「天の御遣いも私の手にある…そして妖の北郷一刀は毒でもうじき死ぬ…蓮華…わかるわよね♪」
その声は火軍にも聞こえた。
「呉軍…許サン」
「呉羽サン行キマショウ」
「ソウダナ」
一刀大好き連合の3人はすぐにでも部隊を動かし突撃をかけようとした。
「待て!!3人とも!!」
「そうよ待ちなさい」
しかし冥琳と紫苑はそれに気付きそれを止めた。
止められた3人は不服そうに抗議した。
「ナゼ止メルノデス」
「オ母様…アソコニ花蓮チャンガ囚ワレテイルノデスヨ」
「ソウダ!!…一刀様ヲ毒デ殺ソウトシタ相手ナノダゾ」
3人の言い分はもっともだった。
冥琳たちは動かさないよう説得した。
「もし動いたら花蓮が殺されるかもしれないんだ」
「辛いのはわかるわ…でも今は機会を伺いましょう」
2人も本当は動きたいと思った。
しかし相手の行動が読めないので動けなかったのだった。
一刀大好き連合は説得に応じた。
「……ワカリマシタ」
「シカシ花蓮ノ命ニ…ナニカアッタラ」
「ソノ時ハ…」
その言葉を聞いた2人は呉蜀連合を睨みながら宣言した。
「ああ…」
「その時は私たちも鬼になりましょう」
こうして火軍は待機を決断した。
火軍に聞こえたように蜀呉連合にもその言葉が聞こえた。
「どういう事なのだ~?お兄ちゃんが毒って~…」
「それはね…ごにょごにょ…」
「劉備様これはどういうい事です!!」
鈴々は一緒に馬に乗っていた朱里にどういう事か聞き、愛紗は激怒し劉備に詰め寄った。
「関羽さん…私も知らないけど~」
「呉軍との同盟今すぐ辞めてください!!」
劉備は呉から何も教えてもらえてなかった。
愛紗はすぐに同盟破棄を申し入れた。
「え~~~いやだよ~」
「どうしてですか!!」
愛紗たちは呉との同盟を麗羽が治めていた南皮侵攻時に初めて知ったのだった。
今まではこのような策を用いなかった為我慢していた。
しかし今回の事で愛紗は劉備に完全に嫌気がさした。
「だって天の御遣いさんは呉にいるんだし~」
「劉備しゃま…登ちゃんは火から拉致しゃれてたんでしゅよ!!」
「そうなのだ!!そんなことする奴らは信用できないのだ!!」
隣にいた朱里と鈴々も呉のしたことを批判した。
しかし劉備は意外な事を言ってのけた。
「そんなの拉致される火が悪いんだよ~孔明ちゃん,張飛ちゃん♪それに妖も死ぬんだし~」
その言葉に怒りを堪えある事を言った。
「劉備様…貴女は私たちに言ったこと覚えてますか」
「なんだっけ~」
「みんなが笑顔で暮せる国を作るって」
「その事ね~」
愛紗達が劉備についた理由…それは「みんなが笑顔で暮せる国を作る」
これは前の外史で一刀が掲げた理想に近い物だった。
なので愛紗達は劉備についたのだった。
愛紗はそれに反した行動に出た呉を許せなかった。
「呉のやってることはそれに反する事なのですよ!!」
「そんなことないよ~♪妖を君主とした国は一回壊さないといけないよ」
「そんなことn」
「待て愛紗!!」
一刀の理想・気持ちを守ろうと思った。
体は劉備に預けているが心は一刀に捧げていたのだ。
愛紗は怒りを爆発させて劉備に食って掛ろうとした。
しかしそれを止める者がいた。
「桔梗…」
「このような奴に何を言っても無駄じゃ」
「そうです…私たちは彼らの内政を聞き、戦って思ったこと…それは民を第一に考えてると言う事です」
「そうじゃ…だから儂らは領地を渡してもよいと思った……もう一度喧嘩をしたいと思ったからあ奴らの誘いを断ったのじゃ」
桔梗と焔耶だった。
この2人も愛紗と気持ちは同じだった。
2人はただ喧嘩師としての誇りがあった為一刀の誘いを断ったのだった。
その誇りがこのような形で汚され2人も劉備に嫌気がさしたのだ。
そして2人は決断した。
「劉備よ…儂ら二人貴様を裏切るぞ!!焔耶!!」
「はい!!」
そういうと桔梗は豪天砲,焔耶は鈍砕骨を構えた。
「でも2人だけで何ができるのです?…この状態で」
2人の行動を察知した劉備は桔梗たちを含めた5人を兵士たちで取り囲んだ。
愛紗たちは2人の行動を見て腹を括った。
「確かに二人だけならな…」
「そうなのだ!!朱里」
「はわ!!そうです!!私たちも寝返ります!!」
「五人に増えたぐらい…現状は変わらないよ」
劉備の言葉を無視し5人は方針を考えた。
「さてと…鈴々、朱里を連れて火軍に向かえ。冥琳殿や穏殿に仲間になると伝えろ」
「愛紗はどうするのだ」
「私は元ご主人様護り隊の名に懸けて花蓮を助けに行く…桔梗,焔耶はどうする」
ご主人様護り隊とは聖フランチェスカ時代、愛紗を代表とした一刀好きの集団だった。
メンバーは愛紗,華琳,月…そして蓮華が入っていた。
愛紗が元と言ったのは一刀と蓮華が結婚したことにより解散したのだ…。
「本当なら天の御遣いを助けたいのじゃか儂らは面識がないからのう」
「なので我らは鈴々と共に行きます」
基本的に戦いを行う時は誰かが留守番し花蓮と一緒にいるのだった。
なので2人は天の御遣いに会った事がなかったのだ。
「わかった…朱里」
「はい…鈴々ちゃんのマネージャーになってよかったです~…はわわ!!!!」
やはり朱里は孔明なのだった…鈴々が出演した番組は当然朱里もマネージャーとしてそこにいた。
そしてその中で得られた知識をこの時代で使えるかどうか吟味しもしもの時にいろんなものを作っていた。
朱里はそういうと煙玉を使い煙幕を作り5人は行動に出た。
つづく
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舌戦後の両陣営の行動です…
まだまだ続くでしょうね………
暗いな~早く明るいのが書きたい~
(だったら書け!!………スイマセン)
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