この物語は真・恋姫†無双という外史に、
別作品から1人ある人が来たいう設定です。
作者である私、黒山羊が原作を何度も読み返し、
登場人物を原作通りにしたつもりです。
ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。
また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、
セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。
あらかじめご了承ください。
読者の皆様が楽しめたら幸いです。
視点:??
先ほどとは違う声が聞こえる。
今回は男、青年だろう。
声色からして、焦っているようだ。
肌で感じる温度や湿度、風速、床からして、ここは俺が住んでいた家の中ではないらしい。
どうやら、俺は地面に仰向けで横になっているようだ。
地理的にも俺の故郷とはかけ離れた気候のようだ。
地面と空気が乾いている。かなり、内陸のようだ。
しかし、俺は故郷の家の中に居たはず、どうしてこのようなところに居るのだろうか?
何時までも目を瞑ったままでは、状況を詳しくは把握できない。
俺は目を開け、青年の声に答えてみることにした。
目の前の青年は10代後半のようだ。
白いスーツのような服を着ている。
体格もそれほど悪くはないが、戦士のような体つきではない。
武器も持っていないことから、
おそらく、学生だろう。
以上のことから、複数の疑問が浮かび上がる。
この学生は何者か、何故武器も持たずにモンスターがいるはずの荒野にいるのか、俺はなんで荒野の真ん中で寝ていたのか、此処は何処だ?等。
とりあえず、コイツが何者なのかを聞いてみるか。
「お前、名前は?」
「俺の名前?俺は北郷一刀。聖フランテェスカ学園の2年だ。あんたは?」
「俺は……」
「俺はジェネシス。ジェネシス・ラプソードスだ。」
視点:一刀
目の前の男はジェネシス・ラプソードスと名乗った。
この名前からして此処は日本じゃないようだ。
剣を持っているジェネシスさんを警戒しながら俺はジェネシス酸に聞く。
「ジェネシスさん。ここは何処ですか?」
「俺が知りたいくらいだ。」
ジェネシスさんは知らないらしい。即答したことから、嘘ではないのだろう。
「お前は何故こんな荒野の真ん中にいる?」
「いやぁ、俺も何故ここにいるのか、分からないのですよ。確か、寮の浴場に行こうとしたら、鏡が光って・・・」
「鏡が光っただと!」
ジェネシスさんは起き上がる。
俺はビビり数歩下がる。
「どど、どうしたんですか?」
「俺も似たような境遇だ。新種のマテリアか?いや、そもそも球体以外のマテリアは聞いたことがない。」
「???」
ジェネシスさんは俺の知らない単語をしゃべっている。
境遇は近いが、何かが決定的に違うようだ。
「ジェネシスさん、俺の簡単な自己紹介します。知らない単語が出てきたら、言ってください。」
「あぁ。」
「俺は北郷一刀。東京の浅草にある聖フランチェスカ学園の2年です。それから・・」
「待て!
トウキョウ? アサクサ? ミッドガルからどっち方向だ?」
「そうですか・・・。では、ジェネシスさんは自己紹介を」
「俺か?
俺はジェネシス。元神羅カンパニーのソルジャークラス・1stだ。」
「シンラってなんですか?」
「神羅を知らないだと、何処の田舎者だ。まぁ、俺もバノーラ出身だ。人のことは言えんな。」
ジェネシスさんは苦笑い気味に言う。
「ジェネシスさんだって、東京の浅草を知らないじゃないですか。東京の浅草って都会のど真ん中ですよ。」
と言い返してやった。
視点:ジェネシス
この北郷という小僧の言っていることは分からないことだらけだ。
トウキョウのアサクサが仮に大都会なら、大企業である神羅が進出していてもおかしくはない。
神羅を知らないということは世間知らずか、若しくは
別の世界の人間か?
「此処にいても、状況は好転しない。近くに村か町が無いかどうか、探してみるか。
これも何かの縁だ。近くの町までモンスターから護衛してもいいが、どうする北郷一刀。」
「ありがとうございます。ところで、貴方の世界にはモンスターがいるのですか?」
「!」
『貴方の世界』か、この小僧もやはり同じことを考えていたか。この小僧、頭の悪い奴ではなさそうだ。
小僧はある山を指を指して言う。
「あの山を登ってみませんか?高いところに行けば、村とか町が見えるかもしれませんよ。
それに、あの山は森がある。川があると思われますから、喉をうるおすことができるかも知れません。」
「そうか。俺は感じることは得意だが、考えることは得意ではない。お前に任せる。」
「??
分かりました。ジェネシスさんは剣持っているので、何かに襲われそうになったら、お願いします。」
「あぁ。」
こうして、俺は北郷と近くの森のある山を登ることになった。
途中、水の流れる音が聞こえたので、北郷にそのことを伝えれば、その音の方向に行くことになった。川は今歩いている道から離れているので、道の無いところを歩いていくことになったのだが、途中、北郷は道から川の間にある木の枝を不自然な方向に折っていた。何故そうしているのか聞けば、
「道の無いところでは、目印を作っておけば、迷子になりませんよ」
と言った。
やはりこいつは愚者ではないらしい。
水も確保し、途中木の実を食べ、モンスターに遭遇することなかった。
この世界にモンスターはいないのか?
そうこうしている内に、山頂に2時間ほどで辿り着いた。
視点:一刀
山頂は見通しが良かった。山頂付近には木が生えていなかったのだ。
山頂からは1つ町が見えた。位置的に言えば、先ほど場所に行くのと大して変わらない時間で行けそうだった。つまり、そんなに遠くない。
村と言うには建物が多く、町と言うには古い建物が多い。
だが、その村は不自然だった。
何が不自然かというと、複数の場所から黒煙が上がっているのだ。
火事の場合、普通は黒煙の上がる場所は1つである。なぜなら、火事の出火原因は一つだからだ。
しかし、村のあらゆるところで、黒煙が上がっている。
俺が目覚める前に地震でもあったのかと考えたが、その場合、火災が起きるほどの地震なら、先ほど歩いた道に地割れがあってもおかしくない。しかし、地割れは無かった。これにより、地震の線は消えた。
戦争か?十分にあり得る。それなら、複数の黒煙の理由も納得できる。
俺はジェネシスさんにこのことを言った。
「頼む。ジェネシスさんあの村の人達を救ってくれ!」
「仕方がない。悪いがお前の護衛を一時的に解く。この近辺にモンスターや山賊といった類のものはいないようだ。」
そういうとジェネシスさんは
目の前の崖から飛び降り・・・た・・・・・・・!?
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
確かにこの崖を飛び下りれば、最短距離である。
着地してから、ダッシュすれば、10分そこいらでいけるが・・・・・・。
地面まで4,50メートルはあるぞ。正気か!?
こんなところから飛び降りたら、衝撃で人間ミンチができるぞ。
あの人何者?
俺は普通の山道を走ってあの村に向かった。
『初めてこの作品を読まれる方へ』
どうも、黒山羊です。
??さんの本名が分かりました。
ジェネシス・ラプソードス(Genesis Rhapsodos)だそうです。
でも、これはwikiの情報でCCFF7以降に発売された関連書籍にはこの本名が乗っていないそうです。
ジェネシスさんを知らない人はCRISIS CORE FINAL FANTASY Ⅶを買ってプレイしてください。
では第3話でお会いしましょう。
『一度、この作品を『真恋姫†無双 -紅白の天―』で読まれた方へ』
リメイクしました。
どうでしょう?
こちらの方が読みやすいでしょうか?
こっちの方が読みやすいというのなら幸いです。
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第1話
http://www.tinami.com/view/201495
黒山羊です。
第2話うp完了!!
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