はここで待機だ。」

 

 

 

 

兵 「申し上げます。」

 

愛紗「なんだ!」

 

兵 「ゼネシス殿は、副官に指揮権を渡して、街中に行ってしまいました。」

 

愛紗「なんだと!?」

 

彼は何を考えているのだ?戦線を副官に任して離脱だと?正気か?

 

愛紗「すまんが、私も北門に行く。すまんが、南門はその副官に任せる。」

 

そう報告に来た南門の兵に告げると、私は弓と矢を担ぐと300の兵と共に城壁の北門へと向かった。

私が北門に着いた時には北門から離れた所には数十名程戦死した兵士が寝かされていた。

放置していては戦う者の邪魔になるからだろう。

負傷兵も同じように戦線から離脱して、治療を受けていた。

負傷兵は400後半居るように思われた。

死傷の為、約500名は戦線離脱している。

つまり、軍全体としては1割の損害、北門に配置された兵士の2割は死傷したことになる。

 

北門の外側の黄巾党を見て、残り約15000と判断。

敵軍の全体の2割5分は減ったことになる。

以上のことから、私は向こうの方が損害はやはり大きかったが、まだまだ拮抗状態にあり、予断を許さない状況と判断。

 

 

 

 

だが、黄巾党の軍をよく見れば、私が思っていた状況とは異なっていた。

赤の点を中心に赤い血が飛び散り、次々に敵が倒れていっている。

減り方は尋常ではない。

この減り方が続くのなら、半々刻「30分」もあれば、この黄巾党は壊滅できるだろう。

私はその赤い点をよく見た。

 

 

愛紗「ジェネシス殿?」

 

 

彼は雄たけびを上げながら、舞うように、あの赤い剣を振っていた。

北門前の大地は黄巾党の赤い血で染まっていた。

 

北門での戦闘開始より2刻後黄巾党は退却していった。

公孫瓚殿は数名の斥候に逃走する黄巾党の後を追わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、斥候は本拠地の場所を見つけ、兵数の少なかったことを報告すると、公孫瓚は桃香様とご主人様に町を任せると、軍を率いて本拠地に突撃し黄巾党を撃破した。

黄巾党の士気は敗走のため低く、錬度も元々低い。

さらにこちらはジェネシス殿がいた。そのため、こちらの被害も皆無と言っていい。

 

戦に勝利した我が軍は町へと帰還となったのだが、途中誰もジェネシス殿に話しかけない。

原因はやはり数日前の籠城戦と先ほどの黄巾党本拠地戦で彼の圧倒的な強さだ。

これにより一般兵は彼を尊敬ではなく、畏怖してしまい、彼から離れている。

そのため、彼の周りは人が居ない。

この気まずい空気の中、趙雲、鈴々、私の中で、誰が声をかけるか揉めたので、ご主人様直伝のじゃんけんをし、私は見事負けたので、私は彼に話しかけた。

 

愛紗「ジェネシス殿、黄巾党に勝ちましたね。」

 

ジェ「フッ、当然だ。」

 

愛紗「貴方のその強さの秘訣はなんですか?どうすれば、貴方のように強くなれる?」

 

ジェ「お前には無理だ。」

 

愛紗「どうしてですか?」

 

ジェ「俺が俺だからだ。」

 

愛紗「何ですか?その答えは?納得できません。私にもわかるように答えていただきたい。私も桃香様とご主人様を守れるぐらい強くなりたいのです。」

 

ジェ「俺が持つ強さなんてものをお前が持った所で、それはお前の為にはならない。だから、俺を目標にしてもかまわないが、俺になろうとはするな。」

 

やはり納得できない。

この人は本当にご主人様と同じ、天の御使い様なのだろうか?

気が付いたら軍は町に着いた。

すると前から走ってきた桃香様は私に抱きつき、ご主人様は笑顔で迎えてくれた。

2人との再会を堪能し桃香様が私から離れた時にふと隣を見たが、ジェネシス殿は居なかった。

 

戦後処理も終わったので、酒宴を開くことになり、私と鈴々と桃香様はそこで趙雲と真名交換し合い、彼女を星と呼ぶようになった。

 

 

 

 

どうも、黒山羊っす!

現在、拠点を書きながら、本編を書き進めています。

ジェネシスの扱いに困ってきました。

CCFF7でジェネシスは劣化が原因で自分の正体を知り、世界を滅ぼそうとした人です。最後には劣化が治り、誇りを取り戻し、夢は叶いますが、それでも人の業に振りまわされた幸の薄いお方のように私は感じました。だからこそ、私はこの外史で彼に幸せになって欲しいこれが彼を主人公に選んだ1つ目の理由です。

2つ目は、カズピーは種馬属性ですから、書きやすく、無限に書けるのですが、ジェネシスさんはカズピーのような種馬にはほど遠い。カズピーとジェネシスは相反する属性の持ち主と私は判断した。だからこそ、この作品の主人公として選んだのですが、彼のアンチハーレム属性が俺の首を締め付ける(苦しむの早!)。彼に種馬属性を付け、ハーレムエンドにすれば、彼の像が崩れる。故にジェネシスの拠点が書けない!

という訳で、

 

カズピー  × 恋姫s-1

ジェネシス × a 恋姫

 

という方針になりました。

ジェネシスと結ばれる恋姫は誰か!

次回の拠点をお楽しみにして下さい。

 

ではでは、ごきげんよう。

 


 
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