No.197507

本・恋姫無双第三十二話

nakatakさん

商人の情報をもとに行動を開始する一刀。
どうなるんでしょうか?
それでは、どうぞ。

2011-01-23 23:36:37 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3079   閲覧ユーザー数:2567

 

---長沙・会議室---

 

 

商人より情報を得て数日後、一刀は主要メンバーを集めてこう切り出した。

 

 

一刀「南皮に行ってみようと思ってる。未確定な情報だが、『太平妖術』の可能性がある。」

 

 

冥琳「その情報とは?」

 

 

一刀「南皮にて病…それも、こっちの世界で有名な病…その前兆が見られた。」

 

 

穏「そうすると、さしずめ【病ませる】と言ったところでしょうか?」

 

 

一刀「それは、違うと思う。」

 

 

冥琳「なぜ、そう言いきれる?」

 

 

一刀「これを見てくれ。」

 

 

そう言って、情報をくれた商人から買った金細工を見せた。

 

 

雪蓮「どうしたのこれ!!物凄く良い物じゃない!!私への『プレゼント』?」

 

 

冥琳「いやいや、それなら私にだろう?」

 

 

一刀「結構高かったから、睡蓮に『プレゼント』する条件で小遣いを前借りして買ったの!」

 

 

睡蓮「個人で買うには値が張りましたので…」

 

 

祭「切実じゃのう…」

 

 

同情の言葉を言いながら、顔はにやけていた。

 

 

一刀「話を戻すよ。で、金の精錬に『水銀』を使う方法が有るのだけど、病の原因は水銀なんだよ。ちなみに、これ『洛陽産』ね。」

 

 

冥琳「…!。河か。」

 

 

一刀「そゆこと。ただ、さっきも言ったように未確認の情報なんだ。」

 

 

雨蓮「故に、確認も含めてか…」

 

皆、真剣に考えています。

 

冥琳「ついで仕事で良いなら、あては有るな。」

 

 

一刀「なんだい、冥琳?」

 

 

冥琳「董卓軍…月らが袁術を捕縛したのは知ってるな?」

 

 

一刀「そんな報告あったねぇ」

 

 

雪蓮「呑気ねぇ」

 

 

蓮華「そうか!。袁術を洛陽に移送しようにも、『今』は陸路が使えない。遠回りだが、船で長江→外洋→黄河→南皮⇒洛陽で行くのね?」

 

 

冥琳「蓮華様、その通りです。本来なら、穏あたりを孫呉の名代として、護衛に興覇と幼平を行かせる予定でした。北郷と華陀を同伴させる分には問題無いかと。」

 

 

雨蓮「それで良いんじゃないか。」

 

冥琳「それに、董卓軍の名代は呂布だ、襲われても大事ないだろう…もっとも、補佐に陳宮が付くが。」

 

 

一刀「確かに、恋一人で名代は無理だな…」

 

 

雨蓮「それでは、南皮の状況確認、任せたぞ。」

 

 

一刀「了解。」

 

 

翌日、長沙を発ち、途中、呂布らを拾い、南皮に向かった。遠回りだが、船足が速く、三日で到着した。

 

---南皮---

 

一刀「ようやく到着…とりあえず、聞き込みに回るか。華陀、付いて来てくれ。」

 

 

華陀「応」

 

 

聞き込みや街を見回ったが、例の猫は見かけず、『病』の兆候も見られなかった。

 

 

一刀(ガセを掴ませられたかな?まずいな…)

 

 

---洛陽---

 

 

??「曹操様、南皮にて呉の者が『病』について嗅ぎまわっております。」

 

 

曹操「御苦労、仲達。いえ、t…」

 

 

仲達「その先は言わぬが華ですよ。」

 

 

曹操「フフッ、わかってるわよ。やはり、片割れは、孫呉に居るみたいね。故に、最近の富国ぶりにも、これで合点がいくわ。」

 

 

仲達は答えず、ただ次の指示を待つ。

 

 

曹操「孫呉の先触れが来ていたわね。いつも通りに対応するわよ。」

 

 

仲達「御意」

 

 

あとがき

どうも、nakatakです。

大風呂敷広げて、引っ繰り返しちゃいました。

結論から言うと、『水銀』を流さず、『噂』を流した…といったところでしょう。

見事に一刀が引っ掛かりました。

これから、どうなるのでしょうか。お楽しみに。

それでは、また。

 


 
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