呉蜀連合の戦いで敗走した各陣営は自分達の城に戻っていた。
呉の拠点である建業では孫策が荒れていた。
「せっかく勝てると思ったのに!!」
「落ち着くのじゃ雪蓮…今回はたまたまクルクルがいたから逃げざるをえなかっただけなのじゃ」
「そ~ですよ~とりあえず玉璽はこっちにありますし~」
袁術たちの言葉で落ち着きを戻した。
「そうね…向こうは皇帝に逆らう逆賊になるのだし…」
「策殿…これから奴らと戦うとしても二国と対峙するのはつらいものがあるのう…」
「そうね…」
孫策が考え込んでいると袁術は本当に袁術らしい意見を言った。
「そうじゃ!!火に魏の悪口を言えばよいのじゃ!!」
「美羽様かしこ~い♪あとで蜂蜜水をあげますね~」
袁術の発言に孫策はあることを思いついた。
「その手…使えるわね…」
「どういう事じゃ」
「火に魏の悪評を流して同盟を破棄させるのよ」
「なるほど…して誰にそれをさせるのじゃ」
「そうね…あの子にするわ」
そう言うと黄蓋はその者を呼ぶ為に部屋を出た。
ちょうどその頃蜀でも同じことを考えていた。
「まさか裏切り者が出るなんてね~」
「あわわ…」
「でもある程度わかっていたからね~」
「そうですね…でもこれからどうしますか?」
鳳統はあらかじめ部隊の兵を柔和していた為部隊を率いる将がいなくなっただけであったのでそれほど被害はなかったのである。
「う~ん……やっぱり妖の治めている国は潰すべきよね…雛里ちゃん」
「そうだよね!!きっと姉さまも妖の術で服従しているだけだしね」
「…火を潰すにはまず同盟を壊さなくてはいけません桃香様,蒲公英ちゃん」
鳳統の考えも同盟破棄であった。
「同盟か~…壊すにしてもあの2国は両方信頼しているよ~」
「それじゃ~さ罠を仕掛けようよ~」
「蒲公英ちゃん流石に無理だよ~」
「あわわ!!それです!!」
「どういう事雛里ちゃん?」
「魏の悪評や嘘の情報を流せばいいんですよ」
「そっか~…でもそれを誰がすればいいのかの~」
「…適任がいるね」
「そうです…それじゃあ伝えてくれますね蒲公英ちゃん」
「うん言って来るよ」
両国でそんなやりとりがあった頃…
一刀一家は執務室にいた。
「う~んぱぱ~これわかんない」
「こら花蓮、学校の宿題は自分でしなくちゃ駄目だぞ」
「ぶ~!!」
「後で教えてから…ママ、この案件だが」
「それね…あそこの大工に頼んでみましょう」
「了解…」
「花蓮ちょっと待っててねあとちょっとでママたちも休憩するからそのとき教えてあげるわ」
「は~い♪」
などといつもと変わらない日常を過ごしていた。
つづく
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今回は短めです…
きっと次回はながくなるでしょう…
うまく書けたかな…?
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