この物語は真・恋姫†無双という外史に、
別作品から1人ある人が来たいう設定です。
作者である私、黒山羊が原作を何度も読み返し、
登場人物を原作通りにしたつもりです。
ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。
また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、
セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。
あらかじめご了承ください。
読者の皆様が楽しめたら幸いです。
視点:一刀
俺は北郷一刀。聖フランテェスカ学園の二年である。
自分を説明するのならば、学力は中の上、剣道をやっており、県大会でベスト8に入る実力である。好きな科目は社会全般と数学、嫌いな科目は英語である。好きな食べ物はマク○のフィレオフ○ッシュである。
つまり「北郷一刀」は「普通」だ。うん。
数少ない親友の及川に同じ問いをすれば、及川は「お前は性フェロモンの集合体や」という。
訳がわからない。
そんな、普通の俺の日常は当然普通である。
具体的に言えば、朝学校に行って、授業を受け、放課後には及川と○クドでバーガー食いながら宿題をやり、寮に帰ってゲームをして寝るという感じである。
つまり「北郷一刀の日常」は「普通」だ。及川は「お前の日常は酒池肉林や」という。
訳が分からない。
そんな俺の目の前には、訳のわからないな郵便物が置かれている。俺はその箱を手にとり、色々な角度から見てみる。
「なんだこれは?」
大きさは通学用の鞄サイズである。外見はピンクの生地に赤のハート柄で、その各ハートの中心には黒文字の行書体で「漢女」と書かれている。重さは竹刀2本分ぐらいだろう。送り主は「貂蝉」と書かれている。
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考えろ!北郷一刀!!
漢女とはなんだ?乙女の書き間違いか?だが、あり得ない間違いである。つまり漢女は意図的に書いてある。
俺の知り合いに「貂蝉」とかいうものは居たか?家族、小学校、中学校、高校、近所、祖父の道場の門下生、兄弟の友人にそのような名前の者は居ない。つまりこれは偽名である可能が高い。
そもそも、「貂蝉」とは三国志に出てくる人物だ。絶世の美女という話らしい。
よって、この名前は氏名ではなく、偽名である。
では、なぜ偽名を使う?そもそも、偽名の必要性とは偽名を使っている間は本人を偽るためにある。そのため、俺に正体を知られたくないもしくは、俺に興味もたせるということが考えられる。
俺に興味を持たせるために偽名を名乗っているとしよう。その必要性は何だ?
これは罠である。という可能性が高い。なぜなら、好意の表れだとすれば、「漢女」の意味が理解不明である。なぜなら、漢女という柄のラブレターをもらえば卒倒するのが普通である。うん。普通だ。
偽名の使用の理由が正体を知られたくないという可能性は十分にあり得るが、前述通り、罠である可能性が高い。
推測の結果、及川の悪戯と考えた。
そこから、俺が取るべき行動とは?
「とりあえず、開けてみるか。」
俺は箱の中身を確認するべく、包装紙を破く。
ビリビリ、ガサガサ
中から出てきたのは銅鏡だった。
結構重たい。
「なんでこんなものが?及川がこんなもの悪戯送るとは考えられないな。
捨てると祟られそうだし、明日にでも神社に持っていくか。」
元の箱に銅鏡を戻す。
そういえば、風呂の準備をするために部屋に戻ってきたんだった。
風呂セットを持って寮の浴場に行こうとした。
突然、部屋が明るくなり、振り返れば、銅鏡が発光している。目がつぶれるほどに明るい光を銅鏡は発していた。
そして、俺は突然眠くなり意識を失った。
視点:??
