No.197061

真・恋姫無双 魏end 凪の伝 外伝その6

北山秋三さん

保育園その2

2011-01-21 19:27:45 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3561   閲覧ユーザー数:2960

街の中心的な場所に位置する、地上120階、地下10階の巨大ショッピングモールを兼ねる複合施設の最上階には、

 

世界でも有数の企業である『GIカンパニー』の社長室があった。

 

その広い部屋の中には、天蓋付のベットとバスルームまで完備されており、超高級ホテルのスイートルームさながら

 

といった様子で、この部屋に入れる者はそう多くは無い。

 

「──── 以上が、結果として出ています。株価もそれに伴い上昇しており・・・」

 

「────ハァ・・・」

 

と、そこまで報告書を読み上げていた側近である秋蘭が、聞こえた溜息に言葉を止めた。

 

折り目一つ無い、高級そうな紺色のスーツをビシッと決めた秋蘭は報告書から顔を上げて、この部屋の主の顔を

 

チラリと一瞥する。

 

「────ハァ・・・」

 

また、溜息。

 

溜息をついているこの部屋の主は、机に頬杖をついて一面の巨大な窓から空を見つめていた。

 

「────ハァ・・・」

 

溜息をつく度に、その綺麗なくるくる金髪がまた揺れる。

 

「華琳さま」

 

「────ハァ・・・」

 

「華琳さま」

 

「────ハァ・・・」

 

「あ。北郷一刀」

 

「え!?ど・・・どこ!?どこ!?」

 

秋蘭がぼそっと呟くと、ガタタタタタンッ!!という音を立てて顔を赤らめた華琳が慌てて立ち上がり、

 

キョロキョロと辺りを見回す。

 

その様子に今度は秋蘭が溜息をつき、まったくこのお方は可愛いなぁ・・・と思いつつ緩みそうになった

 

頬を気力で引き締め、何事も無かったような顔をする。

 

「どうなさいましたか?華琳さま」

 

「え?いえ、何でもないわ・・・」

 

コホンと咳払いをしつつ、席に戻る華琳を暖かな瞳で見ながら秋蘭は報告を続けた。

 

しばらくして秋蘭からの会社関連の報告がすべて終わった時、華琳がソワソワとしながら秋蘭の手元を

 

チラチラと見ている。

 

普段の冷静沈着な華琳からは想像もつかない姿だ。

 

華琳がチラチラと見ているのは、会社関連の報告書とは別になった紅いクリップボードに挟まれた報告書。

 

秋蘭はそれをそーっと右にずらすと、華琳の視線がそちらに移る。

 

今度は反対側にずらすと、またもや華琳の視線がそちらに移る。

 

その様子はまるで子猫がオモチャを追っているようで、あまりの可愛さで身悶えしそうになるが必死でこらえた。

 

「後もう一つですが────」

 

秋蘭がそう言って紅いクリップボードを取り出した瞬間、華琳が目を輝かせて体を前のめりにする。

 

それを確認した秋蘭は、すかさずその紅いクリップボードを脇に挟んで会社関連の報告書を再度取り出す。

 

目を輝かせた華琳が、しおしおと椅子に座りなおす様子に秋蘭は背筋がゾクゾクしたが、やりすぎてバレては

 

マズイと適当にスケジュールの確認をした後、ようやく紅いクリップボードを取り出した。

 

そしてその表紙に書かれた最初の一文は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『北郷一刀略奪計画』

 

 

街の外れにある超巨大工業地帯の中でも一際面積を持つ、世界企業『Songony』の代表取締役社長の一室では、

 

代表取締役である雪蓮が報告書を読みながら、不敵な笑みを浮かべていた。

 

「ふんふんふ~ん♪予定通り保育園の一人に空きをつくって、彼女をねじ込んだわけね~♪」

 

上機嫌で足で椅子をくるくると回す雪蓮を、筆頭株主の冥琳が溜息混じりに見つめる。

 

「雪蓮・・・本気であれを実行したのか・・・」

 

「まぁまぁ、よいではないか」

 

呆れた様子で頭を抑える冥琳だが、それを相談役の祭が嗜める声が掛かった。

 

だがそれは────

 

「わしも楽しみじゃからのう」

 

