No.202054

真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝 第5話

黒山羊さん

「前回のあらすじ」

一刀真名貰う。種馬前回。
ジェネシス・・・。

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2011-02-17 12:17:17 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3585   閲覧ユーザー数:3193

この物語は真・恋姫†無双という外史に、

別作品から1人ある人が来たいう設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度も読み返し、

登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、

セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

読者の皆様が楽しめたら幸いです

 

 

 

 

視点:桃香

 

私と愛紗ちゃん、鈴々ちゃん、ご主人様とジェネシスさんの5人は村の復旧と賊対策として村民の訓練をし、あの村を出ようとした。去り際に、村長さんはお酒の入った壺を私に渡してきた。

 

「劉備様、村を代表して言わせていただきます。無力な我々の為にここまでして下さって誠にありがとうございます。ささやかですが、これを貰ってくだされ。」

 

「ありがとうございます。村長さん」

 

「桃香様。これからどちらに向かうのです?」

 

「うん。私のお友達の白蓮ちゃんのとこにいこうかなって、白蓮ちゃんって公孫瓚っていうんだけどね。この隣の領地に就任したんだって、すごいでしょ。」

 

「公孫瓚様の所ですか、そちらに向かうのでしたら、途中の山に桃の木がたくさん植えられている桃園がありましてなぁ。今の時期見頃で、それはそれは。」

 

「へぇ、そうなんだ。折角だし行ってみようよ。」

 

「いいですね。私も見てみたいです。」

 

「鈴々も見てみたいのだ。」

 

「俺も行ってみたいな。」

 

「構わんぞ。」

 

愛紗ちゃんも、鈴々ちゃんも、御主人様も、ジェネシスさんも賛成してくれた。

 

「良かった。じゃぁ、行こうか皆。」

 

「おう。」

 

「「はい(なのだ)」

 

「あぁ。」

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

桃園に向かう途中、私はジェネシスさんに真名を預けていないことに気付く。

 

「ねぇねぇ、ジェネシスさん。」

 

「何だ?」

 

「私の真名をジェネシスさんに預けようと思うんだけど、受け取ってくれるかな?」

 

「真名?」

 

ジェネシスさんも真名を知らなかったらしい。私は真名とその意味を教えた。

でも、ジェネシスさんは

 

「預からない。」

 

「何だと? 桃香様の信頼の証に答えぬとジェネシス殿は申すのか!」

 

「愛紗ちゃん、待って!理由を聞こう。ね。」

 

「理由は隠し事だ。」

 

「隠し事? どんなこと?」

 

「言ったら、隠し事にはならない。」

 

「そうだね。あはは」

 

「俺にとって真名に相当するのが隠し事だ。真名は交換するものだろう?俺はまだお前達に隠し事を教える気に成れない。だが、少なからず期待はしている。」

 

「分かった。 だったら、頑張って信頼してもらえるように頑張る。

だから、待ってて。」

 

「あぁ。」

 

「私は未だに貴方を信用できないが、

貴方との間に信頼関係が成立した時は、我が真名、貴方にあずけよう。」

 

「鈴々もなのだ。」

 

「あぁ。」

 

ジェネシスさんはほんの少し笑ってた。

 

 

 

 

視点:一刀

 

そこは、桃の木が咲き誇っていた。

だが、このような光景を俺は昔自分の世界で見たことがある。祖父に連れられて行った京都。京都の桜だ。詳しい場所は昔のこと過ぎて覚えていない。だが、あの桜が咲き誇る光景は覚えていた。花弁が舞い、視界を染め、香りが漂う。あの時、俺はあの光景を見て、心が空となり、あの光景に酔いしれたのを覚えている。そんな光景が今俺の目の前に広がっている。あの光景と違うことは2つ。花と風の冷たさぐらい。

5人とも、花を見ている。桃香はくるくる回り、愛紗は上を向き口を開け固まっている。鈴々は走り回り、ジェネシスさんは目を瞑り、肺いっぱいに空気を吸っている。

 

今俺たちは満開の花に酔いしれる。

 

桃香も、

 

愛紗も、

 

鈴々も、

 

ジェネシスさんも、

 

そして、俺も、

 

 

「愛紗ちゃん!鈴々!ここであれしよう。」

 

「いいですね。我らの誓いを立てるには絶好の場所だ。」

 

「そうなのだ。」

 

3人は杯を掲げ、高らかに宣言する。

 

 

「「「我ら三人、姓は違えども姉妹の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん。上は国家に報い、下は民を安んずることを誓う。同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、願わくば同年、同月、同日に死せん事を」」」

 

 

これがあの有名な桃園の誓いか、まさか、生で見れるとは。

桃の花より強く美しくそう俺にはそう見えた。

桃香は俺とジェネシスさんにも杯を渡す。俺たちも輪に加わり、5人で円になって、誓いを立てた。

 

「LOVELESS第1章、3人の誓いのようだな。」

 

「私達は、私が考えた最終章のように、国も私達も幸せにするよ。」

 

「らぶれす?が何か知りませんが、桃香様の仰る通りです。」

 

「鈴々は難しいことは分からないけど、皆で幸せになるのだ。」

 

「そうだな。」

 

俺たちは1刻程、花と酒と堪能し、宿を探すために近くの村へと向かった。

 

 

 

 

目的の町へと到着、今は昼食をとっているが、品数は少ない。

なぜなら、桃香、愛紗、鈴々の所持金でここまで来たのだ。世界の違う俺はこの国の貨幣を持っているはずもない。ジェネシスさんに至っては、元の世界の金は持っておらず、元の世界では林檎とモンスターの肉で生活していたという。ジェネシス、マジかよ!

