No.199529

真恋姫無双 萌将伝 外伝 桂花編

狭乃 狼さん

ちょっと思いついたネタです。

非難轟々は承知の上ww

それではどうぞ。

2011-02-03 20:48:10 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:25207   閲覧ユーザー数:19655

 「”性格反転酒”?」

 

 「そ。・・・・・・面白そうだったから、冗談半分で買ってみたの。でも、自分で飲むのなんだったし、誰に飲ませようかと思ったんだけど」

 

 「・・・で、結局”これ”に飲ませたわけ」

 

 「ええ。・・・まさか、”本物”とはね」

 

 皆さん、多分信じられないと思いますが、今、この俺、北郷一刀の膝の上でごろごろとのどを鳴らしている、ある人物がおります。

 

 猫耳のフードを被った、あの人。

 

 

 そう、桂花です。

 

 

 「ごろごろごろ・・・・・・かずとさま~♪にゃあん」

 

 ぐはあっ!!

 

 ・・・・・・これは、強烈だ。

 

 普段、人のことを”性欲魔人”だの”歩く孕ませ機”だの言ってる桂花が、俺にこんなに甘えてくるなんて・・・・・・!!

 

 「・・・ま、お酒のせいだとしても、よ。ふふ、これはこれで可愛いじゃない。桂花、これから一刀と二人で、たっぷり可愛がってあげるわ」

 

 ふふふ、と。華琳が桂花に触れようとする。

 

 でも、ちょっと待てよ?

 

 性格が反転してるなら、もしかして。

 

 

 パシッ!!

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 

 あ、やっぱり。

 

 桂花が思いっきり、華琳のその手を”拒絶”した。

 

 しかも、

 

 

 「触んないでよ!この変態女!!」

 

 

 と、いつも俺に向けているその表情で、思いっきりのたまった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。えっ・・・と。

 

 

 「あの、華琳・・・さん?」

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 完全に、固まっておられます。

 

 

 さらに、桂花がそれに、追い討ちをかけていきました。

 

 

 

 

 「私に触れていいのは一刀さまだけよ!貴女みたいな同姓にしか興味の無い、特殊性癖を持った(ぴー)女がさわんないでよ!」

 

 (ぴー)の部分は削除させていただきました。・・・というより、耳が聞くことを拒否しました。脳が記憶することを拒否しました。

 

 ・・・覚えていたら、後が怖いから。

 

 「・・・・・・・・は、はは、ははは、ははははははははは!!」

 

 

 ・・・あ、華琳が壊れた。

 

 

 「け~い~ふぁ~?・・・・・・い~い、度胸をしているじゃない?この私に、それだけの罵声を浴びせたんですものね~?」

 

 「ちょ!落ち着け華琳!これは、お前が飲ませた酒が原因だろ?!桂花の本心のわけが・・・!!」

 

 「何を言ってるんですか、一刀さま!これはすべて、このいやしい桂花めの本心です!いままでだって、こんな女の慰みものになり続けていたかと思うと、死んでしまいたいぐらいです!!」

 

 だれか!この人の口をふさいでください!

 

 「・・・・・・・(ぷっちん)」

 

 あ、なんか、切れた。

 

 

 「くあずとお~~~~ッッッ!!桂花をこっちによこしなさい~~~!!」

 

 

 だめだ。目が完全に逝っちゃってる。ここはもちろん、

 

 たたかう。

 

 じゅもん。

 

 逃げる。

 

 ・・・・・・逃げる以外出来るかーーーーっっっ!!

 

 「むあちなさい、一刀お~~~~!!」

 

 「やあん!かずとさま~!桂花こわいです~!!」

 

 そんな甘えてる状況じゃないっての~!!

 

 

 

 

 で。

 

 

 どうにかこうにか、華琳の魔の手(?)から逃げることに成功した俺は、完全に酔いが回って寝ている桂花をおぶって、庭の茂みに隠れました。

 

 

 「・・・すー。・・・むにゃ。・・・かずとさま・・・あいしてます・・・」

 

 「・・・ったく。のんきなもんだな、この酔っ払いは。・・・にしても」

 

 性格が反転して、俺を愛してるなんて言うってことは、つまり、俺は心底、桂花に嫌われてるってわけか。

 

 ・・・なんか、今更だけど、すっごい、その、ショックなわけで。

 

 口ではなんと言ってても、いつもいつも俺のことを気にはかけてくれてたし、まんざらでもないかなーなんて、そうおもってたんだけど。

 

 「はあ・・・。なんだろなー、このむなしさというか、こう、心にぽっかりとあいた穴は」

 

 と、ポツリと俺が言った時だった。

 

 「ん・・・あれ?・・・わたし・・・」

 

 「お。目が覚めたか、桂花?」

 

 「・・・・・・かず、と・・・・・?え?!な、なな、なんで私、あんたの膝でなんか寝てんのよ!?しかもこんな茂みで?!・・・はっ?!まさか、私に一服もって気を失ってる間に、あんなことやこんなことをしようとしてたんじゃないでしょうね?!」