応接用のふかふかしたソファーに寝そべり、激しくスリットの入ったチャイナドレスを纏う祭の姿。

 

二人の傍若無人を前に溜息を深くする冥琳だったが、内心は二人に近い。

 

「これで次の作戦に進めるわ~♪」

 

雪蓮が手に持った報告書をパサッと机に投げ、その横にあった書類を取る。

 

その書類に書かれている最初の一文は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『北郷一刀強奪計画』

 

 

街のどこかにある地下深く。

 

まるで巨大神殿のような石の柱の向こうには、巨大な中華風の城がそびえ立っていた。

 

その大広間では────

 

「名誉ある、ショクカー総帥、桃香さまに敬礼!!」

 

「「「「「オー!!!!!」」」」」

 

愛紗の号令で全身黒タイツの姿をした者達数名が一斉に右手を高々と上げ、臣下の礼を取る。

 

その様子に一つ頷き、桃香が前に出て静かに語り始めた。

 

諸君、私はご主人様が好きだ

諸君、私はご主人様が好きだ

諸君、私はご主人様が大好きだ

 

優しい所が好きだ

優柔不断な所が好きだ

頼りになる所が好きだ

笑顔が好きだ

全てが好きだ

 

寝台で

木陰で

風呂で

玉座で

青森で

 

この地上に存在するありとあらゆる場所でプレイできるご主人様が大好きだ

 

ご主人様が好きだ

買い物をしている姿など心がおどる

 

修練中のご主人様が好きだ

剣を振る姿を見た時など胸がすくような気持ちだった

 

普段着のご主人様が好きだ

寝ぼけ顔であくびをする時など感動すらおぼえる

 

照れる姿などもうたまらない

笑顔で微笑むのは最高だ

 

ご主人様にコナを掛けようとする他の勢力の女を

叩き潰した時など絶頂すら覚える

 

ご主人様が好きだ

他の勢力の女に優しくするのはとてもとても悲しいものだ

 

ご主人様が好きだ

他の勢力の女に微笑むのは屈辱の極みだ

 

諸君 私はご主人様を 我らだけを愛する様なご主人様を望んでいる

諸君 私に付き従うご主人様好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる?

更なるご主人様の愛を望むか 

糞の様な他の勢力の女に寝取られるのを望むか?

我らだけに微笑むようなご主人様を望むか?

 

 

ご主人様!! ご主人様!! ご主人様!!

 

 

よろしい ならばご主人様の独占だ

 

だが、本編で出番が少ない事に耐え続けて来た我々には

ただのご主人様ではもはや足りない!!

種馬復活を!! 一心不乱の大種馬復活を!!

 

我々はわずかに小数

本編に出ている者共に比べれば物の数ではない

だが諸君は一騎当千のご主人様好きだと私は信じている

ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人のご主人様ラブ集団となる

我らを忘却の彼方へと追いやり、ご主人様に近づく他の勢力の女を叩きのめそう

髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう

 

連中に我らを思い出させてやる

連中に蜀を思い出させてやる

ご主人様には奴らの哲学では思いもよらないプレイがある事を思い出させてやる

1000人のご主人様好きの集団で 世界をショクカーで埋め尽くしてやる

 

目標 ご主人様こと、北郷一刀!!

 

北郷一刀陵辱作戦 状況を開始せよ!!

 

征くぞ 諸君 !!

 

「「「「「うおおおおおおおおおーーーーーーー!!!!!!!!!!」」」」」

 

 

どうしてこうなった。

 

『「諸君、私はほにゃららが好きだ」ジェネレータ』というものを見つけて遊んでみましたw

 

私立恋姫保育園の出資者

 

GIカンパニー 社長 - 華琳

側近 - 春蘭・秋蘭

戦略部部長 - 稟

 

Songony 代表取締役社長・雪蓮

筆頭株主・冥琳

相談役・祭

 

 

 

謎の組織

 

ショクカー 総帥・桃香

部下 - 愛紗・鈴々・朱里・恋・詠・他

 

 

 

ちなみに。

 

この作品は、結末をまったく考えず、キーボードを打ちながら話を作っていますw

 

なのでどういう結末になるか私でもまったくわかりませんw

 

 

 

 

凪、一刀と逃げてー。

ではまた。

 


 
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