ちなみに俺の昼食は餃子6つである。この国の文章は読めなかったが、幸い漢数字だったので、俺にはこれが一番安いのがわかった。

それでも、お金はもう底を突いたらしく、餃子の量と餃子の王○の餃子の価格、残金の額から判断して、残金はうま○棒が人数分買えるかどうかといったところだ。

昼食を取り終わり少し休憩していると桃香が切り出す。

 

「じゃぁ、白蓮ちゃんのとこに、行こうか。」

 

「しかし、桃香様。手ぶらの我々に公孫瓚殿が会っていただけるでしょうか?」

 

「確かに、愛紗の言う通りかも・・・、でも、ちょっと待ってくれ。」

 

 

考えろ! 北郷一刀!

 

考える事は2つ。

1つ目は手土産の必要性。2つ目は手土産が必要なら何にするかである。

1つ目、俺は友人にただ会いに行くのなら手土産なんて持っていかない。逆に持ってこられたら、対処に困る。しかし、桃香とその公孫瓚とはどのような関係か考えてみる。旅人と役人だ。だが、その前に桃香は公孫瓚さんを真名で呼んでいること、真名の定義等の以上のことを考えればおそらく親しい仲だ。確か2人の関係は私塾が同じだったとか。公孫瓚さんは桃香を信頼し、真名を預けている。しかし、桃香のように勘で真名を預けるような人でなければ、よいのだが・・。

こちらから、一方的に会いに行くのならば、向こうは役人なので、手土産は必要だが、向こうが会いたいとくれば、向こうが考えること、こちらで考える必要はない。まずは、そこらへんの情報を収集するか。2つ目についてはそれからでも構わないだろう。

俺の考えている事を簡単に言うことにした。

 

 

 

 

「あれ? もしかして、桃香?」

 

赤髪で桃香と同じぐらいの年頃の娘が桃香に声をかけてきた。

 

「白蓮ちゃん!? 久しぶりだね。

良かったぁー。これから白蓮ちゃんに会いに行こうとしてたところなんだよ。」

 

「そうか。積もる話もある。こんなところじゃなんだし、後で城に来いよ。」

 

 

 

 

「「「えぇーーー!」」」

 

警羅中の公孫瓚にエンカウントした俺ら!

運良過ぎだろ!俺ら!

そんなこんなで警羅に同行し、公孫瓚さんの城に行くことに、

公孫瓚さんの警羅の手伝いをしていると、ある人だかりを見つける。何事かと思ったら、ある店を強盗が襲ったようだ。公孫瓚が指示を出す。その店からの退路を断ち、近隣住民の避難等だ。だが、次の瞬間、その店の道の反対側に奇妙な姿の人が屋根に姿を現す。

 

 

 

 

 

「天知る 、神知る、我知る、子知る! 悪の蓮花の咲くところ、正義の華蝶の姿あり!

 

                   華蝶仮面!推参!」

 

    ・

    ・

    ・

    ・

    ・

 

何だ?あれ?

青い髪に白い服そこまでは普通だ。だが、黄色いパピヨンマスクをつけているため変な人にしか見えない。

野次馬は大興奮!公孫瓚さんは頭を抱えてため息漏らしてる。

桃香と鈴々も大興奮。愛紗は青龍偃月刀を構え、ジェネシスさんは我関せずとばかり本を読んでいる。そんなにハマるのかその本、今度読ませてもらうか。

 

「貴様、何者だぁ?」

 

「私を知らぬとは、私もまだまだ精進がたらんようだ。」

 

「アニキ、あんな奴無視して逃げましょう。俺らみたいなやられ役、正義の味方と遭遇する前に逃げないとやられるんですよ。」

 

「何言ってんだ?チビ」

 

「俺も分からないけど、言わなくちゃと思いまして・・・」

 

「貴様ら、余所見をしている暇はあるのか?」

 

そういうと変t・・華蝶仮面と名乗る奴は瞬く間に、強盗を蹴散らした。最後の一人を倒すと笑い声をあげながら、去って行った。公孫瓚さんの警羅兵が追いかけるがたぶん追いつかないだろう。

 

「ねえ、ご主人様!ジェネシスさん! 華蝶仮面様!すごいね!天知る、神知る・・・続きなんだっけ?」

 

「知らねぇ。」

 

「・・・・・・。」

 

ジェネシスさん困るの分かるが、桃香に反応してあげて、凄い目輝かせてるんだよ!

あぁ、目が目がぁ―――!(とある眼鏡の人)

 

「えぇ!でも、天知るって言ってたよ。 御主人様の天の世界じゃ華蝶仮面様は有名じゃないの?」

 

「それは言葉の彩みたいなもんだよ。」

 

「そうなんだ。(ショボーン)」

 

えぇ、そこまで落ち込む。桃香さん。どうしよう?どうしよう?

 

 

考えろ!北郷一刀!

 

桃香の落ち込みをなんとかする方法を考えろ!・・・・・・・・。

無理だぁ!あんだけ目を輝かせてる桃香を始めて見た気がする。これを超える感動を与えるなら、それこそ天下泰平ぐらいだ。いや、それでも難しいかも・・・・。

 

公孫瓚さんはあの華蝶仮面を捕まえられなかったらしく、このままみんなで城に行くことになった。

 

 

 

 

どうも、黒山羊です。

桃園の誓い!華蝶仮面推参!

ということで、話が進んできました。それでも、思ってるより進行が遅い!

第5話でやっとハムってどんだけ遅いねん・・。

 

次回は趙雲登場です。

えぇ、出てきたって苦情は受け付けません。

 

ではでは、

 


 
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