 

 あ、いつもの桂花に戻った。

 

 「覚えてないのかよ?華琳に性格反転酒を飲まされたこと」

 

 「・・・・・・・そういえば、そんなものを華琳さまにいただいた様な・・・・・・。もしかして、わたし、とんでもないことをしたんじゃあ・・・・・・」

 

 「した、というより、言った、と言うべきだろな。・・・華琳の事を変態呼ばわりとか」

 

 「じょ!冗談じゃないわよ!私がそんなことを言うわけ・・・!!・・・ほんとに、言ったの?わたし、華琳さまにそんなことを」

 

 ん、と。

 

 隠していても、どうせすぐにわかることだから、おれは正直に、事の顛末を聞かせた。

 

 真っ青。

 

 桂花の、俺の話を聞いた後の顔だ。

 

 「・・・・・・・華琳さまのところに行くわ」

 

 「おい!本気かよ!?今行ったら確実に殺されるぞ!」

 

 「・・・構わないわ。変なお酒のせいとはいえ、華琳さまにした暴言は、私の命を持って償う。それが私の、華琳さまへの、最後の愛の示し方よ。・・・そのお手で、この命を散らしていただくのが、ね」

 

 ・・・・・・・俺には、もう、止められなかった。

 

 そして。

 

 

 

 「もういいわ」

 

 『・・・・・・・・・・・・は?』

 

 えっと。

 

 一体どういうことでしょうか?

 

 目の前の、玉座に座っている華琳は、思いっきり、すっごい笑顔だった。

 

 「・・・あの、さ?・・・華琳、さん?なんで、そんなに機嫌がよろしいのでしょうか?」

 

 思わず敬語になってしまった。

 

 「どうと言うことは無いわ。・・・一刀?さっきのあのお酒、名前はなんだったかしら?」

 

 「なんだって、”性格反転酒”、だろ」

 

 「そうよ。でね、それにこう書いてあったのよ。・・・反転は、表面のものだけってね。しかもよ。想いが深ければ深いほど、その反転は強烈になるって」

 

 にこにこと。笑顔を作っておられる覇王さま。

 

 「つまり、それだけ桂花の、私への愛が深かったってことよ。だから、あれだけの台詞がその口から出たってわけ。・・・桂花」

 

 「は、はい!」

 

 「・・・今夜、閨にいらっしゃい。・・・た~っぷり、可愛がってあげる。ちょっとだけ、先の台詞へのお仕置きも込みでね」

 

 「華琳さま・・・・・・///」

 

 え~と。

 

 つまり、華琳はもう怒ってなくて、桂花も無事ですむって事か。

 

 うん。よかったよかった。

 

 ・・・・・・・・・・でも、そっか。

 

 想いが深ければ深いほど、反転は強烈になる、か。

 

 ・・・・・・・・それだけ、おれは桂花に嫌われてるって事か。

 

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 はあ。

 

 

 

 

 「それから一刀?」

 

 「・・・なに?」

 

 「もうひとつ、あのお酒に書かれていたことを、教えておいてあげる。・・・あれね、同姓に対してしか、反転の効果は無いから」

 

 「・・・・・・・・・・・・・・は?」

 

 えと。

 

 それはどういうことでしょうか?

 

 「異性に対してはね、その本心が、大きく表に出てくるんですって。想いが強ければ強いほど、強烈な形になって、ですって」

 

 「・・・・・・・えっ・・・と。それはつまり、俺は桂花に嫌われているわけでなく」

 

 「良かったわね?あの娘、それほど深く、あなたを愛しているってことよ」

 

 「・・・・・・・・・・・///」

 

 なんか、顔がすっごく熱かったです。

 

 

 

 そしてその日の夜。

 

 桂花は、華琳にたっぷりと、可愛がってもらったらしい。

 

 

 そして、その最中に、異性に対するあの酒の効果も、彼女から聞かされたらしく。

 

 

 「寄るんじゃないわよ!この変態!!妊娠しちゃうでしょ!あっち行ってよね!・・・何でそんな笑顔なのよ!罵られて喜ぶなんて、本当に変態なわけ?!あんたは!?」

 

 

 にやにや。

 

 

 「う。・・・・な、なによ?」

 

 「べっつにー?桂花の本心はよお~~~~っく分かってるからさ。・・・何言われても気にならないだけ」

 

 「///(ぼっ!)・・・ば、馬鹿言ってんじゃないわよ!あ、あんなの、嘘に決まってるでしょ!?わ、私があんたを・・・なんて、そんなこと」

 

 「いーのいーの。・・・全部、分かってるからさ♪」

 

 「・・・・・~~~~~~っ!!この馬鹿!女の敵!全身精液男!あんたなんか、あんたなんか・・・・・・・っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「だいっ嫌いよおおおおおっっっっ!!///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 えんど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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