俺は自らを封印したはず、世界の終焉が迫ったときに備えて…。
封印は解け目が覚めたため、俺は世界中を周り、世界の終焉の原因を探ってみたが、見つから無かった。
そして、俺は生まれ育った村があった場所に居る。村はとある企業に空爆されたのだ。
村の存在がその企業にとって不都合になったからである。俺と相棒ともいえる親友がその企業から抜けたことが原因だ。
俺の好きなリンゴを食べるため、俺は故郷があった場所に戻ってきたのだ。
このリンゴは故郷の特殊な土壌でしか栽培できない。理由は知らない。さまざまな学説があるが、俺にはそんなことは些細なことだ。
空爆から逃れたリンゴの木が幾つか残っていたのだ。
これほど嬉しいことはない。
左手に本を右手に剣を持った俺は残っているリンゴの樹を見て回っている。
ここら一体のモンスターは消したはずだが、念のために、愛用の剣も持っていく。
残っている樹は全盛期の1割にも満たない数本程度だ。しかも、どの樹も無傷ではない。空爆によって一部が折れているモノや焼けたモノなど様々だ。
それでも彼らは実をつけている。
そして、俺はかつて住んでいた家に行った。
この家は故郷の中では裕福な地主で、育ての親の家だ。
俺が住んでいた家の中を見て回った。
だが、空爆によって半壊した家の中を見て回れるのは一部だけだった。
ダイニング、父の書斎、両親の寝室、風呂場を見て回り、
最後に俺は自分の部屋に行った。
「何だ、これは?」
見こともない丸い鏡が俺の部屋にあったことに俺は驚いた。
俺が見たことがないということは俺が村を飛び出して以降、俺が都会に行ったことを知らずに俺の家にこれを贈ってきたのだろう。
鏡を覗き込んだが、なんの変哲もない唯の鏡だった。
当然鏡には知っている顔が映っていた。封印してから、年は取っていないようだ。かつて俺を苦し
めた劣化も起きていないようだ。
鏡を立てかけている黒色の木製の台には知らないピンクの象形文字が刻まれていた。「卑弥呼」とある。
故郷から遥か西の方で似たような文字を見た気がした。
「カンジというやつか?」
俺は気にも留めず、この故郷の地下洞窟に戻ろうとした。
いきなり、部屋が明るくなった。後ろにあるものが発行原因のようだ。
俺はとっさに持っていた剣を構え、後ろを振り向いた。
発光原因は先ほど俺が眺めていた鏡だった。鏡は強い光を発している。まるで、昼のようだった。
そして、俺は突然眠くなり意識を失った。
二人の男は何も見えなかった。重力も感じ無かった。暑くもなく、寒くもない。
だが、二人の男は聞こえた。無機質な声が、
その声を唯聞いている二人はその声が男のものか女のものかは判別できなかった。
唯聞いているだけで、思考が働かない。
作られた外史―――。
それは新しい物語の始まり。
終端を迎えた物語も、
望まれれば再び突端が開かれて新生する。
物語りは己の世界の中では無限大―――。
そして閉じられた外史の行き先は、
ひとえに貴方の心次第―――。
さあ。
外史の突端を開きましょう―――。
視点:一刀
目が覚めた。
視界に入ったものは・・・・・・・・・。
「なんで外に?しかも、何にもない荒野?」
何もない荒野に俺は居た。大地の土色と大空の青色しか視界に入らない。
俺は何故こんなところにいる?
俺は自分の記憶の整理をする。
確か、寮の風呂に入るため、風呂セットを準備した。そこまでは覚えている。
俺はハッと思いだす。
「そうだ。鏡が光ってそれから……。気が付いたらここ?」
辺りを見回してみる。
前、左、右、何もない。
やはり、荒野だ。
「やはり何もないな。」
俺はため息をつきながらそうつぶやき、後ろを見た。
「!!」
男が真後ろに倒れていた。
年は20代後半から30代前半にかけて、
身長は俺より少し高めで、やせ形。
服装は黒の肩当のついた赤いロングコート、コート以外の服の色は黒、
顔は美形で、髪の毛は茶髪でストレート、長さは肩に掛るか掛らないかといったところだ。
右手に持っている剣の刀身は赤く、鍔が翼の形をしている。一般的にレイピアと言われる種類の剣であろう。
左手には厚い本があり、タイトルは腕が邪魔で見えない。
まぁ、誰が見ても、忘れられなさそうな姿をしている。 とりあえず、声をかけてみるか。
俺は男の人の肩を揺すりながら、声をかけた。
「すみませーーーん。あのぉーー、大丈夫ですか?」
「初めてこの『真・恋姫†無双 -武と知の2人の御遣い伝』を読まれた方へ
初めまして、黒山羊です。
初めて、こういった物語を書きました。
??は誰か分かったでしょうか?
あのゲームをかなりやり込んだ方はおわかりになられたと思います。でも、専門単語を出していないから分からないですよね。
正直どの作品の誰を真・恋姫†無双という外史にだそうか悩みました。
そして、今はこの後の展開に悩んでいます。
だって、??の声優Gac○tでっせ!
まぁ、√と大まかな流れは決まっているんですけどねぇ~。
ではでは、また次回にお会いいたしましょう。
「一度、この作品を『真・恋姫†無双 -紅白の天ー』という形で読まれた読者へ」
どうも、黒山羊です。
前から思っていたのですが、文体を統一した方が良いという意見がありましたので、文体を14話以降と同じようにしました。
それに加え、読み返して思った表現の足りないところを補充しました。
自分なりに丁寧に書いたつもりですが、喜んでいただけたら幸いです。
近々、『真・恋姫†無双 -紅白の天ー 第2話』を『真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝』に改装されます。
お楽しみにお待ちください。
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初めまして、もしくはこんにちは。黒山羊です。
「真・恋姫†無双」×「???」のお話です。
かなりマイナーなネタではありますが、楽しめたら、嬉しいです。
元のネタを知らなくても読めるように書いているので安心して読んでください。
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